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旅路
震える叫号②◉sideJILL
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「あなたには無理だ」
心を痛めた民間人との出会いは、どうしても己の無力さを痛感してしまう。
しかしたった今、か弱くもどこか力強い叫号に背中を押された私は、この男の心を救うことができる、そういう根拠の無い自信がどこからともなく湧くのである。
「これが人を刺すという感覚だ。優しいあなたに耐えられるはずがない」
そう言って声の主を振り返る。メテに付き添われ膝をついてしまっているが、大きな目は強く私を捉えている。凛々しい彼に恥じぬよう、目の前の男に向き合う。
うずくまって嗚咽を漏らす男は「なんて、なんてことを・・・」と呻きながら後悔に駆られている。
「問題ない。私には何ということの無い傷だ。あなたが今まで負ってきたであろう心の傷に比べれば」
先ほどまでナイフを固く握りしめていた手が震えている。さぞ怖くて仕方がなかっただろう。しかし後に引くという選択肢は無かったのだ。
退くことは、時に前進するよりも大きな勇気が要る。
その気持ちはよく分かる。
「一つ問いたい。あなたはどこの町から来た?」
「俺は・・・ダリタリの町から来た。あの町の北側の枝は腐り始めちまって環境も悪い。子供も、体を悪くした」
徐々にだが、男の声に意思が戻り始めた。
「お子さんはいくつだ?」
「先週、8つになったばかりだ」
「さぞ苦しんでいるのだろう」
「しかし・・・!薬を買う金も、木を回復させるために樹木医を呼ぶ金も無い・・・。もう、もう無理なんだ」
ダリタリの町といったらここから南西にある町か。
遠すぎるということはないが、ここから向かうよりも奴隷市の調査拠点からの方が近い。
「イガ、拠点に隊員はどのくらい残っている」
「はい。隊員の3分の2ほどは通常業務に戻りましたが、あとの者と樹木医アーボリスト、医師の数名はまだ残っています」
「樹木医と医師だけでもすぐに派遣したい。拠点からダリタリの町まで、最短ルートでどのくらいだ?」
「ドラゴンの隊員が残っておりますので、その者が飛べば数時間で到着できるかと。かなり揺れるので、同行者の体調は保証できませんが・・・」
イガが苦笑を浮かべる。
なるほど、それなら問題ないな。
「では、その隊員と樹木医、医師1名ずつの派遣を至急要請する。構わんな?」
「エチケット袋の携帯を忘れずに、と伝えておいてください」
イガの了解を得、周囲を取り巻く精霊に意識を集める。
地下から指示を出していたことを思えば至極簡単な作業であるが、この間はかなりの集中力を使うので身体の回復が滞ってしまう。なかなか父のように上手くはできないな。
・・・よし。何とか疎通は完了した。
精霊に指示を伝達するよう呼び掛けたので、これで無事ダリタリの町に、
ああ、大事な事を忘れていた。エチケット袋の携帯も忘れずに・・・か。確かにドラゴンの飛行は、慣れた者でないと揺れに酔い、胃から込み上げるものがあるだろう。
慌てて精霊を呼び止めて補足する。
イガの指示はいつも的確だな。頼もしい限りだ。
「そんなことで呼び止めるな」という精霊の声が聞こえたような気がしないでもないが、構わずもう一度男に向き直る。
「すぐに軍の者を向かわせる。今日中に到着するだろう」
「だからそんな金払えるやつなんか、あの町にはいないんだ」
「国が樹木を管理するのは当然の義務だ。あなた方が金を払う必要はない」
男がはっと頭を上げてこちらを見る。
よかった、顔に精気が戻っている。
「申し訳なかった。町の状態に気づくことができなかったのは私たち軍の責任でもある。言い訳に過ぎんが、戦争で軍も崩壊した。新たな体制が整って間もないのだ。力及ばず、あなた方には苦痛を強いた」
男の顔がゆっくりと歪みだす。
「そんな、あんたが謝る必要は・・・。
何てことを、本当に、本当に俺は、取り返しのつかないこと・・・」
「殺意の無い刃など、打ち身のようなものだ」
男が地面に伏して静かに泣き叫んでいる。今まで堰き止めていたものが全て流れ出ているかのようだ。私は彼の心を救うことができたのだろうか。その答えは彼にも分かるまい。
後のことはイガやメテがうまくやるだろう。
私は、私を奮い立たせてくれた声の主の元へと向かう。
メテに目配せをし、男の手当を任せた。
「あ・・・」
アキオから漏れた声。
何度聞いても可憐で、それでいてどこか力強さも持ち合わせる不思議な声だ。
「アキオ、先ほど私の名を呼んだのは君か」
「はい・・・」
「そうか。君の声が私を呼んでくれたのか。何と美しい・・・」
「ジ、ジルさんそれより、ケガは」
アキオが慌てたような声を出す。なるほど、表情だけでは考えていることが捉えづらいが、その音色と合わされば控え目ではあるが何とも愛らしい喜怒哀楽を見せてくれるのだな。
「言っただろう、すぐに治る」
「そういうことじゃ・・・!」
言うやいなやアキオがため息をついてそっぽを向いてしまった。
これは、もしや、怒っているのか・・・?
