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つかの間の平穏
141 ベイノットの憧れ
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ベイノット視点
俺の憧れ、なんで魔導警察になりたいと思ったか。
それを思い出すきっかけになったのはダチの些細な言葉だった。
「そういえばさ、ベイノットは何で魔導警察になりたいって思ったの?」
多分、純粋な疑問だったんだろう。
守りたいのなら、魔導警察でなくて軍でだってできることだ。
そうだと言うのに、なんで魔導警察を選んだんだのか。
「ていうかさ。自分から話降っといたくせに話題変えてごめんなんだけどさ、魔導警察と軍の仕事の違いってなに?」
なんで魔導警察を選んだんだっけ。
そう考え出したところで永華がトンチキなことを言い出した。
いや、確かに魔導警察と軍の仕事の違いは結構わかりにくいものだから仕方がないか。
「あぁ、別にかまいやしねえけどよ。ん~、そうだな。いっちまえば魔導警察は国内のことを担当して、軍は国外関連のことを担当すんだわ」
「でもカリヤ先輩の時とブレイブ家の時、両方来てたけどあれは?」
「カリヤ先輩の時は単純に国外の奴がやらかしてたのと、国内の奴がやらかしてたのダブルコンボだから両方来たんだよ」
国外の冒険者が国内の裏切り者と結託した結果の事件だからな、国外の冒険者をとらえれるとなると外交問題だって起きかねないし裏切り者が出たから軍が出てきたんだろう。
「じゃあ、ブレイブ家のときは?」
「あれは……多分だけど、ついに実力行使する気になったんじゃねえかな?」
今の今まで、それこそ最初の告発がいつだったのかは知らないが恐らくは十年単位で疑惑があったと思われる。
それを今回の件、もっと正確に言えば“人形の砂糖薬”を手に入れようとした疑惑を使って無理にでも捕まえてしまおうとしたのかもしれない。
何度も何度もごまかされて魔法を使っているのではないかと言う話だって出たいただろうから、魔法の予測効果範囲からローシュテールを引き剥がそうとしたんだろう。
自分が住んでいるところだし、本人の魔力が家に染み付くなんてのよくあることだから、魔力の充満なんて理由にはできないしな。
今になってわかったことだが、憤怒の薬の効果が増えた魔力を使って家宅捜索されたとしても幻覚魔法でごまかしていたんだろう。
“人形の砂糖薬”にかんしては外か内かで判断着かなかったし、抵抗されることも予想して両方来たんだろうな。
あの時のことを考えれば例えローシュテールを屋敷から引き離したとしても幻覚魔法を解けていたかは怪しい。
結局は意識のないローシュテールを捕まえる羽目になっていたけれど。
「まあ、こんな感じなんじゃねえの?」
「なーるほど?つまり、念には念をってこと?」
「多分な」
「そこら辺は元いたところと、そこまで変わらない仕組みなのかな……」
まあ、色々勉強しちゃいるが話聞くくらいしかしてねえから確実なことはわかんねえけどな。
にしても二人の地元か。
ほとんど話そうとしねえから東の方ってことしか知らねえんだよなあ……。
「あ、それで何でベイノットは魔導警察になろうと思ったの?」
「あ~……」
永華に言われて改めて考えてみる。
「……親父に憧れたんだよ」
「お父さん?」
「そう。まあ、よくあるガキの話だな」
俺が子供の頃の話だ。
「俺が産まれたところって国の南端の小さな村なんだよ。親父は村で魔導警察やってたんだわ」
ちっせえ頃の俺は察しが悪くてよ。
全然帰ってこねえで、妹や弟の世話をお袋だけにやらせてる親父が大っ嫌いだったんだわ。
まあ、魔導警察やってっと住民のトラブル解決なんかもしなきゃいけねえし、まともに休みも取れねえから仕方のねえことなんだけどな。
なんだったら休みの日なんかは寝たいだろうに、きちんと妹達の面倒見てたから世話をお袋だけやってるって訳じゃないしな。
つっても、それが分からねえくらいガキだったんだわ。
お袋にいくら村を守るために働いてるんだって言われても、自分のガキよりも仕事を優先する奴だって認識が外れなかったんだよ。
帰ってきたら噛みついて、ガキだからほとんど意味もなかったんだろうけど抱えられたら抵抗してって感じで、確か九つの時だったか?
そんくらいの時にお袋が熱だしちまったんだよ。
心配になった俺は親父に頼るなんてことしないで、妹達にお袋任せて夜なのに薬貰いに行こうとして家を飛び出していったんだわ。
今まで夜に家の外に出たことなかったから、まるで異世界みたいだなんて思いながら走ってたらだんだんと怖くなってきてな。
無我夢中で走ってたら暗いのもあって道を間違えたのか、気がついたときには見知らぬ場所にいたんだ。
そりゃ、びびったさ。
よくわかんねえ所で、お袋が熱だしているってのに迷子になっちまったからな。
あの時の俺は焦って、適当な路地に入っちまったんだ。
入った先には村でも厄介モノ扱いされている不良連中だった。
アイツら、俺に持ってる金を見てニタニタ笑ってやがったんだ。
すぐに何しようとしているのか分かった俺は、ヤバイと思って来た道を引き換えそうとして振り返ったんだけど、そこには不良連中の仲間が道塞いでたんだ。
あ、これ終わったかも、でもお袋の薬を買うためのお金は守らないとって思ってな。
金を渡せって怒鳴られても、殴られても絶対に渡そうとしなかったんだ。
それでどれくらい時間がたってたかな。
行きなり不良に一人が吹き飛んだと思ったら親父がいたんだよ。
すぐにボロボロになった俺を助け出してくれて、何があったんだって聞いてきたから驚きながら答えたんだ。
答えたあと、後ろにいた不良たちが親父を殴ろうとしたとき、また不良が吹き飛んだ。
あの時の親父、すんげえ怖い顔で怒ってたんだよ。
「俺の息子に何するんだ」ってな。
小さい俺はチョロくて、親父のことを今まで嫌ってたのに「かっこいいな」何て思ってたんだ。
あっさりと不良たちを片付けた親父は俺を担いで村の診療所に駆け込んだんだ。
怪我の方は運が良いことに、打撲程度ですんでた。
あの頃からからだが丈夫な方だったからな。
それで、お袋の薬をもらって、親父に抱えられながら帰ったんだ。
それから家に帰ったら叱られたよ。
薬が欲しかったとはいえ、夜に子供一人で出掛けるなってな。
その日から俺は親父を観察することにしたんだ。
で、気がついた。
親父は昔からかっこよかったんだって、そんな親父だからお袋は結婚して兄妹達の面倒を見てるんだって。
強くて、かっこよくて、村の皆を守るヒーローみたいな親父。
親父への憧れができたのが、その時だったかな。
親父への憧れは、次第に魔導警察への憧れに伝播していったんだ。
俺も親父みたいになりたいって、そう思ったときから親父について回るようになったし体を鍛えたり魔法の練習をしたりしだしたんだ。
メルリス魔法学校に来たのは、そのほうが魔導警察になりやすいって話を聞いたからなんだわ。
「ってな感じだな。よくある話だ」
子供が親の職業に憧れを持つなんて、その憧れが実るかどうかは別として本当によくあることだ。
「なるほどねえ」
「面白い話でもねえだろ」
「そんなこと言うなっての。私だって似たようなものなんだから」
「あ?似たようなものって……?」
「私も、昔はお父さんに憧れてお父さんと同じ仕事に就くんだ~って息巻いてたんだもん」
永華の言葉にポカンとしてしまう。
「いやあ、懐かしいな。私が刀やら習い始めたのもそれが原因なんだよ」
ニコニコと、いつになく上機嫌で話す永華に俺は親近感を感じていた。
「それであの腕前か?すげえじゃん」
「何を言いますか、ベイノットさん。私は途中で諦めてるんだよ。むしろすごいのはベイノットの方だって言うの」
「ふーん、じゃあ今は何が夢なんだ?」
「……帰って、探してる人を見つけることかな?」
一瞬あった間はまるで言葉を選んでいるようで、話の探し人が気になって聞いてみようと思ったのもつかの間、話は流れに流れて、いつのまにかその事を忘れていた。
「やっぱりよお、あの事の俺はクソガキだってのに、よくもまあ親父は我慢したもんだなって思うんだわ」
「私の経験則だけどさ、帰ってこれてないことは事実だから仕方ないって思ってたんじゃない?」
「やっぱりか?」
「たぶん?他所の家のことだから分かんないけどねえ」
「でも十中八九それだと思うんだよな……」
学校卒業したら親孝行するか……。
「二人とも、そろそろ移動しないと授業遅れるわよ」
ミューの言葉に俺たちは慌てて教材をもって、目的の教室まで向かう。
俺の憧れ、俺が魔導警察を目指すきっかけになったのは親父だ。
それは今も昔も変わらねえ。
もし魔導警察になれたなら、親父の部下にったりしてな。
俺の憧れ、なんで魔導警察になりたいと思ったか。
それを思い出すきっかけになったのはダチの些細な言葉だった。
「そういえばさ、ベイノットは何で魔導警察になりたいって思ったの?」
多分、純粋な疑問だったんだろう。
守りたいのなら、魔導警察でなくて軍でだってできることだ。
そうだと言うのに、なんで魔導警察を選んだんだのか。
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「じゃあ、ブレイブ家のときは?」
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それを今回の件、もっと正確に言えば“人形の砂糖薬”を手に入れようとした疑惑を使って無理にでも捕まえてしまおうとしたのかもしれない。
何度も何度もごまかされて魔法を使っているのではないかと言う話だって出たいただろうから、魔法の予測効果範囲からローシュテールを引き剥がそうとしたんだろう。
自分が住んでいるところだし、本人の魔力が家に染み付くなんてのよくあることだから、魔力の充満なんて理由にはできないしな。
今になってわかったことだが、憤怒の薬の効果が増えた魔力を使って家宅捜索されたとしても幻覚魔法でごまかしていたんだろう。
“人形の砂糖薬”にかんしては外か内かで判断着かなかったし、抵抗されることも予想して両方来たんだろうな。
あの時のことを考えれば例えローシュテールを屋敷から引き離したとしても幻覚魔法を解けていたかは怪しい。
結局は意識のないローシュテールを捕まえる羽目になっていたけれど。
「まあ、こんな感じなんじゃねえの?」
「なーるほど?つまり、念には念をってこと?」
「多分な」
「そこら辺は元いたところと、そこまで変わらない仕組みなのかな……」
まあ、色々勉強しちゃいるが話聞くくらいしかしてねえから確実なことはわかんねえけどな。
にしても二人の地元か。
ほとんど話そうとしねえから東の方ってことしか知らねえんだよなあ……。
「あ、それで何でベイノットは魔導警察になろうと思ったの?」
「あ~……」
永華に言われて改めて考えてみる。
「……親父に憧れたんだよ」
「お父さん?」
「そう。まあ、よくあるガキの話だな」
俺が子供の頃の話だ。
「俺が産まれたところって国の南端の小さな村なんだよ。親父は村で魔導警察やってたんだわ」
ちっせえ頃の俺は察しが悪くてよ。
全然帰ってこねえで、妹や弟の世話をお袋だけにやらせてる親父が大っ嫌いだったんだわ。
まあ、魔導警察やってっと住民のトラブル解決なんかもしなきゃいけねえし、まともに休みも取れねえから仕方のねえことなんだけどな。
なんだったら休みの日なんかは寝たいだろうに、きちんと妹達の面倒見てたから世話をお袋だけやってるって訳じゃないしな。
つっても、それが分からねえくらいガキだったんだわ。
お袋にいくら村を守るために働いてるんだって言われても、自分のガキよりも仕事を優先する奴だって認識が外れなかったんだよ。
帰ってきたら噛みついて、ガキだからほとんど意味もなかったんだろうけど抱えられたら抵抗してって感じで、確か九つの時だったか?
そんくらいの時にお袋が熱だしちまったんだよ。
心配になった俺は親父に頼るなんてことしないで、妹達にお袋任せて夜なのに薬貰いに行こうとして家を飛び出していったんだわ。
今まで夜に家の外に出たことなかったから、まるで異世界みたいだなんて思いながら走ってたらだんだんと怖くなってきてな。
無我夢中で走ってたら暗いのもあって道を間違えたのか、気がついたときには見知らぬ場所にいたんだ。
そりゃ、びびったさ。
よくわかんねえ所で、お袋が熱だしているってのに迷子になっちまったからな。
あの時の俺は焦って、適当な路地に入っちまったんだ。
入った先には村でも厄介モノ扱いされている不良連中だった。
アイツら、俺に持ってる金を見てニタニタ笑ってやがったんだ。
すぐに何しようとしているのか分かった俺は、ヤバイと思って来た道を引き換えそうとして振り返ったんだけど、そこには不良連中の仲間が道塞いでたんだ。
あ、これ終わったかも、でもお袋の薬を買うためのお金は守らないとって思ってな。
金を渡せって怒鳴られても、殴られても絶対に渡そうとしなかったんだ。
それでどれくらい時間がたってたかな。
行きなり不良に一人が吹き飛んだと思ったら親父がいたんだよ。
すぐにボロボロになった俺を助け出してくれて、何があったんだって聞いてきたから驚きながら答えたんだ。
答えたあと、後ろにいた不良たちが親父を殴ろうとしたとき、また不良が吹き飛んだ。
あの時の親父、すんげえ怖い顔で怒ってたんだよ。
「俺の息子に何するんだ」ってな。
小さい俺はチョロくて、親父のことを今まで嫌ってたのに「かっこいいな」何て思ってたんだ。
あっさりと不良たちを片付けた親父は俺を担いで村の診療所に駆け込んだんだ。
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あの頃からからだが丈夫な方だったからな。
それで、お袋の薬をもらって、親父に抱えられながら帰ったんだ。
それから家に帰ったら叱られたよ。
薬が欲しかったとはいえ、夜に子供一人で出掛けるなってな。
その日から俺は親父を観察することにしたんだ。
で、気がついた。
親父は昔からかっこよかったんだって、そんな親父だからお袋は結婚して兄妹達の面倒を見てるんだって。
強くて、かっこよくて、村の皆を守るヒーローみたいな親父。
親父への憧れができたのが、その時だったかな。
親父への憧れは、次第に魔導警察への憧れに伝播していったんだ。
俺も親父みたいになりたいって、そう思ったときから親父について回るようになったし体を鍛えたり魔法の練習をしたりしだしたんだ。
メルリス魔法学校に来たのは、そのほうが魔導警察になりやすいって話を聞いたからなんだわ。
「ってな感じだな。よくある話だ」
子供が親の職業に憧れを持つなんて、その憧れが実るかどうかは別として本当によくあることだ。
「なるほどねえ」
「面白い話でもねえだろ」
「そんなこと言うなっての。私だって似たようなものなんだから」
「あ?似たようなものって……?」
「私も、昔はお父さんに憧れてお父さんと同じ仕事に就くんだ~って息巻いてたんだもん」
永華の言葉にポカンとしてしまう。
「いやあ、懐かしいな。私が刀やら習い始めたのもそれが原因なんだよ」
ニコニコと、いつになく上機嫌で話す永華に俺は親近感を感じていた。
「それであの腕前か?すげえじゃん」
「何を言いますか、ベイノットさん。私は途中で諦めてるんだよ。むしろすごいのはベイノットの方だって言うの」
「ふーん、じゃあ今は何が夢なんだ?」
「……帰って、探してる人を見つけることかな?」
一瞬あった間はまるで言葉を選んでいるようで、話の探し人が気になって聞いてみようと思ったのもつかの間、話は流れに流れて、いつのまにかその事を忘れていた。
「やっぱりよお、あの事の俺はクソガキだってのに、よくもまあ親父は我慢したもんだなって思うんだわ」
「私の経験則だけどさ、帰ってこれてないことは事実だから仕方ないって思ってたんじゃない?」
「やっぱりか?」
「たぶん?他所の家のことだから分かんないけどねえ」
「でも十中八九それだと思うんだよな……」
学校卒業したら親孝行するか……。
「二人とも、そろそろ移動しないと授業遅れるわよ」
ミューの言葉に俺たちは慌てて教材をもって、目的の教室まで向かう。
俺の憧れ、俺が魔導警察を目指すきっかけになったのは親父だ。
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