強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔4章〕将来

その頃圭樹は?〔強面なわけ〕

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《引っ越しの手伝いをした日の夜》

僕は彼女の部屋で二人きり…

ドキドキして体が熱くなるのを感じて、襲いたい衝動にかられながらも必死で耐えた。

なのに彼女は無意識に…僕の頬を両手で包んで僕の唇にキスをしてきた。

だから、僕はそれに答えて…首すじに耳元にペロリとしたりキスをすれば、彼女はくすぐったいとモゾモゾ動く。

ああ、やっぱり可愛い。

色っぽい顔してキスをねだっはずなのに、恥ずかしがったり…くすぐったいとケタケタ笑う。

見てて飽きない。

大事にしたい。ご両親にあって改めて、感じた。もう悲しませてはいけないと。だから、今は我慢する。

じゃれあうようなキスと、ハグ。いちゃいちゃした30分はあっと言う間に過ぎて、帰路についた。

ビジネスホテルに入り狭い個室に横になる。明日は彼女が仕事だから、見送れないと悲しい顔をしていた事を思い出してしまう。胸がキュンと締め付けられてさっき別れたばかりなのに、早く会いたいと願ってしまう。

次の日の昼、後ろ髪を引かれる思いでホテルを出て駅に向かう。明日からまた、いつもの日常だ。

仕事は好きだけど、好きだけではやってけない。取引先や職場の奴ら…今の担当デパートの派遣社員との人間関係も難なくこなさなくてはならなくて、相変わらず…僕のかおは強張りっぱなしだ。

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