強面営業マンに恋してます。

yu-kie

文字の大きさ
上 下
79 / 96
〔*章〕番外編・その1

姉の娘の可憐ちゃん

しおりを挟む
ある日の休日に実家に行くと姉がいて育児に追われ、私は走り回る上の子とおいかけっこ。

危なげな歩き方にハラハラしながら彼女が指定する公園へ向かうことに。

どう見ても親子状態。

私の手を取り必死で歩く姿はいとおしく、いろんなものに興味を示し飛び込むように向かう冒険心に巻き込まれた…。

  ◇  ◆  ◇  ◆

長女の篠田可憐かれんちゃん。《篠田》は姉の旦那の名字である。

彼女が公園にいけば連れて行かれるのが滑り台にシーソー、ジャングルジム。そこまでは付き合えたのだが…可憐の友達らしい子供と犬を連れたお母さんが接近中。

私は可憐ちゃんを預かる身だがお母様に失礼があってはなるまいと、慌てて挨拶を交わした。

「初めまして、可憐ちゃんの母親の妹の戸山深雪です。今日は実家に来ていて可憐ちゃんと散歩に来たんです。」

犬は勢いよく飛び出し可憐ちゃんを押し倒す。

私は絶叫しかけて口をてで抑えれば、中型犬の黒いミックス犬に(雑種とも言う)べろべろとなめられ、可憐ちゃんは大喜び。

「ペロ!も~ごめんなさい、私のしつけができてないからいつも可憐ちゃんを見つけると遊んでもらえると思って飛び出しちゃうんです。」

柔らかな表情の綺麗な女性は5歳くらいの男の子を連れて男の子はサッカーボールを持っていた。

この公園にはグランドがあり毎週月曜の夕方にサッカー教室を開いているそう。

可憐ちゃんは少年にお兄ちゃんと飛び付き、少年も可憐ちゃんを抱き締める。

私の心のそこに湧くトキメキ。

このまま小中と関係が続けば恋が芽生えるか?なんて妄想してたら、知らぬ間に、可憐ちゃんは私のてを握り、ワンコと少年とお母さんは去っていった。

そして現実に引き戻されて…

私は可憐ちゃんと実家に戻る。

帰ってきて妄想を思いだし、可憐ちゃんはこの先どんな恋をするのかなあなんて思うと…同時に…子供がいたら~大変だろうけど充実していそうだと~羨ましく思うのだった。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った

五色ひわ
恋愛
 辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。 ※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

おじさんは予防線にはなりません

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「俺はただの……ただのおじさんだ」 それは、私を完全に拒絶する言葉でした――。 4月から私が派遣された職場はとてもキラキラしたところだったけれど。 女性ばかりでギスギスしていて、上司は影が薄くて頼りにならない。 「おじさんでよかったら、いつでも相談に乗るから」 そう声をかけてくれたおじさんは唯一、頼れそうでした。 でもまさか、この人を好きになるなんて思ってもなかった。 さらにおじさんは、私の気持ちを知って遠ざける。 だから私は、私に好意を持ってくれている宗正さんと偽装恋愛することにした。 ……おじさんに、前と同じように笑いかけてほしくて。 羽坂詩乃 24歳、派遣社員 地味で堅実 真面目 一生懸命で応援してあげたくなる感じ × 池松和佳 38歳、アパレル総合商社レディースファッション部係長 気配り上手でLF部の良心 怒ると怖い 黒ラブ系眼鏡男子 ただし、既婚 × 宗正大河 28歳、アパレル総合商社LF部主任 可愛いのは実は計算? でももしかして根は真面目? ミニチュアダックス系男子 選ぶのはもちろん大河? それとも禁断の恋に手を出すの……? ****** 表紙 巴世里様 Twitter@parsley0129 ****** 毎日20:10更新

妹は奪わない

緑谷めい
恋愛
 妹はいつも奪っていく。私のお気に入りのモノを……  私は伯爵家の長女パニーラ。2つ年下の妹アリスは、幼い頃から私のお気に入りのモノを必ず欲しがり、奪っていく――――――な~んてね!?

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?

との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」 結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。 夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、 えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。 どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに? ーーーーーー 完結、予約投稿済みです。 R15は、今回も念の為

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...