◆
アキオと二人で馬車に乗り込む。彼は手当を買って出てくれた。
小さな手で消毒を施し、ガーゼを当て、包帯を巻く。
何と優しい手つきだろう。少し前まで私が彼にしていたことを、今は彼がしてくれている。
その手を通して私の中に何か温かいものが流れ込んでいるようだ。
が、目の前の顔はどこかぶすっとして、心なしか頬は気持ち程度膨らんでいるような。
「アキオ・・・」
「・・・」
呼び掛けても反応をしてくれない。今までこんなことは無かった。
「アキオ、もう一度名を呼んでくれないか?」
私の言葉に間髪入れずキリッと鋭い視線で見上げてきた。
何か気に入らぬことでもあったのかもしれない。
まさか、本当に怒らせてしまったのか!?
私は何かしただろうか。
「いつもこんな感じなんですか」
やっとのことで発せられた言葉の意味は、すぐには理解できなかった。
「こんな感じ、というと」
「自分のこと、こんなに簡単に傷つけてしまうのですか」
わずかに不機嫌を滲ませた顔をこちらに向ける。
何と・・・。まさかこの子は、私を思って叱ってくれているというのか?
「僕から見ても、あの男の人が強くないことは分かりました。簡単に避けられたと思います。なのに・・・」
こんな幸せなことがあっていいのかと、状況を勘繰ってしまう。
この優しい子に自分を取り繕ってはいけない。アキオに、そして何より自分自身に真正面から向き合わねばと思った。
「情けをかけたと思われても仕方ない。
しかし、あの当然の怒りを、行き場の無い嘆きを誰かが受け入れなければいけないと思ってしまった。
自分でもあの行動が正しいことなのかは分からない」
何が正解かはいつもわからない。
「私はまだまだ未熟だ。私のせいでアキオに怖い思いをさせてしまったのだな」
アキオは威勢の良かった肩をすぼめてこう呟く。
「ごめんなさい。自分勝手を言ってしまって」
「アキオが謝ることではない!それより、私の名を呼んでくれ」
譲らぬ私に、アキオは顔を上げて呆れた素振りを見せながらも
「ジルさん」
と、贅沢なわがままを叶えてくれた。
◆
アキオと共に馬車を出て男を見送る。町までイガだけでも付き添わせようかと提案したが、一人でも構わないということだ。
「精霊に見守ってもらうので安心して帰路につけ」と伝え、水や、軍が携帯している栄養食も持たせる。
メテが「摂取のし過ぎはかえって体に良くありませんからね。あなたもきちんと医師の診断を受けて、栄養のあるものを食べてください」と補足する。彼も本当に気の利く奴だ。
ダリタリの町から近い地で任務に当たっている者には、落ち着き次第町へ必要物資を届けるように追加で指示を出した。支援体制も徐々に整えよう。
今後のことを頭の中で立案していると、アキオの目が何かを捉えていることに気がついた。
視線の先の男は、同様にこちらを見据えている。
「君は、戦争孤児なのか?」
男がアキオに問いかけた。
「僕は・・・」
私はなぜかその問いに対する答えよりも、凛とした声で彼がどんな言葉を紡ぐのか、ただそれだけに釘付けになった。
「僕は、世の中のこと、何も知りませんでした。軍の方々が色々なことを教えてくれました。僕も、あなたのお子さんも、まだまだ知らないことがたくさんあると思います」
まだ声を出し慣れていないのだろう、ところどころ喉にかかりつつも堂々と話す姿は、勇猛な騎士のようでもあり儚い花のようでもある。
「子供の世界は、想像するよりも小さい。
今のお子さんにとって、あなたが『世界』そのものなんです。あなたが居なくなってしまっては、これから進むべき道を、見るべき世界を失ってしまいます。あなたの代わりはいないんです」
単なる森の中でしかないこの場所が、彼のためだけのステージになったかのように、華やかに輝いている。草や風も彼をこの森に歓迎しているように優しく揺れ、なびく。
「あなたはとても良い父親だと思います」
小さな口から出てくる言葉はどれも美しい。
「どうかご自身のこともお大事に」
イガもメテも、彼の姿に目を奪われているようだった。
「ありがとう、ありがとう・・・!!!」
発する言葉すべてに不思議な力がこもっているようだ。
男の心を救ったのは、そして私の心までもをあたたかく包んで救ったのは、他でもないアキオだった。
心を痛めた民間人との出会いは、どうしても己の無力さを痛感してしまう。
しかしたった今、か弱くもどこか力強い叫号に背中を押された私は、この男の心を救うことができる、そういう根拠の無い自信がどこからともなく湧くのである。
