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〔1章〕好きの始まり。
スマホの着信と酔っ払い。
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今日は忙しく過ごしてデパートの閉店時間、レジの集計作業に入り、最上階6の事務所に向かう。
更衣室に入ればレジ当番で残ってた私以外は着替えを済ませ、
「深雪!お疲れさん~」
と言って帰るオシャレ美女数名。
「気合い入ってるじゃん、合コン?」
「そーだよ!あんたが断ったぶん楽しんでくるね!」
「はいはい。皆さんには叶いませんからハハッ。」
ああ、この前美女の引き立て役に合コンに呼ばれたが…苦手だから断ったから仕方ないか。
私は彼女らの健闘を祈った。
「さて、私も帰ろうかなぁ。」
まだ寒い季節の今は1月。
そろそろバレンタインの時期にはいるが、節分もある!家族恒例の豆まきは欠かせないのだよー!!
ちなみに、チョコに関しては嫌な思いでしかない私は、自分チョコは高価なものをかいたいなと考えながら裏口を出た。
黒いスカートに、上は大きめのベージュのコートに青色のセーターを着込んでいる。
黒いバックは自分のごほうびで買ったブランドものだが、愛着があり生地のくすみ感も愛おしむ。
鞄のなかでスマホが鳴り、画面を見れば知らない番号。
「あ~!」
私は慌てて財布にしまった名刺を出して番号を確認、
「やっぱり。」
私は着信の切れたスマホを手に取り考えた。
「お友だちになったんだから、電話しなくちゃね。」
私は呼吸を整えスマホの発信を押す。
「はい!」
戸山さんが直ぐでて、
「坂津です!出れなくてごめんなさい。どうしました?」
「あ、近くで友人と飲んで帰りなんだけど、坂津さん見つけてね、番号を聞いたから…こっち!」
こっち?
スマホの外から声が聞こえて振り返れば、近くの居酒屋前でご友人達と別れて満面の笑みでこちらに向かう戸山さん。
「ひっ、よ、酔っ払い!」
ほろ酔い戸山さんの勢いに暫く硬直していたが、真ん前に見下ろす彼に視線を合わせる。
「酔っぱらいです。」
私の言葉に傷ついた彼はふてくされた顔で見下ろし、背中から出てくる負のオーラと強面がミックスされて怖さ倍増。
睨まれて動けなかった。
「冗談ですよ。」
くしゃりと笑う彼の笑顔は今日も可愛くてドキリとした。
更衣室に入ればレジ当番で残ってた私以外は着替えを済ませ、
「深雪!お疲れさん~」
と言って帰るオシャレ美女数名。
「気合い入ってるじゃん、合コン?」
「そーだよ!あんたが断ったぶん楽しんでくるね!」
「はいはい。皆さんには叶いませんからハハッ。」
ああ、この前美女の引き立て役に合コンに呼ばれたが…苦手だから断ったから仕方ないか。
私は彼女らの健闘を祈った。
「さて、私も帰ろうかなぁ。」
まだ寒い季節の今は1月。
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ちなみに、チョコに関しては嫌な思いでしかない私は、自分チョコは高価なものをかいたいなと考えながら裏口を出た。
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鞄のなかでスマホが鳴り、画面を見れば知らない番号。
「あ~!」
私は慌てて財布にしまった名刺を出して番号を確認、
「やっぱり。」
私は着信の切れたスマホを手に取り考えた。
「お友だちになったんだから、電話しなくちゃね。」
私は呼吸を整えスマホの発信を押す。
「はい!」
戸山さんが直ぐでて、
「坂津です!出れなくてごめんなさい。どうしました?」
「あ、近くで友人と飲んで帰りなんだけど、坂津さん見つけてね、番号を聞いたから…こっち!」
こっち?
スマホの外から声が聞こえて振り返れば、近くの居酒屋前でご友人達と別れて満面の笑みでこちらに向かう戸山さん。
「ひっ、よ、酔っ払い!」
ほろ酔い戸山さんの勢いに暫く硬直していたが、真ん前に見下ろす彼に視線を合わせる。
「酔っぱらいです。」
私の言葉に傷ついた彼はふてくされた顔で見下ろし、背中から出てくる負のオーラと強面がミックスされて怖さ倍増。
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「冗談ですよ。」
くしゃりと笑う彼の笑顔は今日も可愛くてドキリとした。
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