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〔5章〕結婚へ。前編
結婚前の最後の年越し。
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クリスマスも終わった年末…私は今実家暮しの最後の年越しを迎えた。
異動先、圭樹さんの実家近くの営業所もお休みに入り、今年は我が家に集まっていた。
真夜中12時を過ぎればテレビの中と、近所のお寺の鐘が鳴る。
年越しの番組を見ながらお酒を飲む父と姉の婿と、圭樹さん。
こたつ横でバタバタとうたた寝を始めたので、私と母が、適当に布団を引いて毛布をかける。
姉は赤ちゃんを寝かすために隣の家に帰っていった。
*
お陰さまで最近腰の痛みも無くなりました。圭樹さんに止められなかったらまた無理をして腰を更に悪化させていたことだろう。
こうして元気になれて…実家の温もりを感じている。
私は二月にはいる頃に向こうに行くと決めた。家族と圭樹さんの許可も得た。
バレンタインの2月14日の次の日はお互い休みがとれたのでその日に残りの荷物と共に私も新居に移るのだ。
*
母が台所で片付けを始めて私は寝ている圭樹さんの寝息をたてる酒臭い唇にキスをした。
「ありがとう。」
薄目を開けた強面の顔がくにゃりとゆがみ、ゆる~い笑みを浮かべる。
「深雪ちゃ~ん、もう食べれないよぉ~ぐ、ふぅ、んにゃむにゃ。」
か、可愛い!可愛すぎる‼私は襲いたくなる衝動を抑え、彼の頬をくにゃりと引っ張り…
「おやすみ。」
自分の部屋に移動した。
もう13時になる頃だ…私は部屋の明かりを消して眠りについた。
……幸せを噛み締めながら。
異動先、圭樹さんの実家近くの営業所もお休みに入り、今年は我が家に集まっていた。
真夜中12時を過ぎればテレビの中と、近所のお寺の鐘が鳴る。
年越しの番組を見ながらお酒を飲む父と姉の婿と、圭樹さん。
こたつ横でバタバタとうたた寝を始めたので、私と母が、適当に布団を引いて毛布をかける。
姉は赤ちゃんを寝かすために隣の家に帰っていった。
*
お陰さまで最近腰の痛みも無くなりました。圭樹さんに止められなかったらまた無理をして腰を更に悪化させていたことだろう。
こうして元気になれて…実家の温もりを感じている。
私は二月にはいる頃に向こうに行くと決めた。家族と圭樹さんの許可も得た。
バレンタインの2月14日の次の日はお互い休みがとれたのでその日に残りの荷物と共に私も新居に移るのだ。
*
母が台所で片付けを始めて私は寝ている圭樹さんの寝息をたてる酒臭い唇にキスをした。
「ありがとう。」
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「おやすみ。」
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もう13時になる頃だ…私は部屋の明かりを消して眠りについた。
……幸せを噛み締めながら。
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