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〔1章〕好きの始まり。
深雪は見た!圭樹の秘密。
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それは、ホワイトデーの時の事だった。
バレンタインデー同様に、仕事後に圭樹さんと待ち合わせ。
圭樹さんのお友だちのお店。
お座敷で二人向かい合い食事をし、目の前の器も空になり、席をたつかと思ったら、圭樹さんが私の前に紙袋を差し出した。
「深雪ちゃん、本命チョコだよ。」
満面の笑みで渡されたその紙袋はプー・メッシュのものだった。
中身は市販のギフト用の青色の小さな箱が緑のリボンをかけて入っていた。
「帰ったら食べてくれるかな?恥ずかしいし。」
もしや手作り?
私は目を丸くして彼と紙袋の中身を交互に見た。
「て、手作りですか?」
「正解。」
彼のどや顔に私の顔はひきつった。
嬉しいけど複雑。男性から手作りもらうなんて…生まれて初めてだ。
その後に彼と別れて、私の住み処にたどり着く。
私は実家暮らしで上には姉がいて、現在我が家は二世帯住宅。
隣の家に結婚した姉夫婦が暮らして、両親と私が暮らす家がある。
中にあるリビングを繋ぐ扉て行き来できる。
帰路についた私の前には我が家のキッチンでで母と談話している身重の姉がいた。間もなく出産!
「深雪お帰り~!彼氏出来たんだって?」
「う、ん。」
「その紙袋は?」
「本命チョコだってもらったの。手作りみたいで、帰ってから食べて欲しいって…」
私はダイニングのテーブルに箱を取り出しておいて椅子に座ると身構えて…
「御開帳~」
何て言って開けば、キラキラ輝く金粉の散らばる小さなチョコケーキ。店に出してもおかしくないレベルの高さに私は拝んでしまった。
母から渡されたフォークで慎重に切り分け口に入れれば甘くほろ苦いチョコの味とケーキの生地の風味に感動した。
「女子力高!」
姉の第一声に私は嬉しそうに頬張り食べきった。
圭樹さんに教えてもらおうかな?
私は幸せを噛み締めながらそう思ったのでした。
バレンタインデー同様に、仕事後に圭樹さんと待ち合わせ。
圭樹さんのお友だちのお店。
お座敷で二人向かい合い食事をし、目の前の器も空になり、席をたつかと思ったら、圭樹さんが私の前に紙袋を差し出した。
「深雪ちゃん、本命チョコだよ。」
満面の笑みで渡されたその紙袋はプー・メッシュのものだった。
中身は市販のギフト用の青色の小さな箱が緑のリボンをかけて入っていた。
「帰ったら食べてくれるかな?恥ずかしいし。」
もしや手作り?
私は目を丸くして彼と紙袋の中身を交互に見た。
「て、手作りですか?」
「正解。」
彼のどや顔に私の顔はひきつった。
嬉しいけど複雑。男性から手作りもらうなんて…生まれて初めてだ。
その後に彼と別れて、私の住み処にたどり着く。
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中にあるリビングを繋ぐ扉て行き来できる。
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「御開帳~」
何て言って開けば、キラキラ輝く金粉の散らばる小さなチョコケーキ。店に出してもおかしくないレベルの高さに私は拝んでしまった。
母から渡されたフォークで慎重に切り分け口に入れれば甘くほろ苦いチョコの味とケーキの生地の風味に感動した。
「女子力高!」
姉の第一声に私は嬉しそうに頬張り食べきった。
圭樹さんに教えてもらおうかな?
私は幸せを噛み締めながらそう思ったのでした。
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