43 / 147
東の祓魔師と側仕えの少年
43.※番う③※
しおりを挟むついにフレイヤさんとひとつになれる。
そう思ったら気持ちが焦ってしまう。
「はやく、欲しい……」
はしたなくフレイヤさんの股間に手を伸ばすと、「こらこら」と制止された。流石に行儀が悪すぎたかもしれない。でもそんなこと考えられないくらい僕の頭の中はぐちゃぐちゃだった。
「まずはハルオミのここを柔らかくしないと」
太ももを開かれ、全てが露わになる。
お腹に温かい浄化魔力がかけられる。それにさえ反応してしまう。ウラーさんやイザベラにかけられた時はこんなにドキドキしなかったのに。
「私のを咥えながら気持ちよくなってしまったのかい? さっき全て舐めて綺麗にしてあげたのに、またこんなに溢れて、こっちの方まで垂れてきている」
——ツゥー
「んんっ、ぁ」
睾丸からお尻の穴までツーと指でなぞられ、腰が疼く。
そのまま窄みに指が到達し、ゆっくりと侵入してきた。
「はぁっ、!」
こんな少しの質量だけで、体内を愛おしい熱で貫かれたように満たされる。
「小さなここに私のを挿れるんだ。よくほぐしておかないとね」
「んぁぁ、あっ」
「ハルオミ、痛くないかい?」
「ん、いたく……ない、もっ、と……」
「ではもう少し奥へ行ってみようか。君の快いところを教えておくれ」
「んぅぁ、っ、ぁぁっ、はぁっ」
優しく中を撫でるように探る指は、どんどん深くに進んでくる。
「んんっ、ぁあ、」
「可愛いハルオミ、腰がいやらしく動いている」
気づけば、フレイヤさんの指を快いところに掠めようと腰が勝手にくねっていた。その様子を楽しむかのように、フレイヤさんはそれまで中を撫でていた手を止めてじっとりと僕を見る。
彼の指先にお尻の中のその場所を擦り付ける。
恥ずかしい。
こんなはしたない姿見られたくないのに。
「ぁぁっ、……んぁぁあっ、!…こ、ここ……ぁぁあっ」
「ここがいいのかい?」
「んんっ!、うん、っぁあぁ、きもちい……っ」
ピンポイントでこりこりと擦られれば、快感で体が震える。
「ぁぁあっ、フレイヤ、さんっ、ぁぁっ、んぅ、ぁああっ!」
「ハルオミ、可愛い……」
フレイヤさんに唇を食べられる。
このまま、僕の全部を食べ欲しい。
「んぅ、んんっ、はぁっ、んっ」
嬉しくて心が満たされる。
僕もフレイヤさんを満たしたい。
一生懸命吸い付いてフレイヤさんの唇の熱を吸い取る。彼の全てを余すとこなく貪りたい。その一心でフレイヤさんにしがみついた。
「んっ、んんんっ! …っぁあ、あ、はぁっ」
体内を蹂躙する質量が増えた。
二本の指でお尻の中のしこりを挟まれ、くにくにと刺激される。
「んんっ!ぁぁあっ、だめ、それ…きもち、ぃ…ぁあぁっ! はぁ、ぁあっ」
「これが好きなんだね、ハルオミ。ゆっくりがいい? それとも、速いのがいい?」
「ぁあっ、はぁっ、んぁあ……あっ、分かっ、ない……ぁああぁっ!」
ゆっくりされると、じんわりと体に熱い刺激がおとずれるし、速くされたら速くされたでとてつもない快感が体を駆け巡る。
「ぁあっ、んんんっ、」
僕の全てを知っているかのように緩急をつけながら全てを暴いていく。
同時に乳首や下腹部を触られたら、体が変になってビクビクと跳ねる。
「はぁっ、ぁぁあぁっ! んん! ぁあ、やだ、やだ、いくっ、フレイヤ、さんっ、ぁぁあいっちゃう……ぁ、」
限界を申告した途端フレイヤさんの手が離れる。もどかしくて仕方ない。残った熱だけが体の中を渦巻いている。
「ん、だめ……さわっ、て…っぁぁぁ……」
「っ!! ハルオミ、君はどれだけ可愛ければ気が済むんだい?」
「……? ん、ふぁ、あぁぁっ、」
僕はフレイヤさんの腕を掴み、手のひらを僕の陰茎に当てて腰を擦り付けていた。
