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〔1章〕好きの始まり。
戸山さんの友達の店。2
しおりを挟む暖かい料理を戸山さんが注文してくれて…
「深雪ちゃん。最初にあったときから思ってたんだけど、小動物みたいって言われない?」
私は深雪ちゃんにドキッとしながら見上げれば、向かいに座る彼と目が合う。
「表情も、見てて飽きない。」
「そうですか?」
彼の睨んでるように見える表情に私は睨みと判断しなくなり、満面の笑みで返事した。
(正直、どう返してよいか困ったから~ハハッ)
そして食事を終え、席をたち戸山圭樹さんの横に行き…私は、思い出したかのように、今日の失態を謝った…
「私を振って、いきなり軽率な彼の言葉で、過去の後悔とか頭のなかを支配しちゃって…もう、過去の人なんですけどね?ひょいひょいついてくると思ったんですかね…腹が立つやら悲しくなるやら…だから、心配かけて…すみません。」
すると頭をくしゃりと撫でられ、見上げようとしたら頭に置く手に力を込められ格闘。
手が離れたと思えば…視界が塞がり、全身が暖かいものに包まれた。
こ、これがはぐ!
私は彼の両腕に拘束された。
彼の胸に耳をあて心音に安堵し…彼の甘い匂いを胸一杯にすいこんだ。
「安心します。」
私は頭の中で呟いたはずの言葉が口から出てしまった。
店長に通路でいちゃつくなと釘を刺されて、レジへ。
会計を割り勘にしてもらい、その間も圭樹さんの目が見れず。
「圭樹さん、アドレス教えてください。」
私はなんとか一歩前進するためにその言葉を絞り出した。
ようやく見れた彼の顔。ほんのり頬を紅くして苦笑い。その顔が可愛くて、やっぱり好きだと実感した。
あ、ちなみに彼は28歳だとわかった。ちょっとお兄さん。今日得た情報はわずかだけど、ゆっくり集めれたらいいなと思ってる。
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