強面営業マンに恋してます。

yu-kie

文字の大きさ
上 下
87 / 96
〔*章〕番外編・夢

《夢を見ました》下。異世界編。

しおりを挟む

隣国の王が娘である王女を連れてこの白く聳え立つお城へ招かれた。

広間に訪れた隣国の王と隣に控える下を向いたままの姫君。

王座からはこの城の王がよく来てくれましたと歓迎し、宴が始まる。

演奏や踊り子による剣舞。動物の曲芸。

↑↑(注意※夢の中なのでちょっとごちゃごちゃしています。)

用意された席は王座の横に弟であるケイジュ王子が座り一番近い来賓席に姫君と隣国の王が席についていた。まるで二人を引き合わせるかのように。

「ケイジュ王子、姫君とは久しぶりなんじゃないのか?」

国王がケイジュ王子に語りかけ、隣国の王が身をのりだしケイジュ王子に詫びるように話しかけた。

「娘はこちらに魔法使いとして奉公しておりましたが無礼をはたらいたとか。」

姫はゆっくりと顔をあげ、ケイジュ王子を見ると顔を赤くし目をそらした。

「ミユキィー?」

「はい…」

「宴は終わろう。さて、二人は少し庭へ散歩にでもでたらどうだろうか…」

国王の一言で宴は終わり、ケイジュ王子はミユキィー姫の手を取とり庭に散歩に出かけた。

バラ園のアーケードのなか、足を止めた王子は彼女の手を引き胸に抱き止めた。

「もう一度言う。私はミユキィー、君が好きだ。どうか私の妻になってくれないか?」

「…はい。父からはあなたを好きでいてもよいと許しをもらいました。」


こうして二人は抱きしめあい…口付けをかわした。

バラの花びらがふわりと舞い落ち、体は熱く、火照るなか、城の広間に戻り王子は国王に報告をした。

国王がミユキィーに苦言をていす。

「王子はデリケート過ぎることがある。妻になれば支えなければならないが大丈夫かね。」

「はい。」

こうして二人の恋は実り、お姫様はこの国に残り添い遂げたそうな…

「ねえ、深雪ちゃん、子供は三人できたらいいね。」

「圭樹さん!夢でまで言わないでよ~!」

 *

私はながい眠りから目を覚ませば向かいあって眠る圭樹さんをみて、再び体に熱を帯始め、私は真夜中、欲求に突き動かされ…彼に飛び付きいっぱいきすをうばった。

「うわっ、ちょっ!深雪ちゃん~あれ~ゴムタイなぁ!」

「よいでわないか、今日は休みじゃ、愛し合おうぞ~。」

お布団をかぶり今日は私が狼さんになって二人仲良くいちゃいちゃしたのでした。

チャンチャン♪
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った

五色ひわ
恋愛
 辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。 ※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

彼女が望むなら

mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。 リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

おじさんは予防線にはなりません

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「俺はただの……ただのおじさんだ」 それは、私を完全に拒絶する言葉でした――。 4月から私が派遣された職場はとてもキラキラしたところだったけれど。 女性ばかりでギスギスしていて、上司は影が薄くて頼りにならない。 「おじさんでよかったら、いつでも相談に乗るから」 そう声をかけてくれたおじさんは唯一、頼れそうでした。 でもまさか、この人を好きになるなんて思ってもなかった。 さらにおじさんは、私の気持ちを知って遠ざける。 だから私は、私に好意を持ってくれている宗正さんと偽装恋愛することにした。 ……おじさんに、前と同じように笑いかけてほしくて。 羽坂詩乃 24歳、派遣社員 地味で堅実 真面目 一生懸命で応援してあげたくなる感じ × 池松和佳 38歳、アパレル総合商社レディースファッション部係長 気配り上手でLF部の良心 怒ると怖い 黒ラブ系眼鏡男子 ただし、既婚 × 宗正大河 28歳、アパレル総合商社LF部主任 可愛いのは実は計算? でももしかして根は真面目? ミニチュアダックス系男子 選ぶのはもちろん大河? それとも禁断の恋に手を出すの……? ****** 表紙 巴世里様 Twitter@parsley0129 ****** 毎日20:10更新

妹は奪わない

緑谷めい
恋愛
 妹はいつも奪っていく。私のお気に入りのモノを……  私は伯爵家の長女パニーラ。2つ年下の妹アリスは、幼い頃から私のお気に入りのモノを必ず欲しがり、奪っていく――――――な~んてね!?

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...