強面営業マンに恋してます。

yu-kie

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〔1章〕好きの始まり。

とある日曜戸山さんと遭遇。

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  贈答品コーナーは和食器、洋食器、お盆やお椀などを扱う漆器、家庭用品コーナー、手芸コーナーを占める3階。

ここは某デパート。

  私はここの食器メーカーの販売員、(担当している。)坂津さかつ深雪みゆき。身長155。

デパート直属の契約社員。

 二年後との契約で、何事も無ければ継続。店全体が傾くような事態になるときは解雇されやすい身だったりするシビアな世界。

    ー ー ー ー ー

  今週の土日は仕事の日。贈答食器の並ぶ私の担当の売り場は、家族ずれが多い。
和食器、洋食器の単品セールを、イベント広場で今展開している。

 私はそっちの応援や、在庫管理、売り場に戻れば、接客して贈り物の用途を聞いてそれにあうものをお勧め、販売。
その繰り返し、お昼のピークが過ぎた頃ようやく休憩をもらえた。

 お昼は一時間ほどあるから売り場を出て従業員入り口を入れば、エレベーターがあり、五階は従業員の食堂があり、そこで食べるか、店外のお店でランチするかになる。さてどうするかと思いながら一階にでた私は、おやつでも買おうかと一階の売り場に覗いてみることにした。

 するとスーツを着こなす強面な背の高い男性が私の行き先を塞ぐ。
むむっと目を凝らして見上げれば、あら戸山さんでした。

 どうやら例の話をしたくて3階に来たけど私が調度休憩を取りに出たとこだったとか。

「この前の話をしたくて来ました。お時間よろしいですか?」

  ちょっと探しましたよオーラを纏う彼は強面な表情を際立たせて私はまるで蛇に睨まれた蛙状態。

 苦笑いして、お返事をした。

「外で待っててください。一時間休憩なんで近くの喫茶店にいきましょ、」

 彼は満面の笑みで

「はい。」

 と答えて正規の出入口から店を出て、私は売り場に向き頭を下げて裏に入れば通路を通り裏口から店を出た。

 あんだけ怖い顔してたのに急に見せるあの笑顔は何?可愛すぎる!と私の顔は表情をコロコロ変えながら彼と合流して近くの喫茶店に入ったのでした。

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