この大きくてあったかい手じゃないと嫌だ。
「あぁ、欲しい、フレイヤ…さんが……はや、く、っぁあ、」
「っハルオミ!」
僕のおねだりを聞いたフレイヤさんは思い切り抱きついてきた。彼のぬくもりを体全体で感じ取る。
このまま時間が止まってしまえばいいのに。
そんな欲望は叶うはずないとわかっている。
でも僕はずっとフレイヤさんと一緒にいたい。
何があっても最後まで一緒にいたい。
「フレイヤさん、来て……」
「……いいんだね?」
「うん、」
フレイヤさんの頬を撫でる。胸元を、お腹を撫でる。彼の傷が全部なくなればいいのに。彼を脅かすものなんて全部消えればいいのに。
そう思って、フレイヤさんを見つめる。
ゆっくり顔が近づいてくる。
口付けが震えていた。僕の唇かフレイヤさんの唇かわからないけど、小さな震えを押さえ込むように、どちらからともなく舌を絡めあった。
「んっ、ふ、ぁ……んっ………んんんっ、! ぁあっ、!!!」
途端、ものすごい熱くてものすごい大きなものが僕の中へ侵入し始めた。初めは怖かったその熱がフレイヤさんのものだとわかった瞬間、とてつもなく愛おしく感じた。
「はぁっ、ぁああっ、ぁあ!」
「ハルオミ、苦しいね、っごめんね、」
「ぁぁあっ、だい、っじょうぶ……フレイヤ、さん、全部……ちょうだい…ぁあっ」
フレイヤさんも苦しそうだ。
少し進んでは止まり、また少し進んでは止まり。そうやってゆっくりと僕を穿つ。
苦しいのに嬉しい。苦しいけど気持ちいい。
フレイヤさんに手を伸ばせば、大きな体が抱きしめてくれた。広い背中をさする。この痕が消えますように。
「ぁぁあっ、ん、ぁぁああっ!!」
急に目の前がチカチカと点滅し出した。フレイヤさんの先端が、僕のいいところを掠めたのだ。
「ぁぁあっ、も、っと……ぁあっ、はぁ」
もっと奥に飲み込もうと腰を動かせば、フレイヤさんにガチっと腰を掴まれた。
「だめだよハルオミ、無理に動かせば君の中が傷ついてしまう」
確かに、フレイヤさんのが大きくて僕の中はもうぎちぎちだ。でも僕の心はもっとたくさん彼を欲しがっている。
「あぁぁっ、んっ……んん」
「ハルオミ、呼吸が止まってしまっている。深く息を吸って」
「んんっあ、ふぅ、はぁ…っ、ぁあ」
「そう、上手だ」
フレイヤさんの進入に合わせて呼吸を整える。彼に撫でられた頭からぬくもりが身体に広がり、せっかく整えた呼吸もすぐに乱れてしまう。
自分はこんなにも欲深かったのか、と驚く。
17
お気に入りに追加
1,375
あなたにおすすめの小説


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。


傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。

獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。

この恋は無双
ぽめた
BL
タリュスティン・マクヴィス。愛称タリュス。十四歳の少年。とてつもない美貌の持ち主だが本人に自覚がなく、よく女の子に間違われて困るなぁ程度の認識で軽率に他人を魅了してしまう顔面兵器。
サークス・イグニシオン。愛称サーク(ただしタリュスにしか呼ばせない)。万年二十五歳の成人男性。世界に四人しかいない白金と呼ばれる称号を持つ優れた魔術師。身分に関係なく他人には態度が悪い。
とある平和な国に居を構え、相棒として共に暮らしていた二人が辿る、比類なき恋の行方は。
*←少し性的な表現を含みます。
苦手な方、15歳未満の方は閲覧を避けてくださいね。


【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる