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~大学生編~
第45章 打ち上げ花火
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それから愛奈ちゃんは、一佳に自分の気持ちを打ち明けることは無いと言った通り、今までと変わりなく一佳に接していました。でも彼女の秘めた思いを知ってしまった以上、不安を覚えずにいられません。
それに、彼女はどんどんキレイになって行きました。初めて逢った頃はお化粧すらしていなかったのに、夏休みが来る頃には自分なりに魅せるメイクを身につけ、洋服も派手過ぎず地味過ぎず、自分なりに着こなすようになりました。すれ違う男の人が必ず振り返るくらい美人になったのですよ。
ある日、一佳に誘われて愛奈ちゃんや浅田くんといつもの居酒屋に集まりました。愛奈ちゃんはサマーセーターにミニスカートを着ていました。可愛らしい印象で、一佳の好みにぴったりで……
「愛奈ちゃん、その服可愛いね、凄く似合うよ。」
「アハハ!私のスカート姿も見慣れたでしょ?」
私の向かい側に座った愛奈ちゃんは恥ずかしそうに微笑みました。
「白石も化けるもんだな。最近は女にしか見えない。」
「元から女だよ!」
「……一佳の好きそうなコーディネートだね。」
「そ、そうかな?」
「ああ、俺、そういう服、結構好き。白石でも似合うんだな。」
「いちいちケチつけるんだから!」
「つか、七海の着ているワンピースも、すげぇ可愛いよ。」
「え、え?」
きゃー!一佳ったら突然何を言い出すんだろう!ドキドキして私はうろたえてしまいました。
「藤原、どさくさで惚気ないでよ!」
「正直に言っただけだろ。」
ニヤニヤする一佳に愛奈ちゃんが喰って掛り、しばらく仲良くじゃれ合っていました。なんだか間に入って行けません。
「七海ちゃん、グラス空いてるよ、追加する?」
ぼんやりしていたら浅田くんがさり気なく声を掛けてくれました。無口でおとなしいけれど、いつもサラリと気遣ってくれるんです。本当に優しい人だわ。
「じゃー、浅田くんに付き合って日本酒行ってみよう!」
「嬉しいなぁ、のんべえがいると。」
「七海、つられて飲み過ぎるなよ。」
一佳にほっぺたをつねられてしまいました。ぐっすん、やけ酒したい気分なのにぃ……
お開きになってお店を出た途端、一佳が愛奈ちゃんの腕を掴みました。途端に顔を赤らめる愛奈ちゃんに、私はドキリとしてしまいました。
「やべー、明日○○商事の説明会だったよな。」
「そうだよ、藤原も行くでしょ?」
「何時からだった?」
愛奈ちゃんは資料を取り出し、一佳と話しながらどんどん先を歩いて行ってしまいました。
「……説明会って?」
隣りにいた浅田くんに私は尋ねました。
「俺たちのゼミの長峰教授が、なるべくたくさんの会社に行ってこいって勧めるんだ。希望する会社と直に接して、自分の将来の道を見極めて来いって。」
同じ大学に通っているのに、私のいるのんびりムードの文学部とは違うんですね。
「藤原も白石も商社を狙っているから、同じ会社説明会に行くことが多いよ……知ってた?」
「知らなかった……だから、土日は忙しいんだ。」
「七海ちゃんと藤原って、ぶっちゃけどこまで行ってるの?」
浅田くんったら顔色も変えずにいきなりそんなことを聞くんですかー!
