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四章 遠州細川家の再興

一騎打ちの行方

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「長宗我部、国親ぁぁぁぁ!!」

 敵陣の中でその姿を確認した瞬間に迷わず馬を飛び降り走り出す。例え乱戦の最中であろうと今の俺には関係無い。渾身の一撃で兜ごと頭をカチ割ろうと、大声で叫びながら手にした海部刀を振り下ろした。

 しかし、これで簡単にけりが付くような敵ならとうの昔にくたばっていただろう。

 その証拠に貫禄ある槍さばきで俺の太刀をいなす。大将直々の突撃に目を丸くするも、やがて舌滑ずりをするようにカモの出現を喜んでいた。

 期せずして発生した大将同士の一騎討ちに周囲の温度が上がる。

 今の長宗我部 国親は先程の言葉合戦で見た堂々した姿とは比べ物にならないほどの小さい存在に感じる。ボロボロの鎧。意匠の欠けた兜。疲労困憊の姿。当然馬にも乗ってはいないかちの状態だ。新居猛太の波状攻撃が満身創痍の状態まで追い込んでいた。

 加えて、俺の突撃に呼応した山田隊が露払いとばかりに先行して長宗我部兵を磨り潰す動きを見せる。西内 常陸の巧みな指揮に、山田 長秀の突破力が合わされば烏合の衆など物の数ではない。敵大将が丸裸になるのは必然であった。

 なのに、大逆転の千載一遇のチャンスがやって来る。飛んで火にいる夏の虫と言っても良い。

 折れそうになった心に新たな火が灯り、長宗我部 国親の握る槍に力が入るのは必然であった。

「あの世で一羽に土下座させてやる。覚悟しろ!」

 だが、俺も俺で引き下がるつもりはない。奇襲失敗にもめげず、体勢を立て直して上段の構えで今一度狙いを定めた。

「貴様は阿呆か? むざむざ儂に殺されに来おって。良かろう。その願い、しかと叶えてやる!!」

 コイツは周りが見えていないのだろうか? 例え一対一の勝負ではあってもここは戦場だ。槍のような取り回しの悪い武器は思う存分振り回せないというのが理解できていない。リーチの差こそあれ、取り回しの良さは俺の持つ海部刀が上だ。一度懐に入った瞬間、こちらの勝ちが決まる。

 まあ良いさ。お手並み拝見と行こうか。

 そう思い踏み込んだ瞬間、腰だめから水平に薙ぐように鋭い一撃が俺を襲う。

「危ねぇだろ!」

 相手の踏み込みに気付けたのが幸いし、間一髪後ろに飛んでやり過ごす。

 大振りをしないコンパクトな攻撃は経験の成せる技と言うべきか。これなら狭い空間でも邪魔にならない。長い得物が逆に不利だと考えていた俺の未熟さを痛感する技を見せつけられた。

 こうなると安易に懐に飛び込もうとすれば、簡単に迎撃されてしまう。明らかに分が悪い勝負だ。ここは一旦引くべきか。それとも……

「先程の威勢はどうしたのだ? 儂はここにおるのだぞ。この首が欲しくないのか? よもや臆して逃げるなどというのはあるまいな?」

「ふざけるな。誰が逃げるか! 勝つのは俺だ」

 だが、頭の悪い俺は正しい選択ができない。安い挑発に頭に血が上り、馬鹿正直に長宗我部 国親に向かって駆け出す。ここでビビッて背を向けるのだけは絶対にしたくなかった。

 そんな時、ぞくりと背中に悪寒が走る。

「ふん。阿呆が」

 今度は頭上からの振り下ろし。先端をしならせるような鋭い一撃が俺を襲う。

 鈍く乾いた音と共に両腕に衝撃が纏わりついてきた。何とか海部刀での防御が間に合ったが、殴られたような痛みが手首を通して伝わり、動きが止まる。続く鳥肌が立つような金属同士の擦れる音に気が逸れてしまった。

「まだ続くぞ」

 出の速い突きが連続でやって来る。腰の入った必殺の一撃ではなく、血を流させる目的だ。体力を奪い、俺の心を折りにくる攻撃。この状態では防御はままならない。切り替えて致命傷になる部分だけを守り、後は痛みに耐える。少しずつ下がりながら、軽傷で凌ぐ。
 
「この程度なら大した事ないな。もう年なんじゃないか? ほらほらっ、息が上がっているぞ。トドメを刺せないと次はお前の首が飛ぶからな」

「よう言うた!!」

 苦し紛れに行なった挑発が流れを変えた。俺同様コイツも簡単に引っ掛かるとはな。

 ほんの一瞬であろうと、重い攻撃を叩き込まんと身体を捻ったこの隙を逃しはしない。

「オラッ!」

 迷わず地面を蹴飛ばす。目標は少し盛り上がった土塊だ。ここはリングの上ではない。地面はデコボコしているし、石も転がっている。相手の注意を逸らして猫だましを仕掛けるには事欠かない場所だ。悪いな。俺はお上品じゃないんでね。

「卑怯な!」

「卑怯で結構。俺はテメエを殺せればそれで良いんだよ!」

 蹴り上げた土が敵の視界を奪う。直撃して目潰しに成功したかはどうでも良い。その間に一気に距離を詰め、刀の間合いへと入る。

 海部刀は実用本位の刀だ。よく切れとにかく頑丈。ちょっとやそっとじゃ曲がったり折れたりしない。まさに戦場に相応しい。

 大きく上段に振り被り、右足に全体重を掛ける。狙うは長宗我部 国親の頭。兜と一緒に叩き割ってやる。

「死ね!」

「させるかぁぁ!!」

 全身の力を使った必殺の一撃が後少しで兜に届くという所で、黒い異物が視界に割り込んでくる。

 ギリリという不快な音を響かせながら勢いが急激に減衰し、刃が長宗我部 国親の兜に当たり止まった。絶望した表情が途端に安堵の色へと変わる。そして二人がほぼ同時に槍の持ち主へと顔を向けた。

「長宗我部家臣が一人、久武 昌源ひさたけしょうげん! 助太刀致す!!」

「おおっ昌源、助かったぞ」

「……卑怯な」

 後もう一歩という所を邪魔されたからか、つい余計な一言が口をつく。さっき自分が何をしたか覚えていないかのような無責任さ。

 これが良くなかったのだろう。

「貴様が言って良い台詞ではない。国親様になり代わり、この儂が成敗してくれん!!」

 神聖な一対一の決闘が二対一という更に悪い形へと転じてしまった。

 手が届く距離に倒す敵がいるという状況に後ろ髪を引かれる思いはあるが、下手に欲を出すと逆に死ぬ羽目になると言い聞かせて、急いで後ろに飛ぶ。

 それを見た久武 昌源は俺に正対して槍を構え、長宗我部 国親はちゃっかり俺の死角に入ろうと移動していた。久武 昌源は一人でも戦う様子だが、二人ならより確実に俺を殺せると踏んだのだろう。こんな美味しい状況で黙って見ている必要はない。とても合理的な判断だ。

 こうなると最早逃げも打てない。敵を見失わないようにじりじりと後退するが、その都度距離を詰めてくる。俺が隙を見せた瞬間に二人同時に襲い掛かってくるのが見えていた。まさに絶体絶命五秒前と言った所か。

 と、そんな時、

「よっ、国虎様。何とか間に合ったな。言ったろ『死んでも守ってやる』って。雑魚は俺に任せて国虎様は敵大将の首を取ってきな」

「道清! 助かった。後は任せたぞ」

 安岡 道清が気付いたら俺の横に立っていた。有沢 重貞他、皆が一騎打ちを邪魔されないように敵兵を食い止めてくれているが、俺のためにやって来てくれたのだろう。こういう周囲の状況が良く見えているのがベテランの強みだ。本当、頼もしい。

 鎧が半壊し、息が上がっているのが多少気になるが、道清の技量なら守りに徹すれば大丈夫だ。これで心置きなく戦える。

「長宗我部 国親ぁぁ! 今度こそ決着の時だ。俺達に喧嘩を売った報いを受けさせてやる!!」

「何を言う!! 全ては貴様のせいであろう! 長宗我部家の再興も、父上の仇討ちも、何もかもだ! 何もかも貴様さえいなければ果たせたのだ!! 安芸 国虎、貴様だけは絶対に許さん!!」

 今、腑に落ちた。何故長宗我部がこうも執拗に牙を剥いたのか。

 俺が自身の生き残りのために行なった事が逆にコイツを追い詰めていたのだと。長宗我部の妄執が俺との共存を最初から否定していたのだと。

「そんな事知るか! せいぜいあの世で父上とやらに詫びを入れてこい!!」

 もう一つ分かった事がある。この気性の荒さが原因か、相手は単純な性格をしている。もしくは自身の技量に自信があり過ぎるのか?

 そうだとするなら、勝ち筋は見えた。とは言え、地面を蹴飛ばすのはもう通用しない。

 なら、選択するのは虚実。隙を見せ、攻撃を誘い、反撃を入れる。ぶっつけ本番だがやるしかない。

 海部刀を大きく持ち上げ上段の構えを取る。そのままじりじりとにじり寄る。相手が俺の動きを見てにやりと笑った。

 俺が大きく踏み込むと、それに反応して長宗我部 国親の肩口が動く。きっと、がら空きの下段へと攻撃を叩き込んでくるだろう。

 ──だが、そうはならない。

 上段の構えを相手は下段への誘いと判断した。俺の意図を槍への攻撃と予想した。だから、攻撃をすると見せかけて何もしない。それに引っ掛かった俺は振り上げた海部刀を豪快に空振りをした。

 ──そう見えているだろうな。

「掛かったな!」

「テメエがな!」

 隙だらけになった俺目掛けて、長宗我部 国親が全体重を乗せた突きを放ってくる。

 防御は確実に間に合わない。飛び退いて逃げれば着地後もっと隙だらけになり、確実に致命傷の一撃を受ける。最早詰みの状態。

 しかし、こんな時ほど前に進めば活路は開ける。手首を返しながら左脚を踏み出し、体全体で大きく仰け反りつつ下段から掬い上げる。

 "燕返し"

 剣術の達人でもない俺が使えばこの程度だ。それでも何とか甲高い金属音を響かせ、長宗我部 国親の槍を弾き飛ばした。

 こんな結末は予想していなかったのだろう。何が起こったか理解できず、呆然としている。

 更にもう一歩、右脚を前に踏み出す。これでこちらの間合いに入った。もう一度手首を返して、全身全霊を込めて真下に海部刀を振り下ろす。

「ハッ!」
 
 鈍い感触が手首から伝わってくる。兜を潰し、切れ込みが入り、その奥の頭まで。刃が頭まで届いていなくとも良い。これだけの力が加われば確実に脳震盪を起こす。

 その証拠に、バランスを崩した長宗我部 国親は受身も取れずに頭から地面へと倒れていった。

 最期のトドメとばかりに海部刀を首へとぶっ刺す。

「敵大将長宗我部 国親の首はこの細川 国虎が討ち取った! お前等勝鬨を上げろ!!」

 長く続いた宿命の対決は、俺の勝ちで幕を下ろす事となった。


▲ ▽ ▲ ▽ ▲ ▽


「道清までもか……」

 敵大将の首を取り、次は掃討戦へと移行したが、そこに直属部隊を指揮する安岡 道清の姿が見えないと気付く。どこにいるのかと何人かの兵に尋ねた所、返ってきた答えは本陣の隣に設置した怪我人を収容する場所であった。

 俺と長宗我部 国親との一騎打ちを邪魔しないようにと久武 昌源を押しやったまでは確認していたのだが、まさかこうなっていたとは。

 鎧が外され腹部に包帯を巻かれているが、大きく黒ずんでいる。出血が止まらないらしい。死までもう幾ばくの時間も無いとの見立てであった。

「……その声は国虎様か。悪いな。もう目が見えねぇんだよ。それで、長宗我部 国親の首を取ったんだってな。よくやったじゃねぇか」

「こんな時に言う事か」

「良いんだよ。俺は元々長くはなかったんだから。胸の病だ。どの道この戦が最後だった。だから勝利を飾れたのが嬉しくてね。それに戦場で死ねるのは武士の誉れだ。感謝してるぞ」

「ちょっと待……悪い。野暮だな」

 討ち取った久武 昌源の首が傍らにゴロリと転がっている意味が分かった。

 敵将の首を上げ、勝利に華を添える。助からない命だからこそ、最後に何か功績を残したかったのだろう。

「だからな、俺の死は気にするなよ。少し早いだけだ」

 道清が胸を抑えて苦しむ。その後何度か咳き込んでいた。

 口元には血が付いている。傷が肺にまで届いていたか。

「それとな……最期に変な事を言うが聞いてくれるか?」

 苦悶の表情で必死に声を振り絞っている道清の今の姿は見るに耐えない。だが、そうまでして俺に伝えたい事があるのかと思うと、それを遮るのはしたくなかった。

「……分かった。何でも言ってくれ」

「俺はな子供がいないからさ……ずっと国虎様を自分の息子のように思ってたんだよ。本当、良くできた息子で鼻が高いよ」

「安心しろ。……俺も道清を父親のように頼りにしていた」

「嬉しい事言ってくれるな。最後に親父らしい事ができて良かったよ。……ああっ、そろそろお迎えが来たようだ。今までありがとうな。楽しかった……ぞ」

 思えば道清は最初から俺の理解者だった。証文を押し付けられはしたが、俺のやり方に一切盾突かなかったのを覚えている。馬路党設立という馬鹿げた案も道清の協力無しでは成し得なかった功績だ。ずっと文句を言わずに働いてくれたのは、これが理由だったという訳か。
  
 ……一羽と言い、本当に俺は家臣に恵まれているな。

「道清、こちらこそ、今までありがとうな」

 今は安らかな表情で眠る道清に感謝の言葉を告げる。立て続けに見せられた身近な人の死に、泣き叫びたい気持ちが押し寄せてくるがそれをぐっと堪える。

 今そんな事をしていたら、二人に叱られるだろうという思いだ。まずはこの戦を終わらせなければならない。

 すっと立ち上がり、近くの兵に後を任せる。

 俺は残敵掃討へと戻った。
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