248 / 248
八章 王二人
エピローグ
しおりを挟む
天正二〇年 (一五九二年) 七月 陸奥国不来方
三好 長慶との一騎打ちから約三〇年もの年月が過ぎた。
「おーい、国虎! 喜べ。朗報だぞ!」
三好 長慶の死によって義輝派は大きな支えを失い、近江国での戦いは足利 義栄が大勝利を収める。
その後の東国での戦いも快進撃を続け、足利 義栄は永禄一〇年 (一五六七年)に天下統一を成し遂げた。
「親信だけかと思ったら、皆でやって来て一体何の騒ぎだ」
「だから朗報だと言ったろう」
だがその足利 義栄は、翌年の永禄一一年に病により死去。新たな幕府を開いたのは、養子に出されていた弟の足利 義助であった。
「どうせまた禄でもない話だろうに」
「何言ってんだ! ようやく国虎に追討令が出たんだぞ。朝敵だ。本当に長かった。それもこれも国虎が、奥羽への国替えを了承したからだぞ。分かってんのか」
ここまでなら何の問題も無かったのだが、足利 義助は俺に対してある要求を突き付ける。それが奥羽地方への国替え。しかも対象は、四国全ての国主に加えて出雲石橋家の四家と大掛かりなものとなる。
表向きの理由は、奥羽地方の復興及び開発を任せるとなっていた。だが、その実態は左遷である。四国は畿内から近いため、俺のような危険分子を置いておけない。出雲石橋家は領国にある石見銀山を接収するため。また、俺の息が掛かった九州勢との分断の思惑もあった。
当然ながらこの要求に家中は大反対。伊予安芸家や讃岐畑山家、出雲石橋家等々も、幕府との戦を覚悟する程の一触即発の緊張状態へ突入した。
しかしながら、俺は国替えを了承する。理由は、足利 義栄の成し遂げた天下統一を俺の手で壊したくはなかったからに他ならない。これまでの戦で数多くの家臣を失った身としては、これ以上の犠牲に耐えられないという思いがあった。
庄 親信にとっては、これが間違いの始まりだったという。
その後の日の本は、大きな戦こそ起こらなかったものの、各地で一揆が頻発。最も一揆が多かったのは、四国となる。
原因はとても分かり易いものだ。長く続いた戦によって各地は荒廃しているため、復興が必要となる。原資となるのが税。そう、足利 義助の開いた幕府は、各国に重税を課した。そのしわ寄せは全て民に向かう。
「そうは言うがな、あの時戦をしていれば、勝てる見込みはなかったんだぞ」
「それでも国虎なら何とかした。国虎は味方が命を失うのを恐れ過ぎている。国虎の周りは、喜んで命を投げ出す連中ばかりなのは知っているだろうに」
「だから、それをしたくなかったんだよ」
俺が国替えを了承したもう一つの理由が、税の免除となる。表向きの理由が常に食糧不足の奥羽地方の復興・開発である以上、銭は幾らあっても足りない。この地をある程度食えるようにするには五〇年は必要と吹っ掛け、免除を勝ち取った。
きっと新幕府にとって、俺は本気で邪魔な存在だったのだろう。だからこそ、何をしてでも僻地に飛ばしたかった。
「分かってる。だから俺を含めて皆はこれまで耐えてきた。けど、もう限界だ。四国からはしょっちゅう避難民がやって来て、国虎に何とかして欲しいと悲痛な声を上げてるんだぞ。まだその声に耳を背けるつもりか?」
「それで、俺への討伐令が朗報になると?」
「ここまでされたら、もう逃げられないからな。勿論、この日のために十分な準備はしている。だから安心して挙兵しろ」
この親信の剣幕では、俺が出家して仏門に入るのは絶対に許してくれそうにない。いやそれよりも、二四年もの間何もしなかった幕府が満を持して俺の討伐を決意したのだ。出家した所で向こうが許さないか。
どうやら俺に逃げ場は無いらしい。
「準備の具体的な内容は?」
「元込め式種子島銃が五〇〇〇丁、回転弾倉種子島は二〇〇〇丁ある。他芝辻砲や抱え大筒にその他諸々、数は揃えた。弾薬の備蓄も十分。自転車だって三〇〇〇台はあるし、馬も問題無い。船だって揃っている。兵の数も五万は動かせる。国虎がこの奥羽をしっかり開発した成果だな。それと国虎が立てば、九州勢も挙兵する」
「……九州勢との連携もあるのか。それだけ揃っているなら、俺が居なくても何とかなるかじゃないか? 俺はもう六〇歳を超えているんだぞ。それを分かってて言ってるのか?」
「馬鹿言うな! 国虎が立つのが重要なんだ。あの名将 細川 国虎が倒幕の兵を興す。そうすれば、味方が一気に増える」
「大義名分は?」
「父上、大義名分には私の名や子の名を使用ください。石橋家は足利の名を名乗れます」
「……国義、お前もそっち側か」
親が親なら子も子という所か。
石橋家は足利御三家であるため、足利の名を名乗れる。征夷大将軍の継承権もある。とは言えそれが適用されるのは、足利将軍家が断絶した場合に於いてだ。積極的に足利将軍家を打倒しようとして、この特権を使用して良いものではない。
それを分かった上で、今の公方には足利を名乗る資格が無いと詭弁を弄するのだろう。拡大解釈も甚だしい。
「父上、何を言ってるのですか? 私を含め、皆父上の味方です。そっち側もこっち側もありませんよ」
「本当、言うようになったな」
「まあまあ、国虎殿。実際の軍勢の指揮は、我等にお任せくだされ。国虎殿は総大将として座っているだけで良いのです。これならお体の心配もありますまい」
「……義興か。本音は?」
「勿論国虎殿の下で大戦をしたいがため。我が父が果たせなかった夢を、息子の私が実現しとうございます」
「長慶が生きていたら、俺は長慶の下で軍勢を率いていた筈なんだがな。立場が逆になってしまったか」
ここで出羽畑山家の前当主 畑山 義興も割って入ってくる。三好 長慶の子である 畠山 義長の現在の姿だ。三好 長慶が俺との一騎打ちの前に、自分が負けた場合は俺に降るように言い含めていたようで、結果的に引き取る形となった。
ただ、体面上三好 長慶の子をそのまま引き取る訳にもいかなかったため、一度出家させて還俗させる経歴ロンダリングを行っている。そのついでに、当時跡継ぎ不在だった出羽畑山家に養子入りをさせた。畠山と畑山は似ているようでも違うのか、案外世間様は気付かないものである。
「朝廷工作も安心しろ。今回朝敵にされたのは、近衛 前久の差し金によるものだからな。帝は関わっていない。アイツさえ殺せば、国虎の息子の九条 家友が公家を纏め上げる。だから、朝敵になったのは何も気にしなくて良いぞ」
「親信、俺に隠れて息子の家友と連絡を取り合っていたのか?」
「そりゃ四国民の移住事業は、九条家の管轄だからな。自然と連絡は取り合うようになるさ」
「……ちょっと待て。ここでどうして近衛 前久の名が出てくる? それと移住事業の管轄が九条家だと? 九条家は摂関家の頂点として、公家を統括する立場じゃなかったのか?」
「国虎、今の四国は細川京兆家の影響力は一切残っていないんだぞ。九条家当主のような大物が介入しない限り、移住事業そのものが成立しない」
「……そういう事にするしかないんだろうな。親信、やってくれたな」
「俺にたっぷり感謝しろよ」
追放されていた近衛 前久の中央復帰は、俺もかなり前から知っていた。天下統一も果たし、新たな政権が始まったのだ。近衛家は元々摂関家の筆頭だけに、恩赦が出る事自体はそう不思議ではない。
問題は近衛 前久を野放しとした点だ。親信の言い分は分かる。確かに変な連中には奥羽への移住事業に関わって欲しくない。また現在の四国の国主達は細川京兆家を敵視している。これで内部に干渉にするには、摂関家の力が必要となるのも理解できる。
……きっと近衛 前久の復権工作を、知っていて敢えて見逃していたのだろう。
幕府は当家の力を危険視している。また近衛 前久には、俺に父親を殺され京から追放された恨みがある。この両者ががっちり手を取れば……それが今回の追討令のカラクリか。
そんな負の感情を利用してまで戦を起こさせたいのかと思わないでもないが、ここまでさせるだけの不満が現幕府に対してあるのだろう。戦乱の時代よりも重税国家の方が生きるに苦労する。こんな馬鹿馬鹿しい結果になるとは誰もが思わなかったという所か。
「分かった。分かったよ、親信、いや皆。今回はその策に乗るさ。新たな幕府を作り、誰もが食うに困らない日の本にしようぜ」
「そうこなくっちゃな!」
「けど、これが最後だぞ。次やれと言われても絶対にやらないからな。もういい加減、俺を楽隠居させろ。のんびりと余生を過ごさせてくれ」
「そうなったら良いな」
「いいや、絶対にする。絶対だからな。今そう決めた。後の事は全て丸投げする!」
俺は今も昔も天下には興味が無い。成し遂げたいのは、手の届く範囲で食うに困らない生活を送れるようにする。それさえ実現できるなら何の不満もない。
だからこそ次の戦いは、天下を望んだものではない。俺が心穏やかに過ごすための戦いだ。
──細川 国虎の楽隠居への野望はここから始まる。
国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版 終幕
三好 長慶との一騎打ちから約三〇年もの年月が過ぎた。
「おーい、国虎! 喜べ。朗報だぞ!」
三好 長慶の死によって義輝派は大きな支えを失い、近江国での戦いは足利 義栄が大勝利を収める。
その後の東国での戦いも快進撃を続け、足利 義栄は永禄一〇年 (一五六七年)に天下統一を成し遂げた。
「親信だけかと思ったら、皆でやって来て一体何の騒ぎだ」
「だから朗報だと言ったろう」
だがその足利 義栄は、翌年の永禄一一年に病により死去。新たな幕府を開いたのは、養子に出されていた弟の足利 義助であった。
「どうせまた禄でもない話だろうに」
「何言ってんだ! ようやく国虎に追討令が出たんだぞ。朝敵だ。本当に長かった。それもこれも国虎が、奥羽への国替えを了承したからだぞ。分かってんのか」
ここまでなら何の問題も無かったのだが、足利 義助は俺に対してある要求を突き付ける。それが奥羽地方への国替え。しかも対象は、四国全ての国主に加えて出雲石橋家の四家と大掛かりなものとなる。
表向きの理由は、奥羽地方の復興及び開発を任せるとなっていた。だが、その実態は左遷である。四国は畿内から近いため、俺のような危険分子を置いておけない。出雲石橋家は領国にある石見銀山を接収するため。また、俺の息が掛かった九州勢との分断の思惑もあった。
当然ながらこの要求に家中は大反対。伊予安芸家や讃岐畑山家、出雲石橋家等々も、幕府との戦を覚悟する程の一触即発の緊張状態へ突入した。
しかしながら、俺は国替えを了承する。理由は、足利 義栄の成し遂げた天下統一を俺の手で壊したくはなかったからに他ならない。これまでの戦で数多くの家臣を失った身としては、これ以上の犠牲に耐えられないという思いがあった。
庄 親信にとっては、これが間違いの始まりだったという。
その後の日の本は、大きな戦こそ起こらなかったものの、各地で一揆が頻発。最も一揆が多かったのは、四国となる。
原因はとても分かり易いものだ。長く続いた戦によって各地は荒廃しているため、復興が必要となる。原資となるのが税。そう、足利 義助の開いた幕府は、各国に重税を課した。そのしわ寄せは全て民に向かう。
「そうは言うがな、あの時戦をしていれば、勝てる見込みはなかったんだぞ」
「それでも国虎なら何とかした。国虎は味方が命を失うのを恐れ過ぎている。国虎の周りは、喜んで命を投げ出す連中ばかりなのは知っているだろうに」
「だから、それをしたくなかったんだよ」
俺が国替えを了承したもう一つの理由が、税の免除となる。表向きの理由が常に食糧不足の奥羽地方の復興・開発である以上、銭は幾らあっても足りない。この地をある程度食えるようにするには五〇年は必要と吹っ掛け、免除を勝ち取った。
きっと新幕府にとって、俺は本気で邪魔な存在だったのだろう。だからこそ、何をしてでも僻地に飛ばしたかった。
「分かってる。だから俺を含めて皆はこれまで耐えてきた。けど、もう限界だ。四国からはしょっちゅう避難民がやって来て、国虎に何とかして欲しいと悲痛な声を上げてるんだぞ。まだその声に耳を背けるつもりか?」
「それで、俺への討伐令が朗報になると?」
「ここまでされたら、もう逃げられないからな。勿論、この日のために十分な準備はしている。だから安心して挙兵しろ」
この親信の剣幕では、俺が出家して仏門に入るのは絶対に許してくれそうにない。いやそれよりも、二四年もの間何もしなかった幕府が満を持して俺の討伐を決意したのだ。出家した所で向こうが許さないか。
どうやら俺に逃げ場は無いらしい。
「準備の具体的な内容は?」
「元込め式種子島銃が五〇〇〇丁、回転弾倉種子島は二〇〇〇丁ある。他芝辻砲や抱え大筒にその他諸々、数は揃えた。弾薬の備蓄も十分。自転車だって三〇〇〇台はあるし、馬も問題無い。船だって揃っている。兵の数も五万は動かせる。国虎がこの奥羽をしっかり開発した成果だな。それと国虎が立てば、九州勢も挙兵する」
「……九州勢との連携もあるのか。それだけ揃っているなら、俺が居なくても何とかなるかじゃないか? 俺はもう六〇歳を超えているんだぞ。それを分かってて言ってるのか?」
「馬鹿言うな! 国虎が立つのが重要なんだ。あの名将 細川 国虎が倒幕の兵を興す。そうすれば、味方が一気に増える」
「大義名分は?」
「父上、大義名分には私の名や子の名を使用ください。石橋家は足利の名を名乗れます」
「……国義、お前もそっち側か」
親が親なら子も子という所か。
石橋家は足利御三家であるため、足利の名を名乗れる。征夷大将軍の継承権もある。とは言えそれが適用されるのは、足利将軍家が断絶した場合に於いてだ。積極的に足利将軍家を打倒しようとして、この特権を使用して良いものではない。
それを分かった上で、今の公方には足利を名乗る資格が無いと詭弁を弄するのだろう。拡大解釈も甚だしい。
「父上、何を言ってるのですか? 私を含め、皆父上の味方です。そっち側もこっち側もありませんよ」
「本当、言うようになったな」
「まあまあ、国虎殿。実際の軍勢の指揮は、我等にお任せくだされ。国虎殿は総大将として座っているだけで良いのです。これならお体の心配もありますまい」
「……義興か。本音は?」
「勿論国虎殿の下で大戦をしたいがため。我が父が果たせなかった夢を、息子の私が実現しとうございます」
「長慶が生きていたら、俺は長慶の下で軍勢を率いていた筈なんだがな。立場が逆になってしまったか」
ここで出羽畑山家の前当主 畑山 義興も割って入ってくる。三好 長慶の子である 畠山 義長の現在の姿だ。三好 長慶が俺との一騎打ちの前に、自分が負けた場合は俺に降るように言い含めていたようで、結果的に引き取る形となった。
ただ、体面上三好 長慶の子をそのまま引き取る訳にもいかなかったため、一度出家させて還俗させる経歴ロンダリングを行っている。そのついでに、当時跡継ぎ不在だった出羽畑山家に養子入りをさせた。畠山と畑山は似ているようでも違うのか、案外世間様は気付かないものである。
「朝廷工作も安心しろ。今回朝敵にされたのは、近衛 前久の差し金によるものだからな。帝は関わっていない。アイツさえ殺せば、国虎の息子の九条 家友が公家を纏め上げる。だから、朝敵になったのは何も気にしなくて良いぞ」
「親信、俺に隠れて息子の家友と連絡を取り合っていたのか?」
「そりゃ四国民の移住事業は、九条家の管轄だからな。自然と連絡は取り合うようになるさ」
「……ちょっと待て。ここでどうして近衛 前久の名が出てくる? それと移住事業の管轄が九条家だと? 九条家は摂関家の頂点として、公家を統括する立場じゃなかったのか?」
「国虎、今の四国は細川京兆家の影響力は一切残っていないんだぞ。九条家当主のような大物が介入しない限り、移住事業そのものが成立しない」
「……そういう事にするしかないんだろうな。親信、やってくれたな」
「俺にたっぷり感謝しろよ」
追放されていた近衛 前久の中央復帰は、俺もかなり前から知っていた。天下統一も果たし、新たな政権が始まったのだ。近衛家は元々摂関家の筆頭だけに、恩赦が出る事自体はそう不思議ではない。
問題は近衛 前久を野放しとした点だ。親信の言い分は分かる。確かに変な連中には奥羽への移住事業に関わって欲しくない。また現在の四国の国主達は細川京兆家を敵視している。これで内部に干渉にするには、摂関家の力が必要となるのも理解できる。
……きっと近衛 前久の復権工作を、知っていて敢えて見逃していたのだろう。
幕府は当家の力を危険視している。また近衛 前久には、俺に父親を殺され京から追放された恨みがある。この両者ががっちり手を取れば……それが今回の追討令のカラクリか。
そんな負の感情を利用してまで戦を起こさせたいのかと思わないでもないが、ここまでさせるだけの不満が現幕府に対してあるのだろう。戦乱の時代よりも重税国家の方が生きるに苦労する。こんな馬鹿馬鹿しい結果になるとは誰もが思わなかったという所か。
「分かった。分かったよ、親信、いや皆。今回はその策に乗るさ。新たな幕府を作り、誰もが食うに困らない日の本にしようぜ」
「そうこなくっちゃな!」
「けど、これが最後だぞ。次やれと言われても絶対にやらないからな。もういい加減、俺を楽隠居させろ。のんびりと余生を過ごさせてくれ」
「そうなったら良いな」
「いいや、絶対にする。絶対だからな。今そう決めた。後の事は全て丸投げする!」
俺は今も昔も天下には興味が無い。成し遂げたいのは、手の届く範囲で食うに困らない生活を送れるようにする。それさえ実現できるなら何の不満もない。
だからこそ次の戦いは、天下を望んだものではない。俺が心穏やかに過ごすための戦いだ。
──細川 国虎の楽隠居への野望はここから始まる。
国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版 終幕
21
お気に入りに追加
29
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。

どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる