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4話 伝書白鷲…ミナ【ヤキモチ】
②
しおりを挟む数日後、ミナは領主に呼ばれ領主の屋敷を訪れると、伝書屋ハクジャからの手紙を受け取った。
伝書屋としてクイナ・ガランとシャドーとの極秘任務の手紙のやり取り担当だったミナは新しい役を与えられた。
漆黒騎士一行の任務状況報告を定期的にクイナ・ガランに届けるため同行する役だった。
*****
今日から漆黒騎士の任務に同行るる事になりました。領主様からは伝書の時以外は人の姿でも良いと許可をもらいました。
なので移動中以外はエネルギー消費の少ない、人間の姿になることにします。
今は街の周囲の巡回、不審な者がいないか監視してます。私は彼らの側を少し高い位置から旋回しながら様子を見てます。
お仕事中のシャドーは素敵です。
「見つけたぞ!」
「捕らえよ!」
指名手配犯見つけて部下に指示を出して…あっと言う間に囲んで捕まえてしまいました。
仕事に集中しているときは冷血なんですね。
さて、彼らは駆けつけた警備隊に犯人を引き渡して、手続き中。私は近くの屋根にとまって観察中です。
「休憩だ、城船亭で昼食としよう。」
「「はい!」」
「ミナ、おいで。」
私は羽ばたくと彼の前に降り、人間に戻る準備を始めます。
首に結んだリボンは魔道具。私の体の変化に反応して光で私を隠してくれます。同時にリボンが服に変化して…黒ワンピのしろいフリルのエプロン姿に変わります。
「わあ~ちっこい。」
「可愛~い。」
するとシャドーの部下に囲まれてしまいました。
「離れろ。」
「「すいませんでした!」」
私を抱き寄せたシャドーは部下を睨むだけで皆硬直してしまうようです。
なんだか彼に守られてるって感じると…ドキドキします。
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