強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔4章〕将来

久々のデートの前に。

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2階の空間半分を占めるのは化粧品のショップばかり。

華やかなその空間は…魅力的。

ここは某デパート。

私はここに異動してきたばかりのデパートの契約社員、坂津さかつ深雪みゆき。身長155、小さめだ。


明日は土曜でお休み。彼は今夜こちらに帰ってくるそう。

夜は家で一緒にご飯の予定。

今は夕方の休憩中。

プー・メッシュでお菓子を買って、仲良くなった店員さんと少し雑談。

休憩室に入れば…

現在5階の広場で催事しているうまいもの市。干モノからお総菜に弁当等々が並ぶ。魅力溢れる、お腹も満たしてくれる催事だ。

そこのおじさんがたが休憩していて…

「君はどこの売り場の子?今催事してるんだけどうちのお店に来てくれたら安くするよ!」

私は基本おとなしい。だからか、声をかけられやすい気がする。

返答に困り、おじさんへ愛想笑い。
最近よく出くわす、一人のおじさんが笑顔を返して、綺麗な手だと、太くごつごつしたてで撫でてきた。

「やめてください。」

「おや?極めが細かくてついつい。」

このおじさんは狙った子には触ってくる人。50代くらいの男性で体もごつめ、昨日はすれ違い様、お尻を触られた。

注意をしたら、事故だと言われてなにも言えなかった。

だから、余計に怖いと思ってしまい、寒気を感じる。

徐々に感じる身の危険。

休憩も終わり、あっと言う間に閉店の時間が訪れ、着替えを済ませ帰るとき、裏口に向かう通路で、後片付けをしていた、その人と遭遇した。

私の中で危険信号が黄色から赤になった瞬間だった。

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