「これが人を刺すという感覚だ。優しいあなたに耐えられるはずがない」
そう言って声の主を振り返る。メテに付き添われ膝をついてしまっているが、大きな目は強く私を捉えている。凛々しい彼に恥じぬよう、目の前の男に向き合う。
うずくまって嗚咽を漏らす男は「なんて、なんてことを・・・」と呻きながら後悔に駆られている。
「問題ない。私には何ということの無い傷だ。あなたが今まで負ってきたであろう心の傷に比べれば」
先ほどまでナイフを固く握りしめていた手が震えている。さぞ怖くて仕方がなかっただろう。しかし後に引くという選択肢は無かったのだ。
退くことは、時に前進するよりも大きな勇気が要る。
その気持ちはよく分かる。
「一つ問いたい。あなたはどこの町から来た?」
「俺は・・・ダリタリの町から来た。あの町の北側の枝は腐り始めちまって環境も悪い。子供も、体を悪くした」
徐々にだが、男の声に意思が戻り始めた。
「お子さんはいくつだ?」
「先週、8つになったばかりだ」
「さぞ苦しんでいるのだろう」
「しかし・・・!薬を買う金も、木を回復させるために樹木医を呼ぶ金も無い・・・。もう、もう無理なんだ」
ダリタリの町といったらここから南西にある町か。
遠すぎるということはないが、ここから向かうよりも奴隷市の調査拠点からの方が近い。
「イガ、拠点に隊員はどのくらい残っている」
「はい。隊員の3分の2ほどは通常業務に戻りましたが、あとの者と樹木医アーボリスト、医師の数名はまだ残っています」
「樹木医と医師だけでもすぐに派遣したい。拠点からダリタリの町まで、最短ルートでどのくらいだ?」
「ドラゴンの隊員が残っておりますので、その者が飛べば数時間で到着できるかと。かなり揺れるので、同行者の体調は保証できませんが・・・」
イガが苦笑を浮かべる。
なるほど、それなら問題ないな。
「では、その隊員と樹木医、医師1名ずつの派遣を至急要請する。構わんな?」
「エチケット袋の携帯を忘れずに、と伝えておいてください」
イガの了解を得、周囲を取り巻く精霊に意識を集める。
地下から指示を出していたことを思えば至極簡単な作業であるが、この間はかなりの集中力を使うので身体の回復が滞ってしまう。なかなか父のように上手くはできないな。
・・・よし。何とか疎通は完了した。
精霊に指示を伝達するよう呼び掛けたので、これで無事ダリタリの町に、
ああ、大事な事を忘れていた。エチケット袋の携帯も忘れずに・・・か。確かにドラゴンの飛行は、慣れた者でないと揺れに酔い、胃から込み上げるものがあるだろう。
慌てて精霊を呼び止めて補足する。
イガの指示はいつも的確だな。頼もしい限りだ。
「そんなことで呼び止めるな」という精霊の声が聞こえたような気がしないでもないが、構わずもう一度男に向き直る。
「すぐに軍の者を向かわせる。今日中に到着するだろう」
「だからそんな金払えるやつなんか、あの町にはいないんだ」
「国が樹木を管理するのは当然の義務だ。あなた方が金を払う必要はない」
男がはっと頭を上げてこちらを見る。
よかった、顔に精気が戻っている。
「申し訳なかった。町の状態に気づくことができなかったのは私たち軍の責任でもある。言い訳に過ぎんが、戦争で軍も崩壊した。新たな体制が整って間もないのだ。力及ばず、あなた方には苦痛を強いた」
男の顔がゆっくりと歪みだす。
「そんな、あんたが謝る必要は・・・。
何てことを、本当に、本当に俺は、取り返しのつかないこと・・・」
「殺意の無い刃など、打ち身のようなものだ」
男が地面に伏して静かに泣き叫んでいる。今まで堰き止めていたものが全て流れ出ているかのようだ。私は彼の心を救うことができたのだろうか。その答えは彼にも分かるまい。
後のことはイガやメテがうまくやるだろう。
私は、私を奮い立たせてくれた声の主の元へと向かう。
メテに目配せをし、男の手当を任せた。
「あ・・・」
アキオから漏れた声。
何度聞いても可憐で、それでいてどこか力強さも持ち合わせる不思議な声だ。
「アキオ、先ほど私の名を呼んだのは君か」
「はい・・・」
「そうか。君の声が私を呼んでくれたのか。何と美しい・・・」
「ジ、ジルさんそれより、ケガは」
アキオが慌てたような声を出す。なるほど、表情だけでは考えていることが捉えづらいが、その音色と合わされば控え目ではあるが何とも愛らしい喜怒哀楽を見せてくれるのだな。
「言っただろう、すぐに治る」
「そういうことじゃ・・・!」
言うやいなやアキオがため息をついてそっぽを向いてしまった。
これは、もしや、怒っているのか・・・?
◆
アキオと二人で馬車に乗り込む。彼は手当を買って出てくれた。
小さな手で消毒を施し、ガーゼを当て、包帯を巻く。
何と優しい手つきだろう。少し前まで私が彼にしていたことを、今は彼がしてくれている。
その手を通して私の中に何か温かいものが流れ込んでいるようだ。
が、目の前の顔はどこかぶすっとして、心なしか頬は気持ち程度膨らんでいるような。
「アキオ・・・」
「・・・」
呼び掛けても反応をしてくれない。今までこんなことは無かった。
「アキオ、もう一度名を呼んでくれないか?」
私の言葉に間髪入れずキリッと鋭い視線で見上げてきた。
何か気に入らぬことでもあったのかもしれない。
まさか、本当に怒らせてしまったのか!?
私は何かしただろうか。
「いつもこんな感じなんですか」
やっとのことで発せられた言葉の意味は、すぐには理解できなかった。
「こんな感じ、というと」
「自分のこと、こんなに簡単に傷つけてしまうのですか」
わずかに不機嫌を滲ませた顔をこちらに向ける。
何と・・・。まさかこの子は、私を思って叱ってくれているというのか?
「僕から見ても、あの男の人が強くないことは分かりました。簡単に避けられたと思います。なのに・・・」
こんな幸せなことがあっていいのかと、状況を勘繰ってしまう。
この優しい子に自分を取り繕ってはいけない。アキオに、そして何より自分自身に真正面から向き合わねばと思った。
「情けをかけたと思われても仕方ない。
しかし、あの当然の怒りを、行き場の無い嘆きを誰かが受け入れなければいけないと思ってしまった。
自分でもあの行動が正しいことなのかは分からない」
何が正解かはいつもわからない。
「私はまだまだ未熟だ。私のせいでアキオに怖い思いをさせてしまったのだな」
アキオは威勢の良かった肩をすぼめてこう呟く。
「ごめんなさい。自分勝手を言ってしまって」
「アキオが謝ることではない!それより、私の名を呼んでくれ」
譲らぬ私に、アキオは顔を上げて呆れた素振りを見せながらも
「ジルさん」
と、贅沢なわがままを叶えてくれた。
◆
アキオと共に馬車を出て男を見送る。町までイガだけでも付き添わせようかと提案したが、一人でも構わないということだ。
「精霊に見守ってもらうので安心して帰路につけ」と伝え、水や、軍が携帯している栄養食も持たせる。
メテが「摂取のし過ぎはかえって体に良くありませんからね。あなたもきちんと医師の診断を受けて、栄養のあるものを食べてください」と補足する。彼も本当に気の利く奴だ。
ダリタリの町から近い地で任務に当たっている者には、落ち着き次第町へ必要物資を届けるように追加で指示を出した。支援体制も徐々に整えよう。
今後のことを頭の中で立案していると、アキオの目が何かを捉えていることに気がついた。
視線の先の男は、同様にこちらを見据えている。
「君は、戦争孤児なのか?」
男がアキオに問いかけた。
「僕は・・・」
私はなぜかその問いに対する答えよりも、凛とした声で彼がどんな言葉を紡ぐのか、ただそれだけに釘付けになった。
「僕は、世の中のこと、何も知りませんでした。軍の方々が色々なことを教えてくれました。僕も、あなたのお子さんも、まだまだ知らないことがたくさんあると思います」
まだ声を出し慣れていないのだろう、ところどころ喉にかかりつつも堂々と話す姿は、勇猛な騎士のようでもあり儚い花のようでもある。
「子供の世界は、想像するよりも小さい。
今のお子さんにとって、あなたが『世界』そのものなんです。あなたが居なくなってしまっては、これから進むべき道を、見るべき世界を失ってしまいます。あなたの代わりはいないんです」
単なる森の中でしかないこの場所が、彼のためだけのステージになったかのように、華やかに輝いている。草や風も彼をこの森に歓迎しているように優しく揺れ、なびく。
「あなたはとても良い父親だと思います」
小さな口から出てくる言葉はどれも美しい。
「どうかご自身のこともお大事に」
イガもメテも、彼の姿に目を奪われているようだった。
「ありがとう、ありがとう・・・!!!」
発する言葉すべてに不思議な力がこもっているようだ。
男の心を救ったのは、そして私の心までもをあたたかく包んで救ったのは、他でもないアキオだった。
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