国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版

カバタ山

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七章 鞆の浦幕府の誕生

出雲統治の秘策

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 その後の月山富田がっさんとだ城の攻略は楽なものであった。

 勿論、城自体の防衛機能が貧弱だったという意味ではない。山頂部の郭に至るには、まだ七曲りと呼ばれる急峻な坂道を登らなくてはならないのだ。幾らでも反撃する機会はあったと言える。

 だがその反撃が無い。というよりも抵抗の意思が無い。その証拠に道中何度も敵兵と遭遇するも、全てが降伏を申し出てくる始末であった。

 中には反骨精神旺盛な者が徹底抗戦を唱えもしただろう。しかし悲しいかな末期状態の組織というものは、外ではなく内側に目が向くものだ。

 つまりは自身の身の安全を確保するため、そういった者の意見を無理矢理捻じ曲げられる。もしくは味方が殺害をする。結果として尼子あまご兵の意思は、降伏で統一された。

 これも全ては城門爆破の心理的影響と言えるだけに、頑張ってくれた吉川 元春きっかわ もとはるにはきっちりお説教という形でその労を労うとしよう。今回は一人脱出に失敗する残念な結果となってしまったが、その者に付いては後日遺族に対して報いるつもりだ。

 三の丸を砲撃によって無力化すると、後はドミノ倒しのようになる。二の丸は尼子兵の裏切りによって開城、本丸はそれを受けて和睦という名の無条件降伏となった。下手に条件闘争をしようものなら味方に寝首をかかれる。逃亡しようにも再起できる地が無いと判断したのだろう。

 出雲尼子いずもあまご家は中国地方の雄である。それが裏目に出た末路と言うしかない。せめて周囲に友好的な勢力があれば、再起する機会もあったのではないか? 頼みの綱の晴元派はるもとはは虫の息であり、隣接する但馬山名たじまやまな家に至っては元々対立をしている。

 だからこそ仮に出雲尼子家の残党を但馬山名家が受け入れたとしても、最前線で使い潰されるのが見えていた。ならば待っている結末は、早いか遅いかの違いでしかない。そんな考えで潔く無条件降伏を選んだのだと思われる。

「悪いが当主 尼子 晴久あまご はるひさ新宮しんぐう党を率いる尼子 氏久あまご うじひさは処刑だ。それと以後尼子の嫡流は尼子 経貞あまご つねさだに、新宮党の本流は大新宮ダイシングーとさせてもらう」

 瓦礫の撤去や死者の弔いといった諸々の戦後処理を終わらせた一〇日後、連れて来られた尼子関係者の前で俺は無慈悲にこう告げる。出雲尼子家は氏綱派うじつなはとして長く戦ってきたというのに、八カ国守護という餌で晴元派に転んだのだ。当主 尼子 晴久の処刑は覆しようのない判断である。

 また殺された尼子 国久あまご くにひさ殿やその息子の尼子 誠久あまご まさひさの無念を思えば、裏切り者である尼子 氏久の処刑も順当な判断であろう。

 縄に繋がれた尼子 晴久や尼子 氏久は、この決定を受け入れたかのように黙って項垂れていた。

「お待ちくだされ。それでは当主のご家族と我等家臣はどのような扱いとなるのですか?」

「それはどういう意味だ?」

「尼子の当主が経貞様になったというなら、我等家臣は以後経貞様にお仕えできるのでしょうか?」

「それは無理だろ。出雲尼子の家臣団は一度解体、土地や資産は全て没収。後は各々が新たな仕官先を探すで良いんじゃないか。経貞が土佐に来た経緯を俺は知っているからな。旧家臣を今更召し抱えたいとは思わないだろうに。それに経貞には大西おおにし家を筆頭とした家臣団が既にある」

「そ、それは余りにも……一族や郎党を抱える者にとっては厳しい処分かと」

「嫌なら帰農すれば良い。無条件降伏したのだから諦めろ」

「……」

「家族に付いては、そうだな……行く宛があるならそこに厄介になれば良いし、無ければ土佐で預かるぞ。息子達が文官として一からやり直すならな。俸禄は出すから、家族の生活も困らない筈だ。どれも嫌なら出家となる」

 残される者の扱いもこの辺が妥当な所だ。尼子残党が出雲国内に潜伏する危険性があるも、これは諦めるより他ないと考えている。

 以前に山中 直幸やまなか なおゆきからは、出雲国は幕府から守護に任命された尼子家に対してさえ、在地勢力は面従腹背だという話を聞いた。そこから考えれば、尼子家臣だけの機嫌を取った所でどうにもならない。むしろ着眼点を別にした方が良い結果が出る。

 そこで、
 
「お待たせしました石橋いしばし様。月山富田城も落ち、出雲尼子家も解体しましたので、以後出雲国と石見いわみ国、隠岐おき国は石橋様が治めてください。とは言え、石見銀山は遠州細川の直轄とさせて頂きますが」

「……遠州殿、待たれよ。突然出雲国に呼ばれたので何かと思ったが、これは予想できなんだわ。ありがたい申し出なれど、さすがにそれは分不相応だ。儂は国を三つも貰う対価を遠州殿に出せぬぞ。此度の話は無かった事にするが良い」

「ですので今回の国主就任は、あくまでも私の息子が石橋家を継ぐ前提としてお考えください。要は息子の領地を石橋様に先渡しすると考えて頂ければ良いと思います。もう一つは、備後足利びんごあしかが家への支援の一環ですね。備後足利家に出雲石橋家という力強い一門が誕生する事で、足利 義栄あしかが よしひでの公方就任はより現実味を増すでしょう」

 いつもの如く高い権威を利用する方法を採用した。足利御三家の石橋家が国主となれば、権威の上では申し分ない。加えて、隣国の備後足利家が出雲石橋家の権威を担保するという二段構えだ。

 要するに反乱を起こす者は、足利 義栄に唾を吐くのと同じという構図を作り出す。今現在出雲国の平定は、足利 義栄の名代で篠原 長房しのはら ながふさ殿が中心となって行っているからこそ、より効果的だと考えた。

 なお、出雲国西部の神西じんざい城で死闘を演じていた安芸 左京進あき さきょうしん吉良 茂辰きら しげたつには帰国を命じてある。ただでさえ死傷者多数なのだから、これ以上の戦闘継続はさせられないという判断だ。

「なるほど、そういう理由か。ただのう、儂には国を治められる程の家臣はおらぬぞ」

 とは言え、これが石橋 忠義いしばしただよし様の悩み所であろう。石橋家は完全に没落した家だ。俺との接点を持つまでは尾張おわり国の戸田とだ荘という小さな領地を維持するのが精一杯の家である。そのため、家臣や家人は僅か数名しかいない。

 これで三国を統治しろという方が土台無理な話だ。俺の話を聞いた途端に石橋 忠義様の頬がぴくぴく動いていた理由は察せられる。平たく言えばありがた迷惑だと感じたに違いない。

「ご安心ください。その大役を果たせる者はこちらで準備しております。香宗我部 泰吉こうそかべ やすよし本山 貞茂もとやま しげさだはこちらに来てくれ」

『はっ』

「まず香宗我部 泰吉だ。九州の名家である少弐しょうに家を継ぎ、以後少弐 泰吉と名乗れ。香宗我部の家は弟の秀政ひでまさに継がせろ。兄弟で出雲石橋家を支えるんだ。養子の手続きはこちらでしておく」

「かしこまりました」

「次に本山 貞茂。土佐で保護している伯耆山名ほうきやまな家当主 山名 氏豊やまな うじとよ殿の養子となり、以後は山名 貞茂と名乗れ。本山の家は弟の茂慶しげよしに継がせろ。同じく出雲石橋家を支えろよ。養子入りの手続きはこちらでしておく」

「はっ」

「これに加えて、石見いわみ国で降伏した源 頼朝一族の末裔である吉見 正頼よしみ まさよりを家臣としてお付けします。この三人を中心にすれば、家臣団も容易く形成できるでしょう。それでも初期は人手が足りないと思いますので、五山から僧の派遣を依頼しておくのをお勧めしておきます」

「さすがは遠州殿。見事だな」

 これもいつもながらの老舗看板の利用である。

 まず少弐家は、斯波 元氏しば もとうじ肥前ひぜん攻めを行った際に降した家である。平安時代末期から続く名家のために、再利用を考えて土佐に移住をさせていた。これを早速使わせてもらう。

 現当主の少弐 冬尚しょうに ふゆひさにとって、こうした扱いは不本意この上ない筈だ。だが、現状の九州は当家と豊後大友ぶんごおおとも家の二大勢力しか残っていない関係上、どう考えてもお家再興は不可能である。またこのままでは、少弐 冬尚が少弐家最後の当主になるという不名誉も待っている。

 そのため、家の存続のためには養子を受け入れるしかないという有様である。長く続く名家だからこそ、その名を絶やさないのが最優先であると言えよう。こういった時、歴史と伝統は呪いに近いものがある。

 もう一点、この人事は、実は俺にも意味があった。今の俺は細川を名乗ってはいるものの、元の名は安芸あきである。これが理由で因縁ある香宗我部家を重用できなかった経緯があったのだが、ようやく報いる事ができた。現当主 泰吉は一羽いちはの跡を継いで真面目に頑張ってくれていただけに、何とか引き上げてやりたいと思っていたのがこうして形となる。

 本山 貞茂の抜擢も似たようなものだ。梅慶の孫だけに、家中では常に比較と好奇の目に晒されている。これでは委縮してしまうため、環境を変えた方が良いと考えた。何より保護していた山名 氏豊殿が但馬山名家との縁が切れているという点に着目して、名を変えて心機一転させようとしたものである。

 二人共がまだ一〇代という若さだけに、その才能を開花させる手助けをするのが大人の役割と言えるだろう。土佐を平定してから八年を越え、こうした若者が育ってきているのが何よりも嬉しい。

「そうそう。泰吉、何年掛かっても良いから、出雲統治でこれだけは絶対に成し遂げろ。杵築大社きずきたいしゃ (現出雲大社)の移転だ。場所は内陸で川に面していない場所にしろ。城を取り壊して広大な敷地を確保し、そこに贅を尽くした施設を作れ。目的は杵築大社の利権剥奪だ。なあに老朽化した施設の代わりという大義名分を使えば角は立つまい。断った場合は燃やして良いからな」

「な、何ゆえそこまで」

「生贄だな。出雲国は言う事を聞かない者が多い。だからこそ、その象徴とも言える杵築大社には厳しく対処しろ。これが上手く行けば、反抗勢力の求心力が低下する。旧尼子家臣が武装蜂起しようにも、仲間が集まらなくなる筈だ。その上で税を軽くし、事業を興して失業者を減らす。こうすれば兵も集まらない。どんな事業を起こせば良いかは、後日土佐から書状を送らせる」

 こうした話を平気で当主 尼子 晴久や尼子家臣の前で話して牽制するのが、俺のやり方である。

 出雲国西部の雄と目される杵築大社は港を抱え、斐伊川の流通を押さえた厄介な存在だ。その上で銅鉱山まで所持している。下手な豪族よりも資金力があるため、このまま放置する訳にはいかない。

 なら跡形もなく燃やしてしまえば手っ取り早い上に後腐れはないのだが、それでは逆に内乱を煽ってしまい本末転倒となってしまう。だからこそ表向きはより広く綺麗で快適な神社施設を用意するとして、利権を手放させる。こうすれば形の上だけは杵築大社を敬っているようになり、敵対しているとはならない。

 勿論杵築大社の関係者なら、最初から裏の意味を理解するだろう。しかしながら厚意としての新施設建設を断れば、この時点で国主の面目を潰す形となる。つまりは杵築大社側から喧嘩を売るようなものだ。これで国主側は杵築大社と喧嘩をする大義名分が得られる。

 尼子時代なら、このような強引なやり方はできなかった筈だ。外征を繰り返していたために、資金面で杵築大社からの協力が必要となる。だから現状を追認するしかなかった。

 けれどもこれからは違う。尼子を含む在地勢力を一掃する。隣り合う隠岐おき国も周防仁木すおうにっき家が降している。何より金食い虫である外征を行わなくて良いので、統治に集中できる環境となった。

 これで厄介な寺社勢力に干渉しない手はない。

 加えて出雲国はまだまだ発展の余地がある。出雲鉄の生産向上がその筆頭であろう。個人的には沸石や隠岐国の黒曜石に注目しており、これらを手にできる日が待ち遠しい。なお沸石には鉱毒の軽減、黒曜石には湿地を水はけの良い土に変える効果がある (但し一度一〇〇〇度以上で焼成する必要あり)。どちらも今後の遠州細川領の発展に欠かせぬ素材となるであろう。

 こうした新しい産業は多くの雇用を生むため、戦などしている余裕が無くなるのが確定だ。

 さあこれで史実のように尼子再興軍を興してみろというのが、この場で話をした真意となる。

 逃げ遅れて保護されたと言われている尼子 誠久の息子の一人は、今どこかの寺に預けられているのだろうか? こちらは兵を奪うだけではない。尼子の嫡流も新宮党もいる。この状況で預けられた息子を擁立して、軍を組織できるものなら是非見てみたいものだ。正統性を主張できるか怪しいものである。

 改めて俺の前に連れて来られた現当主 尼子 晴久や出雲尼子家重臣の顔を見ると、顔を青ざめている者が殆どであった。尼子 晴久は口を開く気力も残っていない。先程食って掛かってきた重臣は、全てを諦めたかのように口が半開きとなって呆けていた。

 この時点で出雲尼子家は完全敗北を認めたと思いたい。

 後は出雲国の完全制圧を待つばかりである。とは言え、これ以上は俺の領分ではない。面倒な仕事は石橋様や若手二人に丸投げして、阿波あわ国に戻るとしよう。

「おっとそう言えば、これを忘れていた。吉川 元春はいるか? いたら返事をしろ。今回の抜け駆けの罰を言い渡す」

 出雲尼子家の討伐は終わったとしても、領土はまだ出雲国以外に残っている。これの併呑という名の消化試合は誰かがやらなければならない。大した手柄もならないために皆が敬遠する仕事である。

 そのため、罰としては丁度良い。感覚的にはそうだな……放課後の居残り掃除当番みたいなものである。
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