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〔*章〕番外編・夢
《夢を見ました》下。異世界編。
しおりを挟む隣国の王が娘である王女を連れてこの白く聳え立つお城へ招かれた。
広間に訪れた隣国の王と隣に控える下を向いたままの姫君。
王座からはこの城の王がよく来てくれましたと歓迎し、宴が始まる。
演奏や踊り子による剣舞。動物の曲芸。
↑↑(注意※夢の中なのでちょっとごちゃごちゃしています。)
用意された席は王座の横に弟であるケイジュ王子が座り一番近い来賓席に姫君と隣国の王が席についていた。まるで二人を引き合わせるかのように。
「ケイジュ王子、姫君とは久しぶりなんじゃないのか?」
国王がケイジュ王子に語りかけ、隣国の王が身をのりだしケイジュ王子に詫びるように話しかけた。
「娘はこちらに魔法使いとして奉公しておりましたが無礼をはたらいたとか。」
姫はゆっくりと顔をあげ、ケイジュ王子を見ると顔を赤くし目をそらした。
「ミユキィー?」
「はい…」
「宴は終わろう。さて、二人は少し庭へ散歩にでもでたらどうだろうか…」
国王の一言で宴は終わり、ケイジュ王子はミユキィー姫の手を取とり庭に散歩に出かけた。
バラ園のアーケードのなか、足を止めた王子は彼女の手を引き胸に抱き止めた。
「もう一度言う。私はミユキィー、君が好きだ。どうか私の妻になってくれないか?」
「…はい。父からはあなたを好きでいてもよいと許しをもらいました。」
こうして二人は抱きしめあい…口付けをかわした。
バラの花びらがふわりと舞い落ち、体は熱く、火照るなか、城の広間に戻り王子は国王に報告をした。
国王がミユキィーに苦言をていす。
「王子はデリケート過ぎることがある。妻になれば支えなければならないが大丈夫かね。」
「はい。」
こうして二人の恋は実り、お姫様はこの国に残り添い遂げたそうな…
「ねえ、深雪ちゃん、子供は三人できたらいいね。」
「圭樹さん!夢でまで言わないでよ~!」
*
私はながい眠りから目を覚ませば向かいあって眠る圭樹さんをみて、再び体に熱を帯始め、私は真夜中、欲求に突き動かされ…彼に飛び付きいっぱいきすをうばった。
「うわっ、ちょっ!深雪ちゃん~あれ~ゴムタイなぁ!」
「よいでわないか、今日は休みじゃ、愛し合おうぞ~。」
お布団をかぶり今日は私が狼さんになって二人仲良くいちゃいちゃしたのでした。
チャンチャン♪
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