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続編その①〜初めての発情期編〜
35.※懇願※
しおりを挟む流れた涙はフレイヤさんの口に吸い込まれていく。
「ああ、ハルオミ、ごめんよ。意地悪をしすぎてしまった」
頬や頭を優しく撫でる手つきにさらに切なさが増す。
「いじわる、しないで……はやくぅ……ほしいよ、フレイヤさんの、僕のここに挿れて」
フレイヤさんの長い指が埋まる後孔を自分の両手で広げ彼を誘う。ゴクっ、と喉仏が上下したその艶かしい姿にうっとりしたのも束の間、体にものすごい圧迫感と充実感が襲ってきた。
「んんんぁぁあっっ、!!!」
待ち望んでいた熱が体を満たす。充足感と安心感が一気に押し寄せて再び涙が溢れた。
「あぁっ、きもち……はぁっ、んんん」
入ってきた熱はギリギリまで抜かれ、また少しずつ押し戻される。その繰り返しに意識が朦朧とするほどの快感が駆け巡る。
彼とこうして体を重ねるたびにひとつずつ気持ちのいい場所が増えていって、今となっては、発情期でもないのにこの低い声を聞くだけで絶頂を迎えてしまう。体が作り替えられていくことに背徳感と陶酔感がせめぎ合う。
「あっ、ァァあ……ん、きもちぃ…ぁあっ」
「っ、私も、君の中がキツくうねって……んっ」
フレイヤさんの眉が歪んで、額を伝った汗が僕の頬に落ちた。その汗を拭って舐めると、胸焼けしてしまうほど甘ったるい官能的な香りで鼻腔が覆い尽くされ、中からも外からもフレイヤさんしか感じられなくなった。
「全く……君は、そうやって私を煽って……っ! ん、はぁ……」
フレイヤさんの小さな喘ぎが耳を劈く。
足が高く持ち上げられ、彼の体重がのしかかり、最も簡単により深い侵入を許す。
「ひぃ、ぁっっ、ンンんんぁっ!!」
「確か、この辺りまで、入っているんだったね……っ」
フレイヤさんは奥まで入れたまま、僕のお腹をグリッと触って位置を確かめる。
「んんあっ!? だめ、それ、っぅああっ、」
外からも中からも腸壁が圧迫され、よりダイレクトにフレイヤさんを感じる。そのまま抽出を繰り返されればもう訳がわからないくらい気持ちよくてたまらない。
「ハァっ、あぁぁ、ひぁァアアっ」
「くっ……」
全身でフレイヤさんを感じたくて手を伸ばすと、僕に覆い被さって抱きしめてくれた。目の前にある首や肩に一生懸命吸い付いて自分の証を残そうとするも、口から絶え間なく強制的に喘ぎが漏れて、うまくいかない。
夢中で吸い付いたり噛みついたりしている間にも、フレイヤさんは全身を使って僕の体を抑え込み、その大きな陰茎で僕を貫き続ける。
一歳思い通りに体が動かせない。
その感覚に陶酔し、僕たちは気を失うまでお互いを求め続けた。
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