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〔1章〕好きの始まり。
反応はどんなんでした?
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喫茶店に入ったので食べるものはサンドイッチかパスタか?
向かいに座る戸山さんに勢いよく食べる姿を見られるのも嫌なので、小さい口でも食べれるサンドイッチを選択した。
「戸山さんは何か食べます?」
「さっき簡単に済ませたから僕は飲み物にします。」
そう言ってらおかわり自由な珈琲を頼んだ。
「坂津さん、この前はありがとうございました。人気のメーカーのカップだったようで喜んでもらえましたよ。」
「そうですか…良かったです。」
私の前にある皿には、カットした小さなサンドイッチが並んでいて食べ進める私は、今日は彼は仕事なのかな?と疑問が浮かぶ。
営業所って、土日は休みだったりするよね?イベントがあれば駆り出されるだろうけど。
今日の彼の服装は、いつものスーツと素材が違う。黒目の配色のデニム素材、その中は薄いピンク色のシャツを着ている。
いつもなら、白いシャツにネクタイ姿の筈なのに、
はじめてあった日のスーツ姿は目の保養になったが、今日のもいい感じだ。
…長身が羨ましい。
「あとは…僕が選んだにしては良いものだったと言われましたよ?僕は最初夫婦茶碗にしようかそれしか思いつかなかったんですよ。」
「お役に立てたようで良かったです。」
「ええ、最初のまま茶碗にしてたら彼女の逆鱗に触れるとこでしたから…大助かりです。」
聞き終えた頃、サンドイッチも食べつくし、気になったので聞いてみた。
「戸山さんは今日お休みじゃないんですか?せっかくのお休みなのに、わざわざ、教えてくださりありがとうございます。」
「そうですね、仕事ついでによって坂津さんに伝えてもよいですよね。でも僕は立ち話が苦手なんで…喋りだすのに時間がかかるんです。相手が女性だとそれがでてしまって。」
あ、表情がこわばって、ちょっと眉がハの字に下がり、ションボリ感が胸を締め付ける。
か、可愛い。
「あ、時間が迫ってるんで、戸山さんはゆっくりしていてください、私のぶんのお金渡しときますね。」
テーブルにお金をおいて帰ろうとしたら戸山さんがお金を返してきた。
「ここは僕が払うんで、お時間割いてもらったんですからそれぐらいさせてください。」
真面目な顔で見下ろされ、強面な今の彼に見下ろされたら睨まれているようで、はい。しか返せなかった。
「番号教えてください。せっかく知り合ったんで…。」
睨まれたまま、とっさの事に私は慌ただしく番号を伝えて、彼は新たな名刺にスマホの番号をかいて私に差し出した。
私は頭を下げて慌ててその場を去った。
でも、睨まれるのも悪くないかも。
ふと…感覚が麻痺したのか?そう思ってしまったことは、私の心にしまっとく。
向かいに座る戸山さんに勢いよく食べる姿を見られるのも嫌なので、小さい口でも食べれるサンドイッチを選択した。
「戸山さんは何か食べます?」
「さっき簡単に済ませたから僕は飲み物にします。」
そう言ってらおかわり自由な珈琲を頼んだ。
「坂津さん、この前はありがとうございました。人気のメーカーのカップだったようで喜んでもらえましたよ。」
「そうですか…良かったです。」
私の前にある皿には、カットした小さなサンドイッチが並んでいて食べ進める私は、今日は彼は仕事なのかな?と疑問が浮かぶ。
営業所って、土日は休みだったりするよね?イベントがあれば駆り出されるだろうけど。
今日の彼の服装は、いつものスーツと素材が違う。黒目の配色のデニム素材、その中は薄いピンク色のシャツを着ている。
いつもなら、白いシャツにネクタイ姿の筈なのに、
はじめてあった日のスーツ姿は目の保養になったが、今日のもいい感じだ。
…長身が羨ましい。
「あとは…僕が選んだにしては良いものだったと言われましたよ?僕は最初夫婦茶碗にしようかそれしか思いつかなかったんですよ。」
「お役に立てたようで良かったです。」
「ええ、最初のまま茶碗にしてたら彼女の逆鱗に触れるとこでしたから…大助かりです。」
聞き終えた頃、サンドイッチも食べつくし、気になったので聞いてみた。
「戸山さんは今日お休みじゃないんですか?せっかくのお休みなのに、わざわざ、教えてくださりありがとうございます。」
「そうですね、仕事ついでによって坂津さんに伝えてもよいですよね。でも僕は立ち話が苦手なんで…喋りだすのに時間がかかるんです。相手が女性だとそれがでてしまって。」
あ、表情がこわばって、ちょっと眉がハの字に下がり、ションボリ感が胸を締め付ける。
か、可愛い。
「あ、時間が迫ってるんで、戸山さんはゆっくりしていてください、私のぶんのお金渡しときますね。」
テーブルにお金をおいて帰ろうとしたら戸山さんがお金を返してきた。
「ここは僕が払うんで、お時間割いてもらったんですからそれぐらいさせてください。」
真面目な顔で見下ろされ、強面な今の彼に見下ろされたら睨まれているようで、はい。しか返せなかった。
「番号教えてください。せっかく知り合ったんで…。」
睨まれたまま、とっさの事に私は慌ただしく番号を伝えて、彼は新たな名刺にスマホの番号をかいて私に差し出した。
私は頭を下げて慌ててその場を去った。
でも、睨まれるのも悪くないかも。
ふと…感覚が麻痺したのか?そう思ってしまったことは、私の心にしまっとく。
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