44 / 234
魔法学校入学試験
43 箱庭試験
しおりを挟む
どこからか漂ってくる磯の匂いや、少し遠くから聞こえてくるさざ波の音、カモメの鳴き声、船の汽笛。
自分がどんな場所に飛ばされたのか、検討がつくのに一分とかからなかった。
少しすると光がやんで目を開けられるようになる。
目を開けた先には想像通り、港町が広がっていた。
周囲を見渡す。この港町、まるでさっきまで人がいたかのような生活感が残っているのに永華たち六人以外は誰もいない。
「人がいないのは必要ないから、か?」
「多分そうなんじゃねえの?試験の内容は“ワイバーンから逃げ切れ”だしな」
人がいない理由はそれで納得できるが、ワイバーンはいったいどこにいるんだろうか。獣人がいるからちょっとやそっとのことで逃れられないと思うんだがな。
「ワイバーン、私の人形に出来たりしないかな……」
なんかゴスロリが怖いこと言ってる。
「試験はまだ始まってないのかしら?」
「……なくはないな」
「合図もなにもないしねえ」
試験が始まるまで時間があると仮定して、この間に地形を把握しておくべきだろうか。
「篠野部、ちょっと飛んできなよ」
「は?なんで僕が……」
「私、飛べない」
「……他のやつに頼め」
「む、仕方ない。誰か空飛んでくれません?地形把握したいんだけど私飛べないんですよ」
カルタに断られた永華は他の受験者に声をかける。これで断られたら諦めるか、高台にいくしかない。
「飛べない?何?飛行魔法も使えないのにメルリス魔法学校の試験を受けに来たの?バカ?」
「いや体質ですけど……」
「あぁ、相性が悪くて発動できないのか。そりゃしかたねえ」
「あ……わ、わるかったわね」
「いや別に。で、試験がまだ始まってなくてワイバーンがまだ出現していないっていうんなら、今のうちに地形把握したくて、だから上から見てきてほしいんだけど」
「俺がいきまっす!」
「あ、お願い」
「可愛子ちゃんの頼みとあらば!それじゃいってきまぁす!」
調子の良さそうな男……確か、ローレスだったけ?が箒にまたがって空に飛び立った。
「……飛行魔法やらの一般人が使う機会の多いものって簡略化されて詠唱いらないのが多いよね」
「それだってごく一部よ。全部が全部そうならありがたいのだけれどね」
私が知る限り洗浄魔法とかも簡略されて詠唱いらずだったはずだ。魔法を簡略化した人は主婦の見方だな。
「他のも簡略化されてたらなあ」
「それが出来るのは一部で一部の奴らが有利とりたいから、そうそう表に出しゃしねえ。自分で考える方が早いな」
「世知辛い世の中だぁ」
空を飛んでいるローレス君を眺めつつ駄弁る。少しするとローレス君が降りてきた。
「ローレス・レイスただいま帰還しました!」
「おう、どんな感じだ?」
「俺たちがいるのがちょうど町の中心辺り。町は海に向かって扇状に広がってて、反対は山。山から海に向かって緩やかな坂になってるわ。あと海の方に大きな時計塔があるな。でも、ありゃ動いてないな」
「よくある港町って感じですね。動かない時計塔以外は」
「サンキュー、助かったぜ」
「男から礼持っても嬉しくねえ」
「なんだお前」
「ありがとうね」
「はぁい♡」
「なんだお前……」
「お調子者ね……」
「はぁ……」
地形の他に一つ、気になることがある。それは箱庭の範囲だ。
いくら異空間とはいえども限度はあるはず。この空間の範囲、末端はどこなのか。それが気になる。
どこまでかによって行動範囲、行動のしかたも変わってくる。
完全に理由もなにもない予想なのだが箱庭の範囲は山から海、町の端から端までとみる。“箱庭”って言うんだし、多分四角でしょ。知らんけど。
「可憐なお嬢さん方!お名前をうかがっても?ちなみに俺はローレス・レイスと申します!」
「ん?あぁ、永華・戌井だよ」
「ミュー・レイ、猫の獣人よ」
「メメちゃんはメイメア・ファーレンテイン、人魚です。メメちゃんと呼んでください」
「はぁい♡で、そっちの二人は?」
「篠野部」
「俺ぁ、ベイノット・アルマックだ」
永華は頭の中で四人の名前を復唱する。
……うん、覚えた。
「篠野部は相変わらず無愛想だね」
「ふん」
「お?二人は長い付き合いなのか?」
「う~ん。まぁ、わりとなが__」
ローレスの言葉を肯定しようとした永華の言葉を遮るように、海に面した巨大な時計塔の鐘が鳴った。
ゴゥン……ゴゥン……__
その場の全員が時計塔の方へと振り返る。
時計塔に吊るされた鐘が揺れ動き、低く心地よい音を鳴らしていた。
「急に鳴りましたね?」
「いきなりなんだ?動いてねえんじゃねえのか?」
「そのはずだけど……」
ローレスは時計塔は動いていないと判断した。そう判断したのは理由は針が時を刻んでいないからだった。だが、今、時計塔は時を刻み鐘を鳴らしている。
動かなかったギミックが、唐突に動く理由。永華は思考を巡らせ考える。
ゲームならば、フラグがたったからギミックが動く。なら今は?
