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しおりを挟む昔々のお話し。現在の国王カイの父王ルハンが王子だった頃…
ルハン王子には10人の姉弟がいた。后を迎えてすぐに妊娠がわかり…后は命を何度も狙われました。
眷族の中には…魔力が高いとされる希少な、紅い目の娘が複数産まれる現象が起きていた。
同じ時期に何人も産まれることは今までなく、この時期だけは複数現れ…皆、当時の宰相の強引なやり方で側妃へと離宮に送り込むことに。
生まれてきた子供たちは…后から産まれた…第1王子のルハンを筆頭に娘ばかりが生まれ…最後の一人は眷族の白竜族である宰相の娘である側妃から産まれた子供。二人目の王子バイエルだった。
ルハンとバイエル二人を競わせるように眷族は二つのグループに分散し内乱へと発展していった。
時は流れ…戦争が耐えない時代へと突入。
バイエルの祖父である宰相と、その娘による后の暗殺計画により…ルハンの母である后は亡くなり、不審に思ったルハンは犯人をつきとめることに。
それを機に白竜族は国を追放され…当時の宰相は国の機密事項を教える事で隣国に取り入り隣国ナルイーダ国に協力し、ナルイーダはトーラス王国の強敵となって行き…そんな中ルハンはトーラスの国王へと即位した。
戦いの日々が過ぎ…ナルイーダから持ち込まれた病にルハンの体は蝕まれて行くことに…
そして…ついに侵略に成功したナルイーダはその奪った国を白竜族に任せることにした。
秘密裏に作られた巨大な地下シェルターで息を潜め生活していたトーラス一族と眷族はルハンの死をそこで見送る事となり…カイ王子の『竜』への覚醒を待った。
そしてその時はやって来た。
カイ・トーラス筆頭に…復讐のときを迎えた。
巨体の竜となり、その力は強大であった。
白竜族から国を取り返し、バイエル達白竜族が次々き処刑されるなか…バイエルの息子達だけは見つけることができなかった…。
幼い白い竜の少年は行く方知れずのまま…彼の存在はトーラス一族の記憶から…いつのまにか消え去っていた。
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