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#8 希望の星
#8.3 今晩の夕食は
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さて、『犯人は君だ』風に真実を探り当てたつもりだが、そうなると空港を目指していた俺をどうしてくれようか。もう脱出できそうな施設や場所を目指しても意味が無さそうである。いわば人生の目標を失ったに等しい俺だ。おそらく光の柱で区切られた境界線を超えても、またC国に入ってしまうだけだろう。一体、何がしたいのか、その動機が不明だ。それは多分、動機なき殺人というのだろう、違うと思うが。
俺が予想した通り、一旦立ち止まってしまうと動けなく質である。向かうべき方向を失い、序でに希望まで失くしてしまいそうである。勘違いでも、それは行動する原動力となっていたはずだ。もし今の状況を占えば多分『凶』と出たことだだろう。しかしその『凶』は悪い事ではない。何故ならこれ以上、悪い事は起こらないという事だからだ。おっと、『大凶』を忘れていた。
無理矢理、心を奮い立たせるために再度、地図を広げて行きたい場所を選ぼうとするが、別に旅行に来たわけではないでの、特に行きたい場所があるわけでもない。せめてこの国を下調べでもしていれば話は別だが、仕事一筋の俺には無理な相談だ。
だが急に高いところに登ってみたくなった。バカと煙は、という話ではないが、高いところから周辺を眺めてみたくなったのだ。これといった情報源が無い今、直接目に見える現実を見定めようという魂胆である。
地図によると近くに小高い山があるようだ。それも頂上付近まで車で行けるような道路がある。高いところと言っても登山はもうこりごりである。車で行けるのなら申し分無いだろう。もうそろそろ日が暮れそうである、善は急げだ。
◇◇
車をビューンと飛ばし、山道をかっ飛ばすが、舗装された広い道なので問題は無い。途中、小さな橋を渡ると、ギョとする光景が目に入った。橋の下を流れる川も真っ赤である。夕日のせいか、それとも何かの自然現象か。または誰かが赤い塗料を流したか。まあ、ここで考えても答えは分からないので、何かの錯覚を見たとしておこう。車は右に左にクネクネ、グイグイと山頂を目指す。
山頂は自然の展望台のように周囲がよく見渡せる位置にある。俺が求めていた通りの光景だが、それだけである。ああ、景色がいい、それだけだ。ここで何かが分かるとか新発見するような出来事は、無い。それでもせっかく来たので暫くこの風景を堪能、と思いきや日が沈んでしまい真っ暗である。街灯も月明かりもなく、場合によっては、とても恐ろしい場所でもある。よりによって一人だ。怖くなっても抱きつく相手もいない。
しかしここで新たな発見である。周囲が暗くなったおかげで遠くの方、東の方角にチラつく光が見えてきた。どうやら街の灯りだろう。あそこにはまだ人が住んでいるに違いない。ようやく見つけた人の存在である。その方角を頭に叩き込み、明日そこに向かう決心である。そこに居るであろう人達と俺は同じ運命を共にする者達である。多分、良い仲間になれることだろう。
ここで遅い夕食と洒落込む。俺の希望としては優雅に星を見ながら、といきたいところだが、生憎と星々はお休みである。見えないものは仕方ないので、代わりに俺の希望の星を輝かせてやろう。ほら、行って夜空に輝いてこい。
一人で食べる飯は不味かろうと思うかもしれないが、長年一人で食べていると、味のことなど、どうでもよくなるものだ。腹が満たされればそれで良し。どんなに美味しいものを食べても、食べ終われば同じことだ。だが一番重要なことは、そんなことを考えないことである。少なくとも俺は好き好んで一人で食べているわけではない、ということだ。
相変わらず光の柱は、真っ暗な夜だというのに、何の役にも立っていない。不思議だが、人の役には立ちたくないという強い意志を感じるところである。それはともかく、今夜は車の後部座席でお休みである。今朝のように夜露に濡れるのは勘弁だからだ。
