143 / 171
王都〜第二章〜
給仕のプライベート②※
しおりを挟む
※R-18
◆
もう何度達したかわからなくなっていた。
激しい律動などなくても、自分の呼吸から生まれる振動でさえ刺激になった。
「ここ、気持ちいいね…ユリッタ」
「もっ、もう……や、やぁ…あぁあっ」
ビクビクと跳ねる私の腰を撫で、それから動けないように押さえつける。
良いところをゆっくりと丁寧に、私の中を味わうように突かれ、全身にビリビリと電流が走る。
「やあっ、あぁっ、あぁぁ……いっい…てる、のに…っ」
「嫌?じゃあ、やめよっか」
「………やだ……やめないで……っあぁだめだめっ……もう、むり……んんっやぁああ」
「ユリッタがやめないでって言ったんじゃない。
ほら、もうこんなに出てる」
「ああぁ……っ、ん、また…でるっ、でるからっ…
んんっあぁああっ……はっ、はぁ、はぁ……」
「可愛い…ユリッタ……」
ゆっくりと一度抜いて、私の唇やおへそ、胸に口付けを落とす。ブルネッラの唇を目で追っていると、まだまだ元気な彼のそれが目に入った。
大きな体がまたのしかかってきて、私の自由を奪う。両手を枕に縫い付けられ、露になった私の胸の突起を舌で転がす。
「あぁっ、いや…だ……あぁああっっ、いくいく、やだ、いっちゃ……あっんっ……」
「可愛いねユリッタ。こんなところでもイっちゃうの?」
彼もまた、私のスイッチを入れるのが得意だ。
「やぁ、わかっ……てる、くせに…あぁっんん、はや、くっ……」
「はやく、何?」
「たりない……っ」
「そっか。困ったなあ。……どうしよっか?」
「い……れて、はやく…」
「………っ」
———グッ……
「いや、あ、あ、ぁああぁッッッ………んん、はぁっ、はぁ、……」
お腹の奥が切なくなる。
体の底から湧き上がるほどの快感を与えられ、頭が腫れたみたいにおかしくなる。
「すごい、挿れただけでイっちゃったね。よしよし、気持ちいいね」
「んんああぁ、はぁ、……んっ、あぁ……きもち…」
暖かい体に全身を覆われ、全てを抱き込まれれば、もうどこへも逃げられない。逃がさないで。私をどこにもやらないで。
そんなわがままも、彼なら叶えてくれるのだろう。
◆
「ほんっっっっっとうに!!!すみませんでしたぁ!!!」
ここまで綺麗な土下座をする人間はブルネッラ以外に知らない。
「だから謝らなくても良いですから。仕掛けたのは私ですし。…腰はつらいけど」
「ごごごごめん、ごめんねっ、ほら、水飲んで…それから横になって……どこ?腰のどこが辛い?」
私の首元まで毛布をかけて慌てふためくブルネッラは、先ほどの獣同然の彼とは別人だ。
二人でながいなが~い情事に及んだ後、お風呂に入り体を清め寝台を整え、やっと寝床についた。終始謝り倒す彼を先程から宥めているのに、この通りだ。
彼は私を組み敷く時、ああなる。
それは本人も自覚があるから、決して自分から私を抱こうとはしない。おおよそ、無理をさせてしまうだとか傷つけてしまうだとか思っているのだろう。
別に無理したって良いし、ブルネッラになら傷つけられたって良い。けれど彼は絶対に私が嫌がることはしない。
だから、良いのに。
「腰、温めよっか。タオル持って来るからいい子で待ってて」
そう言って部屋を飛び出し浴室へ急ぐ。
彼はとてもあたたかい人間だ。
彼が魔力であたためたタオルは、じんわりと心地よく腰の痛みを癒す。まるで彼自身の熱が体に入り込んでいるみたいだ。
「きもちい……」
この温もりが心地よくて、うとうとと瞼が重くなる。
「ユリッタ、このまま寝る?でもうつ伏せで寝たらもっと腰痛めちゃうかな。どうしよう……一度上を向ける?」
もう。まどろっこしい。
こっちはこんなに眠たいのに。
腕を引き隣に寝かせて彼に縋り付けば、この世で一番心地よい寝床の完成だ。
「もう、仕方ないな。……おやすみ。今日もありがとう。
愛してるよ、ユリッタ」
こんなにまっすぐな言葉をくれるのに、私を襲う根性もない彼がひどく愛おしい。
前髪が、長い指によってはらりと退けられる。寒くなったそこにあたたかい感触と吐息が降りかかる。
おでこに口付けなんて、愛しい人間にしかしないでしょうに。
———————おまけ—————
朝。ユリッタとブルネッラは自室で朝食をとっていた。
ブルネッラの淹れるあたたかい茶と香ばしいパンが、ユリッタは好きだった。
「で、いつ結成したんだい?」
「何がです?」
早めに起きて談笑しながらゆっくりと朝食をとる時間は二人のお気に入りの時間だ。
「"アキオ様の恋を陰から応援し隊" だっけ?
どうせ君が本人の了承を得ず勝手に作ったんだろう?」
「アキオ様にお伝えしてしまっては、"陰から" では無くなってしまうでしょう」
「それはそうだけど……って、隊長ってことは隊員もいるのかい?」
「もちろん。副隊長はアフメト・メテ隊員です。それからタニョ・イガ隊員、ラコバ・ガシモワ料理長。そしてオクサナ・オグルィ先生が在籍しております」
「オグルィ先生まで!?……なかなか粒揃いなんだねえ」
「でもブルネッラは入れてあげません」
「えぇ~何でだい?僕だってアキオ君を応援しているのに」
「初対面でアキオ様に生意気な口を聞くなんてあり得ません。そんな奴に資格はありません」
「まだ根に持ってたの」
「当たり前です!アキオ様がお許しになっても、私が許しません」
「意地悪だなあ」
「何と言ってもダメです」
「はいはい。…あ、ユリッタ、唇にパンくずが付いてる」
ブルネッラは皮膚の薄いユリッタの唇を指で拭う。
「あぁ…どうも」
「それと君の制服、シャツの袖がほつれたから直しておいた」
「ありがとうございます…あ、しまった。そういえば昨日脱ぎっぱなしで」
「シワ伸ばしてあそこに掛けてあるよ」
「…ありがとうございます」
普段は給仕として掃除も洗濯も料理も完璧にこなすユリッタも、ここでは尽くされるままだ。
少しの悔しさはあるものの、ブルネッラの優しさに甘えるのがなんだかんだで大好きなユリッタなのであった。
————————————————
◆
もう何度達したかわからなくなっていた。
激しい律動などなくても、自分の呼吸から生まれる振動でさえ刺激になった。
「ここ、気持ちいいね…ユリッタ」
「もっ、もう……や、やぁ…あぁあっ」
ビクビクと跳ねる私の腰を撫で、それから動けないように押さえつける。
良いところをゆっくりと丁寧に、私の中を味わうように突かれ、全身にビリビリと電流が走る。
「やあっ、あぁっ、あぁぁ……いっい…てる、のに…っ」
「嫌?じゃあ、やめよっか」
「………やだ……やめないで……っあぁだめだめっ……もう、むり……んんっやぁああ」
「ユリッタがやめないでって言ったんじゃない。
ほら、もうこんなに出てる」
「ああぁ……っ、ん、また…でるっ、でるからっ…
んんっあぁああっ……はっ、はぁ、はぁ……」
「可愛い…ユリッタ……」
ゆっくりと一度抜いて、私の唇やおへそ、胸に口付けを落とす。ブルネッラの唇を目で追っていると、まだまだ元気な彼のそれが目に入った。
大きな体がまたのしかかってきて、私の自由を奪う。両手を枕に縫い付けられ、露になった私の胸の突起を舌で転がす。
「あぁっ、いや…だ……あぁああっっ、いくいく、やだ、いっちゃ……あっんっ……」
「可愛いねユリッタ。こんなところでもイっちゃうの?」
彼もまた、私のスイッチを入れるのが得意だ。
「やぁ、わかっ……てる、くせに…あぁっんん、はや、くっ……」
「はやく、何?」
「たりない……っ」
「そっか。困ったなあ。……どうしよっか?」
「い……れて、はやく…」
「………っ」
———グッ……
「いや、あ、あ、ぁああぁッッッ………んん、はぁっ、はぁ、……」
お腹の奥が切なくなる。
体の底から湧き上がるほどの快感を与えられ、頭が腫れたみたいにおかしくなる。
「すごい、挿れただけでイっちゃったね。よしよし、気持ちいいね」
「んんああぁ、はぁ、……んっ、あぁ……きもち…」
暖かい体に全身を覆われ、全てを抱き込まれれば、もうどこへも逃げられない。逃がさないで。私をどこにもやらないで。
そんなわがままも、彼なら叶えてくれるのだろう。
◆
「ほんっっっっっとうに!!!すみませんでしたぁ!!!」
ここまで綺麗な土下座をする人間はブルネッラ以外に知らない。
「だから謝らなくても良いですから。仕掛けたのは私ですし。…腰はつらいけど」
「ごごごごめん、ごめんねっ、ほら、水飲んで…それから横になって……どこ?腰のどこが辛い?」
私の首元まで毛布をかけて慌てふためくブルネッラは、先ほどの獣同然の彼とは別人だ。
二人でながいなが~い情事に及んだ後、お風呂に入り体を清め寝台を整え、やっと寝床についた。終始謝り倒す彼を先程から宥めているのに、この通りだ。
彼は私を組み敷く時、ああなる。
それは本人も自覚があるから、決して自分から私を抱こうとはしない。おおよそ、無理をさせてしまうだとか傷つけてしまうだとか思っているのだろう。
別に無理したって良いし、ブルネッラになら傷つけられたって良い。けれど彼は絶対に私が嫌がることはしない。
だから、良いのに。
「腰、温めよっか。タオル持って来るからいい子で待ってて」
そう言って部屋を飛び出し浴室へ急ぐ。
彼はとてもあたたかい人間だ。
彼が魔力であたためたタオルは、じんわりと心地よく腰の痛みを癒す。まるで彼自身の熱が体に入り込んでいるみたいだ。
「きもちい……」
この温もりが心地よくて、うとうとと瞼が重くなる。
「ユリッタ、このまま寝る?でもうつ伏せで寝たらもっと腰痛めちゃうかな。どうしよう……一度上を向ける?」
もう。まどろっこしい。
こっちはこんなに眠たいのに。
腕を引き隣に寝かせて彼に縋り付けば、この世で一番心地よい寝床の完成だ。
「もう、仕方ないな。……おやすみ。今日もありがとう。
愛してるよ、ユリッタ」
こんなにまっすぐな言葉をくれるのに、私を襲う根性もない彼がひどく愛おしい。
前髪が、長い指によってはらりと退けられる。寒くなったそこにあたたかい感触と吐息が降りかかる。
おでこに口付けなんて、愛しい人間にしかしないでしょうに。
———————おまけ—————
朝。ユリッタとブルネッラは自室で朝食をとっていた。
ブルネッラの淹れるあたたかい茶と香ばしいパンが、ユリッタは好きだった。
「で、いつ結成したんだい?」
「何がです?」
早めに起きて談笑しながらゆっくりと朝食をとる時間は二人のお気に入りの時間だ。
「"アキオ様の恋を陰から応援し隊" だっけ?
どうせ君が本人の了承を得ず勝手に作ったんだろう?」
「アキオ様にお伝えしてしまっては、"陰から" では無くなってしまうでしょう」
「それはそうだけど……って、隊長ってことは隊員もいるのかい?」
「もちろん。副隊長はアフメト・メテ隊員です。それからタニョ・イガ隊員、ラコバ・ガシモワ料理長。そしてオクサナ・オグルィ先生が在籍しております」
「オグルィ先生まで!?……なかなか粒揃いなんだねえ」
「でもブルネッラは入れてあげません」
「えぇ~何でだい?僕だってアキオ君を応援しているのに」
「初対面でアキオ様に生意気な口を聞くなんてあり得ません。そんな奴に資格はありません」
「まだ根に持ってたの」
「当たり前です!アキオ様がお許しになっても、私が許しません」
「意地悪だなあ」
「何と言ってもダメです」
「はいはい。…あ、ユリッタ、唇にパンくずが付いてる」
ブルネッラは皮膚の薄いユリッタの唇を指で拭う。
「あぁ…どうも」
「それと君の制服、シャツの袖がほつれたから直しておいた」
「ありがとうございます…あ、しまった。そういえば昨日脱ぎっぱなしで」
「シワ伸ばしてあそこに掛けてあるよ」
「…ありがとうございます」
普段は給仕として掃除も洗濯も料理も完璧にこなすユリッタも、ここでは尽くされるままだ。
少しの悔しさはあるものの、ブルネッラの優しさに甘えるのがなんだかんだで大好きなユリッタなのであった。
————————————————
10
お気に入りに追加
375
あなたにおすすめの小説
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
私の事を調べないで!
さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と
桜華の白龍としての姿をもつ
咲夜 バレないように過ごすが
転校生が来てから騒がしくなり
みんなが私の事を調べだして…
表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓
https://picrew.me/image_maker/625951
真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる