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東の祓魔師と側仕えの少年

25.※やられたらやり返す※

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あれよあれよと言う間に恐ろしい追い剥ぎにあった。

そしてイザベラかパネースさんかは分からないが ( たぶんイザベラ )、どちらかの魔法で体が勝手に寝っころび、瞬く間に腕をひとまとめに括り上げられ、ベッドヘッドに縛り付けられた。


「あの……」

「ハルオミも思い知るがいい」

イザベラの笑顔が怖い。

「イザベラ、これでいいですか?」

パネースさんは手元に何かを出現させた。ガーゼみたいな布と、何かが入った容器……?

「おう」

イザベラはそれを受け取る。
ちょっと二人とも、こんな時だけ一致団結しないでよ。そしてそれは何!?

「さっきのお返しに……天国見せてやるよ」

……怒ってる。

僕の脚の間に位置取ったイザベラはにやりと笑って、容器の中の液体にガーゼを浸した。いい香りがするのでこの液体はおそらく香油だろう。ひたひたに香油の染み込んだガーゼを広げて、………!?

「ちょ、え、っあの……」

イザベラは信じられないことに、ガーゼを僕の陰茎の先端に当てた。

「大丈夫大丈夫、ちょ~っと気持ちよくなるだけだから」

「イザベ…っぁぁあ、はぁっ、あぁ、なに、なに、ぁぁ」

イザベラはガーゼを両手で持って左右に擦ってくる。その間にもパネースさんは僕の乳首をねっとりじっくり舐めて刺激を与える。

「ぁあっ!、や、ぁぁぁあ、んぅ、っ、ぁぁあ…ぁぁあっ!」

上半身と下半身を一気に責め立てられ、僕は呆気なく精を放った。

「はぁっ、はぁ、ぁぁ、はぁっ」

「おや、もう出てしまったのですか?」

「ハルオミは堪え性が無いなあ」

俺が鍛えてやる、と言いながら再びガーゼで擦る。

「やぁっ!ああぁ、だめ、だめだめっんぅぁぁあっ、あぁっ、」

「ハルオミ君って純粋そうに見えてひどく艶めかしいから、ついいじめたくなっちゃうんですよね」

ほんとパネースさん、笑顔で怖いこと言う。
でも今一番怖いのはイザベラの両手だ。何とかして退けられないからと、僕は足で抵抗の意を示した。

すると二人の目つきが変わった。



あ、やってしまった。



「あっ、あぁっ、あ、ぁぁああっ!」

「ハルオミ、今俺を蹴ろうとしたな…?」

「ぁあぁっ、ごめ、っなさ、ぁああぁ、っ、!」

イザベラの手とパネースさんの舌が一層早まった。
もう出ちゃう、さっき出したばっかりなのに。

「ぁああぁっ! それ、だめっ!ぁあっ、」

強い快感に頭がおかしくなる。

「ぁぁあっ、いく、でちゃう……ぁぁああ、っ出して、も、っいい…? 」

許しを乞えば、ごくっと生唾を飲んだ二人が許可をくれた。

「ええ、いっぱい出してください?」

「ハルオミ、えっろ……」

「ぁあぁっ、ぁあ、いく、いっ、ちゃ…ぁぁあっ、んぅ、はぁっ、」

脚が不自然に震える。
お尻を触られている時とはまた違う快感に、僕の堪え性のない腰はびくびくと動きガーゼに陰茎を擦り付けていた。

「んぁ、ぁあっ、…ぁぁああっ、!!」

2回目なのにたくさん出ちゃった。

力尽きた。
もう降参だ。

「はぁ、はぁっ、はぁ、」

快感からくる生理現象なのか、涙が浮かび目の前が滲んでいる。顔も熱い。

「ハルオミ君、大大大ですか?」


「ん……きもち、よかった……」


——ごくっ、


再び生唾を飲んだ二人は顔を見合わせた。そして僕はこの後、未知の世界に連れて行かれたのだった。



立て続けに合計4回吐精をしたことも、余韻で数分間ゆるい絶頂を迎え続けたことも何もかも初めてだった。最後には力尽きて、一瞬意識が飛びかけた。


二人はやり過ぎたと気づいたのか、すごく謝って来て体も全部綺麗にしてくれて、服も元通りに着せてくれて、お部屋に連れて行かれて布団の中に寝かされた。そして謝りながら「ゆっくり眠って」と言ってそれぞれの部屋に帰って行った。



「ちぇっ、パネースさんの体ちょっと興味あったから、僕も触りたかったのに」



雌雄同体の体がどんな作りか少し、いやだいぶ興味があったから見れると思ったのにな。

………って、もしかして今僕すっごいセクハラ発言した? パネースさんてつまり男性とは違うのかな? でもイザベラと普段から普通にえっちなことしてるって言ってたし、異性でそんなこと大っぴらに言わないよね。

同性でも言わないか。

この世界の常識はまだ色々とわからないことが多い。雌雄同体ってこの世界ではどういう立ち位置なんだろう。女性扱いされてるわけじゃなさそうだったし、でも子供を産むのは雌雄同体の人で……。考えてもわかんないや。


しかしほんと、疲れた。
色々と空っぽだ。


でもなんていうか、気が紛れたなあ。フレイヤさんのことが心配で心配で、心配し過ぎて押しつぶされそうだったけど、二人のおかげでちょっと気晴らしになったかも。気晴らしというには代償が大きすぎる気もしないでは無いけど。



こんなに体は疲れているのに眠気が一向に訪れない。


僕はやっぱり、フレイヤさんがいないと眠れないのだとこの時改めて実感した。
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