132 / 248
六章 大寧寺ショック
桶狭間への誘い
しおりを挟む
安芸 左京進から、今治港のある越智郡を除いた東予地方の制圧が終わったとの連絡が入った。
俺達本隊が大洲を押さえ、左京進による東予方面軍が伊予黒川家を降した結果、久万地方を経由した比較的安全な連絡網がようやく完成する。これまでの左京進との書状のやり取りは、一度土佐を経由するか僧や商人に扮して河野本宗家領内の強行突破を行っていただけに、大きな進捗だ。もう連絡を控える必要は無い。
これにより、ついに東予・南予との連携が可能となる。
そうなれば脳筋揃いの当家家臣達の願いはただ一つ。
「真っ先に本拠地湯築城への同時侵攻かよ。何となくそうなるような気がしていただけに、今更驚きは無いな」
俺としては左京進が越智郡を制圧した上での中予侵攻で良いと考えていたのだが、越智郡に隣接する芸予叢島 (芸予諸島の旧名)が周防大内家の勢力圏下であるため、扱いを慎重に考えているようだ。
また、越智郡は来島村上家の所領でもある。ここから考えるに、河野本宗家を壊滅させた後に交渉で来島村上家の取り込みを視野に入れているのではないか。もしくは越智郡を緩衝地帯として、周防大内家との隣接を避けようとしているのかもしれない。何らかの思惑があるのだろう。
何にせよ、東予の仕置きは全て左京進に任せている。俺の考えを押し付けるつもりはないので、やりたいようにやらせてやろう。
それに、
「ついに決戦か。腕が鳴るな」
「これまでは歯ごたえの無い相手ばかりだったゆえ、ようやく本気になれますな」
「お二人には負けませぬぞ。若い者に後れを取るほど儂はまだ老いてはいないのでな」
松山 重治、畑山 元明、本山 梅慶の三名が左京進からの書状が来たと聞いた時から、明日にも中予侵攻を行うものだと決め付けて会話を弾ませている。ここでこれ以上の侵攻延期を伝えれば、暴れ出す可能性も十分に考えられた。
なお、木沢 相政や梅慶の嫡男である吉良 茂辰は、ここの所南予の巡回の日々を送っている。二人ともじっとしていられない性分であった。
「ああもう、分かったよ。これ以上待てないんだな。早速中予侵攻の準備に取り掛かれ。終わり次第、出発するぞ」
「国虎様、安芸様と日を合わせて侵攻をしなくとも良いのですか?」
「忠澄、良い質問だ。本来はその通りだが、今回はそこまでの綿密さは必要ない。それに俺達の本隊に河野本宗家の目が向けば、東予からの侵攻が楽になる」
「確かにその通りです」
「そうそう、畠山 晴満と在氏の二人は居残りな。南予の代官に任命する。大洲盆地を流れる肱川がちょっとした大雨で氾濫するらしい。一向衆の技術者を呼んで治水の計画を今から立てておいてくれ。頼むぞ」
「はっ。かしこまりました」
重治と元明が俺の言葉を聞くと喜々として部屋を出て行く。二人は南予西園寺家との戦いに参加できなかったからか、かなりのうっ憤が溜まっていたのだろう。こうも士気が高い姿を見ると、次の戦いも安心して任せられると確信した。
逆に言えば、敵対する河野本宗家には御愁傷様としか言うしかない。もし満足な抵抗もせずにあっさりと降ろうものなら、ブチ切れてしまいそうにも感じた。
改めて思う。これまで何度も打診されてきた敵側の寝返りを受け付けないで良かったと。常に有利な立場で戦を進められるように布石を打ち続けるのは大将として必要な配慮だとは思うが、それも時と場合によるのだろう。ならば、お望み通りの舞台を作るというのも悪くない。仕掛けをするには良い機会かもしれないと感じた。
これが上手く行けば、安芸 左京進の活躍を羨まなくて済む。二人にはもう少し落ち着いて欲しいと思いつつも、これも当家の特徴だと割り切ろう。
「最後に海部殿、お待たせしました。河野本宗家の目が北上する本隊に向いている隙に、別動隊として中予の港を落としてください。与力に波川 清宗と片岡 光綱を付けます。港は無理に占拠しなくとも構いません。やり方はお任せします」
その仕掛けが海部 友光殿率いる水軍衆による別動隊だ。これに当家の水軍衆や一部の部隊を加えて、海路にて中予入りをさせる。兵数としては別動隊の方に多く配分をする。そのため、陸路を北上して中予入りする本隊の兵は一五〇〇程度となる予定だ。
ただ、このような指示を出せば一つの疑問が出るだろう。それは、
「国虎様、決戦を前に兵を分散させる愚を犯して良いのですか? これでは当初言っておりました、敵を籠城させての各個撃破が叶わぬのではないかと考えまする。むしろこの好機に敵が打って出てくるのではないでしょうか?」
