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《裏技》マスター、ダンジョンに潜る
10層より下のダンジョンがドワーフの国になってた件
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ドワーフ。
道具作りなどが得意で、異世界系の物語ではよく鍛冶屋をしているイメージがある種族。
うん、鍛冶屋をしているはずなんだ……
「で、ここが最近造られた〝居住区〟だ」
なのに何でダンジョンを国にしちゃったのかな?
― 1時間30分前 ―
「ぬぁ!? ちょ、何者だお前ぇら!」
「そっちこそ何者だ」
「俺はここに住んでる者だ」
「す、住んでる!?」
「ここに!?」
「ああ」
こんなほぼ何もなくて外は真っ暗なここに?
「お前らは何者なんだよ」
「冒険者だ。このダンジョンの10層目を探索するクエストを受けてここまで来た」
「なるほどだからこんな所まで……」
ドワーフのおじさんは顎に手を当てて何かを考え始めた。
「イ、イイジマ」
「何だ?」
「今の内に逃げちゃわない? 私達なら行けると思うのだけれど」
確かにそうだ……だが……
「いや、俺個人的にめちゃくちゃあのドワーフがここでどうやって暮らしてるのか気になるんだよね」
この何も無い所でどう暮らしているのかを知れたらなんか今後役立つ気がする。
野宿したりしないといけない時とか。
「なあおっさん」
「ん?」
「あんたは一体どうやってここで暮らしてるんだ?」
「あぁんなもん簡単だ、ここから下に俺らの国があるんだよ」
「「……え?」」
「どーゆー事ー?」
「文字通りの意味さ、この部屋から下に行きゃあドワーフ族の国が広がってるんだよ」
な、何ですとぉー!?
「えぇえうぇ!? ドワーフの国!?」
「ああそうだ」
「で、でもそんなの聞いた事ないわ!」
「そりゃあ、誰にも聞かれてねぇし、そもそもとして他の種族に出会わなかったしなぁ……」
んな理由でかよ……。
「そのドワーフの国見せてくんねぇか?」
「イ、イイジマ、流石に無理じゃ」
「別に構わねぇよ」
「良いの!?」
「おう、ちょっと待ちな」
そうおっさんは言って背負っていたバックから何やら棒を取り出す。
「そいつで何するんだ?」
「まあ見てろ」
その棒で灯りを上にクイッと上げる。
すると地面の一部が動いて階段が現れる。
「おぉ……」
「付いて来な」
おっさんが階段を下って行く。
「あぁそうだおっさん、名前は?」
「ギーダだ」
「俺はイイジマ。彼女はルリカで、この子はレカだ」
「ほぉ、良い名前じゃねぇか」
ギーダはバックに突き刺してあったランプを手に取って階段を照らす。
「足元気を付けな、ヌメってるから転ぶぞ」
「うわぁ!?」
ルリカが盛大に転ぶ。
「ほらな」
「痛ったたたたた……」
「大丈夫かルリカ?」
「お、お尻が……」
「【超回復】」
「あ、ありがと」
「!?」
ギーダがこっちをガン見している。
「な、何だ?」
「お前さん、今使ったのはもしや【超回復】か?」
「そうだ」
「たっ、頼む! それで俺らの国の怪我人を治してくれないか!?」
「怪我人?」
「ああ、国を造っている時に道具の使い方をミスったり事故なんかが起きたりしてな……怪我人が凄い人数いるんだ」
「どんくらいいるんだ?」
「ざっと500人」
「ご、500人!?」
ルリカがめっちゃ驚く。
500人か……確かに相当な数だ。
「もちろん500人全員なんて言わない! だからどうか……」
「良いぞ」
「ほ、本当か!?」
「大マジだ」
「ありがとう! 本当にありがとう!」
俺の手を握ってブンブンする。
「そうなりゃ急いで行ってやらねぇと、急ぐぞ旦那!」
「だ、旦那?」
「これから治療して貰おうってんだ、言わばお医者様の人に旦那と呼ばず何て呼ぶ!」
「イイジマで良い」
「ならイイジマさんだ。じゃあ改めて行くぞイイジマさん!」
レカは俺に抱きつきながら階段を降りる。
魔王とは言え転ぶかもしれないからだ。
「ここだ」
目の前には中央が光っているガチガチの石で出来た扉があった。
ギーダがバックの横に付いていた鍵のような何かを取り出して扉の光っている部分に差し込む。
またゴゴゴゴゴと空間が揺れて、扉が開いた。
「この奥の方だ」
早歩きで怪我人の元へと向かう。
周りにいたドワーフが俺らを見まくる。
おぉう……視線が何か痛いぞー。
「通してくれ」
「後ろの奴らは誰だ?」
「お医者様だ」
「医者? ここら辺に回復魔法が使える者がいるなど聞いた事無いが」
「だが俺は彼が【超回復】を使うのを見たんだ」
それを言った途端周りがザワザワしだす。
「【超回復】を!?」
「彼がそんな……」
「信じられない……」
番人の人は周りに視線を送って静かにさせた。
「入れ」
「ありがとう」
扉が開かれたので中に入る。
「うぅ……」
「あ……」
「痛づっ……!」
沢山の人が寝かされていて、血の匂いが凄い。
「大丈夫か?」
「え、ええ、大丈夫よ」
レカは鼻を摘んで目を塞いでいる。
「じゃあ早速やってくれ」
「分かった」
まず近くにいた人からやる。
「【超回復】」
そしてその隣を。
んでその隣。
どんどんやっていく。
そして……
「ぜ、全員治しちまった……」
まあMPが2600もあるしこのくらいは余裕だ。
「凄ぇ! イイジマさん凄ぇよ!」
「それほどでもないさ」
「いやいやこの短時間で全員の傷を治しちまうなんて! 神様か何かなのかい?」
「ただの人族だ」
元怪我人の人達からも感謝される。
「今日はこの国に泊まってってくれ! お仲間さんも!」
「え? 良いのか?」
「良いの?」
「救世主様達をさっさと帰すなんて罰当たりにも程があるぁ!」
「まぁ、ならお言葉に甘えるかな」
「よぉし! お前ら! 体鈍ってねぇよなぁ!?」
「「「「おおおおおおおお!!!!」」」」
で、冒頭に至る。
居住区を紹介されてなんかそこで泊まる事になったのだ。
いやー……インワドと変わりすぎだな、これ。
―――――――――――――――――――――
この話で貯め書きが無くなったので一日五話投稿が出来なくなります。
ですが、毎日投稿を途切れさせるつもりはありませんので、ご安心下さい。
それでは次回をお楽しみに。
道具作りなどが得意で、異世界系の物語ではよく鍛冶屋をしているイメージがある種族。
うん、鍛冶屋をしているはずなんだ……
「で、ここが最近造られた〝居住区〟だ」
なのに何でダンジョンを国にしちゃったのかな?
― 1時間30分前 ―
「ぬぁ!? ちょ、何者だお前ぇら!」
「そっちこそ何者だ」
「俺はここに住んでる者だ」
「す、住んでる!?」
「ここに!?」
「ああ」
こんなほぼ何もなくて外は真っ暗なここに?
「お前らは何者なんだよ」
「冒険者だ。このダンジョンの10層目を探索するクエストを受けてここまで来た」
「なるほどだからこんな所まで……」
ドワーフのおじさんは顎に手を当てて何かを考え始めた。
「イ、イイジマ」
「何だ?」
「今の内に逃げちゃわない? 私達なら行けると思うのだけれど」
確かにそうだ……だが……
「いや、俺個人的にめちゃくちゃあのドワーフがここでどうやって暮らしてるのか気になるんだよね」
この何も無い所でどう暮らしているのかを知れたらなんか今後役立つ気がする。
野宿したりしないといけない時とか。
「なあおっさん」
「ん?」
「あんたは一体どうやってここで暮らしてるんだ?」
「あぁんなもん簡単だ、ここから下に俺らの国があるんだよ」
「「……え?」」
「どーゆー事ー?」
「文字通りの意味さ、この部屋から下に行きゃあドワーフ族の国が広がってるんだよ」
な、何ですとぉー!?
「えぇえうぇ!? ドワーフの国!?」
「ああそうだ」
「で、でもそんなの聞いた事ないわ!」
「そりゃあ、誰にも聞かれてねぇし、そもそもとして他の種族に出会わなかったしなぁ……」
んな理由でかよ……。
「そのドワーフの国見せてくんねぇか?」
「イ、イイジマ、流石に無理じゃ」
「別に構わねぇよ」
「良いの!?」
「おう、ちょっと待ちな」
そうおっさんは言って背負っていたバックから何やら棒を取り出す。
「そいつで何するんだ?」
「まあ見てろ」
その棒で灯りを上にクイッと上げる。
すると地面の一部が動いて階段が現れる。
「おぉ……」
「付いて来な」
おっさんが階段を下って行く。
「あぁそうだおっさん、名前は?」
「ギーダだ」
「俺はイイジマ。彼女はルリカで、この子はレカだ」
「ほぉ、良い名前じゃねぇか」
ギーダはバックに突き刺してあったランプを手に取って階段を照らす。
「足元気を付けな、ヌメってるから転ぶぞ」
「うわぁ!?」
ルリカが盛大に転ぶ。
「ほらな」
「痛ったたたたた……」
「大丈夫かルリカ?」
「お、お尻が……」
「【超回復】」
「あ、ありがと」
「!?」
ギーダがこっちをガン見している。
「な、何だ?」
「お前さん、今使ったのはもしや【超回復】か?」
「そうだ」
「たっ、頼む! それで俺らの国の怪我人を治してくれないか!?」
「怪我人?」
「ああ、国を造っている時に道具の使い方をミスったり事故なんかが起きたりしてな……怪我人が凄い人数いるんだ」
「どんくらいいるんだ?」
「ざっと500人」
「ご、500人!?」
ルリカがめっちゃ驚く。
500人か……確かに相当な数だ。
「もちろん500人全員なんて言わない! だからどうか……」
「良いぞ」
「ほ、本当か!?」
「大マジだ」
「ありがとう! 本当にありがとう!」
俺の手を握ってブンブンする。
「そうなりゃ急いで行ってやらねぇと、急ぐぞ旦那!」
「だ、旦那?」
「これから治療して貰おうってんだ、言わばお医者様の人に旦那と呼ばず何て呼ぶ!」
「イイジマで良い」
「ならイイジマさんだ。じゃあ改めて行くぞイイジマさん!」
レカは俺に抱きつきながら階段を降りる。
魔王とは言え転ぶかもしれないからだ。
「ここだ」
目の前には中央が光っているガチガチの石で出来た扉があった。
ギーダがバックの横に付いていた鍵のような何かを取り出して扉の光っている部分に差し込む。
またゴゴゴゴゴと空間が揺れて、扉が開いた。
「この奥の方だ」
早歩きで怪我人の元へと向かう。
周りにいたドワーフが俺らを見まくる。
おぉう……視線が何か痛いぞー。
「通してくれ」
「後ろの奴らは誰だ?」
「お医者様だ」
「医者? ここら辺に回復魔法が使える者がいるなど聞いた事無いが」
「だが俺は彼が【超回復】を使うのを見たんだ」
それを言った途端周りがザワザワしだす。
「【超回復】を!?」
「彼がそんな……」
「信じられない……」
番人の人は周りに視線を送って静かにさせた。
「入れ」
「ありがとう」
扉が開かれたので中に入る。
「うぅ……」
「あ……」
「痛づっ……!」
沢山の人が寝かされていて、血の匂いが凄い。
「大丈夫か?」
「え、ええ、大丈夫よ」
レカは鼻を摘んで目を塞いでいる。
「じゃあ早速やってくれ」
「分かった」
まず近くにいた人からやる。
「【超回復】」
そしてその隣を。
んでその隣。
どんどんやっていく。
そして……
「ぜ、全員治しちまった……」
まあMPが2600もあるしこのくらいは余裕だ。
「凄ぇ! イイジマさん凄ぇよ!」
「それほどでもないさ」
「いやいやこの短時間で全員の傷を治しちまうなんて! 神様か何かなのかい?」
「ただの人族だ」
元怪我人の人達からも感謝される。
「今日はこの国に泊まってってくれ! お仲間さんも!」
「え? 良いのか?」
「良いの?」
「救世主様達をさっさと帰すなんて罰当たりにも程があるぁ!」
「まぁ、ならお言葉に甘えるかな」
「よぉし! お前ら! 体鈍ってねぇよなぁ!?」
「「「「おおおおおおおお!!!!」」」」
で、冒頭に至る。
居住区を紹介されてなんかそこで泊まる事になったのだ。
いやー……インワドと変わりすぎだな、これ。
―――――――――――――――――――――
この話で貯め書きが無くなったので一日五話投稿が出来なくなります。
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