強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔4章〕将来

家族に挨拶そして…。

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次の、お互いの休日の前日の夜、彼はこちらに帰省して、その日の夜は私の実家に一緒に向かった。

食事の終わった席、圭樹さんが結婚の意思を話すと…

「深雪が苦労しないかしら…心配ねぇ。」

大家族の圭樹さんの実家に今どきにはない三世帯の同居に驚く母。

我が家の場合は姉夫婦とは別の建物で生活しているから基本食事も別。お互い束縛しない生活。

当たり前の生活環境が全く違うことに母は私を心配した。

「母さん、深雪がオッケーしたんだろ?嬉しいことじゃないか、圭樹くんが相手なんだよ?母さんいい子だって喜んでただろ?」

「それに圭樹くんの仕事はどうなるの?今遠距離なんでしょ?ああ、心配、深雪が遠くに行くなんて。」

圭樹さんはたじたじ、姉の旦那さんと父が、母を説得する姿に私は…ため息がこぼれる。

母さん…。

姉夫婦のこの二世帯住宅も、たっての願いで、お兄さんが優しくてオッケーしてくれたからできたこと。

お兄さんは長男だけど、もともと次男夫婦が両親と暮らしていることから向こうの家族も反対しなかった。

これはごく、まれなケースで、母は運よく願い通りにできたわけだ。

圭樹さん、落ち込んでるみたいだし…後で慰めてあげよう。

そして、作戦を練ろう!

母さんに絶対“うん”と言わせてやるんだから!

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