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《裏技》マスター、温泉に入る
特殊召喚アイテムを入手しよう!
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「え!? それ本当!?」
「本当だ。まぁ、100%ではないが」
宿に戻り、ルリカ達にヴィヴィスから貰った機械について説明した。
「その……リレオって……魔族を裏切った……悪者……何だよね?」
あっ、そっか、ニルは事の顛末を知らないのか。
「あー、そうだ。細かく説明すると――」
リレオが魔族を裏切って勝手に進軍させたりして、俺と戦かったりした事を話した。
なんかレカが凄い気まずそうにしていたので、ちゃんとレカは悪くないという意味の言葉を含めつつ、話した。
「魔族の間に……そんな事が……」
「んで、その元凶の奴のサイボーグを止める機械がこれって訳だ」
そう言って右手にある機械を見せる。
「なるほど……それで……リレオは今どこにいるの……?」
「分からん」
「え……」
「だから、これから知ってるかも知れない奴に会いに行こうと思う」
「場所はどこなの?」
「いや、場所とかはないんだ」
「「「?」」」
「そいつ……正確に言うと、〝そいつら〟は、特殊な鈴を鳴らす事で来るんだ」
「えーと……つまりそれは、召喚アイテムって事?」
「そういう事だ」
その特殊召喚アイテムは、実はかなり入手が難しく、マジで裏技を使うしか手に入れる方法が無いと言われる程だ。
因みに正規ルートでの入手法は、このバカデカいフィールドに10個しかない臙脂色の炎を纏った器の中のどれか一つにポツンと出るのだ。
だが、器の周りに人がいるとテレポートしないし、仮に全部の器の周りに人がいたらその間この世界から消える。
そして他の器へとテレポートするまで何とたったの10分しかないので、マジでパーティーやギルド単位でやらないと入手出来ない。
さらに、入手レベル制限があり、Lv300を越えないと触れられずに、炎に焼かれて即死してしまう。
はっきり言おう……これ考えた奴ヤバすぎるだろ。
なんだその入手難易度鬼畜アイテムは。
だが、この鈴入手にも裏技がある。
取り敢えずこのユ国の近くにその器があるので向かおう。
「じゃ、早速入手する為に行くぞー」
「え、行くって……どこに?」
「その鈴を入手出来るとこ」
「わ、分かったわ……」
ユ国の近くにある木からテレポートする。
「うわっ! 熱っ!」
「あー、そう感じるのか」
目の前にその臙脂色の炎があるのだが、どうやらLvが300を超えてないと凄い熱く感じるようだ。
「イイジマ……それで……鈴は……?」
「……無いな」
「無いのぉ~!?」
ま、流石にそんな運は良くなかったか。
「じゃあ、早速裏技やるか」
まず、器に手を突っ込む。
そしてぐるっと回したら右方向にある木の枝を持って燃やす。
すぐに灰になるので、それを器に入れ、また回して、回ってる最中に手を器に真上からドンと入れる。
そしたら灰が舞うので、それを服とかでパタパタと器に向かってやる。
そしたら器の中に……
「よし、来た」
鈴が現れる。
「ゲホッ、ゲホッ! 灰が凄いわよ!」
「まぁそれは勘弁してくれ」
そして鈴を持つ。
「さてと、じゃあ鳴らすか」
「え、そんなポンってやって良いものの!?」
「あー……そうだな、少し場所を変えるか。あいつらもここだと建てにくいだろうし」
「? 建てにくい……?」
だだっ広い場所に移動し、チリンチリンと鈴を鳴らした。
『ブピャラフォォォォー!!』
「うわっ!? 何の音!?」
「なんか……笛みたいな……音がした……」
そしてすぐ俺の横でチリンチリンと鈴の音がした。
「我ら、鈴の音に呼ばれこの時と地に来たれり、鈴を鳴らし者はお前か?」
「「「!?」」」
そう、俺の真横なら誰もいなかった筈なのに、そこには……
「ああ、俺だ」
コックスコームとお面をを被っている、道化師がいた。
そしてその奥には臙脂色の大きなテントが建っていた。
「確認した。我らは『臙脂のサーカス団』鳴らし者の場に現るる者ら。団長がお呼びだ、入れ」
そう言って彼は消えた。
「な、何なのこれ……?」
「あの鈴は、このサーカス団を呼ぶ為のアイテムなんだよ」
「それで……これを呼んだからって……どうやったらリレオの居場所が分かるの……?」
「このサーカス団の団長に聞くんだ。彼に知らない事は無い。まあ、教えてくれるとも限らないんだが」
そう言って俺はテントに入る。
「えっ、あっ、ちょっと待ってよー!」
