63 / 91
#7 現代 フーコ編
#7.2 現状を変えたければ未来を変えろ (2/2)
しおりを挟む
薄暗い部屋で俺は、キーボートを叩き続ける。そこに、俺の未来や過去は無い。得体の知れない十字架を背負い、心の炎を燃やし続けた。
「バキューン」
俺は突然、奇声を上げた。何故だか、分からない。
「静かにしろー、474!」
誰かに怒鳴られた。それが自分に向けられたものなのかどうか、判断がつかない。
「おい、フーコ。俺は外出してくる。7時までには戻る。そいつが使い物にならなくなったら処分しておけ」
「分かりました。部長」
俺の部長様が、外出なされた。
そこへ、隣のお姉さんからチャット攻撃を喰らう。
天才のフーコ > 君。成敗の時間だ。
無能の俺さま > ガチョーン。
天才のフーコ > 未来を変える、
無能の俺さま > ボヨよ~ん。
天才のフーコ > 悲惨な現状を変えるため、未来を変えるのだ。
無能の俺さま > お・れ・の・み・ら・い
天才のフーコ > こっちを見るな。黙って指示を読め。
無能の俺さま > お・れ・の・き・ぼ・う
天才のフーコ > そうだ。目を覚ませ。
無能の俺さま > お・れ・の・き・ぼ・う
無能の俺さま > 俺は、俺は・・・・・・・・・・
「おりゃー」
天才のフーコ > そうだ。君は私のタイムマシーンで、未来を監視するのだ。
無能の俺さま > 何故、未来を?
天才のフーコ > 未来を変えるためだ。
無能の俺さま > 変えると?
天才のフーコ > 現在が変わる。
無能の俺さま > OK
天才のフーコ > 分かってないようだな。説明する。
無能の俺さま > NG
天才のフーコ > イカれた野郎を始末するには、過去に行ってもダメなのだ。
無能の俺さま > ...
天才のフーコ > 確定した過去は変えることが出来ない。
無能の俺さま > hoge
天才のフーコ > 仮に過去を変えられたとしよう。
無能の俺さま > umu
天才のフーコ > そうしたら、現在の私達はどうなる?
無能の俺さま > sa-
「ククク」
天才のフーコ > そうだ。矛盾が生じるのだ、だだだ。
無能の俺さま > da
天才のフーコ > そこで、未来を変えるのだ。
無能の俺さま > だだだ
天才のフーコ > 君は、自動車の製造ラインを見たことがあるか?
無能の俺さま > no
天才のフーコ > 私も無い.
無能の俺さま > Oh-
天才のフーコ > しかし、想像したまえ。
製造ラインの、あるポイントを現在としよう。その手間が過去。完成した車が未来だ。
その車を乗用車としよう。それがバスに変わったらどうなる。製造ラインは、過去に遡ってバス。つまり結果に向かって変わるのだ。結果が変われば、原因も変わる。未来が変われば、それに合わせるために現在が変わる。分かるかな?
無能の俺さま > aaa
天才のフーコ > 君の仕事は、未来のイカれた野郎を失脚させることにある。
無能の俺さま > ds,dadecsxzapewvv
天才のフーコ > これに成功するば、君は彼女と思う存分、
あんなことや、こんなことが出来るのだよ。
無能の俺さま > \(^o^)/
天才のフーコ > しかし、失敗すれば、君は彼女と二度と会えなくなる。
無能の俺さま > ( ; _ ; )
天才のフーコ > 諸君らの、成功を祈る。なお、このメッセージは自動的に消滅する。
無能の俺さま > (T . T)
俺のパソコンが、勝手に再起動を始めた。
俺のパソコン > やあ、残念だったね。僕、疲れちゃったよ。また一緒に、頑張ろう!
◇
薄暗い部屋で俺は、キーボートを叩き続ける。そこに、俺の感情や怨念は無い。得体の知れない十字架を背負い、闇の炎を燃やし続けた。
至福の時間が到来。さあ、餌の時間だ。
「おい! 474。9分で戻ってこい」
そのうち、俺の鼻息で吹き飛ばしてやる。
俺は部屋を出て、従業員食堂を目指す。エレベーターに乗り込み、51階で激流に押し流される。券売機の行列に並ぶこと15分。前方右側に購買部を発見。”購買部 ツアーレ 24時間 働きます” を見て、胸を打たれる。
ひとり優雅に食事中のお姉さんに接近。
「すいません。相席、いいですか?」
俺は偶然、話しかける。
「どうぞ、空いてますから」
俺は、カツ丼を頬張りながら、お姉さんを見る振りをして食べ続ける。
「イカれた野郎の尻尾を掴んだ」
お姉さんが得意満面で……その顔にあるメガネは一体?
「ああ、君も気が付いてしまったのか。なかなか隠せないものだね」
「性格……目が悪かったんですか?」
「これは、ブルーライトから目を保護するためのメガネだ」
「それ、良さそうですね。俺も欲しいです」
「しかしその実体は、何を隠そう、あの、タイムシーンの端末になっているのだ。思はず、作ってしまった」
「その勢いで、俺の分まで作って貰えませんか。端末でなくていいので」
「これで、イカれた野郎の尻尾を掴んだのだ」
「このカツ丼、ウッメー」
「助成金不正疑惑。社長の指示で、国からの助成金を不正に受給している証拠を掴んだ」
「すごいじゃないですか」
「既に、社内の通報窓口に連絡した。後は時間の問題だ」
「さすがは、てん……お姉さんだ。仕事が早いです」
「遠慮はいらない。素直に呼んでみてはどうだね?」
『すいません。相席、いいですか?』
勇気ある若者が、鼻の下を伸ばし、玉砕覚悟で挑んできた。
「シャー」
『すいません。他所に行きます』
勇気ある若者が、玉砕した。
◇
「バキューン」
俺は突然、奇声を上げた。何故だか、分からない。
「静かにしろー、474!」
誰かに怒鳴られた。それが自分に向けられたものなのかどうか、判断がつかない。
「おい、フーコ。俺は外出してくる。7時までには戻る。そいつが使い物にならなくなったら処分しておけ」
「分かりました。部長」
俺の部長様が、外出なされた。
そこへ、隣のお姉さんからチャット攻撃を喰らう。
天才のフーコ > 君。成敗の時間だ。
無能の俺さま > ガチョーン。
天才のフーコ > 未来を変える、
無能の俺さま > ボヨよ~ん。
天才のフーコ > 悲惨な現状を変えるため、未来を変えるのだ。
無能の俺さま > お・れ・の・み・ら・い
天才のフーコ > こっちを見るな。黙って指示を読め。
無能の俺さま > お・れ・の・き・ぼ・う
天才のフーコ > そうだ。目を覚ませ。
無能の俺さま > お・れ・の・き・ぼ・う
無能の俺さま > 俺は、俺は・・・・・・・・・・
「おりゃー」
天才のフーコ > そうだ。君は私のタイムマシーンで、未来を監視するのだ。
無能の俺さま > 何故、未来を?
天才のフーコ > 未来を変えるためだ。
無能の俺さま > 変えると?
天才のフーコ > 現在が変わる。
無能の俺さま > OK
天才のフーコ > 分かってないようだな。説明する。
無能の俺さま > NG
天才のフーコ > イカれた野郎を始末するには、過去に行ってもダメなのだ。
無能の俺さま > ...
天才のフーコ > 確定した過去は変えることが出来ない。
無能の俺さま > hoge
天才のフーコ > 仮に過去を変えられたとしよう。
無能の俺さま > umu
天才のフーコ > そうしたら、現在の私達はどうなる?
無能の俺さま > sa-
「ククク」
天才のフーコ > そうだ。矛盾が生じるのだ、だだだ。
無能の俺さま > da
天才のフーコ > そこで、未来を変えるのだ。
無能の俺さま > だだだ
天才のフーコ > 君は、自動車の製造ラインを見たことがあるか?
無能の俺さま > no
天才のフーコ > 私も無い.
無能の俺さま > Oh-
天才のフーコ > しかし、想像したまえ。
製造ラインの、あるポイントを現在としよう。その手間が過去。完成した車が未来だ。
その車を乗用車としよう。それがバスに変わったらどうなる。製造ラインは、過去に遡ってバス。つまり結果に向かって変わるのだ。結果が変われば、原因も変わる。未来が変われば、それに合わせるために現在が変わる。分かるかな?
無能の俺さま > aaa
天才のフーコ > 君の仕事は、未来のイカれた野郎を失脚させることにある。
無能の俺さま > ds,dadecsxzapewvv
天才のフーコ > これに成功するば、君は彼女と思う存分、
あんなことや、こんなことが出来るのだよ。
無能の俺さま > \(^o^)/
天才のフーコ > しかし、失敗すれば、君は彼女と二度と会えなくなる。
無能の俺さま > ( ; _ ; )
天才のフーコ > 諸君らの、成功を祈る。なお、このメッセージは自動的に消滅する。
無能の俺さま > (T . T)
俺のパソコンが、勝手に再起動を始めた。
俺のパソコン > やあ、残念だったね。僕、疲れちゃったよ。また一緒に、頑張ろう!
◇
薄暗い部屋で俺は、キーボートを叩き続ける。そこに、俺の感情や怨念は無い。得体の知れない十字架を背負い、闇の炎を燃やし続けた。
至福の時間が到来。さあ、餌の時間だ。
「おい! 474。9分で戻ってこい」
そのうち、俺の鼻息で吹き飛ばしてやる。
俺は部屋を出て、従業員食堂を目指す。エレベーターに乗り込み、51階で激流に押し流される。券売機の行列に並ぶこと15分。前方右側に購買部を発見。”購買部 ツアーレ 24時間 働きます” を見て、胸を打たれる。
ひとり優雅に食事中のお姉さんに接近。
「すいません。相席、いいですか?」
俺は偶然、話しかける。
「どうぞ、空いてますから」
俺は、カツ丼を頬張りながら、お姉さんを見る振りをして食べ続ける。
「イカれた野郎の尻尾を掴んだ」
お姉さんが得意満面で……その顔にあるメガネは一体?
「ああ、君も気が付いてしまったのか。なかなか隠せないものだね」
「性格……目が悪かったんですか?」
「これは、ブルーライトから目を保護するためのメガネだ」
「それ、良さそうですね。俺も欲しいです」
「しかしその実体は、何を隠そう、あの、タイムシーンの端末になっているのだ。思はず、作ってしまった」
「その勢いで、俺の分まで作って貰えませんか。端末でなくていいので」
「これで、イカれた野郎の尻尾を掴んだのだ」
「このカツ丼、ウッメー」
「助成金不正疑惑。社長の指示で、国からの助成金を不正に受給している証拠を掴んだ」
「すごいじゃないですか」
「既に、社内の通報窓口に連絡した。後は時間の問題だ」
「さすがは、てん……お姉さんだ。仕事が早いです」
「遠慮はいらない。素直に呼んでみてはどうだね?」
『すいません。相席、いいですか?』
勇気ある若者が、鼻の下を伸ばし、玉砕覚悟で挑んできた。
「シャー」
『すいません。他所に行きます』
勇気ある若者が、玉砕した。
◇
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜
蒼月丸
ファンタジー
異世界ハルヴァス。そこは平和なファンタジー世界だったが、新たな魔王であるタマズサが出現した事で大混乱に陥ってしまう。
魔王討伐に赴いた勇者一行も、タマズサによって壊滅してしまい、行方不明一名、死者二名、捕虜二名という結果に。このままだとハルヴァスが滅びるのも時間の問題だ。
それから数日後、地球にある後楽園ホールではプロレス大会が開かれていたが、ここにも魔王軍が攻め込んできて多くの客が殺されてしまう事態が起きた。
当然大会は中止。客の生き残りである東零夜は魔王軍に怒りを顕にし、憧れのレスラーである藍原倫子、彼女のパートナーの有原日和と共に、魔王軍がいるハルヴァスへと向かう事を決断したのだった。
八犬士達の意志を継ぐ選ばれし八人が、魔王タマズサとの戦いに挑む!
地球とハルヴァス、二つの世界を行き来するファンタジー作品、開幕!
Nolaノベル、PageMeku、ネオページ、なろうにも連載しています!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界起動兵器ゴーレム
ヒカリ
ファンタジー
高校生鬼島良太郎はある日トラックに
撥ねられてしまった。そして良太郎
が目覚めると、そこは異世界だった。
さらに良太郎の肉体は鋼の兵器、
ゴーレムと化していたのだ。良太郎が
目覚めた時、彼の目の前にいたのは
魔術師で2級冒険者のマリーネ。彼女は
未知の世界で右も左も分からない状態
の良太郎と共に冒険者生活を営んで
いく事を決めた。だがこの世界の裏
では凶悪な影が……良太郎の異世界
でのゴーレムライフが始まる……。
ファンタジーバトル作品、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる