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子は鎹
158 その薬、凶悪につき
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ザベル視点
研究棟の一室にて、私とヘルスティーナ様とニーナは集まっていた。
私は少し前まで弟妹たち主のときに、店長の時は買い出しにこときに、少し送れての登場よなった。
集まっていた理由、それは私の妹弟子である永華・戌井さんが黒い服の集団に襲われたときに投与されたと言う薬、それが理由だ。
ニーナの手には赤黒い液体、それは永華さんの血液だ。
検査の時に色々と調べることがあるからと拝借したものの一部だ。
ニーナは取り分けた永華さんの血液に別の薬品をいれいっては、頭を抱えて「どうしたら良いんですか……」と震えていた。
様子からして、進捗が厳しくまだ特定できていないものだと思っていたのだが、結果の薬については判明しているのかもしれない。
「ヘルスティーナ様……ザベル先生……」
悲痛な面持ちのニーナは顔を上げて、いつものいたずらっ子の面影が全くない、今にも泣き出しそうな表情になっていた。
「なにが、あったんじゃ?」
ヘルスティーナが静かに聞くと、ニーナはさっきのフラスコに入った血液に目をやる。
「ビーグルくんの時みたいに、薬本体が手に入らなかったので血中成分から割り出そうとしたんです。それで、見た通りの結果になって調べたんです」
フラスコの中に入っていたのは赤い血液だったのだが、元々色が赤で血液だったと知らなければ別の何かだと思ってしまいそうな、毒々しい紫に変色していた。
他の血液だったであろう物も、灰色や黄色や青なんかの等の様々な色に変色していて、さっきの光景を見ていなければ元々が血液だったなんて思わないだろう。
私は魔法薬学に関しては専門的な知識はないから、きっと、永華さんに投与された薬品を特定するための魔法薬だと思っているはずだ。
ニーナは立ち上がり、ある一冊の古びた本を取り出して、とあるページを開いた。
「永華・戌井さんに投与された薬が特定できました。ここに書いてある、“神秘の魔法薬”です」
「はぁ!?」
「……」
ニーナから聞かされた話にヘルスティーナ様からは悲鳴に近い驚愕の声があかり、私は言葉を失った。
私の心のうちには、絶望にも等しい感情が広がっていた。
だって、あの子は王宮魔導師になるのだと息巻いていると師匠から聞いていたのに……。
こんな思いをしている元凶。
ニーナに差し出された本、そのとあるページに記載されているのは“人形の砂糖薬”と同じくご禁制とされる“神秘の魔法薬”。
“神秘の魔法薬”は、その効果により別名“魔導師殺しの劇薬”と呼ばれることもあった。
そんな別名で呼ばれ出した理由は単純明快、“神秘の魔法薬”をどんな手段であれ接種したものは一切の魔法が、一生使えなくなってしまうというものなのだ。
これを魔導師や魔導警察、王宮魔導師、魔法を扱う冒険者などの魔法を必要とする職に就いているものに飲ませてしまえば、魔導師としての生命をたたれ離職は間違いないし、魔法のない生活が確定する。
本の内容を見てわかったことだが、“神秘の魔法薬”の詳しい効果は魔力を体外に排出できなくなり、体内に溜まり続け、体内の魔力すら操作もできないと書かれていた。
何でこんなものが存在しているのかは不明だが、存在が確認された頃、魔族と人間が戦争をしていた時期で捕虜になった魔導師に飲ませて抵抗手段を奪っていたという話がある。
「でも、その薬はご禁制で作るのも持つのもだめなものじゃろう?なんでそれを……」
そう、戦争から何年かたって和解した頃、貿易をするようになって、あちこちに“神秘の魔法薬”が現れたのだが有能な者を蹴落とすために使われたり、暗殺対象に飲ませて殺したりとろくな使われ方がしなかった。
そのために、どこの国でもご禁制となり、魔族たちは前々から検討されていた“神秘の魔法薬”の所持しているものを刑をより重たいものとし、怪しいところは連絡なしのガサ入れ、既存の物は城内で管理するという結果になった。
元々、戦争が終わったあとに製造は禁止されていたのだが、需要があり裏で製造している者がたくさんいたからである。
「わかりません。でも、犯人はミア帝国の者ということになるかと……」
「何故そう言いきれるんじゃ?」
「簡単な話です。毒々しい紫色は“魔濃百合”、灰色は“繭の実”、黄色は“黄色鋼”、青は“大空浮氷”」
ニーナが言っているのは、色の変わった血液と関連する魔法薬の素材のことだろう。
「これら全ては、魔力がよく染み込んだ土地でしか育ちません。その土地は唯一、支配下においているのは魔族の国、ミア帝国だからですよ」
「いや、ミア帝国だと判断するには軽率じゃろう。魔族はエルフや人魚のように長寿、戦争の頃から生きておるものがなにものかと徒党を組んどるか、誰かに教えた可能性もあるじゃろう」
「あ、確かにそうですね。自分が軽率でした……。でも、少なからず関係しているかと」
「同感じゃ。そんなことをしたら重罪間違いなしなのに、何を思ってやったんじゃ……?」
相当焦っていたのか、ヘルスティーナ先生に指摘されるまで他の可能性に気がついていなかったらしい。
「……あの子は、もう魔法が使えないのですか?」
さっきまで何を言ったら言いかわからなくて黙っていたのに、ポツリと言葉がこぼれた。
「……この本には、解毒薬については書かれていません。色々と事件が起きたあと、残っていた“神秘の薬”に関する記録を色々消したようで……」
まぁ、似たようなものが作られても、困りますものね……。
「あまりにも該当するものが見つからなかったから校長先生に相談したら、王宮に頼み込んで、これを借りてきてくれたんです。王宮の方では薬の情報を詳しく残しておこうとしたみたいで……」
「その本に材料や効果が、詳しく残っていたと?」
「えぇ、世間には名前と魔法が使えなくなるって言うはなししか出回ってないですから、驚きましたよ。作られた経緯なんかは載ってませんでしたけどね」
校長先生が王宮から借りてきたという本、表紙やページの様子、保存魔法をかけられていることから考えると戦争が終わっていくらかした頃に作られた本だろう。
王宮が管理していたことから書かれている内容は信用できるものだと思っても言い。
……ここに書いてある効果は、紛れもない事実だ。
「解毒剤の存在は、どこかに書かれておったか?」
「……いいえ、戦争中や暗殺なんかに使われていたようで、そもそも開発されてない可能性が高いです」
「……ヤバイの」
解毒薬がないと言うのならば、本当に永華さんは魔法を永遠に使えなくなるというのか?
いや……いや、考えろ。
…………。
情報は戦争のあと、十年とたっていないことの者であり、そこから現在までとても長い時間が流れている。
つまりは情報は正確だろうが、古いものであり、様々な事件があったことから販売製造は中止されているが解毒剤の研究は行われていてもおかしくはない。
もし、ミア帝国の者に“神秘の魔法薬”の解毒剤について聞いてみれば、なにかわかるかもしれない。
「聞いてみましょう。この本が発行されてから長い年月がたっていますから、可能性はある」
「ですが、ミア帝国の方にどうやって聞くんですか?確か、勇者と呼ばれる三人組を呼ぶ前に使者を呼んだって言うのにろくに話さずにかえったって聞きましたよ?」
「それは……」
話し合いの場で何があったのかはわからないが、ニーナの言っている通りのことが起きて、早々にミア帝国の使者が帰ってしまったと言うはなしは聞いたことがある。
ろくに話を聞かずに帰ってしまうような使者を送るような国に、話を聞いたところでなにかわかるのだろうか……。
「王宮で話している内容が問題だったのかもしれません。今回の件は向こうの不始末が招いた結果の可能性が高いですから、無下にはしないと思います」
「それは、そうですが……。うまく行きますかね?」
「いくいかないの問題じゃないじゃろう。やるんじゃよ。わしはミア帝国宛の手紙を書いてくるから、ザベルは校長先生の報告、ニーナはそのまま調べ続けとくれ」
「はい」
「えぇ」
「体外に魔力が排出できないことで体に異常が起きことがあるかもしれん。魔力吸収の魔具も用意せねば」
ヘルスティーナ様が部屋から出ていくのに続いて、私も部屋から出ていく。
途中で別れ、道すがら考える。
なんで永華さんが狙われて、“神秘の魔法薬”を投与されたのだろうか。
それほど恨まれていた?
恨まれていたようには思えないし、あの黒服たちは篠野部くんの証言から永華さんやパーティー会場を襲撃したもの達の仲間だと判明している。
永華さんにたいして恨みがあるのならば余計な恨みを買ってしまいそうなパーティー会場の襲撃なんてしないだろう。
「いったい、何が起こっているんだ?」
あの黒服たちは未だに何も喋らないし、ピエロの面をつけたものは、取り逃がしてしまったから何もわからない。
はやく、どうにかしないといけませんね。
「大丈夫、必ず先生がどうにかします」
自分に言い聞かせるように、独り言を呟いた。
ザベルと別れ、一人になったヘルスティーナは誰もいない廊下で独り言をこぼす。
「やっぱり、魔王軍の残党がやっていることなのじゃろうか……」
ヘルスティーナの知識には、ミア帝国はかつて魔王の支配下にあった国だった。
戦争は魔王が生きていた頃よりも前で、その頃から生きている“神秘の魔法薬”について知識のある魔王軍の残党がことを起こしたのではないかと考えていた。
「……あっているにせよ、あっていないにせよ。大きな争いが起こるかもしれんな」
そう呟いて、ヘルスティーナは自室に消えていった。
研究棟の一室にて、私とヘルスティーナ様とニーナは集まっていた。
私は少し前まで弟妹たち主のときに、店長の時は買い出しにこときに、少し送れての登場よなった。
集まっていた理由、それは私の妹弟子である永華・戌井さんが黒い服の集団に襲われたときに投与されたと言う薬、それが理由だ。
ニーナの手には赤黒い液体、それは永華さんの血液だ。
検査の時に色々と調べることがあるからと拝借したものの一部だ。
ニーナは取り分けた永華さんの血液に別の薬品をいれいっては、頭を抱えて「どうしたら良いんですか……」と震えていた。
様子からして、進捗が厳しくまだ特定できていないものだと思っていたのだが、結果の薬については判明しているのかもしれない。
「ヘルスティーナ様……ザベル先生……」
悲痛な面持ちのニーナは顔を上げて、いつものいたずらっ子の面影が全くない、今にも泣き出しそうな表情になっていた。
「なにが、あったんじゃ?」
ヘルスティーナが静かに聞くと、ニーナはさっきのフラスコに入った血液に目をやる。
「ビーグルくんの時みたいに、薬本体が手に入らなかったので血中成分から割り出そうとしたんです。それで、見た通りの結果になって調べたんです」
フラスコの中に入っていたのは赤い血液だったのだが、元々色が赤で血液だったと知らなければ別の何かだと思ってしまいそうな、毒々しい紫に変色していた。
他の血液だったであろう物も、灰色や黄色や青なんかの等の様々な色に変色していて、さっきの光景を見ていなければ元々が血液だったなんて思わないだろう。
私は魔法薬学に関しては専門的な知識はないから、きっと、永華さんに投与された薬品を特定するための魔法薬だと思っているはずだ。
ニーナは立ち上がり、ある一冊の古びた本を取り出して、とあるページを開いた。
「永華・戌井さんに投与された薬が特定できました。ここに書いてある、“神秘の魔法薬”です」
「はぁ!?」
「……」
ニーナから聞かされた話にヘルスティーナ様からは悲鳴に近い驚愕の声があかり、私は言葉を失った。
私の心のうちには、絶望にも等しい感情が広がっていた。
だって、あの子は王宮魔導師になるのだと息巻いていると師匠から聞いていたのに……。
こんな思いをしている元凶。
ニーナに差し出された本、そのとあるページに記載されているのは“人形の砂糖薬”と同じくご禁制とされる“神秘の魔法薬”。
“神秘の魔法薬”は、その効果により別名“魔導師殺しの劇薬”と呼ばれることもあった。
そんな別名で呼ばれ出した理由は単純明快、“神秘の魔法薬”をどんな手段であれ接種したものは一切の魔法が、一生使えなくなってしまうというものなのだ。
これを魔導師や魔導警察、王宮魔導師、魔法を扱う冒険者などの魔法を必要とする職に就いているものに飲ませてしまえば、魔導師としての生命をたたれ離職は間違いないし、魔法のない生活が確定する。
本の内容を見てわかったことだが、“神秘の魔法薬”の詳しい効果は魔力を体外に排出できなくなり、体内に溜まり続け、体内の魔力すら操作もできないと書かれていた。
何でこんなものが存在しているのかは不明だが、存在が確認された頃、魔族と人間が戦争をしていた時期で捕虜になった魔導師に飲ませて抵抗手段を奪っていたという話がある。
「でも、その薬はご禁制で作るのも持つのもだめなものじゃろう?なんでそれを……」
そう、戦争から何年かたって和解した頃、貿易をするようになって、あちこちに“神秘の魔法薬”が現れたのだが有能な者を蹴落とすために使われたり、暗殺対象に飲ませて殺したりとろくな使われ方がしなかった。
そのために、どこの国でもご禁制となり、魔族たちは前々から検討されていた“神秘の魔法薬”の所持しているものを刑をより重たいものとし、怪しいところは連絡なしのガサ入れ、既存の物は城内で管理するという結果になった。
元々、戦争が終わったあとに製造は禁止されていたのだが、需要があり裏で製造している者がたくさんいたからである。
「わかりません。でも、犯人はミア帝国の者ということになるかと……」
「何故そう言いきれるんじゃ?」
「簡単な話です。毒々しい紫色は“魔濃百合”、灰色は“繭の実”、黄色は“黄色鋼”、青は“大空浮氷”」
ニーナが言っているのは、色の変わった血液と関連する魔法薬の素材のことだろう。
「これら全ては、魔力がよく染み込んだ土地でしか育ちません。その土地は唯一、支配下においているのは魔族の国、ミア帝国だからですよ」
「いや、ミア帝国だと判断するには軽率じゃろう。魔族はエルフや人魚のように長寿、戦争の頃から生きておるものがなにものかと徒党を組んどるか、誰かに教えた可能性もあるじゃろう」
「あ、確かにそうですね。自分が軽率でした……。でも、少なからず関係しているかと」
「同感じゃ。そんなことをしたら重罪間違いなしなのに、何を思ってやったんじゃ……?」
相当焦っていたのか、ヘルスティーナ先生に指摘されるまで他の可能性に気がついていなかったらしい。
「……あの子は、もう魔法が使えないのですか?」
さっきまで何を言ったら言いかわからなくて黙っていたのに、ポツリと言葉がこぼれた。
「……この本には、解毒薬については書かれていません。色々と事件が起きたあと、残っていた“神秘の薬”に関する記録を色々消したようで……」
まぁ、似たようなものが作られても、困りますものね……。
「あまりにも該当するものが見つからなかったから校長先生に相談したら、王宮に頼み込んで、これを借りてきてくれたんです。王宮の方では薬の情報を詳しく残しておこうとしたみたいで……」
「その本に材料や効果が、詳しく残っていたと?」
「えぇ、世間には名前と魔法が使えなくなるって言うはなししか出回ってないですから、驚きましたよ。作られた経緯なんかは載ってませんでしたけどね」
校長先生が王宮から借りてきたという本、表紙やページの様子、保存魔法をかけられていることから考えると戦争が終わっていくらかした頃に作られた本だろう。
王宮が管理していたことから書かれている内容は信用できるものだと思っても言い。
……ここに書いてある効果は、紛れもない事実だ。
「解毒剤の存在は、どこかに書かれておったか?」
「……いいえ、戦争中や暗殺なんかに使われていたようで、そもそも開発されてない可能性が高いです」
「……ヤバイの」
解毒薬がないと言うのならば、本当に永華さんは魔法を永遠に使えなくなるというのか?
いや……いや、考えろ。
…………。
情報は戦争のあと、十年とたっていないことの者であり、そこから現在までとても長い時間が流れている。
つまりは情報は正確だろうが、古いものであり、様々な事件があったことから販売製造は中止されているが解毒剤の研究は行われていてもおかしくはない。
もし、ミア帝国の者に“神秘の魔法薬”の解毒剤について聞いてみれば、なにかわかるかもしれない。
「聞いてみましょう。この本が発行されてから長い年月がたっていますから、可能性はある」
「ですが、ミア帝国の方にどうやって聞くんですか?確か、勇者と呼ばれる三人組を呼ぶ前に使者を呼んだって言うのにろくに話さずにかえったって聞きましたよ?」
「それは……」
話し合いの場で何があったのかはわからないが、ニーナの言っている通りのことが起きて、早々にミア帝国の使者が帰ってしまったと言うはなしは聞いたことがある。
ろくに話を聞かずに帰ってしまうような使者を送るような国に、話を聞いたところでなにかわかるのだろうか……。
「王宮で話している内容が問題だったのかもしれません。今回の件は向こうの不始末が招いた結果の可能性が高いですから、無下にはしないと思います」
「それは、そうですが……。うまく行きますかね?」
「いくいかないの問題じゃないじゃろう。やるんじゃよ。わしはミア帝国宛の手紙を書いてくるから、ザベルは校長先生の報告、ニーナはそのまま調べ続けとくれ」
「はい」
「えぇ」
「体外に魔力が排出できないことで体に異常が起きことがあるかもしれん。魔力吸収の魔具も用意せねば」
ヘルスティーナ様が部屋から出ていくのに続いて、私も部屋から出ていく。
途中で別れ、道すがら考える。
なんで永華さんが狙われて、“神秘の魔法薬”を投与されたのだろうか。
それほど恨まれていた?
恨まれていたようには思えないし、あの黒服たちは篠野部くんの証言から永華さんやパーティー会場を襲撃したもの達の仲間だと判明している。
永華さんにたいして恨みがあるのならば余計な恨みを買ってしまいそうなパーティー会場の襲撃なんてしないだろう。
「いったい、何が起こっているんだ?」
あの黒服たちは未だに何も喋らないし、ピエロの面をつけたものは、取り逃がしてしまったから何もわからない。
はやく、どうにかしないといけませんね。
「大丈夫、必ず先生がどうにかします」
自分に言い聞かせるように、独り言を呟いた。
ザベルと別れ、一人になったヘルスティーナは誰もいない廊下で独り言をこぼす。
「やっぱり、魔王軍の残党がやっていることなのじゃろうか……」
ヘルスティーナの知識には、ミア帝国はかつて魔王の支配下にあった国だった。
戦争は魔王が生きていた頃よりも前で、その頃から生きている“神秘の魔法薬”について知識のある魔王軍の残党がことを起こしたのではないかと考えていた。
「……あっているにせよ、あっていないにせよ。大きな争いが起こるかもしれんな」
そう呟いて、ヘルスティーナは自室に消えていった。
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