というものだ。
幾ら東予からの同時侵攻とは言え、本隊を手薄にすれば敵は籠城をせずにそこを狙ってくる。河野本宗家も馬鹿ではない。遠州細川家の進軍には目を光らせて、逆転の目が無いか探り続けているであろうと。
大洲や八幡浜の港に部隊を残すのはそう間違ってはいない。補給線の確保という重要な役割がある。しかし、本隊の数を大幅に減らしてまで中予の港を落とそうとするのは明らかにやり過ぎだ。海部殿の言い分は理に叶った正論であった。
「少し状況が変わったというのが正直な所です。当初の想定では安芸 左京進の越智郡制圧後の中予侵攻を考えておりましたので、大軍を率いて一つずつ削り取るつもりでした。追い詰められた状況では、敵の士気も上がらず抵抗も弱いだろうと」
「それが最も確実だと思いまするが……」
「それを取り止めた理由は、やはり芸予叢島の存在が大きいです。あの一帯は偽能島村上家の残党や因島村上家の所領になるのですが、周防大内家の勢力下というのもあって今回は手が出せません。後は佐多岬半島の三崎家の存在もあります」
「それが大軍を率いるのを取り止めるのとどう関係するのでしょうか?」
「要するに今回の遠征では伊予国の完全制圧を見送らねばならなくなったのです。伊予国の一部に周防大内家と豊後大友家の勢力が残る形、もっと言えば伊予国は当家を含めた三家の分割統治になります」
「あっ……」
「もうお気付きでしょう。伊予国の大部分が当家の勢力下になるとは言え、大国の監視下となります。まだ三崎浦だけならそこまで重要視しませんでした。ですが芸予叢島にも手を出せないとなれば、今度は逆に周防大内家と豊後大友家が結託して伊予国に手出しをする可能性が出てきます。手出しさせないためにはどうするか? 一番簡単なのは当家を強いと思わせる、具体的には対河野本宗家との戦いで大きな戦果を上げるのが最も確実でしょう」
結局は今後の伊予国統治を少しでも楽にするには、勝ち方にも拘る必要があるという話だった。隣接する周防大内家と豊後大友家に舐められないようにする措置とも言える。
幾ら当家が土佐一国を手にしているとは言え、それでは国力で両家には並べない。当家とはまだ大きな開きがある。だからこそ代わりとしてハッタリが必要だと考えた。
「それでは此度の兵の分散はもしかして……」
「はい。河野本宗家を釣り出す策です。ここ大洲から中予へと進むために使用する大洲街道には、犬寄峠という難所があります。道幅も狭く標高も高い。これなら少数の兵でも迎撃可能です。こちらが大軍で時間を掛けて進むのではあれば、足止め程度にしかならないでしょう。ですが兵を分けて数も減り、尚且つ総大将がその道を通るとならば……」
「一縷の望みを賭けて奇襲を行おうとするでしょうね。いや、待ってくだされ! それでは国虎様を危険に晒すのでは?」
「元より承知の上です。敵が大きな博打を打つのですから、それには応えないと……と言うか、餌が無ければ敵をおびき寄せないでしょう」
「か、勝つ見込みはあるのですか? もし万が一負けるような事があらば、遠州細川家が一大事となりますぞ」
「さてそれはどうでしょう? やるからには勝つつもりでいますが、勝敗は水物ですから。一応こちらも対応策は準備しております」
「その顔を見て安心しました。国虎様ならやってくれるでしょう。妹のためにも此度の戦には是非勝利してくだされ。では、海部家は先回りして中予を攻略致しまする」
例えば有名な「桶狭間の戦い」がある。真実はどうあれ、この戦いは油断した駿河今川家を奇襲し勝利した戦いとして現代では知られている。
今回はそれと同じ轍を踏むつもりだ。
大軍の移動が困難な道がある。敵である遠州細川家は油断して兵を分散させている。少数の兵でも総大将の首を取れる地点がある。援軍の来ない籠城では負けが確定となる。
これだけの条件が揃えば、一発逆転を狙った行動を取っても何らおかしくはない。
それを食い破るというのが今回の策である。政治的な理由でしなくとも良い戦をするというのは何ともやるせない。だが、今回ばかりは仕方ないだろう。ただ領地を手にするだけなら、後に両大国の圧力に苦しむという未来が待っているのだから。
「さあて、河野本宗家を叩き潰してこの戦いを終わらせるぞ! 一番活躍した者には報奨金を出すからな。頼むぞ」
『『応!!』
俺達本隊が大洲を押さえ、左京進による東予方面軍が伊予黒川家を降した結果、久万地方を経由した比較的安全な連絡網がようやく完成する。これまでの左京進との書状のやり取りは、一度土佐を経由するか僧や商人に扮して河野本宗家領内の強行突破を行っていただけに、大きな進捗だ。もう連絡を控える必要は無い。
これにより、ついに東予・南予との連携が可能となる。
そうなれば脳筋揃いの当家家臣達の願いはただ一つ。
「真っ先に本拠地湯築城への同時侵攻かよ。何となくそうなるような気がしていただけに、今更驚きは無いな」
俺としては左京進が越智郡を制圧した上での中予侵攻で良いと考えていたのだが、越智郡に隣接する芸予叢島 (芸予諸島の旧名)が周防大内家の勢力圏下であるため、扱いを慎重に考えているようだ。
また、越智郡は来島村上家の所領でもある。ここから考えるに、河野本宗家を壊滅させた後に交渉で来島村上家の取り込みを視野に入れているのではないか。もしくは越智郡を緩衝地帯として、周防大内家との隣接を避けようとしているのかもしれない。何らかの思惑があるのだろう。
何にせよ、東予の仕置きは全て左京進に任せている。俺の考えを押し付けるつもりはないので、やりたいようにやらせてやろう。
それに、
「ついに決戦か。腕が鳴るな」
「これまでは歯ごたえの無い相手ばかりだったゆえ、ようやく本気になれますな」
「お二人には負けませぬぞ。若い者に後れを取るほど儂はまだ老いてはいないのでな」
松山 重治、畑山 元明、本山 梅慶の三名が左京進からの書状が来たと聞いた時から、明日にも中予侵攻を行うものだと決め付けて会話を弾ませている。ここでこれ以上の侵攻延期を伝えれば、暴れ出す可能性も十分に考えられた。
なお、木沢 相政や梅慶の嫡男である吉良 茂辰は、ここの所南予の巡回の日々を送っている。二人ともじっとしていられない性分であった。
「ああもう、分かったよ。これ以上待てないんだな。早速中予侵攻の準備に取り掛かれ。終わり次第、出発するぞ」
「国虎様、安芸様と日を合わせて侵攻をしなくとも良いのですか?」
「忠澄、良い質問だ。本来はその通りだが、今回はそこまでの綿密さは必要ない。それに俺達の本隊に河野本宗家の目が向けば、東予からの侵攻が楽になる」
「確かにその通りです」
「そうそう、畠山 晴満と在氏の二人は居残りな。南予の代官に任命する。大洲盆地を流れる肱川がちょっとした大雨で氾濫するらしい。一向衆の技術者を呼んで治水の計画を今から立てておいてくれ。頼むぞ」
「はっ。かしこまりました」
重治と元明が俺の言葉を聞くと喜々として部屋を出て行く。二人は南予西園寺家との戦いに参加できなかったからか、かなりのうっ憤が溜まっていたのだろう。こうも士気が高い姿を見ると、次の戦いも安心して任せられると確信した。
逆に言えば、敵対する河野本宗家には御愁傷様としか言うしかない。もし満足な抵抗もせずにあっさりと降ろうものなら、ブチ切れてしまいそうにも感じた。
改めて思う。これまで何度も打診されてきた敵側の寝返りを受け付けないで良かったと。常に有利な立場で戦を進められるように布石を打ち続けるのは大将として必要な配慮だとは思うが、それも時と場合によるのだろう。ならば、お望み通りの舞台を作るというのも悪くない。仕掛けをするには良い機会かもしれないと感じた。
これが上手く行けば、安芸 左京進の活躍を羨まなくて済む。二人にはもう少し落ち着いて欲しいと思いつつも、これも当家の特徴だと割り切ろう。
「最後に海部殿、お待たせしました。河野本宗家の目が北上する本隊に向いている隙に、別動隊として中予の港を落としてください。与力に波川 清宗と片岡 光綱を付けます。港は無理に占拠しなくとも構いません。やり方はお任せします」
その仕掛けが海部 友光殿率いる水軍衆による別動隊だ。これに当家の水軍衆や一部の部隊を加えて、海路にて中予入りをさせる。兵数としては別動隊の方に多く配分をする。そのため、陸路を北上して中予入りする本隊の兵は一五〇〇程度となる予定だ。
ただ、このような指示を出せば一つの疑問が出るだろう。それは、
「国虎様、決戦を前に兵を分散させる愚を犯して良いのですか? これでは当初言っておりました、敵を籠城させての各個撃破が叶わぬのではないかと考えまする。むしろこの好機に敵が打って出てくるのではないでしょうか?」
というものだ。
幾ら東予からの同時侵攻とは言え、本隊を手薄にすれば敵は籠城をせずにそこを狙ってくる。河野本宗家も馬鹿ではない。遠州細川家の進軍には目を光らせて、逆転の目が無いか探り続けているであろうと。
大洲や八幡浜の港に部隊を残すのはそう間違ってはいない。補給線の確保という重要な役割がある。しかし、本隊の数を大幅に減らしてまで中予の港を落とそうとするのは明らかにやり過ぎだ。海部殿の言い分は理に叶った正論であった。
「少し状況が変わったというのが正直な所です。当初の想定では安芸 左京進の越智郡制圧後の中予侵攻を考えておりましたので、大軍を率いて一つずつ削り取るつもりでした。追い詰められた状況では、敵の士気も上がらず抵抗も弱いだろうと」
「それが最も確実だと思いまするが……」
「それを取り止めた理由は、やはり芸予叢島の存在が大きいです。あの一帯は偽能島村上家の残党や因島村上家の所領になるのですが、周防大内家の勢力下というのもあって今回は手が出せません。後は佐多岬半島の三崎家の存在もあります」
「それが大軍を率いるのを取り止めるのとどう関係するのでしょうか?」
「要するに今回の遠征では伊予国の完全制圧を見送らねばならなくなったのです。伊予国の一部に周防大内家と豊後大友家の勢力が残る形、もっと言えば伊予国は当家を含めた三家の分割統治になります」
「あっ……」
「もうお気付きでしょう。伊予国の大部分が当家の勢力下になるとは言え、大国の監視下となります。まだ三崎浦だけならそこまで重要視しませんでした。ですが芸予叢島にも手を出せないとなれば、今度は逆に周防大内家と豊後大友家が結託して伊予国に手出しをする可能性が出てきます。手出しさせないためにはどうするか? 一番簡単なのは当家を強いと思わせる、具体的には対河野本宗家との戦いで大きな戦果を上げるのが最も確実でしょう」
結局は今後の伊予国統治を少しでも楽にするには、勝ち方にも拘る必要があるという話だった。隣接する周防大内家と豊後大友家に舐められないようにする措置とも言える。
幾ら当家が土佐一国を手にしているとは言え、それでは国力で両家には並べない。当家とはまだ大きな開きがある。だからこそ代わりとしてハッタリが必要だと考えた。
「それでは此度の兵の分散はもしかして……」
「はい。河野本宗家を釣り出す策です。ここ大洲から中予へと進むために使用する大洲街道には、犬寄峠という難所があります。道幅も狭く標高も高い。これなら少数の兵でも迎撃可能です。こちらが大軍で時間を掛けて進むのではあれば、足止め程度にしかならないでしょう。ですが兵を分けて数も減り、尚且つ総大将がその道を通るとならば……」
「一縷の望みを賭けて奇襲を行おうとするでしょうね。いや、待ってくだされ! それでは国虎様を危険に晒すのでは?」
「元より承知の上です。敵が大きな博打を打つのですから、それには応えないと……と言うか、餌が無ければ敵をおびき寄せないでしょう」
「か、勝つ見込みはあるのですか? もし万が一負けるような事があらば、遠州細川家が一大事となりますぞ」
「さてそれはどうでしょう? やるからには勝つつもりでいますが、勝敗は水物ですから。一応こちらも対応策は準備しております」
「その顔を見て安心しました。国虎様ならやってくれるでしょう。妹のためにも此度の戦には是非勝利してくだされ。では、海部家は先回りして中予を攻略致しまする」
例えば有名な「桶狭間の戦い」がある。真実はどうあれ、この戦いは油断した駿河今川家を奇襲し勝利した戦いとして現代では知られている。
今回はそれと同じ轍を踏むつもりだ。
大軍の移動が困難な道がある。敵である遠州細川家は油断して兵を分散させている。少数の兵でも総大将の首を取れる地点がある。援軍の来ない籠城では負けが確定となる。
これだけの条件が揃えば、一発逆転を狙った行動を取っても何らおかしくはない。
それを食い破るというのが今回の策である。政治的な理由でしなくとも良い戦をするというのは何ともやるせない。だが、今回ばかりは仕方ないだろう。ただ領地を手にするだけなら、後に両大国の圧力に苦しむという未来が待っているのだから。
「さあて、河野本宗家を叩き潰してこの戦いを終わらせるぞ! 一番活躍した者には報奨金を出すからな。頼むぞ」
『『応!!』
12
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
転生 上杉謙信の弟 兄に殺されたくないので全力を尽くします!
克全
ファンタジー
上杉謙信の弟に転生したウェブ仮想戦記作家は、四兄の上杉謙信や長兄の長尾晴景に殺されないように動く。特に黒滝城主の黒田秀忠の叛乱によって次兄や三兄と一緒に殺されないように知恵を絞る。一切の自重をせすに前世の知識を使って農業改革に産業改革、軍事改革を行って日本を統一にまい進する。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる