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〔5章〕結婚へ。後編
bridal◇二人の記念日《当日/後編》
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披露宴は友人知人の挨拶に始まり、友人による出し物もあり、梅ちゃんともう一人別の売り場の友人による歌と挨拶をしてくれた。
「結婚おめでと~!お幸せに~。」
「何でも言い合うんだぞ~。溜め込んだらろくなことないんだから。」
何て事を梅ちゃんは吐き捨てた。
梅ちゃんの愛を感じます。
圭樹さんの親友夫婦は挨拶をのべ、お決まりのお幸せに~。のお言葉をいただく。
そして、プー・メッシュの入社当時に仲良くなった同期による余興、危なっかしい方々のようだが盛り上げるには持ってこいなご友人による女装をして歌を送る。
面白くてなごんだのもつかの間、同期の一人が毒を吐き始めた。
調子に乗ってきた感じ。
「戸山~何で双子の姉はよくて妹は振ったの?ね~深雪さ~ん、こいつのどこがいいの?流されやすいやつ…。ちっちゃくて、可愛いピュアな嫁さんもらえて羨ましいよ。」
どんどん余計なことを話しそうな酔っぱらいをフォローする残りの同期が
「結婚おめでと~!戸山!精々愛想つかされないようにな~。」
と締めくくり、押し合いながら退場した。
「深雪ちゃん、あいつら根はいいやつらなんだよ。今日のコスプレも盛り上げるために頑張ってたんだよ。男はこういう席ではちょっと嫌みが言いたくなる人がよくいるみたいだから気にしないでね。」
圭樹さんのフォローがあったが私は正直、あまり関わりたくないと思った。
言わないけどね!
テーブルで隠れている彼の手は私の手を握り、二人見つめあい、幸せな時間を過ごした。
ステーさんの挨拶のあとはデザートが配られ、小さくカットしたチョコケーキにイチゴソースがアートのように皿を彩り、ステーさんは実は魔法使いなんじゃないかと錯覚してしまう。いかんいかん!
あっと言う間に夢のような時間が過ぎた。
披露宴が終わりを告げ夢の時間は終わった。
来てくださった方々を見送ったあと、若い面々だけ集まるのは二次会組。
幹事には、親友、麻田隼人と既婚者美魔女、梅田美代子の二人にお願いした。
一番信用できる二人にお願いした。
ぞろぞろと近くにあるレストランに予約をしていて、そこへ歩いて向かった。
会場は貸し切り。
外には式に参加できなかった面々が数人いた。そこには職場のお菓子売り場の友達二人と圭樹さんの友達と…一番会いたくない人がいた。
「あそこにいる人…麻田さんの奥さんじゃない方だよね?」
麻田さんは苦笑い。
どうやら二人の住まいに遊びに来ることがあるそうで…招待状を見つけたそうだ。
「来るなって行ったんだけどな~、あいつこうと決めたら我が道を行くだから、深雪ちゃん、圭樹、ちょっと話してくる。」
麻田さんは中村結さんに歩み寄り言い合いになっていた。
麻田さん、けっこう切れてる…。私は皆が嫌な感じにならないかそれが心配で…この機会に私の思いの丈をこの女にぶつけてもいいのではないかと…ぶと思った。
「ね~、圭樹いいでしょ?友達なんだし。」
結さんは圭樹さんの腕にてを伸ばし、私はハエを払うように勢いよく叩いた。
バチン!
「近寄るな‼」
私は小さいながらに重みのある声をだし、背の高いその女を見上げ、睨む。
身構える二人はまるで…
ハブとマングース状態。
ちなみに 可愛い小動物が私だ。
あいつはハブだ!毒をもってる!圭樹さんに近づけてなるものか‼
「結婚おめでと~!お幸せに~。」
「何でも言い合うんだぞ~。溜め込んだらろくなことないんだから。」
何て事を梅ちゃんは吐き捨てた。
梅ちゃんの愛を感じます。
圭樹さんの親友夫婦は挨拶をのべ、お決まりのお幸せに~。のお言葉をいただく。
そして、プー・メッシュの入社当時に仲良くなった同期による余興、危なっかしい方々のようだが盛り上げるには持ってこいなご友人による女装をして歌を送る。
面白くてなごんだのもつかの間、同期の一人が毒を吐き始めた。
調子に乗ってきた感じ。
「戸山~何で双子の姉はよくて妹は振ったの?ね~深雪さ~ん、こいつのどこがいいの?流されやすいやつ…。ちっちゃくて、可愛いピュアな嫁さんもらえて羨ましいよ。」
どんどん余計なことを話しそうな酔っぱらいをフォローする残りの同期が
「結婚おめでと~!戸山!精々愛想つかされないようにな~。」
と締めくくり、押し合いながら退場した。
「深雪ちゃん、あいつら根はいいやつらなんだよ。今日のコスプレも盛り上げるために頑張ってたんだよ。男はこういう席ではちょっと嫌みが言いたくなる人がよくいるみたいだから気にしないでね。」
圭樹さんのフォローがあったが私は正直、あまり関わりたくないと思った。
言わないけどね!
テーブルで隠れている彼の手は私の手を握り、二人見つめあい、幸せな時間を過ごした。
ステーさんの挨拶のあとはデザートが配られ、小さくカットしたチョコケーキにイチゴソースがアートのように皿を彩り、ステーさんは実は魔法使いなんじゃないかと錯覚してしまう。いかんいかん!
あっと言う間に夢のような時間が過ぎた。
披露宴が終わりを告げ夢の時間は終わった。
来てくださった方々を見送ったあと、若い面々だけ集まるのは二次会組。
幹事には、親友、麻田隼人と既婚者美魔女、梅田美代子の二人にお願いした。
一番信用できる二人にお願いした。
ぞろぞろと近くにあるレストランに予約をしていて、そこへ歩いて向かった。
会場は貸し切り。
外には式に参加できなかった面々が数人いた。そこには職場のお菓子売り場の友達二人と圭樹さんの友達と…一番会いたくない人がいた。
「あそこにいる人…麻田さんの奥さんじゃない方だよね?」
麻田さんは苦笑い。
どうやら二人の住まいに遊びに来ることがあるそうで…招待状を見つけたそうだ。
「来るなって行ったんだけどな~、あいつこうと決めたら我が道を行くだから、深雪ちゃん、圭樹、ちょっと話してくる。」
麻田さんは中村結さんに歩み寄り言い合いになっていた。
麻田さん、けっこう切れてる…。私は皆が嫌な感じにならないかそれが心配で…この機会に私の思いの丈をこの女にぶつけてもいいのではないかと…ぶと思った。
「ね~、圭樹いいでしょ?友達なんだし。」
結さんは圭樹さんの腕にてを伸ばし、私はハエを払うように勢いよく叩いた。
バチン!
「近寄るな‼」
私は小さいながらに重みのある声をだし、背の高いその女を見上げ、睨む。
身構える二人はまるで…
ハブとマングース状態。
ちなみに 可愛い小動物が私だ。
あいつはハブだ!毒をもってる!圭樹さんに近づけてなるものか‼
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