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幕開けのツリーハウス
早朝
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瞼が音を立てるほどの勢いでバチリと目が覚めた。辺りは暗い。
急激な意識の浮上により、状況把握が一瞬遅れる。隣からジルさんの寝息が聞こえてきたので、寝室で寝ていたのだとわかった。
なんだ夢か、
なんて思えたらどんなに良かっただろう。くすぶりが治まって冷静になった頭は記憶を鮮明に呼び起こす。ジルさんの手を汚して、そのまま寝た。
人様の寝室でやって良いことと悪いことがある。思い切り後者をぶちかましてしまった。
もしかしたら嫌われたかもしれない。何をしても嫌ったりしないとジルさんは言ってくれたが、こういったケースは想定外だろう。僕だって想像してない。
忌々しい記憶から逃げ出したくて、目を閉じて再び意識を落とすことに集中する。
すると視界以外の感覚が嫌というほど鋭くなって、一階のダイニングから聞こえてくる秒針の音とジルさんの寝息が鼓膜にこびりつき、余計に頭が冴えてしまう。
会って6日目の男の痴態を見せられた上に処理させられるなんて、災難すぎる。今気づいたけど僕ジルさんにとんでもなく過激なセクシャルハラスメントをしてしまったのではないか?
この世界の法律ってどうなんだろう、僕訴えられるのかな。ジルさん軍人だし、訴えられるというよりももう捕まるかもしれない。
意識が落ちないまま時間だけが過ぎる。
ジルさんの寝息はとても静かだ。『軍』ってもっとこう、イビキをかきながら雑魚寝してるイメージがあったから、すーすーと穏やかな音が意外で可愛らしさを感じてしまう。
ああだめだ。こんなこと考えたら余計に眠れなくなる。
どのくらい経ったのだろうか。一瞬目を開けると、白けた外が目に入った。日の出が近いのだろう。ジルさんを目に入れてしまう前に急いで閉じた。まともに顔を見れる自信は皆無だからだ。
さらにしばらく経った頃、ふと振動を感じる。静かだった隣がゴソゴソと音を立てている。
その小さな動きから生じたほんのわずかな風が顔に当たり、鼻腔いっぱいにジルさんの匂いが広がる。このまま寝たふりを続行する気満々だったが、甘く爽やかな匂いに一掴みの勇気を与えられた。
グダグダ考えている場合ではない。ちゃんとしなければ。ちゃんと謝らなければ。
隣の振動がベットから消え去る前に、がばっ!と起き上がる。ジルさんの顔を見てしまわないように勢いを利用してベッドに正座して思い切り頭を下げた。
いわゆる土下座というやつだ。社会人の土下座を舐めてはいけない。この時代に実際二度もやったことがあるんだからな。
布団に額を押し付け、誠意を示した。
すると、ガっと掴まれる感触が肩を襲う。
「やめなさい!アキオ。その体勢は脚に負担がかかるだろう」
背中を支えて体を起こしてくれる。ひどいことをさせられたのにどこまでも優しい。
「そうか、昨日のことを気にして眠れなかったのだな。
アキオ、あれは全く恥ずかしいことではない。男ならば当たり前の事だ。むしろ体が正常に機能していたのだと私は安心した」
ジルさんは僕の怪我や筋力、栄養面、歩行機能だけでなく、こういった生理的欲求の心配もしてくれていたらしい。
それでも、汚い手でジルさんの服を掴んだりしたのも許されることじゃない。セクハラのみならずモラハラまでしてしまった。
多分着替えたのだろうけど謝意は伝えねばと思い、昨日掴んでしまった部分を指さす。
「全く問題ない。それよりも、体は辛くないか?」
ジルさんこそ、心は辛くないか?
僕はいたって健康だし、むしろ元気になったし、スッキリしたのだけど。
やっとのことで顔をあげてジルさんを見ると、本当に気にしていないという顔をして純粋な心配だけを向けてくれていた。
いつまでももじもじ機嫌を斜めにしていたら、余計に気を遣わせてしまうだろう。
自分の機嫌くらいは自分でとらねば。いつも枕元に置いている紙とペンを取って、『大丈夫です。ありがとうございました』と精一杯の気持ちを伝える。これでもう昨日のことは忘れてしまおう。
「よし。アキオ、もう少し眠るか?」
じゃあこの話はこれで終わり、とばかりにジルさんが区切りをつけてくれた。
完璧に冴えてしまった頭は眠れる準備など整っておらず、首を横に振る。
「では一緒に下に降りよう。今日の朝食は何にしようか。今まで食べたもので、何か気に入ったものはあったか?」
元々食に興味がある方ではなかったから、今までは何を食べても基本的に同じように感じていたと思う。でもジルさんの作る料理は全部美味しくて、これはどんな味だろう、この甘辛い感じも好きだな、これは意外と弾力がある、といった具合に、食事の楽しみ方も学んだ。
気に入ったものか。2日目の朝に食べた、黒い芽キャベツみたいなのと薄い肉の炒め物がなんかアスパラベーコンっぽくて美味しかった。
料理名がわからないので、紙にそれっぽい絵を描いて伝えてみる。
「ああ、ザウの塩漬けとビュゼの炒め物か。あれは野菜も肉も入っているので栄養がある。今日も作ろう。それにしても、アキオは絵が上手いな」
何かを記述することに関しては慣れている自負がある。
取材などで、早口で喋る人の言葉を正確に書き取るため速記も習得したし、書き取りに迷う光景などは絵で模写して、後から文字に起こしていた。
今までそれを誰かから褒められたことなんて無かったからどうしてもくすぐったくなる。
一緒に着替えて、一緒に顔を洗って、一緒にキッチンで食材を物色した。
着替えている時にジルさんのバキバキに割れた腹筋がチラリと見えたので、何故かわからないけど反射的に目を逸らしてしまった。
最初にイガさんが届けてくれた食材は2日くらいで使い果たしていたようで、近くにいる軍の人が道すがらちょくちょく玄関の外に置いてくれているらしい。
宅配サービスの『置き配』よろしく、外に置かれたものを慣れた風に取りに行くジルさん。
食材を開封しながら一緒に献立を考える。
と言っても僕はジルさんの提案に頷くだけだけど。
流し台の前に置いてくれた椅子に座って、野菜を洗うのを手伝った。
最初はピーラーに似たような器具で人参に似たような野菜の皮を剥いたりしていたのだが、しばらくしていると器具を持つ手をジルさんにやんわり制止され、「アキオは几帳面だから、野菜を綺麗に洗って欲しい」と仰せつかった。
そういえば施設でカレーパーティーが開かれた際、玉ねぎを切ろうと包丁を持った僕に周りの大人や子供たちが「わー!秋雄くん、秋雄くん!置いて!危ない包丁置いて!」と騒ぎ何故か場がパニックに陥ったことを思い出した。
一人暮らしの時も、確かに料理するたびにどこかしら怪我をしていたので面倒くさくなり途中から専らコンビニ飯生活になった。
久しぶりに調理というものに携わったが、そんなに危なっかしかっただろうか。
兎にも角にも、ジルさんに任された大役をきっちり果たすために砂一粒残さぬよう念入りに洗った。
「とても綺麗になっている」と、その野菜たちを次々と美味しそうに変化へんげさせるジルさんは魔法使いみたいだ。
そういえば人に惹かれたり愛情が芽生えたりするのは、魔力の相性が良いものだけだと言っていた。あの時は子孫の残し方の方が気になってスルーしていたが、魔力って、人間はみんな魔力があるということか?
ということはみんな魔法使い?
今は火や刃物を扱っているから、また後でゆっくり聞いてみようか。
何かを知りたいとか、好奇心とか、思えば元の世界では全くと言って良いほど無かった。情報収集などは与えられた業務を遂行するための手段に過ぎず、その知識を何かに活かしたり人生を豊かにしたいと思う気持ちも知らなかった。
ここに来てジルさんにたくさんの気持ちを教えてもらった。せめてものお返しに、教えてもらった気持ちをジルさんにたくさん伝えた。
体もどんどん回復していっているのを感じる。恐らくもうしばらくしたら「王都」というところに行くのだろう。王都に到着したら、ジルさんともお別れになるんだろう。
その事実はとっくに理解して受け入れていたはずなのに、体を風が吹き抜けるような空虚さが何故か日ごと増している。どうせならこのまま風の精にでもなってしまいたい。実体を手放せば、侘しさも消え去ってくれるだろうか。
ま、こんなこと考えたってしょうがないのは分かっているから結局受け入れるしか無いんだけど。
この時間が続けばなぁ、という気持ちは、結局伝えられなかった。
急激な意識の浮上により、状況把握が一瞬遅れる。隣からジルさんの寝息が聞こえてきたので、寝室で寝ていたのだとわかった。
なんだ夢か、
なんて思えたらどんなに良かっただろう。くすぶりが治まって冷静になった頭は記憶を鮮明に呼び起こす。ジルさんの手を汚して、そのまま寝た。
人様の寝室でやって良いことと悪いことがある。思い切り後者をぶちかましてしまった。
もしかしたら嫌われたかもしれない。何をしても嫌ったりしないとジルさんは言ってくれたが、こういったケースは想定外だろう。僕だって想像してない。
忌々しい記憶から逃げ出したくて、目を閉じて再び意識を落とすことに集中する。
すると視界以外の感覚が嫌というほど鋭くなって、一階のダイニングから聞こえてくる秒針の音とジルさんの寝息が鼓膜にこびりつき、余計に頭が冴えてしまう。
会って6日目の男の痴態を見せられた上に処理させられるなんて、災難すぎる。今気づいたけど僕ジルさんにとんでもなく過激なセクシャルハラスメントをしてしまったのではないか?
この世界の法律ってどうなんだろう、僕訴えられるのかな。ジルさん軍人だし、訴えられるというよりももう捕まるかもしれない。
意識が落ちないまま時間だけが過ぎる。
ジルさんの寝息はとても静かだ。『軍』ってもっとこう、イビキをかきながら雑魚寝してるイメージがあったから、すーすーと穏やかな音が意外で可愛らしさを感じてしまう。
ああだめだ。こんなこと考えたら余計に眠れなくなる。
どのくらい経ったのだろうか。一瞬目を開けると、白けた外が目に入った。日の出が近いのだろう。ジルさんを目に入れてしまう前に急いで閉じた。まともに顔を見れる自信は皆無だからだ。
さらにしばらく経った頃、ふと振動を感じる。静かだった隣がゴソゴソと音を立てている。
その小さな動きから生じたほんのわずかな風が顔に当たり、鼻腔いっぱいにジルさんの匂いが広がる。このまま寝たふりを続行する気満々だったが、甘く爽やかな匂いに一掴みの勇気を与えられた。
グダグダ考えている場合ではない。ちゃんとしなければ。ちゃんと謝らなければ。
隣の振動がベットから消え去る前に、がばっ!と起き上がる。ジルさんの顔を見てしまわないように勢いを利用してベッドに正座して思い切り頭を下げた。
いわゆる土下座というやつだ。社会人の土下座を舐めてはいけない。この時代に実際二度もやったことがあるんだからな。
布団に額を押し付け、誠意を示した。
すると、ガっと掴まれる感触が肩を襲う。
「やめなさい!アキオ。その体勢は脚に負担がかかるだろう」
背中を支えて体を起こしてくれる。ひどいことをさせられたのにどこまでも優しい。
「そうか、昨日のことを気にして眠れなかったのだな。
アキオ、あれは全く恥ずかしいことではない。男ならば当たり前の事だ。むしろ体が正常に機能していたのだと私は安心した」
ジルさんは僕の怪我や筋力、栄養面、歩行機能だけでなく、こういった生理的欲求の心配もしてくれていたらしい。
それでも、汚い手でジルさんの服を掴んだりしたのも許されることじゃない。セクハラのみならずモラハラまでしてしまった。
多分着替えたのだろうけど謝意は伝えねばと思い、昨日掴んでしまった部分を指さす。
「全く問題ない。それよりも、体は辛くないか?」
ジルさんこそ、心は辛くないか?
僕はいたって健康だし、むしろ元気になったし、スッキリしたのだけど。
やっとのことで顔をあげてジルさんを見ると、本当に気にしていないという顔をして純粋な心配だけを向けてくれていた。
いつまでももじもじ機嫌を斜めにしていたら、余計に気を遣わせてしまうだろう。
自分の機嫌くらいは自分でとらねば。いつも枕元に置いている紙とペンを取って、『大丈夫です。ありがとうございました』と精一杯の気持ちを伝える。これでもう昨日のことは忘れてしまおう。
「よし。アキオ、もう少し眠るか?」
じゃあこの話はこれで終わり、とばかりにジルさんが区切りをつけてくれた。
完璧に冴えてしまった頭は眠れる準備など整っておらず、首を横に振る。
「では一緒に下に降りよう。今日の朝食は何にしようか。今まで食べたもので、何か気に入ったものはあったか?」
元々食に興味がある方ではなかったから、今までは何を食べても基本的に同じように感じていたと思う。でもジルさんの作る料理は全部美味しくて、これはどんな味だろう、この甘辛い感じも好きだな、これは意外と弾力がある、といった具合に、食事の楽しみ方も学んだ。
気に入ったものか。2日目の朝に食べた、黒い芽キャベツみたいなのと薄い肉の炒め物がなんかアスパラベーコンっぽくて美味しかった。
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取材などで、早口で喋る人の言葉を正確に書き取るため速記も習得したし、書き取りに迷う光景などは絵で模写して、後から文字に起こしていた。
今までそれを誰かから褒められたことなんて無かったからどうしてもくすぐったくなる。
一緒に着替えて、一緒に顔を洗って、一緒にキッチンで食材を物色した。
着替えている時にジルさんのバキバキに割れた腹筋がチラリと見えたので、何故かわからないけど反射的に目を逸らしてしまった。
最初にイガさんが届けてくれた食材は2日くらいで使い果たしていたようで、近くにいる軍の人が道すがらちょくちょく玄関の外に置いてくれているらしい。
宅配サービスの『置き配』よろしく、外に置かれたものを慣れた風に取りに行くジルさん。
食材を開封しながら一緒に献立を考える。
と言っても僕はジルさんの提案に頷くだけだけど。
流し台の前に置いてくれた椅子に座って、野菜を洗うのを手伝った。
最初はピーラーに似たような器具で人参に似たような野菜の皮を剥いたりしていたのだが、しばらくしていると器具を持つ手をジルさんにやんわり制止され、「アキオは几帳面だから、野菜を綺麗に洗って欲しい」と仰せつかった。
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一人暮らしの時も、確かに料理するたびにどこかしら怪我をしていたので面倒くさくなり途中から専らコンビニ飯生活になった。
久しぶりに調理というものに携わったが、そんなに危なっかしかっただろうか。
兎にも角にも、ジルさんに任された大役をきっちり果たすために砂一粒残さぬよう念入りに洗った。
「とても綺麗になっている」と、その野菜たちを次々と美味しそうに変化へんげさせるジルさんは魔法使いみたいだ。
そういえば人に惹かれたり愛情が芽生えたりするのは、魔力の相性が良いものだけだと言っていた。あの時は子孫の残し方の方が気になってスルーしていたが、魔力って、人間はみんな魔力があるということか?
ということはみんな魔法使い?
今は火や刃物を扱っているから、また後でゆっくり聞いてみようか。
何かを知りたいとか、好奇心とか、思えば元の世界では全くと言って良いほど無かった。情報収集などは与えられた業務を遂行するための手段に過ぎず、その知識を何かに活かしたり人生を豊かにしたいと思う気持ちも知らなかった。
ここに来てジルさんにたくさんの気持ちを教えてもらった。せめてものお返しに、教えてもらった気持ちをジルさんにたくさん伝えた。
体もどんどん回復していっているのを感じる。恐らくもうしばらくしたら「王都」というところに行くのだろう。王都に到着したら、ジルさんともお別れになるんだろう。
その事実はとっくに理解して受け入れていたはずなのに、体を風が吹き抜けるような空虚さが何故か日ごと増している。どうせならこのまま風の精にでもなってしまいたい。実体を手放せば、侘しさも消え去ってくれるだろうか。
ま、こんなこと考えたってしょうがないのは分かっているから結局受け入れるしか無いんだけど。
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