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東の祓魔師と側仕えの少年
44.※番う④※
しおりを挟む「っはぁっ、はぁ、ぁっ、……はいった…?、フレイヤさん……」
「んっ、っああ、入ったよ。辛いだろう、慣れるまで、もう少しこのまま…」
顔にへばりついた前髪を指でそっと払ってくれるフレイヤさんは、いつもの優しい顔を少しだけ歪めている。
「うん…っ、ぁっ、っ」
額に腕を伸ばし、彼の汗を手で拭う。汗からもいい匂いが香ってくる。
「……キス、して…っフレイヤさん…」
彼の少し荒い息が唇に近づく。
二人の唾液がぐちゃぐちゃに溶け合ってお互いの口内に流れ込む。フレイヤさんの全部が美味しい。
ゆっくりと唇が離れる時も、名残惜しくて仕方がなかった。
キスだけじゃ我慢できない。もっとこの甘ったるい匂いを、味を感じたくて、彼の汗を拭った人差し指を口に含んだ。
「んっ、……ふ、おい、ひい……っ」
「ハルオミ…っ! まったく君という子は……そういうふうに可愛いことをされると、困るんだけどな…っ」
「んんぅ、ぁぁ……フレイヤさんの、…またおっきく、なった」
「っ……!!」
苦しそう。
フレイヤさんのが僕の中でぎゅうぎゅう悲鳴をあげてるみたいに熱い。心臓が、ぎゅん、となる。触れてないのに僕のものも昂っている。
「っ少し動いても、大丈夫かい?」
「うん、フレイヤさん、ったくさん、擦って…僕の中、フレイヤさんので、いっぱいに、ぁぁあっ! はぁっ! んぁぁあ、ぁあっ!」
「ハルオミ、勘弁してくれ……っ」
フレイヤさんのがゆっくり出たり入ったりして、僕のいいところをたくさん引っ掻く。
「あぁっ、んぅ、ぁぁあっ、ぁっ! ぁぁあっ!! 」
なにこれ、
体がおかしくなる。
一定のリズムでゆっくり、優しい動き。
なのに僕に伝わるのはとてつもなく暴力的な快楽。なんかくる。だめ、これだめ。
「やっ、やぁっ、だめ…、ぁあっ! いっちゃう、ダメ、ぁぁあっ! んぅ!」
だめなのに。
フレイヤさんはずっと一定のリズムで僕の中を擦り続ける。
「やぁっ、フレイヤ、さんっ、…なんか、だめ、これ……」
「っ、ハルオミ、痛くしてしまったかい?」
「いたくない……でもだめ…やぁあっ、きちゃう、なんか…ぁあぁっ!ぁあ、んんっ」
「大丈夫、そのまま、っ気持ちよくなってごらん。体を抱きしめていてあげるから。ほら、怖くない」
ぎゅ、と密着した体。もっともっと深くまでフレイヤさんが来たのがわかる。
「ぁぁぁあっ、ぁぁ、んぅ、はぁっ、」
そのまま抽出を続けられれば、おちんちんも乳首も、フレイヤさんの皮膚に擦れて快感が何倍にも増幅する。彼の呼吸が耳に直接伝わって全部おかしくなる。
「ぁああっ、だめ、や、ぁあっ、はぁぁあっ」
大きな波がすぐそこまで来ているのが分かる。これに飲み込まれれば、僕はとんでもないことになってしまうのも分かる。逃げようとするのに、フレイヤさんは逃してくれない。
「ぁぁあっ、ぁぁ、ん、ああぁっ!」
「ハルオミ、おかしくなっても大丈夫だよ」
「フレイッ、……っっ!!、!ぁぁアっ!ぁあっだめ!……ぁああぁっっ!! いっ、て、…る、イってる……ぁあっ、だめ! んんんっ、ぁあああっ!!」
我を忘れて声を上げ続けた。
脳みそをぐじゅぐじゅにかき混ぜられているみたいだ。
「ぁあっ、ぁんん、っ、また、いく……はぁっぁあ!」
何度も何度も達した。
達している間もフレイヤさんは抽出を止めてくれなかった。耳には余裕のなさそうな呼吸音が伝わる。
うれしい。
彼をこんなにしているのが僕でうれしい。
「ああっ……あっ、はぁっ、あぁあ!、んんンァ」
もう壊れてしまう。
そう思った時、フレイヤさんは我に返ったように密着させていた体を離した。
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