◇◇
さて、今は午後の3時くらいである。天気は曇り。別にこの時間まで寝ていたわけではない。しっかりと東の方角に向けて走ってきたところである。そして今、戻って来た訳だ。何故戻って来たかというと、それは、あれである。
東に向けて車を走らせると、街という街が破壊尽くされていた。これだけでも引き返すには十分は理由だが、例によって人影もなく、それでも勇気があるつもりで突き進んだ俺である。しかし昨夜見た街の付近で引き返した次第だ。何かこう、これ以上進んではいけないという俺の勘が囁き、それに素直に従った結果、気が付けば此処に居るという訳だ。とんだチキン野郎だが命を落としてからでは遅い。これは正しい判断だったと自負しておこう。序でに食料も確保してきたのは言うまでもない。それをどのような手段で入手したかは俺の心の中に仕舞ってあるので取り出すことは出来ないのであ~る。
時間的におやつの時間なので、生温いコーヒーを味わっている最中である。まだ日没までは時間があるので海の方がよく見えるが、相変わらず見事なまでに赤に染まっている。昨日、間近で見たときは赤潮かと思ったが、そんな小さな範囲ではない。海は広いな大きなと言いたくなるくらい、全体が赤くなって見える。もしかしたら、元々このような色なのかもしれないが、一見さんの俺としては判断しかねる光景だ。
ここで一服した後は今後の予定を決めなくてはならないが、しかし行く当てもなくフラフラとする訳にもいかない。さて、どうしたものか。どうするよ、ジョン、と言ってそのジョンがいきなり返事を返してきたら、それはそれで驚くものだ。だがそんな心配は無用とばかりに、人類といえば俺だけである。
地図を広げて眺めてはみるが、良い考えが浮かばない。砂漠ではないが、それと似た様な状況でもある。見渡す限り、俺の希望が削がれていく気分だ。
あれこれと考えているうちに日が沈んでしまったようだ。昨夜と同様、月明かりも星の瞬きもない、冴えない夜空である。そして東の街の灯りが見えてくる。その場所が何だか今日は不気味に見えるのは気のせいだろうか。灯りがあるということは人の生活があるということだろう。そこまで辿り着くことは出来なかったが、変な予感がしたのも、ただの臆病風に吹かれただけかもしれない。しかし明日、もう一度行ってみるか、という気にはなれない。不思議なものだ。
俺の奥底にある本能のようなものが、あれは偽物だと、何かと理由を付けたがる。なら、それに従い無理に行く必要はないだろう。他にも行ってみたい場所が思いつくかもしれない。
そんな事を考えながら、今日は早めの夕食である。新しい食材を手にしたら、それを試したくなるのは人情だろう。一人での味気ない食事にも楽しみが増えるのは大いに結構な事である。誰だい? 味などどうでも良いと言ったのは。
調理したての料理を一口、スプーンで味わう。う~む、一応、美味であると評価しておこう。そうして二口目を試そうとした時、目の錯覚か周囲が少し暗くなったような気がしたのである。それが気のせいなのか何なのかを見回してみるが、記憶の限りではその違いを認識することは出来なかった。
分からないことは深く追求しないのが俺の主義主張である。それでは誤解が生じるかもしれないが、要は物事がはっきりするまでは自己流の判断をしない、ということである。それと、分からないことをクヨクヨ考えるのは合理的ではない。今の俺にとっては重要な振る舞いだと思いながら二口、三口と食べ続ける俺である。幸いにもまだ俺の心の灯りは消えてはいない。それが風前の灯火だとしてもだ。
余談だが、今夜の食事に拘った本当の理由は、美味しい夢のせいである。俺達、ジョンとリンダとで、どこかで食事をしている夢だったのである。当然、リンダは食べないが、俺は美味しそうな肉をジュージューと焼いていたのだ。そこで余り関心が無さそうな振りをしつつ、どれどれ一口と、口を開けて肉を噛んだところで夢から覚めてしまった。この、目覚めた時の虚しさは、後味が悪いと表現するのが最適だろう。だが、これでも食べることに関しては余り興味がないのには変わりはない。腹が膨れれば何を食べても結果は同じである、はずである。
◇◇
俺が予想した通り、一旦立ち止まってしまうと動けなく質である。向かうべき方向を失い、序でに希望まで失くしてしまいそうである。勘違いでも、それは行動する原動力となっていたはずだ。もし今の状況を占えば多分『凶』と出たことだだろう。しかしその『凶』は悪い事ではない。何故ならこれ以上、悪い事は起こらないという事だからだ。おっと、『大凶』を忘れていた。
無理矢理、心を奮い立たせるために再度、地図を広げて行きたい場所を選ぼうとするが、別に旅行に来たわけではないでの、特に行きたい場所があるわけでもない。せめてこの国を下調べでもしていれば話は別だが、仕事一筋の俺には無理な相談だ。
だが急に高いところに登ってみたくなった。バカと煙は、という話ではないが、高いところから周辺を眺めてみたくなったのだ。これといった情報源が無い今、直接目に見える現実を見定めようという魂胆である。
地図によると近くに小高い山があるようだ。それも頂上付近まで車で行けるような道路がある。高いところと言っても登山はもうこりごりである。車で行けるのなら申し分無いだろう。もうそろそろ日が暮れそうである、善は急げだ。
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車をビューンと飛ばし、山道をかっ飛ばすが、舗装された広い道なので問題は無い。途中、小さな橋を渡ると、ギョとする光景が目に入った。橋の下を流れる川も真っ赤である。夕日のせいか、それとも何かの自然現象か。または誰かが赤い塗料を流したか。まあ、ここで考えても答えは分からないので、何かの錯覚を見たとしておこう。車は右に左にクネクネ、グイグイと山頂を目指す。
山頂は自然の展望台のように周囲がよく見渡せる位置にある。俺が求めていた通りの光景だが、それだけである。ああ、景色がいい、それだけだ。ここで何かが分かるとか新発見するような出来事は、無い。それでもせっかく来たので暫くこの風景を堪能、と思いきや日が沈んでしまい真っ暗である。街灯も月明かりもなく、場合によっては、とても恐ろしい場所でもある。よりによって一人だ。怖くなっても抱きつく相手もいない。
しかしここで新たな発見である。周囲が暗くなったおかげで遠くの方、東の方角にチラつく光が見えてきた。どうやら街の灯りだろう。あそこにはまだ人が住んでいるに違いない。ようやく見つけた人の存在である。その方角を頭に叩き込み、明日そこに向かう決心である。そこに居るであろう人達と俺は同じ運命を共にする者達である。多分、良い仲間になれることだろう。
ここで遅い夕食と洒落込む。俺の希望としては優雅に星を見ながら、といきたいところだが、生憎と星々はお休みである。見えないものは仕方ないので、代わりに俺の希望の星を輝かせてやろう。ほら、行って夜空に輝いてこい。
一人で食べる飯は不味かろうと思うかもしれないが、長年一人で食べていると、味のことなど、どうでもよくなるものだ。腹が満たされればそれで良し。どんなに美味しいものを食べても、食べ終われば同じことだ。だが一番重要なことは、そんなことを考えないことである。少なくとも俺は好き好んで一人で食べているわけではない、ということだ。
相変わらず光の柱は、真っ暗な夜だというのに、何の役にも立っていない。不思議だが、人の役には立ちたくないという強い意志を感じるところである。それはともかく、今夜は車の後部座席でお休みである。今朝のように夜露に濡れるのは勘弁だからだ。
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さて、今は午後の3時くらいである。天気は曇り。別にこの時間まで寝ていたわけではない。しっかりと東の方角に向けて走ってきたところである。そして今、戻って来た訳だ。何故戻って来たかというと、それは、あれである。
東に向けて車を走らせると、街という街が破壊尽くされていた。これだけでも引き返すには十分は理由だが、例によって人影もなく、それでも勇気があるつもりで突き進んだ俺である。しかし昨夜見た街の付近で引き返した次第だ。何かこう、これ以上進んではいけないという俺の勘が囁き、それに素直に従った結果、気が付けば此処に居るという訳だ。とんだチキン野郎だが命を落としてからでは遅い。これは正しい判断だったと自負しておこう。序でに食料も確保してきたのは言うまでもない。それをどのような手段で入手したかは俺の心の中に仕舞ってあるので取り出すことは出来ないのであ~る。
時間的におやつの時間なので、生温いコーヒーを味わっている最中である。まだ日没までは時間があるので海の方がよく見えるが、相変わらず見事なまでに赤に染まっている。昨日、間近で見たときは赤潮かと思ったが、そんな小さな範囲ではない。海は広いな大きなと言いたくなるくらい、全体が赤くなって見える。もしかしたら、元々このような色なのかもしれないが、一見さんの俺としては判断しかねる光景だ。
ここで一服した後は今後の予定を決めなくてはならないが、しかし行く当てもなくフラフラとする訳にもいかない。さて、どうしたものか。どうするよ、ジョン、と言ってそのジョンがいきなり返事を返してきたら、それはそれで驚くものだ。だがそんな心配は無用とばかりに、人類といえば俺だけである。
地図を広げて眺めてはみるが、良い考えが浮かばない。砂漠ではないが、それと似た様な状況でもある。見渡す限り、俺の希望が削がれていく気分だ。
あれこれと考えているうちに日が沈んでしまったようだ。昨夜と同様、月明かりも星の瞬きもない、冴えない夜空である。そして東の街の灯りが見えてくる。その場所が何だか今日は不気味に見えるのは気のせいだろうか。灯りがあるということは人の生活があるということだろう。そこまで辿り着くことは出来なかったが、変な予感がしたのも、ただの臆病風に吹かれただけかもしれない。しかし明日、もう一度行ってみるか、という気にはなれない。不思議なものだ。
俺の奥底にある本能のようなものが、あれは偽物だと、何かと理由を付けたがる。なら、それに従い無理に行く必要はないだろう。他にも行ってみたい場所が思いつくかもしれない。
そんな事を考えながら、今日は早めの夕食である。新しい食材を手にしたら、それを試したくなるのは人情だろう。一人での味気ない食事にも楽しみが増えるのは大いに結構な事である。誰だい? 味などどうでも良いと言ったのは。
調理したての料理を一口、スプーンで味わう。う~む、一応、美味であると評価しておこう。そうして二口目を試そうとした時、目の錯覚か周囲が少し暗くなったような気がしたのである。それが気のせいなのか何なのかを見回してみるが、記憶の限りではその違いを認識することは出来なかった。
分からないことは深く追求しないのが俺の主義主張である。それでは誤解が生じるかもしれないが、要は物事がはっきりするまでは自己流の判断をしない、ということである。それと、分からないことをクヨクヨ考えるのは合理的ではない。今の俺にとっては重要な振る舞いだと思いながら二口、三口と食べ続ける俺である。幸いにもまだ俺の心の灯りは消えてはいない。それが風前の灯火だとしてもだ。
余談だが、今夜の食事に拘った本当の理由は、美味しい夢のせいである。俺達、ジョンとリンダとで、どこかで食事をしている夢だったのである。当然、リンダは食べないが、俺は美味しそうな肉をジュージューと焼いていたのだ。そこで余り関心が無さそうな振りをしつつ、どれどれ一口と、口を開けて肉を噛んだところで夢から覚めてしまった。この、目覚めた時の虚しさは、後味が悪いと表現するのが最適だろう。だが、これでも食べることに関しては余り興味がないのには変わりはない。腹が膨れれば何を食べても結果は同じである、はずである。
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