54 / 96
〔5章〕結婚へ。前編
番外編:accident閑話。
しおりを挟む
《腰を痛めた休み明けのお話》
今は冬、クリスマスのイベントがあり、女性に魔法がかかる季節だ。私みたいに地味な子達も、メイク次第で大変身する
《本来のクリスマスの意味を知るのはイエス=キリストの祝祭だとか…》
私はクリスチャンではないけど、お祭り騒ぎは大好きだ。いろんな会社がそれに便乗していろんな催し物をしている。
ツリーのライトアップもそうだけど…そんな時、好きな男の子と会えるなら勝負する世の女子達がいる。
メイクは女の子にかける魔法だと思う。
綺麗になったと実感すれば自信が湧くのだ。
…そういってもいられなくなった、張り切りすぎた結果腰を痛めた。
そうでした。私は自分の体力を過信することがあるのです。
コルセットをつけて出勤。
痛みもだいぶ緩和されているけど動きにくく、しのさんに申し訳ないと思いながら報告した。
「お馬鹿ー!坂津さん、あなた、頑張りすぎ!最近納品が多くて小分けせずに運んだりしてたでしょ?はかどってありがたかったけど…も~なにしてるのぉ。」
「…ずいまぜん。」
半泣きになりながらしのさんに頭を撫でられなんだか子供扱い。ははは。
この日からしばらく私は荷物運びは自粛して、小分けして運ぶようにしたのでした。
早く直さなきゃ。
式に有休とるから今は休んでられないから、自分で気を付けれることをしないとね。
そして今日も魔法をかけに新しいお客さんがみえました。
「試してみます?」
「え、でも買わないですよ?」
若い地味目のお嬢さんに、私は接客をした。
「試すだけです。心配しないで。」
「じゃあ…ちょっとだけ。」
「はい。」
お客様を席につかせて既に下地とファンデーションが施されたそのお顔にアイライナーにアイシャドー、チークに眉を整え…お客様が選んだ淡いピンク色のリップを筆につけると、それを可愛らしい唇に優しく塗れば、キラキラした恋する女子にできあがる。
「え、嘘っわたし?」
「お綺麗です。」
彼女は今夜好きな人と食事に行くと言う。始めにあった時よりも自信に満ちたそのお嬢さんは店を去った。
後日彼氏ができた報告と共に、化粧品を購入された。
今は冬、クリスマスのイベントがあり、女性に魔法がかかる季節だ。私みたいに地味な子達も、メイク次第で大変身する
《本来のクリスマスの意味を知るのはイエス=キリストの祝祭だとか…》
私はクリスチャンではないけど、お祭り騒ぎは大好きだ。いろんな会社がそれに便乗していろんな催し物をしている。
ツリーのライトアップもそうだけど…そんな時、好きな男の子と会えるなら勝負する世の女子達がいる。
メイクは女の子にかける魔法だと思う。
綺麗になったと実感すれば自信が湧くのだ。
…そういってもいられなくなった、張り切りすぎた結果腰を痛めた。
そうでした。私は自分の体力を過信することがあるのです。
コルセットをつけて出勤。
痛みもだいぶ緩和されているけど動きにくく、しのさんに申し訳ないと思いながら報告した。
「お馬鹿ー!坂津さん、あなた、頑張りすぎ!最近納品が多くて小分けせずに運んだりしてたでしょ?はかどってありがたかったけど…も~なにしてるのぉ。」
「…ずいまぜん。」
半泣きになりながらしのさんに頭を撫でられなんだか子供扱い。ははは。
この日からしばらく私は荷物運びは自粛して、小分けして運ぶようにしたのでした。
早く直さなきゃ。
式に有休とるから今は休んでられないから、自分で気を付けれることをしないとね。
そして今日も魔法をかけに新しいお客さんがみえました。
「試してみます?」
「え、でも買わないですよ?」
若い地味目のお嬢さんに、私は接客をした。
「試すだけです。心配しないで。」
「じゃあ…ちょっとだけ。」
「はい。」
お客様を席につかせて既に下地とファンデーションが施されたそのお顔にアイライナーにアイシャドー、チークに眉を整え…お客様が選んだ淡いピンク色のリップを筆につけると、それを可愛らしい唇に優しく塗れば、キラキラした恋する女子にできあがる。
「え、嘘っわたし?」
「お綺麗です。」
彼女は今夜好きな人と食事に行くと言う。始めにあった時よりも自信に満ちたそのお嬢さんは店を去った。
後日彼氏ができた報告と共に、化粧品を購入された。
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたのいない世界、うふふ。
やまぐちこはる
恋愛
17歳のヨヌク子爵家令嬢アニエラは栗毛に栗色の瞳の穏やかな令嬢だった。近衛騎士で伯爵家三男、かつ騎士爵を賜るトーソルド・ロイリーと幼少から婚約しており、成人とともに政略的な結婚をした。
しかしトーソルドには恋人がおり、結婚式のあと、初夜を迎える前に出たまま戻ることもなく、一人ロイリー騎士爵家を切り盛りするはめになる。
とはいえ、アニエラにはさほどの不満はない。結婚前だって殆ど会うこともなかったのだから。
===========
感想は一件づつ個別のお返事ができなくなっておりますが、有り難く拝読しております。
4万文字ほどの作品で、最終話まで予約投稿済です。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
溺愛彼氏は消防士!?
すずなり。
恋愛
彼氏から突然言われた言葉。
「別れよう。」
その言葉はちゃんと受け取ったけど、飲み込むことができない私は友達を呼び出してやけ酒を飲んだ。
飲み過ぎた帰り、イケメン消防士さんに助けられて・・・新しい恋が始まっていく。
「男ならキスの先をは期待させないとな。」
「俺とこの先・・・してみない?」
「もっと・・・甘い声を聞かせて・・?」
私の身は持つの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界と何ら関係はありません。
※コメントや乾燥を受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。

【完結】あなたを忘れたい
やまぐちこはる
恋愛
子爵令嬢ナミリアは愛し合う婚約者ディルーストと結婚する日を待ち侘びていた。
そんな時、不幸が訪れる。
■□■
【毎日更新】毎日8時と18時更新です。
【完結保証】最終話まで書き終えています。
最後までお付き合い頂けたらうれしいです(_ _)

妹は奪わない
緑谷めい
恋愛
妹はいつも奪っていく。私のお気に入りのモノを……
私は伯爵家の長女パニーラ。2つ年下の妹アリスは、幼い頃から私のお気に入りのモノを必ず欲しがり、奪っていく――――――な~んてね!?

聖女のわたしを隣国に売っておいて、いまさら「母国が滅んでもよいのか」と言われましても。
ふまさ
恋愛
「──わかった、これまでのことは謝罪しよう。とりあえず、国に帰ってきてくれ。次の聖女は急ぎ見つけることを約束する。それまでは我慢してくれないか。でないと国が滅びる。お前もそれは嫌だろ?」
出来るだけ優しく、テンサンド王国の第一王子であるショーンがアーリンに語りかける。ひきつった笑みを浮かべながら。
だがアーリンは考える間もなく、
「──お断りします」
と、きっぱりと告げたのだった。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる