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子は鎹
187 軍も
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倒れた軍人を中心に血が広がっていく。
軍人が、軍人を攻撃した?
「一体、何をしているんだ」
「何って、ゴミ処理?」
そう平然と言ってのけると、血を流し倒れている軍人の腹部に強烈な蹴りをいれ、蹴りを入れられた軍人は呻き声をあげて壁に激突して動かなくなった。
それを見たザベルは間髪いれずに魔法を打ち込むが優男風の軍人の後ろから鞭が飛んできて、ザベルが放った魔法は叩き落とされた。
「あぶな……」
「お前ら、軍人さま相手に魔法使ったんだからどうなるかわかるよな?」
レイピアを持った軍人の後ろから出てきたのは鞭を持った小柄な軍人と血塗れになった大柄の軍人だった。
「あんたらこそ、これがばれたらどうなると思ってんだよ」
「ばれる?バレるわきゃねえだろ?全部アイツらに被って死んでもらうんだからよ」
「余計なこと言うな」
「おっと、わりい」
誰かに冤罪を吹っ掛けてやろうと言う魂胆らしい。
「貴方達……。軍で妨害工作をしている人ね?」
永華が言っていた“警察に妨害工作を行っているものがいるかもしれない”と言う言葉を聞いたとき、マーマリアはもしかしたら軍も同じ状態になっているのではないかと考えたが、当たっていたらしい。
肯定も否定も帰ってこないが大柄な軍人がニヤリと笑い、小柄な軍人がマーマリアを睨み付け、優男はニコニコと笑っている。
「沈黙は行程と取るわよ」
「はっはは、俺は違えよ」
大柄な軍人が答えた。
「俺はカンツァーネに誘われたんだよ」
カンツァーネ、そう呼ばれたレイピアを持った軍人は仕方がないとでも言いたげに肩をすくめる。
「ヘラクレスの野郎、俺よりもあとからは言ったのに俺よりも出世するからなあ。しかも、アイツはスラム出身なんだって?汚れた底辺の人間が俺よりも上にいるのが気にくわねんだよ」
大柄の軍人がつらつらと妬みにまみれた、見当違いなヘラクレスへの恨みの言葉を並べ立てていき、その言葉の羅列は聞いているだけで気分が悪くなりそうだ。
ヘラクレスが自分より出世していることが気に入らない、ヘラクレスがスラム出身だと言うことを隠して軍に所属していることが気に入らない、ヘラクレスがスラム出身なのに自分上に立っているのが気に入らない。
ダラダラと続けられるそれは理不尽につきる。
「ヘラクレスのことをよく思ってない奴が何人も協力してるんだ」
魔導警察のように、黒服達が潜入しているだけならまだましだっただろうに、軍ではヘラクレスを利用してヘラクレスを気に入らない者達を率いれて戦力を確保しているとは……。
ヘラクレスが襲撃事件の犯人三人が殺害された事件で容疑者にあがったのは、黒服達が考えた作戦だったんだろう。
嫌なことが当たってしまうものか……。
「あ~……うちも、警察も、軍も入り込まれてるってことか」
「これならばアスロンテ軍学校も入り込まれているかもしれないな」
アスロンテ軍学校どころか、こうも王都の主要な施設に入り込まれているのならば国中に散らばっている可能性もあるな。
「さて、あのチビッ子、邪魔でしかたがねえヘラクレスのやろうに犯罪者になってもらわねえとな。ダチと知り合いを目の前で殺されて錯乱して教師を殺しちまった生徒って、な」
「ネシャ!」
「別にいいだろう、ベルド。コイツらは死ぬんだから」
チビッ子って、もしやヘラクレスの妹のララのことだろうか?
