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第29話 脱童貞?(後編)【最終回】 ★

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「土日は家族でお出かけじゃなかったんですか?」

「悠人がそう言ってた? 悠人はお父さんと釣りに行ってるのよ。車の中で寝て、朝早くから釣りをするから、私は行かなかったの。前に一度ついていったんだけど、車の中で3人で寝るのはさすがにつらくて。それに、朝も早いから……」

家に着くまでにそんなことを話していた。

歩いている間は気にならなかったのだが、家に上がってソファに腰を下ろすと、膝がズキズキ痛む。
彼女を抱えるようにして受け止めた時に膝をついて痛めてしまったようだ。

「あら、ズボンがすり切れちゃったみたいね。それに血も付いてる。消毒するから、先にお風呂場で洗ってきて」
と言われる。

中学時代に何度か泊まったこともあるので、風呂場の位置も覚えていた。

自分の家のような感覚で、ズボンを脱いで、シャワーで膝の部分を洗い流す。
少ししみるが、表面を少し擦っただけのようだ。

出ると、ズボンがなくなっていて、代わりにタオルが置いてあった。
足を拭いてリビングに戻る。

「そこに座って」
パンツ姿だが、そのままソファに腰を下ろす。

坂本のお母さんが、前に跪いて膝を消毒してくれた。

「あっ」
「ちょっと我慢してね」

少ししみただけだが、声を上げてしまったのは、彼女のゆったりとした胸元から、下着が見えたからだ。

しかも、ピンク色のデザインの凝ったセクシーなブラジャーだ。
彼女が膝の消毒に集中しているのをいいことに、露骨に覗き込んでしまった。

股間がムクムクと反応してしまう。
気づかれないようにもぞもぞと体を動かしてごまかしながら、目は胸に釘付けになる。

「はい、いいわよ」
と言われて、ハッと我に返る。

「悠人のズボンを出しておいたんだけど、はけるかしら」
坂本とは背格好も同じなので、ちょうどいい。

「ごめんね、今度買って返すから、とりあえず、今日はそれを履いていって」
「いや、どうせボロボロで捨てようと思ってた服なんで大丈夫です」
穴が空いて血も付いていたので、それは捨てて貰うことにした。


「ちょうどお昼だし、食べていって」
「はい、ありがとうございます」

いつもご馳走になっているので、いまさら遠慮してもしょうがない。
それに、一緒にいれば、また見れるかもしれない。


学校の話題などを話しながら食事をし、片付けを手伝った。


そろそろ帰った方がいいかと思っていたら、
「今、お茶入れるから、座って待っててね」と言われる。

お茶を飲みながら思い切って聞いてみた。

「お母さんの名前って、何ていうんですか?」
「名前? 下の名前? ミホよ。美しいに保険の保って書くの」

(ミホ! 名前まで同じだ)

「名前がどうかしたの?」
「い、いえ。なんでもないです。ちょっと、聞いてみたかっただけで……」


「ところで、悠人は彼女とかいるのかしら?」
「いや、今のところはいないみたいですよ」
「颯太君は?」
「僕ですか、もちろんいないですよ」
「もちろんじゃないでしょ。いてもおかしくないのに」
「そんなことないです。小さい女の子とか、おばあさんには好かれるんですけど、同年代の女の子からは全然相手にされないんです」

などと話していると、

「この間、悠人の部屋を片付けてたら、Hな本が出てきたの」
「あ、それ、俺が貸したヤツです」

別に坂本をかばったわけではなく、実際にそうだった。
(やばい、見つかってたのか)

クスッと笑って、
「颯太君もそういうの読むの?」
「そ、そりゃ、男ですから」

「さっきも、見てたでしょう」
「え!?」

「私の胸元」
(やばい、バレてた……)
「は、はい。ごめんなさい」

「いいのよ。別に怒ってるわけじゃないの。やっぱり、男の子だなって」

美保さんがわざと胸を強調するようにするので、つい目がいってしまう。

「それに、ちょっと嬉しかったの。私の胸を見ながら、颯太君のが大きくなってたでしょう。私を女性として見てくれてるんだなって。私もまだ女性として見られることがあるんだなって」

「そんな、すごく魅力的な女性だなって思いますよ」

「ありがとう。それじゃ、お礼に見せてあげるね」
そう言うと、来ていたシャツを脱いでしまった。

上に身につけているのは、さっき胸元から見えていたブラジャーだけだ。
すぐに体が反応してしまい、慌てて前を隠す。

すると、
「隠さないで。颯太君のも見せてくれる?」
と言って、手をどかされてしまった。

ズボンの上からでも分かるほど勃起しているのを見て、
「すごい」
と驚いていた。

美保さんは、いたずらっぽい笑みを浮かべながら、
「わたしだけ下着なんてずるいから、颯太君も脱いで見て」
と言って、ズボンを下ろしてしまう。

「きゃっ」
悲鳴を上げたのは美保さんの方だった。

ズボンと一緒にパンツも下がってしまい、勃起したチンポが美保さんの目の前に飛び出してしまったのだ。

だが、美保さんはそれを見て、魔法に掛けられたように、近づいてきてそれをパクリと咥えてしまった。

「あっ、美保さん」
口の中の暖かさと、柔らかさに包まれ、腰が砕けそうになる。

さらに、それだけではなく、口の中では、舌が蠢いて刺激をしてくる。

「ああっ、だめです。そんなにしたら……、出ちゃいますよ」
腰を引こうとしたが、美保さんに腰を捕まれて、動くことができない。

舌の動きに刺激されて、みるみるうちに快感が広がり、頭が真っ白になる。

「あああああっ」
そのまま、美保さんの口の中に発射してしまった。

美保さんは咥えたまま上目遣いでこっちを見ながら、喉の奥に発射された精子をゴクゴクと飲んでしまう。

「すごくいっぱい出たね」
と満足げに言うと、ブラジャーの背中のホックを外して脱いでしまった。

「あれやってあげる」

まだ張りのある大きな胸で、しぼみかかったチンポを挟んで押しつけてきた。

柔らかくてボリュームのある胸に包まれ、みるみるうちに大きくなる。
股関節のあたりに乳首があたり、それも気持ちいい。

「男の人って、こういうのが好きなんでしょう。昔、悠人が中学生の頃、パートを始めたんだけど、そこの店長に誘われて、何度かホテルに行ったことがあるの。ちょっと旦那とうまくいかなくて、離婚も考えていた時期だったので……。その時、いつもこれをさせられてた。旦那にはやってあげたことがないんだけどね」
と言って笑った。

美保さんが、旦那さん以外の男とホテルに行っていたなんて。

しかも、中学生の頃といったら、授業参観などの行事などで学校で会った時に、何度か言葉を交わしたのを覚えている。
その頃、美保さんは他の男と不倫していたのだ。

美人ではあるが、堅実そうな主婦といった感じの美保さんが他の男とそういう関係にあったなんて、ショックもあったが、それ以上に興奮していた。

しばらくその気持ちよさに浸っていると、

「私も我慢できなくなって来ちゃった。入れてもいい?」
と言って、返事も聞かずにカーペットの上に押し倒してきた。

そして、自分でパンティを脱いでまたがってくる。

「み、美保さん……」

先端が湿った軟らかい肉に包まれたかと思うと、一気に根元まで飲み込まれていった。

「ああっ」

美保さんは気持ちよさそうに声を上げると、擦すりつけるかのように腰を前後に動かし始める。

「うっ、美保さん……、そんなに動いたらダメです。……、イッちゃいますよ」
「いいわ、一緒にイッて」

美保さんは、さらに激しく腰を振り続ける。

「ああっ、ダメです。これじゃ……。抜かないと」
「いいのよ。このまま出して。中にちょうだい」

中に出していい!
いきなりそんなことを言われて、快感が頂点に達してしまった。

「うっ、出る!」
「あっ、ああっ、いい、イクっ」

射精すると同時に、美保さんの体がビクビクと跳ねる。

両手で美保さんの腰を押さえていたので、そのままアソコに押しつけるようにして、中に全部射精してしまった。


美保さんは少しの間余韻に浸った後、バタリと上体を倒して乗りかかってきた。

「すごくよかったわ」
と言って唇を重ねると、舌が入ってきた。

美保さんの舌の感触を味わいながら、動きに合わせていると、中に入れたままのチンポが、再びムクムクと大きくなり始めた。

「あんっ、元気ね。……このままもう一回できそう?」
「今度は、僕が上に乗ってもいいですか?」




それが終わると、家に電話して「今日は悠人の家に泊まって一緒に勉強するから」と伝えた。

両親も勉強じゃなくてゲームでもしていると思っているだろうが、まさか、お母さんとこんなことをしているとは思ってもいないだろう。

一緒にお風呂に入り、夕飯を食べ、……それから何回したのか覚えていない。



次の日は、悠人達が昼頃帰ってくるという連絡があったので、朝のうちにもう一回して、シャワーを浴びてから家を出た。

月曜日に学校で悠人にあった時には、なんとなく気恥ずかしい感じがしてしまった。だが、すぐにいつも通りに話しをすることができるようになった。

「今日、帰りに家に寄っていかないか?」
と悠人が言ってきたので、
「いいよ」
と返事をした。

(途中で悠人の目を盗んで……)
そんなことを考えたら、体が反応してしまった。


こうして、現実世界でも童貞を卒業できた。


現実世界の楽しみに夢中になって、しばらくの間はゲームからは遠ざかっていた。

しかし、ゲームを卒業したわけではなく、しばらくすると、また新たな刺激を求めてゲームを始めることになるのだが、それはまだ、少し先の話になる。


<おわり>
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