「……これが試験開始の合図!」
「っ!ワイバーンはどこだ!」
ワイバーン、ドラゴンが一体どこからか襲撃してくるのか警戒して辺りを見回す。
一番最初に気がついたのは人間や人魚よりも耳が良い猫の獣人、ミュー・レイだった。
「……上から羽音がするわ」
「え?」
「……」
「上?」
「羽音って……」
「ま、さか……」
猫耳の獣人の言葉に一斉に上を向く。
私たちの頭上空高く、灰色のなにかがいた。
「ワイバーンだ!」
「隠れろ!」
「あそこの路地裏、隠れられそうな場所があります!」
メイメアの言葉に一目散に路地裏へと駆け込んだ。
「ええっと……あ、ここ隠れられる隙間あるぞ」
木箱のをずらして急いで隙間に入り込む。木箱の山の中に隠れたすぐあと、ワイバーン__
にしては大きい個体__がさっきまで永華達が居た場所に降り立った。
空気がはりつめる。はじめてまじかで見るドラゴンに本能からくる恐怖を感じた。
模造品のワイバーンは身体を灰色の鱗で覆われており、額に試験官のもっていた紙が張り付いていた。
その紙を見た瞬間、悪寒が永華を襲った。
「ひゅっ……!」
怖い、怖い怖い怖い!!!
恐怖で体が震える、呼吸が浅くなる。
永華は思わず近くにいたローレスの腕を掴んだ。
「ひぇっ!え、永華ちゃん?いきなりそんな……永華ちゃん?」
一体あれはなに?私はあの紙の、あの魔方陣の何が怖いの?
ドゴォン!!__
さっきまで受験者である六人を探してキョロキョロ、うろうろとしていたワイバーンは突然、周囲の民家を壊し始めた。
ワイバーンが永華たちのいる方向から反対側へと、民家を破壊しながら進んでいった。
「……いったか?」
ベイノットが口を開く。無言で一番最初にワイバーンに気が付いたミューが頷いた。
ホッと息を吐く。
気が抜けてペタンと地面に座り込んだ。
「永華ちゃん?どうした?!顔色ひどいぜ?」
震える永華を心配したローレスは永華の顔を覗き込むと、その顔色の悪さに驚く。
「ていうか、顔色悪いの永華ちゃんだけじゃないよな?ミューちゃんもメメちゃんも顔色ひどいよ!?てか女の子のきなみ顔色ひどくない!?」
「……二人は人魚と獣人だったよな」
「さっきそう言ってたな」
「で、戌井は野生動物並みに勘が良いと自己申告していたな」
「そうなの?」
「君たちは?」
「え、純人間だけど……」
「俺は多分混ざってるが……大昔すぎて何が混ざってるかわからねえ。家系図的にほぼ人間のはずだ」
「……」
獣人も人魚も人に比べれば生存本能が強い種族だ。そして野生動物並みに勘が良いという永華の言葉を信じるならば、その間の良さは他二人と遜色ないとみていい。
その三人がワイバーンの模造品に強い恐怖心を抱いている。
「……いや、模造品とはいえワイバーンを見たから怖がっているんだろう」
「そう、なの?」
「たぶん、そうだと思います。ワイバーンを見た瞬間だったので……」
「そう、ね。たぶんそうだわ」
あぁ、そうだ。これは魔法学校の入学試験、危ないものなんて出すとは到底思えない。
怖いのはそうだが、とにかく試験に合格することを考えなければ……。
「怖いのはいったん置いておいて、これからどうしま__」
「フシュー……」
ミューが「これからどうしましょう?」と言おうとした時、何かの大きな生き物の鼻息に遮られた。
音がしたのはさっきワイバーンが消えていった方向とは真反対だったはず、なのに人間以外の音がする。
「ぐるる……」
木箱がずれて、さっきまで暗かった隠れ場所に光が差し込む。
ゆっくりと、刺激しないよう確認する。
木箱をずらしたのは、音の正体は顔に魔方陣が書かれた紙をつけた、ワイバーンだった。
「あ……」
誰かが悲鳴になり損なった、音をこぼす。
ワイバーンが、私達を見ていた。
自分がどんな場所に飛ばされたのか、検討がつくのに一分とかからなかった。
少しすると光がやんで目を開けられるようになる。
目を開けた先には想像通り、港町が広がっていた。
周囲を見渡す。この港町、まるでさっきまで人がいたかのような生活感が残っているのに永華たち六人以外は誰もいない。
「人がいないのは必要ないから、か?」
「多分そうなんじゃねえの?試験の内容は“ワイバーンから逃げ切れ”だしな」
