強面営業マンに恋してます。

yu-kie

文字の大きさ
上 下
56 / 96
〔5章〕結婚へ。後編

同棲start。2―1

しおりを挟む
 《 挨拶/ステーさんの話◆前編 》

奥から現れたのは髪のながい綺麗な人。
性別不明なその人を見て、挨拶しながら小首をかしげた。

「は、初めまして!坂津深雪と言います!」

私は頭を下げればその人は柔らかい笑顔を私に向けた。

「圭ちゃんから惚気話は聞いてます。店長の山城ステーです。深雪さんの知ってるハーフ店長の母親が姉妹でね。向こうは姉の子供で私は妹の子。父がこの名の通り山城やましろだから私もハーフなの。」

※2章参照(^_^;)

その人はエプロンをはずして圭樹さんと並んでたつと、隣に併設されたカフェへと手招きした。

「奥さま、まあこちらで軽食でも~」

圭樹さんが店長からはなれて私の手を引き、先に席に座る店長の元へと手を引かれた。

「圭ちゃんには当日、式場のデザートと、内祝い用の詰め合わせを、頼まれました。大事なうちの部下です。頑張って美味しいものお届けしますね!」

「ありがとうございます!」

私と圭樹さんが席につき頭を下げた。

「深雪ちゃん、就職活動中に参加したお菓子教室で彼は助手をしていたんだ。…僕は菓子造りが好きだったから、パティシエが教室開くのが嬉しくて、体験をしにいったら、“付き合いだした頃に連れ出した教室で深雪ちゃんが会った店長”あの人見た目より年上なんだけど、あの人の教室で、親戚のステーが僕と歳も近くて…話してみたら、共通の趣味があって意気投合したんだよ。」

「フフフ。私はパティシエ目指していてね、専門学校を卒業して、親戚のやってる焼き菓子屋で修行中だったんだ。」

(…ほぉ~ステーさんは彼と言うことは男性か…良かった。綺麗な金髪。。)

私はホッと胸を撫で下ろし何度か話に出たステーさんの親戚の開いた教室を思いだし…あの女が頭を過り眉間に皺がよりだしていた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。

あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。 「君の為の時間は取れない」と。 それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。 そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。 旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。 あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。 そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。 ※35〜37話くらいで終わります。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈 
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

旦那様は離縁をお望みでしょうか

村上かおり
恋愛
 ルーベンス子爵家の三女、バーバラはアルトワイス伯爵家の次男であるリカルドと22歳の時に結婚した。  けれど最初の顔合わせの時から、リカルドは不機嫌丸出しで、王都に来てもバーバラを家に一人残して帰ってくる事もなかった。  バーバラは行き遅れと言われていた自分との政略結婚が気に入らないだろうと思いつつも、いずれはリカルドともいい関係を築けるのではないかと待ち続けていたが。

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

処理中です...