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2章《旅・立》
《15》捕獲。
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僕は彼女について行くこと30分、森林は次第に暗い森の奥へと入り、獣たちの気配がした。
獣たちの間を抜け、岩山にぽっかり空いた穴へはいった。
イーダはどうやらここに身を隠しているよう。
この穴は深く、部屋が作られ、魔女化の最後の仕上げをここでするのだと言う。
僕は腹痛で屈みこんだ。
『イタタタタ~!お腹がいたいよ~!』
《偽腹痛》それを合図に魔法で身を隠したにゃんこさんが白く大きな翼を広げ姿を現し、飛び込んできた。
『イーダ!観念しろ!』
にゃんこさんは妖しげな魔石を投げつけられたが心はとらわれることなくイーダに飛びかかる。
突如にゃんこさんの足が巨大な鳥の足に変化し、鋭い爪をたて、イーダの両肩を捕らえた。
『にゃんこは鳥化するの?』
『話は後、アイちゃんは入り口塞いで!仲間が呼びにいったから…皆はもうじき来る。それまで、逃がしちゃダメよ!』
『はい!』
僕は駆けだし、岩でできた部屋の入り口でドラゴンになるとその巨体で完全に穴を塞いだ。
『なぜ、二人に魔石の力が通じないんだ!』
イーダは穴奥で叫んでいて、にゃんこさんはケタケタ笑う。
『相手が悪かっただけよ!なんせ私は浄化の魔法使い、妖しげなものは浄化するだけよ。あなたの心は屈折しているようだけど、邪悪に支配されていないようね。それが気になるわ!施設で調べる価値はあるんじゃないかしら?ホホホ!』
穴奥でにゃんこさんは非常にテンション高く感じた。
そして…僕は穴を体で塞いでいる。
目の前…仲間が来る前に、イーダの術を受けた獣たちが僕の体を狙って飛んできた。
『相手してあげるよ。』
僕は翼を広げ、魔法を唱えた。
『飛べ!渦潮!!』
両方の翼から渦を巻いた水が生き物のように放出される。
僕を囲む獣すべてに縦横無尽に渦が蛇のようにうごめき、獣たちを飲み込んだ。
渦潮が引くと、獣達は溺れて、意識を無くしていたが、しばらくして、意識を取り戻し、必死で起きあがりふらついて去って行った。
そしてすれ違いで仲間たちがこちらにやって来た。
『アイちゃん!外は大丈夫?』
にゃんこさんの声がした。
『うん、獣は追っ払いました!仲間が来たよ!』
『わかった!アイちゃん穴から動いていいよ。』
僕は穴奥のにゃんこさんに答えるように体をずらす。
気がつくと僕は穴を塞いでたおしりに赤い輪っかのあとがついていて、恥ずかしくなった。
穴からにゃんこさんは翼を羽ばたかせ、鳥足には魔女をしっかり捕まえ仲間たちの前に差し出した。
こうして…不審な魔法使いのイーダは捕獲したが、鞄の魔石は全て消えていたのだった。
(夜の…反省会より)
イーダが邪悪に支配されずに起こした行動は不可解で、岩穴で仕上げをしなくては魔女化が完成しないと言うことは、仕上げを誰かがするはずだったのだろうかと言う疑問が残ってしまった。
獣たちの間を抜け、岩山にぽっかり空いた穴へはいった。
イーダはどうやらここに身を隠しているよう。
この穴は深く、部屋が作られ、魔女化の最後の仕上げをここでするのだと言う。
僕は腹痛で屈みこんだ。
『イタタタタ~!お腹がいたいよ~!』
《偽腹痛》それを合図に魔法で身を隠したにゃんこさんが白く大きな翼を広げ姿を現し、飛び込んできた。
『イーダ!観念しろ!』
にゃんこさんは妖しげな魔石を投げつけられたが心はとらわれることなくイーダに飛びかかる。
突如にゃんこさんの足が巨大な鳥の足に変化し、鋭い爪をたて、イーダの両肩を捕らえた。
『にゃんこは鳥化するの?』
『話は後、アイちゃんは入り口塞いで!仲間が呼びにいったから…皆はもうじき来る。それまで、逃がしちゃダメよ!』
『はい!』
僕は駆けだし、岩でできた部屋の入り口でドラゴンになるとその巨体で完全に穴を塞いだ。
『なぜ、二人に魔石の力が通じないんだ!』
イーダは穴奥で叫んでいて、にゃんこさんはケタケタ笑う。
『相手が悪かっただけよ!なんせ私は浄化の魔法使い、妖しげなものは浄化するだけよ。あなたの心は屈折しているようだけど、邪悪に支配されていないようね。それが気になるわ!施設で調べる価値はあるんじゃないかしら?ホホホ!』
穴奥でにゃんこさんは非常にテンション高く感じた。
そして…僕は穴を体で塞いでいる。
目の前…仲間が来る前に、イーダの術を受けた獣たちが僕の体を狙って飛んできた。
『相手してあげるよ。』
僕は翼を広げ、魔法を唱えた。
『飛べ!渦潮!!』
両方の翼から渦を巻いた水が生き物のように放出される。
僕を囲む獣すべてに縦横無尽に渦が蛇のようにうごめき、獣たちを飲み込んだ。
渦潮が引くと、獣達は溺れて、意識を無くしていたが、しばらくして、意識を取り戻し、必死で起きあがりふらついて去って行った。
そしてすれ違いで仲間たちがこちらにやって来た。
『アイちゃん!外は大丈夫?』
にゃんこさんの声がした。
『うん、獣は追っ払いました!仲間が来たよ!』
『わかった!アイちゃん穴から動いていいよ。』
僕は穴奥のにゃんこさんに答えるように体をずらす。
気がつくと僕は穴を塞いでたおしりに赤い輪っかのあとがついていて、恥ずかしくなった。
穴からにゃんこさんは翼を羽ばたかせ、鳥足には魔女をしっかり捕まえ仲間たちの前に差し出した。
こうして…不審な魔法使いのイーダは捕獲したが、鞄の魔石は全て消えていたのだった。
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