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つかの間の平穏
145 永華の執着
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永華視点
今日は珍しく、いつメンではなくクラスメイトの女子数名と共に食堂に来ていた。
あくびを噛み殺し、クラスメイト達の話に耳を傾ける。
女の子らしく、十代の子供らしく、キャッキャウフフと話しているのは。いわゆるところの恋ばなというやつ。
「ユルノスくんって素敵よねえ。お付き合いしたいわ」
「なに言ってるのよ。テスタロッサ様の方が素敵よ」
「ユニ、それ筋肉の有無で決めてる?」
「なによ、悪い?」
「悪いとは言ってないじゃない。私はナーズビア様が良いわ」
「痩けそうになったところを助けていた大のだけれど、そのときのテスタロッサ様の筋肉やかけてくれた言葉、お近くでみた甘いマスクと言ったら……うふふ」
「気持ち悪……」
「こう言うところあるわよね」
う~ん、聞いているだけで胸焼けしそうな甘いお話が次から次に出てくる。
「悲しいかな、私の思いって恐らく片想いなのよね」
「当たって砕けたの?」
「砕けたらダメでしょ……」
話を聞いて適度に返事を返し、時にはツッコミをいれる。
「だって、話しかけても返事をしてくれないし、固まって動かないんだもの」
「失礼な人ね」
「筋肉があるダメ男が好きなのか……」
う~ん……。
話を聞いていて、あるひとつの可能性が脳裏に浮かんだ。
そして、さっきからずっと視線を感じていることを考えれば、私の考えていることは当たりなのかもしれない。
視線を感じている方向には角から、こちらを覗いてくる一人の男子生徒がいた。
彼こそ彼女達の話に出たテスタロッサ先輩と言う名前の上級生で、家は代々軍人を排出しているとかなんとか言う話を、さっき聞いた気がする。
こちらを覗いてくると言うか、テスタロッサ先輩はユニを見ているように思えるし、その表情は沈んでいるように見える。
耳を澄ましてみれば「情けない」だとか「どうしよう」だと「逆の方向に進んでる」だとかが聞こえてくる。
もしかしたら、こちらの話を聞いていたりするんだろうか。
でも、これは……。
恐らくだが、ユニとテスタロッサ先輩は両想いなのではないかと思っている。
テスタロッサ先輩が返事を返せないのも、固まって動かないのも、恐らくは照れて緊張してマトモに対応できなかったんじゃないだろうか。
そう考えた理由だって、過去に家族が似たようなことをしていたからと言うものだけだ。
ほとんど勘だったのだが、さっきのテスタロッサ先輩の表情を考えるとあながち間違いでもないかもしれない。
あ、目があった。
テスタロッサ先輩は私が自分をいていることに気がつくと、慌てたようにワタワタとしている。
「……野暮なこと言っても良い?」
「ん?どうしたの?」
「いいけど?」
「野暮?」
「案外、脈アリだったりするかもよ?」
私の言葉にユニと、他の二人がポカンとした表情になり、ユニは頬を赤くして興奮した様子で私に詰め寄ってきた。
「ほんとうなの!?」
「お、おぉ……。た、多分ね?照れてちゃんと話したり、緊張して固まっちゃってるんじゃないかな?」
ユニの勢いに押され、思わず驚くが言葉を続ける。
「なんでそうなるのよ」
「いや、私の家族が似たようなことをやってたからねえ……」
「なるほど、経験則」
「って言っても勘だから、当たってるかわからないよ。まあ、脈なしと判断するにはいささか早いんじゃないかな?」
私の言葉に希望を見つけたのか、ユニはは大はしゃぎで、今度話しかけたときに確認してみるとか言っている。
確認って、一体何をするんだろうか。
まあ、深く突っ込まないでおこう。
チラリと甘いリンゴジュースを飲みながら、テスタロッサ先輩がいた方向を見てみると、こっちの方を拝んでいた。
そして回りの人からはドン引かれている。
人の恋路に口を出すなんて事をしない方が良いんだろうけど、似たような歳だって言うのに昔の家族みたいなことをしてて、つい口を出してしまった。
いやあ、例え数年前の事だとしても懐かしい。
家族が似たようなことをやっていたが、横取りされる可能性が出てきたとかで「どうにかしてきちんと話せるようにしたい」と、謎に私に相談してきてたものだ。
そんでもってキチンと話せるようになって最終的にお付き合い始めてたんだよね。
「そうだ、永華」
懐かしさに浸っていると、いつのまにか話が進んでいたのか話をふられてしまった。
「ん?何?」
「永華も私がテスタロッサ様を慕うみたいに好きな人がいたりしないの?」
「ん~……」
誤魔化すようにジュースに口をつける。
恋ばなが始まっていたときから、いつか恋愛話が私にふられる瞬間が来るんじゃないんだろうかと思っていたけれど、やっぱりきたか。
「いないよ」
私の人生には初恋を除いての恋愛経験なんてものはない。
それに初恋の相手だって、ゴタゴタに気を取られてる間に気がついたらいなくなっていたから、初恋だってマトモな恋愛経験だとは言えないだろう。
たしか最後にあったのが小学校には言ってすぐの頃だったか、それ以来あってないものだから顔や名前すらマトモに覚えていない。
中学時代のあれだって違うはずだ。
「え?そうなの?てっきりカルタくんと付き合ってるんだと思ってた……」
「違うけど」
思わぬ爆弾発言に即座に否定の言葉が出たが、思考が追い付かずに頭の中にクエスチョンマークが溢れかえる。
え、いや……私と篠野部が?
は?なんでそうなるの?
「え、えっと、なんでそう思ったの?」
私が問えば、ユニ達は顔を見合わせ教えてくれた。
「だっていつもって言って良いくらい一緒にいることが多いじゃない」
「見かけるときは、だいたい一緒よね。それに、カルタくんって基本的に冷たいけれど永華にたいしては何か違うわよね」
「隣に座って一緒に本を呼んでるのとかよく見るし、同じところの出身で一緒に暮らしてたんでしょ?」
次から次に出てくるわ。
私も口を挟む隙がないくらいにはポンポコとユニ達が私と篠野部が付き合っていると思っていた理由が出てきた。
しかも羅列されていくことに嘘偽りっていうか、付き合っている以外に勘違いなんて殆どないものだから頭を抱えそうになった。
「一緒に暮らしてたのは住み込みで働いてたからだよ……」
「え、じゃあ一緒のところ出身なのは?」
「それはあってる」
「よく一緒にいる理由って?」
「よく一緒にいるのは篠野部だけじゃないでしょ。強いて言うなら調べものとかよくしているからかな」
「永華にたいして微妙に態度が違うのは?」
「勘違いじゃない?」
さっきと同じようにポンポコと飛んでくる質問に良いよどむことなく答えていく。
「そもそも私は初恋以来、恋愛なんてしてないし、する暇もないからね」
「どうなの?面白くないわね」
「面白い面白くないで判断してんじゃないよ……」
恋ばな好きって、そういうところあるよね。
「じゃあ初恋の話して」
「どうしても私に恋ばなさせたいの?」
「だって、いくら話ふってもかわすし話すこともないんでしょ?」
恋愛の話、正直に言えば苦手な部類なんだけどな……。
「そんなこと言われたって……殆ど思えてないんだよね」
「そうなの?」
「同じ病院で生まれたらしいから生まれたときから一緒で、六歳になるまでは一緒だったかな?一応小さい子特有のプロポーズみたいなことはされたけど、六歳以降は会ってないんだよね」
「小説の話かしら?」
「再開してゴールインかしら」
「幼馴染み同士って良いわよね。基本的にお互いしか知らないんだもの」
「君らねえ……」
まあ、本のような話だって言うのは否定しないし、しようとも思わない。
だって自分でも思っていることなんだから。
本のような話だと言うこともあって自分の記憶を疑った時期もあったけれど、当時の私の絵日記にもそれらしい子供の話があったし、それにお世話になっているおじさんに聞いてみたら、お父さんがそんな話をしていたと言っていたから記憶違いではない。
ていうか若干一名、闇がありそうな発言をしてたんだけれど大丈夫だろうか。
「でも、永華ってカルタくんに結構かまうわよね」
「まあ、唯一の同郷ですからね」
「かまうって言うか、わりと独り占めしたいって思ってたりするでしょ」
え……。
思わず動きを止めてしまう。
「そう?私は普通に仲が良いと思うんだけど」
「そもそもカルタくんって、いつもの人たち以外とは中々交流しようとしないからよくわからないわ」
周りの音が聞こえなくなってきて、心臓の鼓動の音がいやと言うほど体に響いてうるさい。
私が、篠野部を独り占めしようとしてる?
私が?
いや、だって篠野部は唯一の同郷で同じ学校の生徒で、昔の嫌な記憶のせいで目を見れないだけだよ?
顔は好みだけれど、恋愛感情は持った覚えはない。
そもそも、そんなことした覚えはないし。
もし仮に無意識にしているとしても、多分唯一の同じ世界出身だからだろう。
そうだ、絶対にそうだ。
私は恋愛なんかにかまけてる暇なんてないんだから。
「そんな覚えはないけどなあ」
「……じゃあ、カルタくんが誰かと付き合ったらどうする?」
篠野部が、恋人を作る?
「ないない、アイツそんなことしてる暇ないもん」
私よりも帰りたがっている篠野部がこの世界でそんなこと、するわけない。
絶対に、ない。
置いていくはずが、ない。
今日は珍しく、いつメンではなくクラスメイトの女子数名と共に食堂に来ていた。
あくびを噛み殺し、クラスメイト達の話に耳を傾ける。
女の子らしく、十代の子供らしく、キャッキャウフフと話しているのは。いわゆるところの恋ばなというやつ。
「ユルノスくんって素敵よねえ。お付き合いしたいわ」
「なに言ってるのよ。テスタロッサ様の方が素敵よ」
「ユニ、それ筋肉の有無で決めてる?」
「なによ、悪い?」
「悪いとは言ってないじゃない。私はナーズビア様が良いわ」
「痩けそうになったところを助けていた大のだけれど、そのときのテスタロッサ様の筋肉やかけてくれた言葉、お近くでみた甘いマスクと言ったら……うふふ」
「気持ち悪……」
「こう言うところあるわよね」
う~ん、聞いているだけで胸焼けしそうな甘いお話が次から次に出てくる。
「悲しいかな、私の思いって恐らく片想いなのよね」
「当たって砕けたの?」
「砕けたらダメでしょ……」
話を聞いて適度に返事を返し、時にはツッコミをいれる。
「だって、話しかけても返事をしてくれないし、固まって動かないんだもの」
「失礼な人ね」
「筋肉があるダメ男が好きなのか……」
う~ん……。
話を聞いていて、あるひとつの可能性が脳裏に浮かんだ。
そして、さっきからずっと視線を感じていることを考えれば、私の考えていることは当たりなのかもしれない。
視線を感じている方向には角から、こちらを覗いてくる一人の男子生徒がいた。
彼こそ彼女達の話に出たテスタロッサ先輩と言う名前の上級生で、家は代々軍人を排出しているとかなんとか言う話を、さっき聞いた気がする。
こちらを覗いてくると言うか、テスタロッサ先輩はユニを見ているように思えるし、その表情は沈んでいるように見える。
耳を澄ましてみれば「情けない」だとか「どうしよう」だと「逆の方向に進んでる」だとかが聞こえてくる。
もしかしたら、こちらの話を聞いていたりするんだろうか。
でも、これは……。
恐らくだが、ユニとテスタロッサ先輩は両想いなのではないかと思っている。
テスタロッサ先輩が返事を返せないのも、固まって動かないのも、恐らくは照れて緊張してマトモに対応できなかったんじゃないだろうか。
そう考えた理由だって、過去に家族が似たようなことをしていたからと言うものだけだ。
ほとんど勘だったのだが、さっきのテスタロッサ先輩の表情を考えるとあながち間違いでもないかもしれない。
あ、目があった。
テスタロッサ先輩は私が自分をいていることに気がつくと、慌てたようにワタワタとしている。
「……野暮なこと言っても良い?」
「ん?どうしたの?」
「いいけど?」
「野暮?」
「案外、脈アリだったりするかもよ?」
私の言葉にユニと、他の二人がポカンとした表情になり、ユニは頬を赤くして興奮した様子で私に詰め寄ってきた。
「ほんとうなの!?」
「お、おぉ……。た、多分ね?照れてちゃんと話したり、緊張して固まっちゃってるんじゃないかな?」
ユニの勢いに押され、思わず驚くが言葉を続ける。
「なんでそうなるのよ」
「いや、私の家族が似たようなことをやってたからねえ……」
「なるほど、経験則」
「って言っても勘だから、当たってるかわからないよ。まあ、脈なしと判断するにはいささか早いんじゃないかな?」
私の言葉に希望を見つけたのか、ユニはは大はしゃぎで、今度話しかけたときに確認してみるとか言っている。
確認って、一体何をするんだろうか。
まあ、深く突っ込まないでおこう。
チラリと甘いリンゴジュースを飲みながら、テスタロッサ先輩がいた方向を見てみると、こっちの方を拝んでいた。
そして回りの人からはドン引かれている。
人の恋路に口を出すなんて事をしない方が良いんだろうけど、似たような歳だって言うのに昔の家族みたいなことをしてて、つい口を出してしまった。
いやあ、例え数年前の事だとしても懐かしい。
家族が似たようなことをやっていたが、横取りされる可能性が出てきたとかで「どうにかしてきちんと話せるようにしたい」と、謎に私に相談してきてたものだ。
そんでもってキチンと話せるようになって最終的にお付き合い始めてたんだよね。
「そうだ、永華」
懐かしさに浸っていると、いつのまにか話が進んでいたのか話をふられてしまった。
「ん?何?」
「永華も私がテスタロッサ様を慕うみたいに好きな人がいたりしないの?」
「ん~……」
誤魔化すようにジュースに口をつける。
恋ばなが始まっていたときから、いつか恋愛話が私にふられる瞬間が来るんじゃないんだろうかと思っていたけれど、やっぱりきたか。
「いないよ」
私の人生には初恋を除いての恋愛経験なんてものはない。
それに初恋の相手だって、ゴタゴタに気を取られてる間に気がついたらいなくなっていたから、初恋だってマトモな恋愛経験だとは言えないだろう。
たしか最後にあったのが小学校には言ってすぐの頃だったか、それ以来あってないものだから顔や名前すらマトモに覚えていない。
中学時代のあれだって違うはずだ。
「え?そうなの?てっきりカルタくんと付き合ってるんだと思ってた……」
「違うけど」
思わぬ爆弾発言に即座に否定の言葉が出たが、思考が追い付かずに頭の中にクエスチョンマークが溢れかえる。
え、いや……私と篠野部が?
