1 / 9
第1話 寝取られに目覚めて
しおりを挟む
まだ30代も半ばだというのに、妻としている途中で勃たなくなってしまうということがあった。いわゆる中折れというやつだ。
「疲れがたまってるのよ。無理しないで」
と妻のカンナは言ってくれたが、男としての自信を失ってしまった。
その後の日曜日、ストレス解消という名目で、隣の市にできた大型ショッピングモールに買い物につきあわされた。
フードコートで食事をして、トイレから戻ると妻が見知らぬ男と話していた。
50前後くらいの小太りの男で、ニヤニヤしながら親しげに話している。
近づいて行って声をかけてもよかったのだが、なぜか体が動かなかった。
男は去り際に妻の背中からお尻までなでおろすようにして触って去って行った。
「ナンパ?」
男が遠くに離れてから、妻のところに行って声をかけた。
妻は見られていたことに驚いたように慌てて答える。
「違う、違う。会社の人。ほら、前に話したでしょう、セクハラしてくる親父がいるって。
あれがそう。専務」
家で何度か愚痴っていたのを聞いたことがある。
「あいつがそうなんだ。でも、けっこう親しそうに話していたじゃん」
「そんなわけないでしょう。
休みの日にまで会いたくないけど、無視するわけにも行かないし……」
妻は憤慨していたが、妻が他の男と二人で親し気に話している姿を見て、嫉妬と同時に興奮も感じていた。
ネオンがきらびやかに光る建物。
ラブホテルだ。
その前に、専務が女性と二人で立っている。
隣の女性は…、妻だ。
専務がにやけた表情で妻の腰に手を回し、ホテルに入っていく。
妻も抵抗すること無く、それについていく。
そこで目を覚ました。
痛いくらいに勃起している。朝勃ちなんて久しぶりだ。
昨日は、一日中妻の買い物に付き合って動き回っていたせいか、ベッドの上に横になっていたら、そのまま眠ってしまったらしい。
妻は先に起きて身支度を始めていた。
洗面所で髪をとかしている。
林田カンナ、来月の誕生日で27歳になる。
ストレートのきれいな黒髪が自慢だ。
大きく少し釣り目気味の目も、美しさを際立たせている。
大学生の時には、ファッション雑誌の読者モデルもやったこともあり、就職してからも、職場の男たちの注目の的だった。
いろいろな男に声をかけられていたようだが、幸いなことに、学生時代から付き合っていた私が射止めることができた。
結婚を機に退職したが、最近になって、子供ができるまでにお金をためておきたいと、パートで仕事を始めるようになった。
この妻が、今回の職場の男たちの気をひかないわけはないだろう。
そのせいか、妻は仕事に行く時は地味な格好しかしない。
髪は無造作に後ろでお団子にまとめ、メイクもほとんどせず、地味な色の口紅をつける程度だ。
体もスリムでありながら、胸はEカップあり、かなりメリハリのあるボディなのだが、いつもゆったりした服を着て出勤している。
しかし、職場の制服は胸が強調されるタイプらしく、専務や他の男に、すれちがいざまに触られることがあるので嫌だとぼやいていた。
職場では、会話も事務的に必要以上のことは話さないようにしているらしい。
それでも、何人かは親し気に声をかけてきたり、ボディタッチをしてきたりすると、時々愚痴をこぼしていた。
その中でも、一番よく聞くのが専務の名前だ。
だが、この間の二人の様子を見ていると、嫌だと言いながら、実際には何かあるのではないかと勘繰ってしまう。
最近は、ネットで、人妻の浮気の体験談や、自分の妻を他の男に抱せているような人の話や動画などを見るようになってしまった。
そういったことに興奮を覚える人は多いらしく、「寝取られ」というジャンルすら存在しているのだ。
とはいえ、妻のカンナが他の男と浮気している様子はなく、ましてや、そういった自分の性癖を、自分から妻に告白して、「他の男に抱かれて欲しい」とお願いするなどという勇気はなかった。
だが、そのチャンスは、思っていたよりも早く訪れようとしていた。
「疲れがたまってるのよ。無理しないで」
と妻のカンナは言ってくれたが、男としての自信を失ってしまった。
その後の日曜日、ストレス解消という名目で、隣の市にできた大型ショッピングモールに買い物につきあわされた。
フードコートで食事をして、トイレから戻ると妻が見知らぬ男と話していた。
50前後くらいの小太りの男で、ニヤニヤしながら親しげに話している。
近づいて行って声をかけてもよかったのだが、なぜか体が動かなかった。
男は去り際に妻の背中からお尻までなでおろすようにして触って去って行った。
「ナンパ?」
男が遠くに離れてから、妻のところに行って声をかけた。
妻は見られていたことに驚いたように慌てて答える。
「違う、違う。会社の人。ほら、前に話したでしょう、セクハラしてくる親父がいるって。
あれがそう。専務」
家で何度か愚痴っていたのを聞いたことがある。
「あいつがそうなんだ。でも、けっこう親しそうに話していたじゃん」
「そんなわけないでしょう。
休みの日にまで会いたくないけど、無視するわけにも行かないし……」
妻は憤慨していたが、妻が他の男と二人で親し気に話している姿を見て、嫉妬と同時に興奮も感じていた。
ネオンがきらびやかに光る建物。
ラブホテルだ。
その前に、専務が女性と二人で立っている。
隣の女性は…、妻だ。
専務がにやけた表情で妻の腰に手を回し、ホテルに入っていく。
妻も抵抗すること無く、それについていく。
そこで目を覚ました。
痛いくらいに勃起している。朝勃ちなんて久しぶりだ。
昨日は、一日中妻の買い物に付き合って動き回っていたせいか、ベッドの上に横になっていたら、そのまま眠ってしまったらしい。
妻は先に起きて身支度を始めていた。
洗面所で髪をとかしている。
林田カンナ、来月の誕生日で27歳になる。
ストレートのきれいな黒髪が自慢だ。
大きく少し釣り目気味の目も、美しさを際立たせている。
大学生の時には、ファッション雑誌の読者モデルもやったこともあり、就職してからも、職場の男たちの注目の的だった。
いろいろな男に声をかけられていたようだが、幸いなことに、学生時代から付き合っていた私が射止めることができた。
結婚を機に退職したが、最近になって、子供ができるまでにお金をためておきたいと、パートで仕事を始めるようになった。
この妻が、今回の職場の男たちの気をひかないわけはないだろう。
そのせいか、妻は仕事に行く時は地味な格好しかしない。
髪は無造作に後ろでお団子にまとめ、メイクもほとんどせず、地味な色の口紅をつける程度だ。
体もスリムでありながら、胸はEカップあり、かなりメリハリのあるボディなのだが、いつもゆったりした服を着て出勤している。
しかし、職場の制服は胸が強調されるタイプらしく、専務や他の男に、すれちがいざまに触られることがあるので嫌だとぼやいていた。
職場では、会話も事務的に必要以上のことは話さないようにしているらしい。
それでも、何人かは親し気に声をかけてきたり、ボディタッチをしてきたりすると、時々愚痴をこぼしていた。
その中でも、一番よく聞くのが専務の名前だ。
だが、この間の二人の様子を見ていると、嫌だと言いながら、実際には何かあるのではないかと勘繰ってしまう。
最近は、ネットで、人妻の浮気の体験談や、自分の妻を他の男に抱せているような人の話や動画などを見るようになってしまった。
そういったことに興奮を覚える人は多いらしく、「寝取られ」というジャンルすら存在しているのだ。
とはいえ、妻のカンナが他の男と浮気している様子はなく、ましてや、そういった自分の性癖を、自分から妻に告白して、「他の男に抱かれて欲しい」とお願いするなどという勇気はなかった。
だが、そのチャンスは、思っていたよりも早く訪れようとしていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
48
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる