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《小話》
深雪の転機①
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それは遡ること…新婚時代。
戸山深雪になりたてのころに始まる。
ある日山城ステーさんが、彼女さんの佐々木美紅さんを私の配属先の化粧品メーカーに立ち寄ってくれたとき…
私は佐々木美紅さんをメイクした。あまり化粧っけがないと本人とステーさんから聞いていた私は協力しようと、彼女に魔法をかける気持ちでメイクした。
子供みたいにスマホで撮影するステーさんを見て見ぬふりして。
そのあと、二人はラブラブで帰っていったのは良いのだが、ある日…ステーさんの行きつけの、化粧品メーカーさんの店長を紹介された。
それは休日、圭樹さん経由で、プー・メッシュの隣のカフェにステーさんに呼び出された。
圭樹さんは営業で外回りに出ていて、私とステーさんとそのアジュール化粧品の店長さんの三者面談状態。
そこで言われたのは
「ステーさんからメイク動画、見せてもらいました。近くにお住まいだとか…うちで働きませんか?まあ、始め半年間は研修中になりますけど…基礎ができてらっしゃるし、職場が近い方が何かと便利ですよね?」
「まあ、そうですけど…今すぐは…」
「大丈夫ですよ~、ゆっくり考えてみてください。よろしければ今度お客としておこしください。」
こうして私は名刺をもらった。
そのときはまだ、転職なんて考えてはいなかったのだ…が。
戸山深雪になりたてのころに始まる。
ある日山城ステーさんが、彼女さんの佐々木美紅さんを私の配属先の化粧品メーカーに立ち寄ってくれたとき…
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