「わ、私と一佳は友達だよ!それ以上は……な、無かったとは言わないけど……」
「そうか……もしアイツが好きなら、ちゃんと捕まえておいた方がいいよ。アイツ、最近ふわふわしているから。」
ハッとして、私は浅田くんを見上げました。
「あ、いや、誤解させるようなことを言ってごめん。だけど藤原は二年生の頃は余裕が無いくらい一途に思いつめていたのに、今年になって、油断しているって言うか、余裕かましてるって言うか……隙が有りすぎだと思う。」
「それは……他に、女の子の影があるってこと?」
「アイツが二股掛けているとかいう意味では無いよ。ただ……」
浅田くんはふっと前を歩く一佳と愛奈ちゃんに目を向けました。
「……俺、バカなことを言ってるな。君たちが揺るぎなければ、俺にもチャンスが巡って来るかなって、ちょっと期待しているだけ。」
「浅田くん、もしかして……愛奈ちゃんが好きなんだ。」
「うん、あのディズニーシーに行った日に惚れちまった。ヒドイよな、このみちゃんに誘われた時は、彼女と付き合ってもいいかなって思っていたのに、白石のミニスカ姿にクラクラしたんだ。」
「あの時の愛奈ちゃんは、女の私でも惚れるくらい可愛かったよ!このみちゃんとは、やっぱり縁が無かったのかな?」
「好い子なのにね。」
「本人もそう言ってる。好い人でいっつも終わって彼氏が出来ないって!」
私と浅田くんは思わず声を上げて笑ってしまいました。すると、声を聞きつけた一佳がクルリと振り向き、ダッと駆け寄って私の腕を掴みました。
「何の話をしているんだよ。」
「一佳には関係ないもん!浅田くんと私の秘密だよ!」
「教えろ!」
「きゃー!」
一佳に襟を掴まれ、私は締め上げられました。全く、暴力反対ですよ!
「七海ちゃん、じゃあ、俺は全力で応援しているよ。」
「私も、浅田くんを応援する!」
ほんわかと笑う浅田くん……なんだかとっても可愛いです!
応援しているって言われたものの……一佳は相変わらず忙しくて、時々電話で話したり、メッセージを送り合うだけになってしまいました。去年、キャンパスが違って逢えなかった時の方が、お互いの距離が近かったのに……
夏休みになって、私も会社説明会を回るようになりました。私はどんな仕事がしたいんだろう。一佳や愛奈ちゃんにはもう未来が見えているのに……大手企業を回って熱意溢れる他の学生と接して落ち込んでばかりいました。
どうしよう、一佳に逢いたい……そんな時、一佳から電話がありました。
「七海、今週の土曜日の夜空いてる?」
「うん、バイトも入れてないよ。」
「なあ、花火を観に行かないか。」
「行く!……あの、愛奈ちゃんや浅田くんも誘う?」
「はあ?誘う訳無いだろ。つか、七海、浴衣着てこいよ。」
「ええっ!」
どうしよう、浴衣なんて持ってないよ!慌てて買いに行き、土曜日には間に合わせました。濃紺の地に朝顔の柄が目を引きました。うん、これはきっと一佳が気に入りそう!美容院で着付けとメイクもしてもらい、気合いを入れて花火大会に出掛けました。
駅で待ち合わせた一佳は、私を観た途端、とろけるように微笑みました。
「すげぇ可愛い。やっぱ七海は着物が似合うな!」
「そ、そうかな。」
「本当に、可愛いよ。」
えへっ!可愛いって、二回も言われてしまいました!
一佳は当たり前のように指を絡めて手を繋ぎました。え、ええっ!こ、これは、いわゆる恋人繋ぎ!キャーと心の中で叫び、心臓はバクバクと跳ね上がります。
花火大会が始まる前、会場近くのショッピングモールを二人でぶらぶら歩きました。周りは浴衣姿のカップルがいっぱい。みんな幸せそう!ふと一佳を見上げたら、彼も幸せそうに微笑んでいます。
「一佳、これ似合いそう!」
お店に飾られていたTシャツに目が止まり、一佳に当ててみました。うん、凄くカッコイイ!
「いいね、ホント、七海は俺の好みが良く分かっている。」
「そ、そうかな?」
せっかくだから、誕生日には早いけどプレゼントしてしまいました!だけど一佳ったら今日は一体どうしたんだろ?手も繋いだまま離さないし……
会場は大混雑で、私たちはショッピングモールの二階テラスから花火を見上げました。夜空を彩る幾つもの大輪の花。ドンと空高く上がっては、パッと花開いて消えていく……
「去年の夏休みも、一緒に花火を観たな。」
「そうだね、潤くんの別荘で……」
ドンとまた花火が打ち上がりました。
「あの時、七海に言いたかったことがあるんだ……」
花開いた花火の光が、一佳の顔を浮かび上がらせました。とても真剣な、見たこともないくらい熱い瞳……
「七海、俺たち、まだ友達のままなのか……」
「一佳……」
大きな手が、そっと私の頬に触れたのです。
それに、彼女はどんどんキレイになって行きました。初めて逢った頃はお化粧すらしていなかったのに、夏休みが来る頃には自分なりに魅せるメイクを身につけ、洋服も派手過ぎず地味過ぎず、自分なりに着こなすようになりました。すれ違う男の人が必ず振り返るくらい美人になったのですよ。
ある日、一佳に誘われて愛奈ちゃんや浅田くんといつもの居酒屋に集まりました。愛奈ちゃんはサマーセーターにミニスカートを着ていました。可愛らしい印象で、一佳の好みにぴったりで……
「愛奈ちゃん、その服可愛いね、凄く似合うよ。」
「アハハ!私のスカート姿も見慣れたでしょ?」
私の向かい側に座った愛奈ちゃんは恥ずかしそうに微笑みました。
「白石も化けるもんだな。最近は女にしか見えない。」
「元から女だよ!」
「……一佳の好きそうなコーディネートだね。」
「そ、そうかな?」
「ああ、俺、そういう服、結構好き。白石でも似合うんだな。」
「いちいちケチつけるんだから!」
「つか、七海の着ているワンピースも、すげぇ可愛いよ。」
「え、え?」
きゃー!一佳ったら突然何を言い出すんだろう!ドキドキして私はうろたえてしまいました。
「藤原、どさくさで惚気ないでよ!」
「正直に言っただけだろ。」
ニヤニヤする一佳に愛奈ちゃんが喰って掛り、しばらく仲良くじゃれ合っていました。なんだか間に入って行けません。
「七海ちゃん、グラス空いてるよ、追加する?」
ぼんやりしていたら浅田くんがさり気なく声を掛けてくれました。無口でおとなしいけれど、いつもサラリと気遣ってくれるんです。本当に優しい人だわ。
「じゃー、浅田くんに付き合って日本酒行ってみよう!」
「嬉しいなぁ、のんべえがいると。」
「七海、つられて飲み過ぎるなよ。」
一佳にほっぺたをつねられてしまいました。ぐっすん、やけ酒したい気分なのにぃ……
お開きになってお店を出た途端、一佳が愛奈ちゃんの腕を掴みました。途端に顔を赤らめる愛奈ちゃんに、私はドキリとしてしまいました。
「やべー、明日○○商事の説明会だったよな。」
「そうだよ、藤原も行くでしょ?」
「何時からだった?」
愛奈ちゃんは資料を取り出し、一佳と話しながらどんどん先を歩いて行ってしまいました。
「……説明会って?」
隣りにいた浅田くんに私は尋ねました。
「俺たちのゼミの長峰教授が、なるべくたくさんの会社に行ってこいって勧めるんだ。希望する会社と直に接して、自分の将来の道を見極めて来いって。」
同じ大学に通っているのに、私のいるのんびりムードの文学部とは違うんですね。
「藤原も白石も商社を狙っているから、同じ会社説明会に行くことが多いよ……知ってた?」
「知らなかった……だから、土日は忙しいんだ。」
「七海ちゃんと藤原って、ぶっちゃけどこまで行ってるの?」
浅田くんったら顔色も変えずにいきなりそんなことを聞くんですかー!
「わ、私と一佳は友達だよ!それ以上は……な、無かったとは言わないけど……」
「そうか……もしアイツが好きなら、ちゃんと捕まえておいた方がいいよ。アイツ、最近ふわふわしているから。」
ハッとして、私は浅田くんを見上げました。
「あ、いや、誤解させるようなことを言ってごめん。だけど藤原は二年生の頃は余裕が無いくらい一途に思いつめていたのに、今年になって、油断しているって言うか、余裕かましてるって言うか……隙が有りすぎだと思う。」
「それは……他に、女の子の影があるってこと?」
「アイツが二股掛けているとかいう意味では無いよ。ただ……」
浅田くんはふっと前を歩く一佳と愛奈ちゃんに目を向けました。
「……俺、バカなことを言ってるな。君たちが揺るぎなければ、俺にもチャンスが巡って来るかなって、ちょっと期待しているだけ。」
「浅田くん、もしかして……愛奈ちゃんが好きなんだ。」
「うん、あのディズニーシーに行った日に惚れちまった。ヒドイよな、このみちゃんに誘われた時は、彼女と付き合ってもいいかなって思っていたのに、白石のミニスカ姿にクラクラしたんだ。」
「あの時の愛奈ちゃんは、女の私でも惚れるくらい可愛かったよ!このみちゃんとは、やっぱり縁が無かったのかな?」
「好い子なのにね。」
「本人もそう言ってる。好い人でいっつも終わって彼氏が出来ないって!」
私と浅田くんは思わず声を上げて笑ってしまいました。すると、声を聞きつけた一佳がクルリと振り向き、ダッと駆け寄って私の腕を掴みました。
「何の話をしているんだよ。」
「一佳には関係ないもん!浅田くんと私の秘密だよ!」
「教えろ!」
「きゃー!」
一佳に襟を掴まれ、私は締め上げられました。全く、暴力反対ですよ!
「七海ちゃん、じゃあ、俺は全力で応援しているよ。」
「私も、浅田くんを応援する!」
ほんわかと笑う浅田くん……なんだかとっても可愛いです!
応援しているって言われたものの……一佳は相変わらず忙しくて、時々電話で話したり、メッセージを送り合うだけになってしまいました。去年、キャンパスが違って逢えなかった時の方が、お互いの距離が近かったのに……
夏休みになって、私も会社説明会を回るようになりました。私はどんな仕事がしたいんだろう。一佳や愛奈ちゃんにはもう未来が見えているのに……大手企業を回って熱意溢れる他の学生と接して落ち込んでばかりいました。
どうしよう、一佳に逢いたい……そんな時、一佳から電話がありました。
「七海、今週の土曜日の夜空いてる?」
「うん、バイトも入れてないよ。」
「なあ、花火を観に行かないか。」
「行く!……あの、愛奈ちゃんや浅田くんも誘う?」
「はあ?誘う訳無いだろ。つか、七海、浴衣着てこいよ。」
「ええっ!」
どうしよう、浴衣なんて持ってないよ!慌てて買いに行き、土曜日には間に合わせました。濃紺の地に朝顔の柄が目を引きました。うん、これはきっと一佳が気に入りそう!美容院で着付けとメイクもしてもらい、気合いを入れて花火大会に出掛けました。
駅で待ち合わせた一佳は、私を観た途端、とろけるように微笑みました。
「すげぇ可愛い。やっぱ七海は着物が似合うな!」
「そ、そうかな。」
「本当に、可愛いよ。」
えへっ!可愛いって、二回も言われてしまいました!
一佳は当たり前のように指を絡めて手を繋ぎました。え、ええっ!こ、これは、いわゆる恋人繋ぎ!キャーと心の中で叫び、心臓はバクバクと跳ね上がります。
花火大会が始まる前、会場近くのショッピングモールを二人でぶらぶら歩きました。周りは浴衣姿のカップルがいっぱい。みんな幸せそう!ふと一佳を見上げたら、彼も幸せそうに微笑んでいます。
「一佳、これ似合いそう!」
お店に飾られていたTシャツに目が止まり、一佳に当ててみました。うん、凄くカッコイイ!
「いいね、ホント、七海は俺の好みが良く分かっている。」
「そ、そうかな?」
せっかくだから、誕生日には早いけどプレゼントしてしまいました!だけど一佳ったら今日は一体どうしたんだろ?手も繋いだまま離さないし……
会場は大混雑で、私たちはショッピングモールの二階テラスから花火を見上げました。夜空を彩る幾つもの大輪の花。ドンと空高く上がっては、パッと花開いて消えていく……
「去年の夏休みも、一緒に花火を観たな。」
「そうだね、潤くんの別荘で……」
ドンとまた花火が打ち上がりました。
「あの時、七海に言いたかったことがあるんだ……」
花開いた花火の光が、一佳の顔を浮かび上がらせました。とても真剣な、見たこともないくらい熱い瞳……
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