「待って……!」
「イイジマァー!」
そして彼女達も俺に続いてテントに入ってくるのだった――。
「本当だ。まぁ、100%ではないが」
宿に戻り、ルリカ達にヴィヴィスから貰った機械について説明した。
「その……リレオって……魔族を裏切った……悪者……何だよね?」
あっ、そっか、ニルは事の顛末を知らないのか。
「あー、そうだ。細かく説明すると――」
リレオが魔族を裏切って勝手に進軍させたりして、俺と戦かったりした事を話した。
なんかレカが凄い気まずそうにしていたので、ちゃんとレカは悪くないという意味の言葉を含めつつ、話した。
「魔族の間に……そんな事が……」
「んで、その元凶の奴のサイボーグを止める機械がこれって訳だ」
そう言って右手にある機械を見せる。
「なるほど……それで……リレオは今どこにいるの……?」
「分からん」
「え……」
「だから、これから知ってるかも知れない奴に会いに行こうと思う」
「場所はどこなの?」
「いや、場所とかはないんだ」
「「「?」」」
「そいつ……正確に言うと、〝そいつら〟は、特殊な鈴を鳴らす事で来るんだ」
「えーと……つまりそれは、召喚アイテムって事?」
「そういう事だ」
その特殊召喚アイテムは、実はかなり入手が難しく、マジで裏技を使うしか手に入れる方法が無いと言われる程だ。
因みに正規ルートでの入手法は、このバカデカいフィールドに10個しかない臙脂色の炎を纏った器の中のどれか一つにポツンと出るのだ。
だが、器の周りに人がいるとテレポートしないし、仮に全部の器の周りに人がいたらその間この世界から消える。
そして他の器へとテレポートするまで何とたったの10分しかないので、マジでパーティーやギルド単位でやらないと入手出来ない。
さらに、入手レベル制限があり、Lv300を越えないと触れられずに、炎に焼かれて即死してしまう。
はっきり言おう……これ考えた奴ヤバすぎるだろ。
なんだその入手難易度鬼畜アイテムは。
だが、この鈴入手にも裏技がある。
取り敢えずこのユ国の近くにその器があるので向かおう。
「じゃ、早速入手する為に行くぞー」
「え、行くって……どこに?」
「その鈴を入手出来るとこ」
「わ、分かったわ……」
ユ国の近くにある木からテレポートする。
「うわっ! 熱っ!」
「あー、そう感じるのか」
目の前にその臙脂色の炎があるのだが、どうやらLvが300を超えてないと凄い熱く感じるようだ。
「イイジマ……それで……鈴は……?」
「……無いな」
「無いのぉ~!?」
ま、流石にそんな運は良くなかったか。
「じゃあ、早速裏技やるか」
まず、器に手を突っ込む。
そしてぐるっと回したら右方向にある木の枝を持って燃やす。
すぐに灰になるので、それを器に入れ、また回して、回ってる最中に手を器に真上からドンと入れる。
そしたら灰が舞うので、それを服とかでパタパタと器に向かってやる。
そしたら器の中に……
「よし、来た」
鈴が現れる。
「ゲホッ、ゲホッ! 灰が凄いわよ!」
「まぁそれは勘弁してくれ」
そして鈴を持つ。
「さてと、じゃあ鳴らすか」
「え、そんなポンってやって良いものの!?」
「あー……そうだな、少し場所を変えるか。あいつらもここだと建てにくいだろうし」
「? 建てにくい……?」
だだっ広い場所に移動し、チリンチリンと鈴を鳴らした。
『ブピャラフォォォォー!!』
「うわっ!? 何の音!?」
「なんか……笛みたいな……音がした……」
そしてすぐ俺の横でチリンチリンと鈴の音がした。
「我ら、鈴の音に呼ばれこの時と地に来たれり、鈴を鳴らし者はお前か?」
「「「!?」」」
そう、俺の真横なら誰もいなかった筈なのに、そこには……
「ああ、俺だ」
コックスコームとお面をを被っている、道化師がいた。
そしてその奥には臙脂色の大きなテントが建っていた。
「確認した。我らは『臙脂のサーカス団』鳴らし者の場に現るる者ら。団長がお呼びだ、入れ」
そう言って彼は消えた。
「な、何なのこれ……?」
「あの鈴は、このサーカス団を呼ぶ為のアイテムなんだよ」
「それで……これを呼んだからって……どうやったらリレオの居場所が分かるの……?」
「このサーカス団の団長に聞くんだ。彼に知らない事は無い。まあ、教えてくれるとも限らないんだが」
そう言って俺はテントに入る。
「えっ、あっ、ちょっと待ってよー!」
「待って……!」
「イイジマァー!」
そして彼女達も俺に続いてテントに入ってくるのだった――。
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