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ジャンクさんが帰ったあとも、サキはどこか不機嫌そうに、ダンボールの山に座っている。
抱っこをねだって、サキの服を引っ張っているぬーちゃんを意にも介していない。
そのせいか、ぬーちゃんまでも不機嫌そうだ。
「何か気に障るようなことでも言われたのですか?」
私は作業をする手を止めることなく、サキに不機嫌な理由を聞いた。
「別に。機嫌が悪いわけじゃないよ」
サキは私を見ることなく、ぬーちゃんの頭を撫で回し始めた。
撫でられたことで、少し機嫌が良くなったぬーちゃんだが、それでもまだ、抱っこすることを要求している。
こちらの前提がいきなり壊されてしまった。
しかし、やはり私には不機嫌そうに見えてならない。
私は作業の手を一旦止めて、サキの隣に座った。
「……なによ、仕事しなくていいの?」
言葉の節々から不機嫌が滲み出ている。
「少し休憩しているだけです」
「あっそ……」
そう言って、サキは黙ってしまった。
沈黙が痛い。
昨日の調子なら、私が無視して作業を進めていても、マシンガンのように一方的に喋ってきたことだろう。
作業を止めれば、勝手に喋ってくれるかと思ったが、考えが甘かったようだ。
抱っこをねだって、サキの服を引っ張っているぬーちゃんを意にも介していない。
そのせいか、ぬーちゃんまでも不機嫌そうだ。
「何か気に障るようなことでも言われたのですか?」
私は作業をする手を止めることなく、サキに不機嫌な理由を聞いた。
「別に。機嫌が悪いわけじゃないよ」
サキは私を見ることなく、ぬーちゃんの頭を撫で回し始めた。
撫でられたことで、少し機嫌が良くなったぬーちゃんだが、それでもまだ、抱っこすることを要求している。
こちらの前提がいきなり壊されてしまった。
しかし、やはり私には不機嫌そうに見えてならない。
私は作業の手を一旦止めて、サキの隣に座った。
「……なによ、仕事しなくていいの?」
言葉の節々から不機嫌が滲み出ている。
「少し休憩しているだけです」
「あっそ……」
そう言って、サキは黙ってしまった。
沈黙が痛い。
昨日の調子なら、私が無視して作業を進めていても、マシンガンのように一方的に喋ってきたことだろう。
作業を止めれば、勝手に喋ってくれるかと思ったが、考えが甘かったようだ。
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