国虎の楽隠居への野望・十七ヶ国版

カバタ山

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五章 三好長慶の決断

一条家との敵対

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 天文一五年 (一五四六年)の一一月に入ると予想通りに四国から、そして淡路あわじから晴元方の援軍が到着する。有名な三好兄弟が軍を率いて畿内へとやって来た。これに気を良くした細川 晴元も、潜伏していた丹波国から脱出して合流を果たす。

 摂津国内はいつ大規模な戦闘が始まってもおかしくない状況へと転じていた。

 その緊張の中で一二月、室町幕府第一三代の征夷大将軍 足利 義藤 (義輝)が誕生。歴史の表舞台へと姿を現す。しかし任官は京ではなく近江国で、それも管領不在の中で行なわれた。そのため、近江国守護の六角 定頼ろっかくさだよりが急遽「管領代」に指名され、加冠の儀を行なうという前代未聞の出来事が起こる。

 もうこの時点で分かるだろう。意図的に管領である細川 晴元を狙って行なった儀式である事が。明らかに梯子を外しにかかっている。これは、先代公方である足利 義晴が細川 晴元の力を最早磐石とは見ていないという証拠だ。例え一戦一戦では氏綱陣営が負けたとしても、晴元方に完全な勝利を得る決め手は残っていないと見ている。

 今後両者の争いは一層泥沼化する。下手をすれば氏綱陣営が勝利を手にするかもしれないと考えた末の行動だと言えるだろう。

 平たく言えば、もう晴元という泥舟には乗りたくない。けれども氏綱方も泥舟かもしれない。なら第三者を味方に付け、両者から距離を取ろうという日和見に走った形だ。勝ち馬に乗ろうとする考えがありありと見える。

 畿内模様はこうして今日も変わらず嵐が吹き荒れているが、ここ土佐においては対岸の火事でしかない。俺達は領地の開発を進める日々を送っていた。あれから宇喜多殿の妹と家臣の木沢 相政との縁談が決まったり、中山 勝政殿が与力として遠州細川家にやって来たり、証文という形ではあるが浦上 宗景殿が銭一万貫 (約九億円)を年利三分で融資してくれたりといった出来事が起こる。他にも四宮 隠岐殿が姫倉親子と共についにシャムへと旅立ったりというのもあった。

 金額が金額だけに俺は融資を何度も辞退したが、結局は押し切られる形で受ける羽目になる。その分、中山殿を上手く懐柔して家臣として厚遇して欲しいと頼まれてしまった。また、今後もお願いをするかもしれないとそんな思惑もあるらしい。特に物理城主である備前明石氏は、一度出雲尼子家に寝返っているためか候補に上がっているのだとか。下手に暗殺を使ったり、戦を行ったりせずに危険分子を排除できるというのは思ったよりも安上がりになるからか、味を占めてしまったようだ。余計な入れ知恵をしたかもしれない。

 それもこれも領内に大きな資金源を持つ浦上 宗景殿だからこそできる荒業なのだろう。史実で出雲尼子家、安芸毛利家を相手取って長年戦い続けられた理由を垣間見たような気がした。

 こうなってしまった以上、俺も人材が手に入る上に開発資金まで手に入るのだからと割り切るしかない。とりあえず、土佐に来てくれた中山殿には山積みになっている書類仕事を片付けるのを頑張ってもらおう。

 そんなこんなで天文一五年 (一五四六年)は幕を閉じる。


▲ ▽ ▲ ▽ ▲ ▽


「これでついに国虎も京では有名人ね」

「茶化すなよ、和葉」

 明けて天文一六年 (一五四七年)の一月、俺は突然大悪党の烙印を押されてしまった。

 それというのも、義父である細川 国慶殿が京で派手にやらかしたからだ。なんと摂関家の一条 房通いちじょうふさみちを筆頭とした公家を大激怒させる事件を起こした。更には幕府や京の町衆をも巻き込んだ武力闘争一歩手前までの事態に陥ったという。

 切っ掛けとなったのは礼銭徴収だった。底の尽きかけた軍事費をどうにかしようとして行なったらしい。それもかなり強引に。その上、新公方就任と京への帰還の祝いという名目で。

 ……うん、それは誰もが怒る。普通に地子銭じしせん (本来的な意味では地代。この場合は臨時徴収される税に近い)を徴収するのでは満足な額が確保できないとして知恵を出したのだろう。昨年の九月に禁制を発給して町から銭を掻き集めたばかりなのだから、工夫が必要だというのは分かる。祝いとすれば財布の紐が緩くなるのも道理だ。

 けれども、名目がはっきり言って詐欺に近い。新公方誕生の祝いはまだ百歩譲って許せるかもしれないが、その新公方がいつ京の町に戻るかなんて当の本人も分かっていないのだから、無理筋も良い所だ。ましてや祝いだというのに、集まった銭は新公方の元へは絶対に届かない。

 例え方が間違っているかもしれないが、これは現代の募金詐欺と似たようなものだ。人の善意を利用して金を集めるやり方である。その上強引な徴収となれば、脅したり暴力を振るったりしたのは想像に難くない。俺も援助した筈なんだがな……金欠で首が回らなくなっていたのだろう。元高級官僚だったのが本当に見る影もない。随分と無茶をする人だ。

 それはさて置き、山田 元氏を京に派遣している遠州細川家は、当然ながら共犯認定を受けた。つまりは同罪となる。土佐にいながら俺は、三好 之長と肩を並べる存在へと進化したという訳だ。

 真面目な元氏には辛い思いをさせてしまったか……いや、山田 元義殿がいるから何とか上手く立ち回ってくれるだろう。最悪、自分達の身銭を切って徴収した事にすれば誤魔化しは利く筈だ。

 ただ……もう一人の家臣である北川 玄蕃なら手を染めそうだ。あいつには奈半利の町を襲った前科があったと思い出す。「俺は関係無い」と言い逃れするのは最早無理だと思われる。

 なお、義父はこの事件のお陰で京の町にはいられなくなり、近くの高雄たかお城へと逃げ込んだらしい。その後は京の町衆が高雄城へと攻め込んでくるかと思いきや、そうはならず、心優しき有志が義父へと自主的に銭を納めるという結果に落ち着いたそうだ。

 この話をいつも通りに和葉の膝枕で雑談交じりに話すと、返ってきたのは冒頭の強烈な皮肉となる。

「だって、どう見ても一条家と敵対したのを何とも思っていないような素振りだから」

「それは……間違ってはないから言い返せないな。むしろ逆にこれで公家と関わらなくて済む分、せいせいしているくらいだ」

 そう、俺達の土佐統一における次の目標は土佐一条家となる。京の一条本家の荘園を管理する分家だ。つまり俺達は、一条家の荘園を接収するのが次の目的となっていた。

 この目的を達成しようとするなら、普通なら様々な者達の利害調整をして誰かが一方的に損をしないような根回しが必要となる。一条家への多額の献金や荘園のアガリの肩代わり等も行なわなければならないだろう。

 ただ戦力が整ったから攻めるというのは蛮族のする事だ。今日日の一向一揆でさえ曲がりなりにも大義名分がある。ど田舎でこっそりやる分にはお目溢しもあろうが、一条家相手では確実に報復があるのは見えている。

 だが、相手が一方的に敵対してくれたなら話は別となる。こちらは細川玄蕃頭家と京の一条家との代理戦争という体で、何の気兼ねもなく攻め込める形となった。例え嫌がらせを受けたとしても、その恩恵は大きい。

 銭を無理矢理徴収した? 公方の名を悪用した? 正当性がこちらに無いのは明らかである。しかし、俺はその現場にいなかったのだから詳細までは分かる筈がない。なら、少し行き違いがあっただけを何故こんなにも大事にするのかと、逆に批難もできる寸法だ。むしろ悪逆非道の細川 晴元を打倒するために、京の町の人達への協力をお願いしている細川玄蕃頭家を邪魔する公家達は実はその仲間ではないのか? いや、そうに違いない。これは公家の力を削いで、二度と馬鹿な真似をできないようにしなければならない。

 風が吹けば桶屋が儲かるとは言わないが、ここに屁理屈でしかない大義名分が完成する。

「……呆れた。よくそんな屁理屈が次から次に出てくるものだと逆に感心するわよ」

「もっと褒めてくれて良いぞ」

「褒めてないわよ」

 今回の事件の報告を新たな本拠地である浦戸城で受けた際、他の家臣達は義父のとんでもない行動に開いた口が塞がらなかったが、俺と親信だけは「これで堂々と公家と戦ができる」と気付き、二人で大笑いする。静かな評定の間がある種異様な雰囲気へと変わっていた。

「こんな事は言っているが、すぐに戦をする訳ではないからな。心配はしなくて良いぞ」

「えっ? でも、土佐一条家もこの事件で遠州細川家とは戦になると思ってるんじゃない?」

「それはその通りなんだがな……先の長宗我部戦で使った新居猛太を警戒して安易には仕掛けてこれないな。あれだけ派手にやれば、同じ土佐内なんだから虚実混ざって伝わっていると思う」

 加えて、遠州細川家は本山家の領地を併呑して土佐第一の勢力へと成り上がった。国力だけで言えば、現状は土佐一条家よりもこちらが上回っている。馬鹿でもない限りは手を出せば危険だというのが分かるだろう。

 特に新居猛太対策は何らかの形で必要になる。

 一番簡単な対策は土佐一条家も同じく新居猛太を配備する事だが、これはまず不可能である。そうなると次点では遠州細川家とは争わず同盟を結ぶという考えとなるが、こちらはそれに乗る必要は無い。土佐一条家が遠州細川家の傘下に入るというなら考えなくもないが、まず成立しない。

 また、朝廷や幕府に両家の仲を取り持ってもらうという方法もあるが、これは開戦してからの話となる。

 そうなると選択肢は一つだけ。新居猛太を有効活用できない策を練るのが最も堅実だ。新居猛太の特性をある程度理解している前提で考えるなら、多方面からの波状攻撃を行なおうとするのではないだろうか? 的を絞らせないという意味ではこれが一番理にかなっていると思われる。その役目を誰が担うか? ここが要だ。

「順当に考えれば阿波細川家……いや、阿波三好家が適任だろうな。位置的にこちらの後背を突けるのは大きい。けど、絶賛畿内闘争中だからまず無理。その代わりを果たすとすると……」

「分かった。海を使えば良いんだ」

「御名答。水軍衆を使って後背から挟み撃ちするのが手堅いな。土佐一条家にも水軍はある筈だが、規模は大きくないと思う。何処か……周防大内すおうおおうち氏や豊後大友ぶんごおおとも氏辺りから借りるのが妥当か。纏まった数はそう簡単には貸してくれないと思うがな」

「それですぐに戦にはならないと言いたい訳ね」

「そういう事。小競り合い程度なら起こるかも知れないけどな」

 つまり、こちらもまだしばらくは領地の開発に集中するために、緊張状態が続いたまま開戦にはならないという結果となる。普通に考えれば、土佐一条家は防備固めに集中する筈だ。なら、俺達はそれを上回る打撃力を作り出せば良い。さしあたって水軍の強化が一番効果が高いだろう。浦戸を手にしたという利点を大いに生かし、造船所を設立して新たな船を作るのが最も手堅い。これは、一度親信と相談した方が良いな。

「何だか心配して損した。あっ、そうだ。伝えるのを忘れてた。おみつさんに子供が生まれたよ。女の子だった。どうする? その子も養女にする?」

「一羽の子供だからな。俺としては、きちんとした所に嫁がせてやりたい。それが叶うなら、養女にでも何でもするよ」

「……ありがとう国虎」

 おみつさんというのは一羽の妻である元奴隷の女性だ。その彼女がつい先日子供を産む。父親は勿論一羽で、討ち死にをする前に妊娠していたという。

 ここまでならとても良い話なのだが……和葉の言った「養女」というのは、おみつさんの出自が絡んでいる。

 もし、おみつさんが武家の出身であれば、実家が彼女の後ろ盾となって未亡人であろうと何の問題も無い。だが、政治的な理由で無理矢理養子にねじ込んだ武家の当主が討ち死にした場合、何の後ろ盾も無い未亡人に居場所があるだろうか? ましてや元奴隷である。それは彼女の連れ子も同様であった。

 それを鑑みて俺はおみつさんを保護する。連れ子は養女とし、母親同様に保護をした。俺が後ろ盾になる事で二人の身の安全や立場を保証した形となる。現在は小さな家を与え、親子水入らずで暮らしてもらっている。本来ならおみつさんに再婚相手を見つけて香宗我部の家を継がせるのが筋だとは思うが、そういった武家の煩わしさから解放してあげたかったというのがあった。

 結果、香宗我部家の家督はまだ七歳の子供が継ぐ形となる。そういう約束だったので順当な継承とも言って良い。年齢的にはまだまだ早いが、家を継ぎ当主となった事から、便宜上元服させて香宗我部 泰吉こうそかべやすよしと名乗らす。

 とは言え、香宗我部 泰吉はまだ小学生の年齢の子供だ。現状では何かができる訳ではない。香宗我部家の差配は池内 玄蕃に任せて、本人は勉学に勤しんでもらうよう手配をした。毎度お世話になっている浄貞寺ではあるが、そこでは元長宗我部家の家臣の子供も何人か学ばせている事から学友とする。将来的に細川家の家臣として活躍して欲しいと願いを込めて。

「おみつさんには元気になったら和葉の手伝いをお願いする形で良いか? 本人も何か仕事が無いと居心地が悪いだろうし。後は頼むぞ」

「うん。三人の事は私に任せて。今度時間がある時に一緒に稚児を見に行こっか」

「それは良い案だな。乗った。なら、お菓子とか玩具とか準備しないと」

「衣服もだよ」

「そうか。衣服も必要だな。それを言うならタオルも欲しいんだが……よし、丁度良い機会だ。作るか」

「あまり無理しないようにね。今でも私達は十分な生活を送っているんだから」

 今まですっかり忘れていたが、この時代にはまだタオルが無い事を思い出す。手拭いは使い勝手は悪くはないのだが、やはり吸水性でタオルには敵わない。

 繊維産業はこれまで手を付けていなかったが、まずはタオル製造から始めていこう。問題はこの時代に受け入れられるかだが……最悪、俺達だけで使えば良いか。

「今回は和葉にも手伝ってもらう必要があるかもな」

「分かった。何でも言って。頑張るから」
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