は?なんでそうなるの?
「え、えっと、なんでそう思ったの?」
私が問えば、ユニ達は顔を見合わせ教えてくれた。
「だっていつもって言って良いくらい一緒にいることが多いじゃない」
「見かけるときは、だいたい一緒よね。それに、カルタくんって基本的に冷たいけれど永華にたいしては何か違うわよね」
「隣に座って一緒に本を呼んでるのとかよく見るし、同じところの出身で一緒に暮らしてたんでしょ?」
次から次に出てくるわ。
私も口を挟む隙がないくらいにはポンポコとユニ達が私と篠野部が付き合っていると思っていた理由が出てきた。
しかも羅列されていくことに嘘偽りっていうか、付き合っている以外に勘違いなんて殆どないものだから頭を抱えそうになった。
「一緒に暮らしてたのは住み込みで働いてたからだよ……」
「え、じゃあ一緒のところ出身なのは?」
「それはあってる」
「よく一緒にいる理由って?」
「よく一緒にいるのは篠野部だけじゃないでしょ。強いて言うなら調べものとかよくしているからかな」
「永華にたいして微妙に態度が違うのは?」
「勘違いじゃない?」
さっきと同じようにポンポコと飛んでくる質問に良いよどむことなく答えていく。
「そもそも私は初恋以来、恋愛なんてしてないし、する暇もないからね」
「どうなの?面白くないわね」
「面白い面白くないで判断してんじゃないよ……」
恋ばな好きって、そういうところあるよね。
「じゃあ初恋の話して」
「どうしても私に恋ばなさせたいの?」
「だって、いくら話ふってもかわすし話すこともないんでしょ?」
恋愛の話、正直に言えば苦手な部類なんだけどな……。
「そんなこと言われたって……殆ど思えてないんだよね」
「そうなの?」
「同じ病院で生まれたらしいから生まれたときから一緒で、六歳になるまでは一緒だったかな?一応小さい子特有のプロポーズみたいなことはされたけど、六歳以降は会ってないんだよね」
「小説の話かしら?」
「再開してゴールインかしら」
「幼馴染み同士って良いわよね。基本的にお互いしか知らないんだもの」
「君らねえ……」
まあ、本のような話だって言うのは否定しないし、しようとも思わない。
だって自分でも思っていることなんだから。
本のような話だと言うこともあって自分の記憶を疑った時期もあったけれど、当時の私の絵日記にもそれらしい子供の話があったし、それにお世話になっているおじさんに聞いてみたら、お父さんがそんな話をしていたと言っていたから記憶違いではない。
ていうか若干一名、闇がありそうな発言をしてたんだけれど大丈夫だろうか。
「でも、永華ってカルタくんに結構かまうわよね」
「まあ、唯一の同郷ですからね」
「かまうって言うか、わりと独り占めしたいって思ってたりするでしょ」
え……。
思わず動きを止めてしまう。
「そう?私は普通に仲が良いと思うんだけど」
「そもそもカルタくんって、いつもの人たち以外とは中々交流しようとしないからよくわからないわ」
周りの音が聞こえなくなってきて、心臓の鼓動の音がいやと言うほど体に響いてうるさい。
私が、篠野部を独り占めしようとしてる?
私が?
いや、だって篠野部は唯一の同郷で同じ学校の生徒で、昔の嫌な記憶のせいで目を見れないだけだよ?
顔は好みだけれど、恋愛感情は持った覚えはない。
そもそも、そんなことした覚えはないし。
もし仮に無意識にしているとしても、多分唯一の同じ世界出身だからだろう。
そうだ、絶対にそうだ。
私は恋愛なんかにかまけてる暇なんてないんだから。
「そんな覚えはないけどなあ」
「……じゃあ、カルタくんが誰かと付き合ったらどうする?」
篠野部が、恋人を作る?
「ないない、アイツそんなことしてる暇ないもん」
私よりも帰りたがっている篠野部がこの世界でそんなこと、するわけない。
絶対に、ない。
置いていくはずが、ない。
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