強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔5章〕結婚へ。前編

accident到来。

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 結婚も決り、私は充実した毎日を送っている。
仕事も楽しいし、担当のお店が僅かだが売り上げも上がっているのだよ!

 今は冬、クリスマスのイベントがあり、女性に魔法がかかる季節だ。私みたいに地味な子達も、メイク次第で大変身する。クリスマスは告白のイベントにもなっていて…

《本来のクリスマスの意味を知るのはイエス=キリストの祝祭だとか…》

 私はクリスチャンではないけど、お祭り騒ぎは大好きだ。いろんな会社がそれに便乗していろんな催し物をしている。

ツリーのライトアップもそうだけど…そんな時、好きな男の子と会えるなら勝負する世の女子達がいる。

 メイクは女の武器だとなにかで聞いたが、私は武器と言うか魔法だと思う。
綺麗になったと実感すれば自信が湧くのだ。

 今日は商品の納品があり、荷物を受取り伝票にサインした。

「ども~、ありがとうございました!」

  運送屋さんから荷物を受取り売り場に積まれたオリコン《プラスチックの折り畳み可能な箱》。

「坂津さん、これとこれは倉庫にお願い。」

  顧客リストを見比べながら…
主任篠田しのだ由美子ゆみこ通称しのさんは私にてきぱき指示を出す。

  私はその勢いに押されて張り切って荷物をもった。
最近重たいものを持つことが多くて…腰も少し痛い気がする。
仕事も終わり、更衣室を出て裏口を出る。

次の日はお休みで彼とデートする。

私は年末に引っ越すために荷物を順に纏めていて…
私は寝る前に箱をもったら思いのほか荷物が重くて、少しずらしたその時。

グキ! 

全身に電気が走るような激痛。

「お、おう…動けない~。」

私は手持ちの湿布をはって寝ることにした。

「こんな忙しいときに~!油断した。ふぇん。」

彼にメールを入れといた。

『ぎっくり腰みたい。デートは中止で…病院連れてって。』

…と。
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