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4 無敵の三戦士
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慌てたように、廊下が大きく軋んだ。
ノーマは素早く手を組み、扉に向けて言霊を放つ。
「光の精霊アーレイよ、我が名において命ずる! 扉より駆けゆく者の瞳を光の刃で貫け!」
ノーマの鋭い言葉が終わるが早いか、その組んだ手の隙間から、凄まじい閃光が迸った。その光が扉を突き抜けると、次いで、息を吸い込むような小さな悲鳴が起こり、階段から何者かが転げ落ちる音が聞こえた。
チャンスたちが部屋を駆け出て階段を見下ろすと、小柄な男が目を押さえて階下の床を転げ回っていた。サージが階段を駆け下りて男の襟首を引っ掴み、無造作に腕を捩じり上げながら壁に押しつけた。
「盗み聞きとはいい度胸じゃねえか。おい、誰に頼まれた?」
「……」
閃光に貫かれ、視力の戻らぬ目をきつく閉じたまま、男は答えない。サージはふんと鼻で笑う。
「素直に答えられないなら、いい返事が聞けるまで腕を捻り上げてやるまでだ。言っとくがな、俺はこう見えても、素手で大熊の首をへし折れるんだ。甘く見てると腕一本じゃすまさねえぜ。俺はチャンスみてえに優しかねえからな」
チャンスが苦笑いを浮かべる。短剣一本という軽装備のサージの、もう一つの武器はその怪力にある。恐ろしいまでの握力、腕力にかかれば、短剣といえど、剣士の持つ長剣に遅れを取ることはない。サージたちバンタム人は総じて好戦的でケンカっ早く気分屋で、本来は単独行動を好む種族だ。
「ねえ、早いとこ白状しちゃいなよ。サージは短気だからさ、すぐに体中の骨を折られちゃうよ」
エキシィがつぶやく間に、男の腕はサージによってじりじりと捩じり上げられていく。そして、骨の軋みが聞こえてきそうなほどまでに達すると、男はとうとう悲鳴を上げて泣き出した。
「た、助けて! やめてくれえ! 俺はバイドル様に頼まれただけだ、ナプに変わった様子があれば知らせろって言われて……それだけなんだよぉお!」
「バイドル……!」
ナプの顔色が変わった。ナプは男の肩をすかさずつかみ、揺さぶりながら叫んだ。
「バイドルは! バイドルは誰に仕えている! 今どこにいる、早く答えるんだ!」
「エ、エーネッカ・ヘルマンっていう商人の護衛をしてる! でもエーネッカは港を輾転としているらしくて、詳しい場所は俺は知らない、嘘じゃない!」
男は怯えた顔で繰り返す。マーティが、取り乱すナプを見た。
「ナプさん、バイドルというのは……」
ナプはゆっくりとうつむいた。
「……あたしの昔の仲間……あの悪魔の酒に魅入られた、堕ちた勇者のひとりさ。素晴らしい戦士だった、いつでも真っ直ぐに生きる男だった……」
「おい三下! そのエーネッカって野郎には、まだグラッガ人の護衛がいるだろう。そいつらの名は何ていうんだ。正直に言わねえと……」
男はすでに、サージの問いに抵抗できる気力を失っている。男は震えながら、戦士オーネウスと、女戦士マハンダの名を答えた。
「エーネッカの配下の、グラッガ人三戦士は有名だよ。無敵の戦士の呼び名すらあるほどだ……三戦士に殺されたエーネッカの商売敵は数知れない」
「無敵の戦士……」
「バイドル、オーネウス、マハンダ……間違いないな、ナプさん?」
チャンスがつぶやくと、ナプは壊れた人形のように、こくりとうなずいた。
ナプはそのまま、何も言わずに男を解放してやった。一、二発ぶん殴ってやればよかったのに、というサージの言葉も、ナプにはすでに聞こえていなかった。
「……あたしは生き残るべきじゃなかった」
見知らぬ街でたった一人、取り残されたナプ。
必死の思いで金を稼ぎ、手に入れた店。もともと得意だった料理の腕をさらに磨いて、ここまで店を繁盛させるには、相当な努力が必要だった。だがナプは頑張った――いつか、堕ちた仲間たちが、笑って帰ってきてくれることを信じて。
ナプは拳を握り締め、肩を震わせた。
「……あの時、ハッガスと一緒に……! 喉をかき斬って死んだ婚約者と一緒に、あたしも死んでしまえばよかったんだ……!」
打ちひしがれたナプの姿を、じっと見つめていたチャンスが、小さくつぶやいた。
「かわいそうな仲間たちを見捨てて、神のもとへ逝っちまうのはあんたの自由だよ。けど、あんたも辛いだろうが、仲間たちだってもっと辛いんじゃないのか」
ナプがチャンスへ振り返る。
「バータ・ラカッティは習慣性があるだけで、精神には影響を与えない。酒が欲しくて繰り返す凶行の狭間で、仲間たちはきっと苦しんでいるはずだ。自分のしていることが間違いだと分かっているんだからな」
素早く踵を返すチャンスは、仲間たちに手を返して合図をする。
「性悪商人どもに俺たちの存在を知られちまった以上、ここに長居は無用だな。分かったよチャンス」
うなずくサージがザックを背負い、マーティが槍を携え、ノーマとエキシィがマントを羽織る間、ナプは黙って厨房に戻り、立ち尽くしたままだ。皆の身支度が終わると、チャンスは店の戸口から、振り返らずに言い放つ。
「運命は、神の作るものだ」
「……」
「でも、そこに横たわる不運の蛇を追い払うことなら、俺たちにもできる。俺は必ず、あんたの運命の輪に絡まった蛇どもを、断ち切ってやる」
どこか、哀しみを帯びた余韻を残し、チャンスの言葉がナプの耳に染みる。そうして五人の足音が店から遠ざかろうとした時、急に足音のひとつが駆け戻ってきた。
「ナプさん!」
突然の声に振り返ると、戸口にエキシィが立っていた。
「あちきたち、絶対ここに戻ってくるから! お店やめちゃやだよナプさん。あのタルトパイ、またご馳走になりにくるから!」
エキシィはそう言うと、にこりと笑って再び駆け出して行った。その笑みが戸口に置き去りにした残像が消えるころ、ナプは静かに微笑みを浮かべている自分に気付いた。
「そうだね……待ってるよ」
チャンスという男と、その仲間たちなら、大丈夫かもしれない。
ナプはひっそりと手を組み、静かに祈りを捧げる。
「我らが神オスアロスよ、かの者たちを守りたまえ。我が命を分け与えても構わない、かの者たちを悪しき手から守りたまえ……」
……
チャンスたちとナプとの会話を盗み聞きした小男は、街外れの海岸沿いに、磯場へと小走りに向かった。そこには、その小男からの定時連絡を待つ、一人の大男が立っている。押し寄せる波が砕かれる磯場、それはまるで巨漢の男の力を象徴するかのようだ。男の取り巻きであろう数人の男たちも、ただならぬ気配を放っている。
「どうだった……何か変化はあったのか」
小男は、巨漢の男のどっしりした声に縮み上がりながらも、事の顛末を一部始終話して聞かせる。
「ではナプは、チャンスとかいう流浪の冒険者に、俺たちを狂わせているという『悪魔の酒』を、葬るよう依頼したというのか」
「は、はい、バイドル様……」
巨漢、バイドルは、腕を組んだまま小男を見下ろしている。小男は、貴方様が薬に冒された男には見えないですよと、ご機嫌を取るように付け足し、そして続ける。
「そこまで聞いたところで、感付かれまして……奴等に袋叩きになるところでしたが、ナプが逃がしてくれたんです」
「……顔を知られたのか」
「は……申し訳ありません……!」
小男が頭を下げる。と、バイドルは突然男の頭を引っ掴み、ぐいと捻った。鈍い音がして、小男はごぼりと血を吐き、呆気なく息絶える。取り巻きの男たちは黙って、バイドルの動きを見守る。バイドルは小男の体を摘み上げ、磯場から海に向けて放り投げる。波間から顔を出す頑強な岩に、小男の頭が直撃し、ごき、という嫌な音が響いた後、その骸は海中へ沈んでいった。程なく、獰猛な魚たちによって、死骸は片付けられるだろう。
「俺の秘密を知り、ナプたちに顔を知られた以上、おまえを生かしておくわけにはいかん。恨むなよ」
全身に彫られた入れ墨が太陽に映える。浅黒い皮膚の上で、入れ墨だけが浮き上がっているようだ。
『ナプ……俺はもう、おまえのいる世界には戻れん』
磯場に繋いである小さな船へ乗り込むバイドルは、取り巻きの男たちに何ごとか指示を出す。男たちは力強くうなずき、バイドルを後にして街へと走っていった。
「俺の体には悪魔が住み着いてしまった……あの酒のためなら、今の俺は、おまえすら殺してしまうだろう」
沖へ漕ぎ出すバイドル。鋭い瞳の中に、哀しみが深く、深く埋もれている。
「だから、おまえは俺の世界に踏み込まないでくれ。俺は、おまえだけは殺したくない。だが、冒険者たちは、いずれ真っ向から踏み込んでくるだろう、おまえの依頼を受けてな。そいつらはきっと……昔の俺たちのような奴等なんだろうな」
遠く、港が見える。最初に、何も知らぬまま港に下り立った、あの瞬間が懐かしかった。
「だが俺は、そいつらすら……殺さねばならないかもしれん。すまんナプ……俺は、もう……おまえの知る俺じゃないんだ……」
ノーマは素早く手を組み、扉に向けて言霊を放つ。
「光の精霊アーレイよ、我が名において命ずる! 扉より駆けゆく者の瞳を光の刃で貫け!」
ノーマの鋭い言葉が終わるが早いか、その組んだ手の隙間から、凄まじい閃光が迸った。その光が扉を突き抜けると、次いで、息を吸い込むような小さな悲鳴が起こり、階段から何者かが転げ落ちる音が聞こえた。
チャンスたちが部屋を駆け出て階段を見下ろすと、小柄な男が目を押さえて階下の床を転げ回っていた。サージが階段を駆け下りて男の襟首を引っ掴み、無造作に腕を捩じり上げながら壁に押しつけた。
「盗み聞きとはいい度胸じゃねえか。おい、誰に頼まれた?」
「……」
閃光に貫かれ、視力の戻らぬ目をきつく閉じたまま、男は答えない。サージはふんと鼻で笑う。
「素直に答えられないなら、いい返事が聞けるまで腕を捻り上げてやるまでだ。言っとくがな、俺はこう見えても、素手で大熊の首をへし折れるんだ。甘く見てると腕一本じゃすまさねえぜ。俺はチャンスみてえに優しかねえからな」
チャンスが苦笑いを浮かべる。短剣一本という軽装備のサージの、もう一つの武器はその怪力にある。恐ろしいまでの握力、腕力にかかれば、短剣といえど、剣士の持つ長剣に遅れを取ることはない。サージたちバンタム人は総じて好戦的でケンカっ早く気分屋で、本来は単独行動を好む種族だ。
「ねえ、早いとこ白状しちゃいなよ。サージは短気だからさ、すぐに体中の骨を折られちゃうよ」
エキシィがつぶやく間に、男の腕はサージによってじりじりと捩じり上げられていく。そして、骨の軋みが聞こえてきそうなほどまでに達すると、男はとうとう悲鳴を上げて泣き出した。
「た、助けて! やめてくれえ! 俺はバイドル様に頼まれただけだ、ナプに変わった様子があれば知らせろって言われて……それだけなんだよぉお!」
「バイドル……!」
ナプの顔色が変わった。ナプは男の肩をすかさずつかみ、揺さぶりながら叫んだ。
「バイドルは! バイドルは誰に仕えている! 今どこにいる、早く答えるんだ!」
「エ、エーネッカ・ヘルマンっていう商人の護衛をしてる! でもエーネッカは港を輾転としているらしくて、詳しい場所は俺は知らない、嘘じゃない!」
男は怯えた顔で繰り返す。マーティが、取り乱すナプを見た。
「ナプさん、バイドルというのは……」
ナプはゆっくりとうつむいた。
「……あたしの昔の仲間……あの悪魔の酒に魅入られた、堕ちた勇者のひとりさ。素晴らしい戦士だった、いつでも真っ直ぐに生きる男だった……」
「おい三下! そのエーネッカって野郎には、まだグラッガ人の護衛がいるだろう。そいつらの名は何ていうんだ。正直に言わねえと……」
男はすでに、サージの問いに抵抗できる気力を失っている。男は震えながら、戦士オーネウスと、女戦士マハンダの名を答えた。
「エーネッカの配下の、グラッガ人三戦士は有名だよ。無敵の戦士の呼び名すらあるほどだ……三戦士に殺されたエーネッカの商売敵は数知れない」
「無敵の戦士……」
「バイドル、オーネウス、マハンダ……間違いないな、ナプさん?」
チャンスがつぶやくと、ナプは壊れた人形のように、こくりとうなずいた。
ナプはそのまま、何も言わずに男を解放してやった。一、二発ぶん殴ってやればよかったのに、というサージの言葉も、ナプにはすでに聞こえていなかった。
「……あたしは生き残るべきじゃなかった」
見知らぬ街でたった一人、取り残されたナプ。
必死の思いで金を稼ぎ、手に入れた店。もともと得意だった料理の腕をさらに磨いて、ここまで店を繁盛させるには、相当な努力が必要だった。だがナプは頑張った――いつか、堕ちた仲間たちが、笑って帰ってきてくれることを信じて。
ナプは拳を握り締め、肩を震わせた。
「……あの時、ハッガスと一緒に……! 喉をかき斬って死んだ婚約者と一緒に、あたしも死んでしまえばよかったんだ……!」
打ちひしがれたナプの姿を、じっと見つめていたチャンスが、小さくつぶやいた。
「かわいそうな仲間たちを見捨てて、神のもとへ逝っちまうのはあんたの自由だよ。けど、あんたも辛いだろうが、仲間たちだってもっと辛いんじゃないのか」
ナプがチャンスへ振り返る。
「バータ・ラカッティは習慣性があるだけで、精神には影響を与えない。酒が欲しくて繰り返す凶行の狭間で、仲間たちはきっと苦しんでいるはずだ。自分のしていることが間違いだと分かっているんだからな」
素早く踵を返すチャンスは、仲間たちに手を返して合図をする。
「性悪商人どもに俺たちの存在を知られちまった以上、ここに長居は無用だな。分かったよチャンス」
うなずくサージがザックを背負い、マーティが槍を携え、ノーマとエキシィがマントを羽織る間、ナプは黙って厨房に戻り、立ち尽くしたままだ。皆の身支度が終わると、チャンスは店の戸口から、振り返らずに言い放つ。
「運命は、神の作るものだ」
「……」
「でも、そこに横たわる不運の蛇を追い払うことなら、俺たちにもできる。俺は必ず、あんたの運命の輪に絡まった蛇どもを、断ち切ってやる」
どこか、哀しみを帯びた余韻を残し、チャンスの言葉がナプの耳に染みる。そうして五人の足音が店から遠ざかろうとした時、急に足音のひとつが駆け戻ってきた。
「ナプさん!」
突然の声に振り返ると、戸口にエキシィが立っていた。
「あちきたち、絶対ここに戻ってくるから! お店やめちゃやだよナプさん。あのタルトパイ、またご馳走になりにくるから!」
エキシィはそう言うと、にこりと笑って再び駆け出して行った。その笑みが戸口に置き去りにした残像が消えるころ、ナプは静かに微笑みを浮かべている自分に気付いた。
「そうだね……待ってるよ」
チャンスという男と、その仲間たちなら、大丈夫かもしれない。
ナプはひっそりと手を組み、静かに祈りを捧げる。
「我らが神オスアロスよ、かの者たちを守りたまえ。我が命を分け与えても構わない、かの者たちを悪しき手から守りたまえ……」
……
チャンスたちとナプとの会話を盗み聞きした小男は、街外れの海岸沿いに、磯場へと小走りに向かった。そこには、その小男からの定時連絡を待つ、一人の大男が立っている。押し寄せる波が砕かれる磯場、それはまるで巨漢の男の力を象徴するかのようだ。男の取り巻きであろう数人の男たちも、ただならぬ気配を放っている。
「どうだった……何か変化はあったのか」
小男は、巨漢の男のどっしりした声に縮み上がりながらも、事の顛末を一部始終話して聞かせる。
「ではナプは、チャンスとかいう流浪の冒険者に、俺たちを狂わせているという『悪魔の酒』を、葬るよう依頼したというのか」
「は、はい、バイドル様……」
巨漢、バイドルは、腕を組んだまま小男を見下ろしている。小男は、貴方様が薬に冒された男には見えないですよと、ご機嫌を取るように付け足し、そして続ける。
「そこまで聞いたところで、感付かれまして……奴等に袋叩きになるところでしたが、ナプが逃がしてくれたんです」
「……顔を知られたのか」
「は……申し訳ありません……!」
小男が頭を下げる。と、バイドルは突然男の頭を引っ掴み、ぐいと捻った。鈍い音がして、小男はごぼりと血を吐き、呆気なく息絶える。取り巻きの男たちは黙って、バイドルの動きを見守る。バイドルは小男の体を摘み上げ、磯場から海に向けて放り投げる。波間から顔を出す頑強な岩に、小男の頭が直撃し、ごき、という嫌な音が響いた後、その骸は海中へ沈んでいった。程なく、獰猛な魚たちによって、死骸は片付けられるだろう。
「俺の秘密を知り、ナプたちに顔を知られた以上、おまえを生かしておくわけにはいかん。恨むなよ」
全身に彫られた入れ墨が太陽に映える。浅黒い皮膚の上で、入れ墨だけが浮き上がっているようだ。
『ナプ……俺はもう、おまえのいる世界には戻れん』
磯場に繋いである小さな船へ乗り込むバイドルは、取り巻きの男たちに何ごとか指示を出す。男たちは力強くうなずき、バイドルを後にして街へと走っていった。
「俺の体には悪魔が住み着いてしまった……あの酒のためなら、今の俺は、おまえすら殺してしまうだろう」
沖へ漕ぎ出すバイドル。鋭い瞳の中に、哀しみが深く、深く埋もれている。
「だから、おまえは俺の世界に踏み込まないでくれ。俺は、おまえだけは殺したくない。だが、冒険者たちは、いずれ真っ向から踏み込んでくるだろう、おまえの依頼を受けてな。そいつらはきっと……昔の俺たちのような奴等なんだろうな」
遠く、港が見える。最初に、何も知らぬまま港に下り立った、あの瞬間が懐かしかった。
「だが俺は、そいつらすら……殺さねばならないかもしれん。すまんナプ……俺は、もう……おまえの知る俺じゃないんだ……」
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