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続編その①〜初めての発情期編〜
7.※発情②※
しおりを挟む「んぁっ、ぁぁ、フレイヤさんの、あつい……」
「!?」
突然下半身に刺激を感じて見てみると、ハルオミが足を使い私のモノを撫でていた。物欲しげに濡れそぼった視線に射抜かれ、息を呑んだ。
「すまないハルオミ、止まれないかもしれない」
「いぃ…とまら、ないで…いっぱいちょうだい…中、フレイヤさんの、はやく……」
私は潤滑油などいらないほどぐちゃぐちゃにとろけた入口に自身をあてがい、なるべくゆっくりと傷つけぬよう中へ埋めた。
「ぁぁっあ、ぁ、」
私の熱がハルオミの奥をこじ開ける。
挿入された衝撃に彼の震える身体がしなり、腰がくねる。
ヌルヌルときつく締め付けられ、あまりの快感に意識が遠のきかけるほどだった。
「はぁっ……ハルオミ…」
「んんっ、あぁぁ、んんっ! フレイヤさん、すき、すき……」
耳元で小さく囁かれる愛の言葉に、私はついに理性を保つことが困難になった。
「あぁあっ! あっ、ぁぁァあっ、んんっ、やぁ、ひぃあああっ!!」
快感にくねり逃げようとする細い腰を掴み、自分の欲望を打ちつける。
「ああっっ、フレイヤ、さっ、んぁぁっ! きもち、あっん、ぁああっ!」
「ハルオミ、愛している、この世で一番、私が一番君を愛している」
「あぁあっ、あっ、あっ、ンンンっ!!」
ぶっくり赤く膨れ上がったハルオミの胸の突起を舌の腹でねっとりと舐め上げ、小さな亀頭を掌で覆いぐりぐりと刺激を与え、彼の体を余すことなく愉しむ。
「ひぃあぁっ!? あっ、ああっ、だめ、だめだめ…ぁぁあっ!」
首筋に咲く花紋は、快楽に身を震わすたびに色が濃くなっている。
「フレイヤさんっ、あぁっ、すき、っ、ンンンっ!!あっ、!……ぁ、や、…でる、でる、だめフレイヤさん……」
「大丈夫、そのまま出していいよ」
「やぁぁっああっ、んんあぁァぁっ!?」
———プシャァアア……
「やっ、やだ、とまんない……」
ハルオミの陰茎から勢いよく潮が噴き出す。そのいやらしい光景に、私の脳は興奮を増長させる。
お構いなしに抽出を続けると、私が奥を突くのに合わせてビチャビチャと噴き続けた。
「んんっ、ああっ、アァああ…! やめて、やめてフレイヤさっ…あぁぁっ、やだよ……」
首を振って快楽を振り解こうとする彼に加虐欲のようなものが募ってしまい、より一層激しく腰を打ちつけた。
「あああっ!? ひぃ、あああっ、やぁ…ずっと、でちゃう」
ハルオミの体は火照り、羞恥に耐えるように目を瞑る。
「ハルオミ、可愛い……」
「んぁあっ、ああ、んんんっ、」
「…っ、私も、限界だ…」
「あああっ、んっ、来て、フレイヤさん、ああぁっっ、僕の中……フレイヤさんの、んんンっ、いっぱい…だして」
「っ! …はぁっ、ハルオミ……!」
「アァっ、ひぃぁあ、あ、あっっ、ンンン!!!」
中に放つとハルオミの腸内の激しい収縮で搾り取られ、私はやっと理性を取り戻した。彼もまた、自分のあられも無い姿を思い出したのか両腕で顔を覆い恥ずかしさに悶えていた。
番の精を中に受けると、発情は一時落ち着くとクールベ叔父上が言っていた。とはいえ発情期は数日続くので、またしばらくすると性行為をして落ち着いて、の繰り返しということらしい。
ハルオミも正気を取り戻したのだろう。先ほどとは様子が違っていた。
「フレイヤさん、ごめんなさい…ぼく…」
「なぜ君が謝る! 私こそすまない、無理をさせた」
「ううん……フレイヤさんわるくない。ぼくね、フレイヤさんの服、いっぱい汚しちゃった…」
「言っただろう、それは発情期特有の症状だ。私は怒っていないよ」
「……ほんと?」
「ああ、むしろ、……すまない、興奮した」
「……え?」
「ハルオミが私を求めて匂いのするものを一生懸命にかき集めたのだと思うと、たまらなくなった。初めての発情期は辛かったろうに、そんな君の姿を見て、私は理性を保てなくなった」
「そうなの?」
「ああ、泣いて『やめて』と懇願する君を、もっと激しく抱きたいと思ってしまった」
「そっ……か、」
ハルオミが困惑しているのが分かる。きっと怖がらせてしまった。加減ができなかったのを後悔するも遅く、ハルオミは大きな目に涙を溜めて困ったようにこちらを見た。
「あの……フレイヤさん」
「怖がらせてしまってすまない!」
「ち、ちが…あの、そうじゃなくて…っ、」
「…?」
「また、おっきく、なってる…よ」
「!」
私は自分の愚かさを悔いることに集中するあまり、彼の中にまだ自身の昂りをおさめたままでいた。
「すっ、すぐに抜…」
「待って、ん、あの……もっかい、する?」
「ハルオミ……」
「僕こそ、ごめんなさい、フレイヤさんに激しくされて、もっと欲しいって、思っちゃった、酷くされたい、痛くてもいい、……こんなの、おかしい?」
耐え切れず溢れてしまった涙を喰み、思い切りハルオミを抱きしめた。
「発情期を迎えると、心身ともに敏感になって、麻薬を服用したようになるらしい。自分が自分では無くなってしまうような感覚は怖かったろうに…君の全てを曝け出してくれて、ありがとう。君はちっともおかしくないよ? 」
「…っ、ほん、と?」
「ああ。……ただ、君に痛くするのは嫌だから、今度は優しく抱かせて」
「うん、っ、フレイヤさん、……だいすき。もっとフレイヤさんの、熱いの、中に欲し……」
「っ! 全く……私の理性が危ないとあれほど言ったばかりなのに、君は本当にいけない子だ…っ」
「っ、あぁっっ! アぁぁ、ンンン…」
私はこの日、4度も彼の中に欲を放った。
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