白熊の獣騎士と贄の花嫁

yu-kie

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第2章・贄の花嫁【中】

もっふ・鎮圧?

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 竜は羽ばたき、地上のマナへ向けて足を伸ばし鋭い爪がマナを狙うなか…ライカは馬上から魔法で空砲を発射した。

ブオン!

ライカのかざす手から放たれた空砲は勢いよく竜を直撃。風に巻かれるように竜はアップアップと動きが止り…竜と一緒に少女も急降下した。

「マナ様!」

 ライカは馬上から風を操りピョンとマナの肩に飛び乗れば、マナは肩に留まったライカに目で合図を送った。

「ふぁい!」

ライカはマナの肩から敵の群れの様子を見れば、落下した竜と少女に集まる敵の群れが目にはいり、そこへ向け風を操りミサイルのように飛び込んだライカは群れの中心で爆風を飛ばした。

※【風と拳を兼ね合わせたライカ独自の技。】→《体の回りに風を発動させ渦を巻いて回る。→しながらの~強化した拳+パコパコと鳩尾みぞおちへ渾身の一撃を与える。》というものであり、強化した拳の力も加わった事で爆風を引きおこしている。

 爆風で飛ばされた敵は弱って倒れこむ者や痛いと泣いて小さく丸くなるもの、爆風に巻き込まれて負傷したものが、見上げれば、リュクスの兵とバイラーの獣人たちに取り囲まれ…必死の反撃の末、彼らは縛り上げられ捕獲され…戦いは終わったのだった。

 マハス国から来た敵の主犯は竜にのっていた少女、マハス国の第三王女16歳のユイン。彼女とマハスの兵は用意された荷馬車に詰め込まれることになり、獣人騎士団数名を、国境の門に見張りとしておき、マナとライカは荷馬車と残りの獣人騎士団を引き連れ帰還する事になったのだった。

マナは人間の姿になるとライカを馬にのせ、自分も馬にまたがり、馬はリズムよく足踏みをすると、リュクスの兵たちに見送られ一団はリュクスの町を抜け、バイラー国へと向かった。

 荷馬車は2台に別れ、一台はマハスの兵用に、もう一台は眠らせた一体の竜用。兵用の荷馬車の中で、ユインは監視の獣化している獣人にすりよりモフモフを背中で味わおうと必死で…そんなことをしていると、マハスの印象を悪くすると感じたマハスの兵の部隊長が、同伴した魔法使いに指示し渋々ユインに睡眠魔法をこっそり浴びせることになり、そのあとは、毛布にくるまれすやすやと眠り、兵たちも冷静になり…自分達の処分がどうなるか、ただ静かに待つ事しかできなかった。

そして彼らが捕まった事によりマハスの実態が明らかになろうとしていた。

 ‡

 体力を消耗したライカはマナの胸にもたれ掛かるようにすやすやと眠り始め、マナはライカの体温とライカの匂いに…胸を高鳴らせ、ギュッと抱き寄せ、額の辺り髪がかかるその場所に顔を寄せライカの匂いを堪能し…そっとそこへキスをした。

「頑張ったね。ライカ。」

 マナは正面にむくと、馬を走らせながら小さく労いの言葉を囁いた。

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