強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔*章〕番外編・その1

1年後/実家に帰省

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夏の休みに帰省したとある日のこと

姉は二人目を産み、三人目を妊娠中。

母は私に赤ちゃんは早い方がいいぞとせっつくのだ。

両親の家には姉夫婦と子供たちもいる。

圭樹さんは上の子と遊んでいて、お兄さんは仕事に出ていなくて、父はテレビの旅番組をもくもくとみていた。

「彼とちゃんと仲良くしてる?」

「してるよ。仕方ないでしょ?こればっかはどうにもならないし。」

「何かあるのかしら?」

知るか~はぁ~。

「お母さん、あまりそう言うことは言わない方が良いよ?原因が分からずに不妊な人は何人もいるの。食事を気にしたり体にいいことしたり、体に優しい生活したり…そうやって改善策をしている友人だっているんだから。」

姉は色々みてきているようで、なんだか頼もしく見えた。

まあ、圭樹さんに強いこと言うくらいだからな…ははは。

「2年くらい赤ちゃんできなかったら不妊治療するよ、」

「深雪、あまり気にしない生活も大切よ?ストレスかかったら意味がないもの。のんびりいきなよ。」

「うん。」

二人目の赤ちゃんをあやしながら姉は私の頭をポンポンと撫でて

「二人の時間を楽しめ‼」

そう言った。

親世代は生まれて当たり前の考えなのか…現状を受け入れにくいよう。

姉が理解してくれているみたいで…なんだか救われた気がした。



今日は…そんな日。
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