あぁ、趣味が悪い……。
ジャーニーの背後から弓矢が飛んできて、戦闘が始まった。
メルリス魔法学校の教師は下手な軍人よりも強いが、今マーマリア達の前にいるのは犯罪組織から潜入している者が二人と、数々の功績をあげていると同時に数々の失態をおかしている男だった。
数の有利は向こうにあり、援護してくるものを除くと一対一のか達になっているだけましと考えるべきか……。
そこかしこから飛んでくる魔法を避け、戦っているが犯罪組織に属している者だからか、一筋縄では行かなかった。
大柄の軍人、ネシャの手にはナックルがはめられており、大柄のわりに素早く動きザベルとの間合いを一気に摘めて鋭い左フックをザベルの顔面に叩き込もうとする。
ギリギリの所で腕を挟むがナックルをつけているパンチをもろに受けたせいでバキッと不穏な音がなった。
「グッ……」
「あんまり受けてばっかだとボロボロになって死ぬぞ?」
確実に骨の一本は折れているだろう。
優男風の軍人、カンツァーネはレイピアを杖の代わりにしてバカスカと魔力の減りなんて一切気にしていない様子で魔法を打ち続け、ジャーニーはお得意の植物を操る魔法で魔法をしのぐ。
だが魔法に気を取られて一瞬だけカンツァーネから目を離した隙にジャーニーの魔法植物の攻撃をすさまじいスピードで掻い潜り、一気に接近したカンツァーネはレイピアでジャーニーの目を狙う。
ジャーニーは咄嗟に魔法植物を操作して紙一重で避ける。
「あっぶな……」
「あら、避けるくらいの判断はできるんだな。おじさん」
狙われた左目、その少しずれたこめかみの部分に赤い線が一筋できて血が垂れた。
小柄な軍人、ベルドは魔法を発動させ自分と距離を詰めようとしているマーマリアに鞭を振るい、マーマリアは避けようとしたものの腕に鞭が絡み付く。
その小柄な体躯に見合わぬ豪腕で鞭を振るい、マーマリアが空を舞うことになる。
このままでは地面や壁に叩きつけられる未来がい見えているマーマリアは、なんとか腕に絡み付いた鞭をどうにか外そうと思いあがく。
鞭が外れないことを確信すると地面に叩きつけられる寸前に魔法で極めて短距離の転移魔法を使って、地面との激突を回避した。
「危ないわね」
「殺すつもりなんだから危なくて同然だろ」
だが転移魔法と言う高度な魔法を使ったことで魔力が大幅に削られてしまったあげく、鞭が絡み付いた手首は皮がベロンと捲れてしまっている。
実力は教師陣と軍人達は互角か、お互い攻守譲らぬ激しい戦いになっていく。
ここまで騒がしくなっているのに魔導警察や軍がやってこない理由、周囲に通報するような人間がいないこともそうだが、少し前に発生した家事が原因になっている。
日が次から次へと隣家に燃え移っていき、今は四件を巻き込む大火事になっているのだ。
軍も魔導警察もそっちの対処で手一杯で、カンツァーネ達が事前にこちら側の事件に対処するといって連絡をいれていたことも原因のうち一つである。
「本当は馬鹿正直な正義野郎みたいに後ろから刺してやるはずだったんだけどな」
「へえ、仮にも自分の仲間である者を闇討ちしたのね」
「そうだよ。まぁ、ネシャが逃してしまって、こんな真正面から戦うはめになっているんだけどね」
弱いはずがないだろう軍人を、あんなに一方的にボコボコになっているのに疑問を持っていたが、闇討ちを行っていたのならば納得だ。
あのボロボロになった軍人達のようにマーマリア達が闇討ちされていたら、あのボロボロになった軍人のように簡単にボロボロになっていたかもしれないと思うと寒気がした。
マーマリアが自分の自己魔法を使えれば形勢を逆転できるかもしれないと、なんどもベルドとの距離を詰めようとするがベルドはマーマリアの自己魔法を知っているのか鞭を振るい距離を詰められないようにしている。
なにか距離を詰めるきっかけを、そう考えてるとザベルと戦っていたネシャが吹き飛んだ。
軍人が、軍人を攻撃した?
「一体、何をしているんだ」
「何って、ゴミ処理?」
そう平然と言ってのけると、血を流し倒れている軍人の腹部に強烈な蹴りをいれ、蹴りを入れられた軍人は呻き声をあげて壁に激突して動かなくなった。
それを見たザベルは間髪いれずに魔法を打ち込むが優男風の軍人の後ろから鞭が飛んできて、ザベルが放った魔法は叩き落とされた。
「あぶな……」
「お前ら、軍人さま相手に魔法使ったんだからどうなるかわかるよな?」
レイピアを持った軍人の後ろから出てきたのは鞭を持った小柄な軍人と血塗れになった大柄の軍人だった。
「あんたらこそ、これがばれたらどうなると思ってんだよ」
「ばれる?バレるわきゃねえだろ?全部アイツらに被って死んでもらうんだからよ」
「余計なこと言うな」
「おっと、わりい」
誰かに冤罪を吹っ掛けてやろうと言う魂胆らしい。
「貴方達……。軍で妨害工作をしている人ね?」
永華が言っていた“警察に妨害工作を行っているものがいるかもしれない”と言う言葉を聞いたとき、マーマリアはもしかしたら軍も同じ状態になっているのではないかと考えたが、当たっていたらしい。
肯定も否定も帰ってこないが大柄な軍人がニヤリと笑い、小柄な軍人がマーマリアを睨み付け、優男はニコニコと笑っている。
「沈黙は行程と取るわよ」
「はっはは、俺は違えよ」
大柄な軍人が答えた。
「俺はカンツァーネに誘われたんだよ」
カンツァーネ、そう呼ばれたレイピアを持った軍人は仕方がないとでも言いたげに肩をすくめる。
「ヘラクレスの野郎、俺よりもあとからは言ったのに俺よりも出世するからなあ。しかも、アイツはスラム出身なんだって?汚れた底辺の人間が俺よりも上にいるのが気にくわねんだよ」
大柄の軍人がつらつらと妬みにまみれた、見当違いなヘラクレスへの恨みの言葉を並べ立てていき、その言葉の羅列は聞いているだけで気分が悪くなりそうだ。
ヘラクレスが自分より出世していることが気に入らない、ヘラクレスがスラム出身だと言うことを隠して軍に所属していることが気に入らない、ヘラクレスがスラム出身なのに自分上に立っているのが気に入らない。
ダラダラと続けられるそれは理不尽につきる。
「ヘラクレスのことをよく思ってない奴が何人も協力してるんだ」
魔導警察のように、黒服達が潜入しているだけならまだましだっただろうに、軍ではヘラクレスを利用してヘラクレスを気に入らない者達を率いれて戦力を確保しているとは……。
ヘラクレスが襲撃事件の犯人三人が殺害された事件で容疑者にあがったのは、黒服達が考えた作戦だったんだろう。
嫌なことが当たってしまうものか……。
「あ~……うちも、警察も、軍も入り込まれてるってことか」
「これならばアスロンテ軍学校も入り込まれているかもしれないな」
アスロンテ軍学校どころか、こうも王都の主要な施設に入り込まれているのならば国中に散らばっている可能性もあるな。
「さて、あのチビッ子、邪魔でしかたがねえヘラクレスのやろうに犯罪者になってもらわねえとな。ダチと知り合いを目の前で殺されて錯乱して教師を殺しちまった生徒って、な」
「ネシャ!」
「別にいいだろう、ベルド。コイツらは死ぬんだから」
チビッ子って、もしやヘラクレスの妹のララのことだろうか?
あぁ、趣味が悪い……。
ジャーニーの背後から弓矢が飛んできて、戦闘が始まった。
メルリス魔法学校の教師は下手な軍人よりも強いが、今マーマリア達の前にいるのは犯罪組織から潜入している者が二人と、数々の功績をあげていると同時に数々の失態をおかしている男だった。
数の有利は向こうにあり、援護してくるものを除くと一対一のか達になっているだけましと考えるべきか……。
そこかしこから飛んでくる魔法を避け、戦っているが犯罪組織に属している者だからか、一筋縄では行かなかった。
大柄の軍人、ネシャの手にはナックルがはめられており、大柄のわりに素早く動きザベルとの間合いを一気に摘めて鋭い左フックをザベルの顔面に叩き込もうとする。
ギリギリの所で腕を挟むがナックルをつけているパンチをもろに受けたせいでバキッと不穏な音がなった。
「グッ……」
「あんまり受けてばっかだとボロボロになって死ぬぞ?」
確実に骨の一本は折れているだろう。
優男風の軍人、カンツァーネはレイピアを杖の代わりにしてバカスカと魔力の減りなんて一切気にしていない様子で魔法を打ち続け、ジャーニーはお得意の植物を操る魔法で魔法をしのぐ。
だが魔法に気を取られて一瞬だけカンツァーネから目を離した隙にジャーニーの魔法植物の攻撃をすさまじいスピードで掻い潜り、一気に接近したカンツァーネはレイピアでジャーニーの目を狙う。
ジャーニーは咄嗟に魔法植物を操作して紙一重で避ける。
「あっぶな……」
「あら、避けるくらいの判断はできるんだな。おじさん」
狙われた左目、その少しずれたこめかみの部分に赤い線が一筋できて血が垂れた。
小柄な軍人、ベルドは魔法を発動させ自分と距離を詰めようとしているマーマリアに鞭を振るい、マーマリアは避けようとしたものの腕に鞭が絡み付く。
その小柄な体躯に見合わぬ豪腕で鞭を振るい、マーマリアが空を舞うことになる。
このままでは地面や壁に叩きつけられる未来がい見えているマーマリアは、なんとか腕に絡み付いた鞭をどうにか外そうと思いあがく。
鞭が外れないことを確信すると地面に叩きつけられる寸前に魔法で極めて短距離の転移魔法を使って、地面との激突を回避した。
「危ないわね」
「殺すつもりなんだから危なくて同然だろ」
だが転移魔法と言う高度な魔法を使ったことで魔力が大幅に削られてしまったあげく、鞭が絡み付いた手首は皮がベロンと捲れてしまっている。
実力は教師陣と軍人達は互角か、お互い攻守譲らぬ激しい戦いになっていく。
ここまで騒がしくなっているのに魔導警察や軍がやってこない理由、周囲に通報するような人間がいないこともそうだが、少し前に発生した家事が原因になっている。
日が次から次へと隣家に燃え移っていき、今は四件を巻き込む大火事になっているのだ。
軍も魔導警察もそっちの対処で手一杯で、カンツァーネ達が事前にこちら側の事件に対処するといって連絡をいれていたことも原因のうち一つである。
「本当は馬鹿正直な正義野郎みたいに後ろから刺してやるはずだったんだけどな」
「へえ、仮にも自分の仲間である者を闇討ちしたのね」
「そうだよ。まぁ、ネシャが逃してしまって、こんな真正面から戦うはめになっているんだけどね」
弱いはずがないだろう軍人を、あんなに一方的にボコボコになっているのに疑問を持っていたが、闇討ちを行っていたのならば納得だ。
あのボロボロになった軍人達のようにマーマリア達が闇討ちされていたら、あのボロボロになった軍人のように簡単にボロボロになっていたかもしれないと思うと寒気がした。
マーマリアが自分の自己魔法を使えれば形勢を逆転できるかもしれないと、なんどもベルドとの距離を詰めようとするがベルドはマーマリアの自己魔法を知っているのか鞭を振るい距離を詰められないようにしている。
なにか距離を詰めるきっかけを、そう考えてるとザベルと戦っていたネシャが吹き飛んだ。
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