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東の祓魔師と側仕えの少年

43.※番う③※

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ついにフレイヤさんとひとつになれる。
そう思ったら気持ちが焦ってしまう。

「はやく、欲しい……」

はしたなくフレイヤさんの股間に手を伸ばすと、「こらこら」と制止された。流石に行儀が悪すぎたかもしれない。でもそんなこと考えられないくらい僕の頭の中はぐちゃぐちゃだった。

「まずはハルオミのここを柔らかくしないと」

太ももを開かれ、全てが露わになる。

お腹に温かい浄化魔力がかけられる。それにさえ反応してしまう。ウラーさんやイザベラにかけられた時はこんなにドキドキしなかったのに。

「私のを咥えながら気持ちよくなってしまったのかい?  さっき全て舐めて綺麗にしてあげたのに、またこんなに溢れて、こっちの方まで垂れてきている」

——ツゥー

「んんっ、ぁ」

睾丸からお尻の穴までツーと指でなぞられ、腰が疼く。

そのまま窄みに指が到達し、ゆっくりと侵入してきた。

「はぁっ、!」

こんな少しの質量だけで、体内を愛おしい熱で貫かれたように満たされる。

「小さなここに私のを挿れるんだ。よくほぐしておかないとね」

「んぁぁ、あっ」

「ハルオミ、痛くないかい?」

「ん、いたく……ない、もっ、と……」

「ではもう少し奥へ行ってみようか。君のいところを教えておくれ」

「んぅぁ、っ、ぁぁっ、はぁっ」

優しく中を撫でるように探る指は、どんどん深くに進んでくる。

「んんっ、ぁあ、」

「可愛いハルオミ、腰がいやらしく動いている」

気づけば、フレイヤさんの指を快いところに掠めようと腰が勝手にくねっていた。その様子を楽しむかのように、フレイヤさんはそれまで中を撫でていた手を止めてじっとりと僕を見る。

彼の指先にお尻の中のを擦り付ける。

恥ずかしい。
こんなはしたない姿見られたくないのに。

「ぁぁっ、……んぁぁあっ、!…こ、ここ……ぁぁあっ」

「ここがいいのかい?」

「んんっ!、うん、っぁあぁ、きもちい……っ」

ピンポイントでこりこりと擦られれば、快感で体が震える。

「ぁぁあっ、フレイヤ、さんっ、ぁぁっ、んぅ、ぁああっ!」

「ハルオミ、可愛い……」

フレイヤさんに唇を食べられる。
このまま、僕の全部を食べ欲しい。

「んぅ、んんっ、はぁっ、んっ」

嬉しくて心が満たされる。
僕もフレイヤさんを満たしたい。

一生懸命吸い付いてフレイヤさんの唇の熱を吸い取る。彼の全てを余すとこなく貪りたい。その一心でフレイヤさんにしがみついた。

「んっ、んんんっ! …っぁあ、あ、はぁっ」

体内を蹂躙する質量が増えた。
二本の指でお尻の中のしこりを挟まれ、くにくにと刺激される。

「んんっ!ぁぁあっ、だめ、それ…きもち、ぃ…ぁあぁっ! はぁ、ぁあっ」

「これが好きなんだね、ハルオミ。ゆっくりがいい? それとも、速いのがいい?」

「ぁあっ、はぁっ、んぁあ……あっ、分かっ、ない……ぁああぁっ!」

ゆっくりされると、じんわりと体に熱い刺激がおとずれるし、速くされたら速くされたでとてつもない快感が体を駆け巡る。

「ぁあっ、んんんっ、」

僕の全てを知っているかのように緩急をつけながら全てを暴いていく。

同時に乳首や下腹部を触られたら、体が変になってビクビクと跳ねる。

「はぁっ、ぁぁあぁっ! んん! ぁあ、やだ、やだ、いくっ、フレイヤ、さんっ、ぁぁあいっちゃう……ぁ、」

限界を申告した途端フレイヤさんの手が離れる。もどかしくて仕方ない。残った熱だけが体の中を渦巻いている。

「ん、だめ……さわっ、て…っぁぁぁ……」

「っ!! ハルオミ、君はどれだけ可愛ければ気が済むんだい?」

「……? ん、ふぁ、あぁぁっ、」

僕はフレイヤさんの腕を掴み、手のひらを僕の陰茎に当てて腰を擦り付けていた。

この大きくてあったかい手じゃないと嫌だ。

「あぁ、欲しい、フレイヤ…さんが……はや、く、っぁあ、」

「っハルオミ!」

僕のおねだりを聞いたフレイヤさんは思い切り抱きついてきた。彼のぬくもりを体全体で感じ取る。


このまま時間が止まってしまえばいいのに。



そんな欲望は叶うはずないとわかっている。
でも僕はずっとフレイヤさんと一緒にいたい。
何があっても最後まで一緒にいたい。



「フレイヤさん、来て……」

「……いいんだね?」

「うん、」

フレイヤさんの頬を撫でる。胸元を、お腹を撫でる。彼の傷が全部なくなればいいのに。彼を脅かすものなんて全部消えればいいのに。

そう思って、フレイヤさんを見つめる。

ゆっくり顔が近づいてくる。
口付けが震えていた。僕の唇かフレイヤさんの唇かわからないけど、小さな震えを押さえ込むように、どちらからともなく舌を絡めあった。


「んっ、ふ、ぁ……んっ………んんんっ、! ぁあっ、!!!」

途端、ものすごい熱くてものすごい大きなものが僕の中へ侵入し始めた。初めは怖かったその熱がフレイヤさんのものだとわかった瞬間、とてつもなく愛おしく感じた。

「はぁっ、ぁああっ、ぁあ!」

「ハルオミ、苦しいね、っごめんね、」

「ぁぁあっ、だい、っじょうぶ……フレイヤ、さん、全部……ちょうだい…ぁあっ」

フレイヤさんも苦しそうだ。
少し進んでは止まり、また少し進んでは止まり。そうやってゆっくりと僕を穿つ。

苦しいのに嬉しい。苦しいけど気持ちいい。

フレイヤさんに手を伸ばせば、大きな体が抱きしめてくれた。広い背中をさする。この痕が消えますように。

「ぁぁあっ、ん、ぁぁああっ!!」

急に目の前がチカチカと点滅し出した。フレイヤさんの先端が、僕のいいところを掠めたのだ。

「ぁぁあっ、も、っと……ぁあっ、はぁ」

もっと奥に飲み込もうと腰を動かせば、フレイヤさんにガチっと腰を掴まれた。

「だめだよハルオミ、無理に動かせば君の中が傷ついてしまう」

確かに、フレイヤさんのが大きくて僕の中はもうぎちぎちだ。でも僕の心はもっとたくさん彼を欲しがっている。

「あぁぁっ、んっ……んん」

「ハルオミ、呼吸が止まってしまっている。深く息を吸って」

「んんっあ、ふぅ、はぁ…っ、ぁあ」

「そう、上手だ」

フレイヤさんの進入に合わせて呼吸を整える。彼に撫でられた頭からぬくもりが身体に広がり、せっかく整えた呼吸もすぐに乱れてしまう。

自分はこんなにも欲深かったのか、と驚く。
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