人がいない理由はそれで納得できるが、ワイバーンはいったいどこにいるんだろうか。獣人がいるからちょっとやそっとのことで逃れられないと思うんだがな。
「ワイバーン、私の人形に出来たりしないかな……」
なんかゴスロリが怖いこと言ってる。
「試験はまだ始まってないのかしら?」
「……なくはないな」
「合図もなにもないしねえ」
試験が始まるまで時間があると仮定して、この間に地形を把握しておくべきだろうか。
「篠野部、ちょっと飛んできなよ」
「は?なんで僕が……」
「私、飛べない」
「……他のやつに頼め」
「む、仕方ない。誰か空飛んでくれません?地形把握したいんだけど私飛べないんですよ」
カルタに断られた永華は他の受験者に声をかける。これで断られたら諦めるか、高台にいくしかない。
「飛べない?何?飛行魔法も使えないのにメルリス魔法学校の試験を受けに来たの?バカ?」
「いや体質ですけど……」
「あぁ、相性が悪くて発動できないのか。そりゃしかたねえ」
「あ……わ、わるかったわね」
「いや別に。で、試験がまだ始まってなくてワイバーンがまだ出現していないっていうんなら、今のうちに地形把握したくて、だから上から見てきてほしいんだけど」
「俺がいきまっす!」
「あ、お願い」
「可愛子ちゃんの頼みとあらば!それじゃいってきまぁす!」
調子の良さそうな男……確か、ローレスだったけ?が箒にまたがって空に飛び立った。
「……飛行魔法やらの一般人が使う機会の多いものって簡略化されて詠唱いらないのが多いよね」
「それだってごく一部よ。全部が全部そうならありがたいのだけれどね」
私が知る限り洗浄魔法とかも簡略されて詠唱いらずだったはずだ。魔法を簡略化した人は主婦の見方だな。
「他のも簡略化されてたらなあ」
「それが出来るのは一部で一部の奴らが有利とりたいから、そうそう表に出しゃしねえ。自分で考える方が早いな」
「世知辛い世の中だぁ」
空を飛んでいるローレス君を眺めつつ駄弁る。少しするとローレス君が降りてきた。
「ローレス・レイスただいま帰還しました!」
「おう、どんな感じだ?」
「俺たちがいるのがちょうど町の中心辺り。町は海に向かって扇状に広がってて、反対は山。山から海に向かって緩やかな坂になってるわ。あと海の方に大きな時計塔があるな。でも、ありゃ動いてないな」
「よくある港町って感じですね。動かない時計塔以外は」
「サンキュー、助かったぜ」
「男から礼持っても嬉しくねえ」
「なんだお前」
「ありがとうね」
「はぁい♡」
「なんだお前……」
「お調子者ね……」
「はぁ……」
地形の他に一つ、気になることがある。それは箱庭の範囲だ。
いくら異空間とはいえども限度はあるはず。この空間の範囲、末端はどこなのか。それが気になる。
どこまでかによって行動範囲、行動のしかたも変わってくる。
完全に理由もなにもない予想なのだが箱庭の範囲は山から海、町の端から端までとみる。“箱庭”って言うんだし、多分四角でしょ。知らんけど。
「可憐なお嬢さん方!お名前をうかがっても?ちなみに俺はローレス・レイスと申します!」
「ん?あぁ、永華・戌井だよ」
「ミュー・レイ、猫の獣人よ」
「メメちゃんはメイメア・ファーレンテイン、人魚です。メメちゃんと呼んでください」
「はぁい♡で、そっちの二人は?」
「篠野部」
「俺ぁ、ベイノット・アルマックだ」
永華は頭の中で四人の名前を復唱する。
……うん、覚えた。
「篠野部は相変わらず無愛想だね」
「ふん」
「お?二人は長い付き合いなのか?」
「う~ん。まぁ、わりとなが__」
ローレスの言葉を肯定しようとした永華の言葉を遮るように、海に面した巨大な時計塔の鐘が鳴った。
ゴゥン……ゴゥン……__
その場の全員が時計塔の方へと振り返る。
時計塔に吊るされた鐘が揺れ動き、低く心地よい音を鳴らしていた。
「急に鳴りましたね?」
「いきなりなんだ?動いてねえんじゃねえのか?」
「そのはずだけど……」
ローレスは時計塔は動いていないと判断した。そう判断したのは理由は針が時を刻んでいないからだった。だが、今、時計塔は時を刻み鐘を鳴らしている。
動かなかったギミックが、唐突に動く理由。永華は思考を巡らせ考える。
ゲームならば、フラグがたったからギミックが動く。なら今は?
「……これが試験開始の合図!」
「っ!ワイバーンはどこだ!」
ワイバーン、ドラゴンが一体どこからか襲撃してくるのか警戒して辺りを見回す。
一番最初に気がついたのは人間や人魚よりも耳が良い猫の獣人、ミュー・レイだった。
「……上から羽音がするわ」
「え?」
「……」
「上?」
「羽音って……」
「ま、さか……」
猫耳の獣人の言葉に一斉に上を向く。
私たちの頭上空高く、灰色のなにかがいた。
「ワイバーンだ!」
「隠れろ!」
「あそこの路地裏、隠れられそうな場所があります!」
メイメアの言葉に一目散に路地裏へと駆け込んだ。
「ええっと……あ、ここ隠れられる隙間あるぞ」
木箱のをずらして急いで隙間に入り込む。木箱の山の中に隠れたすぐあと、ワイバーン__
にしては大きい個体__がさっきまで永華達が居た場所に降り立った。
空気がはりつめる。はじめてまじかで見るドラゴンに本能からくる恐怖を感じた。
模造品のワイバーンは身体を灰色の鱗で覆われており、額に試験官のもっていた紙が張り付いていた。
その紙を見た瞬間、悪寒が永華を襲った。
「ひゅっ……!」
怖い、怖い怖い怖い!!!
恐怖で体が震える、呼吸が浅くなる。
永華は思わず近くにいたローレスの腕を掴んだ。
「ひぇっ!え、永華ちゃん?いきなりそんな……永華ちゃん?」
一体あれはなに?私はあの紙の、あの魔方陣の何が怖いの?
ドゴォン!!__
さっきまで受験者である六人を探してキョロキョロ、うろうろとしていたワイバーンは突然、周囲の民家を壊し始めた。
ワイバーンが永華たちのいる方向から反対側へと、民家を破壊しながら進んでいった。
「……いったか?」
ベイノットが口を開く。無言で一番最初にワイバーンに気が付いたミューが頷いた。
ホッと息を吐く。
気が抜けてペタンと地面に座り込んだ。
「永華ちゃん?どうした?!顔色ひどいぜ?」
震える永華を心配したローレスは永華の顔を覗き込むと、その顔色の悪さに驚く。
「ていうか、顔色悪いの永華ちゃんだけじゃないよな?ミューちゃんもメメちゃんも顔色ひどいよ!?てか女の子のきなみ顔色ひどくない!?」
「……二人は人魚と獣人だったよな」
「さっきそう言ってたな」
「で、戌井は野生動物並みに勘が良いと自己申告していたな」
「そうなの?」
「君たちは?」
「え、純人間だけど……」
「俺は多分混ざってるが……大昔すぎて何が混ざってるかわからねえ。家系図的にほぼ人間のはずだ」
「……」
獣人も人魚も人に比べれば生存本能が強い種族だ。そして野生動物並みに勘が良いという永華の言葉を信じるならば、その間の良さは他二人と遜色ないとみていい。
その三人がワイバーンの模造品に強い恐怖心を抱いている。
「……いや、模造品とはいえワイバーンを見たから怖がっているんだろう」
「そう、なの?」
「たぶん、そうだと思います。ワイバーンを見た瞬間だったので……」
「そう、ね。たぶんそうだわ」
あぁ、そうだ。これは魔法学校の入学試験、危ないものなんて出すとは到底思えない。
怖いのはそうだが、とにかく試験に合格することを考えなければ……。
「怖いのはいったん置いておいて、これからどうしま__」
「フシュー……」
ミューが「これからどうしましょう?」と言おうとした時、何かの大きな生き物の鼻息に遮られた。
音がしたのはさっきワイバーンが消えていった方向とは真反対だったはず、なのに人間以外の音がする。
「ぐるる……」
木箱がずれて、さっきまで暗かった隠れ場所に光が差し込む。
ゆっくりと、刺激しないよう確認する。
木箱をずらしたのは、音の正体は顔に魔方陣が書かれた紙をつけた、ワイバーンだった。
「あ……」
誰かが悲鳴になり損なった、音をこぼす。
ワイバーンが、私達を見ていた。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる