叔父と姪の仲良しな日常

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第1章・同居

訪問客

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(朝帰り/続き)

 遅い食事も済ませた二人はリビングでくつろいでいた。

 蒼介はあのあと魅音に叱られて白いシャツを身に付けて…朝まで多忙だった蒼介はソファーで横になりテレビをみながら寝落ち。

 そのそばで魅音はレストランの情報誌を読んでいた。

 のんびりゆったりな時間が過ぎるなか…インターフォンが鳴っていた。

 カメラ越しに葉月魅音の母梨央りおがてを振っていた。

 インターホンの画面に映る母をみていた魅音の背後から顔を覗かせた蒼介が応答した。

「姉さんか、どーぞ」

 一階の正面口のドアのロックが解除され…母はエレベーターで部屋にやってきた。

「あら、片付いてるわね、魅音が掃除したの?」

「…まあね。」

「魅音、用事を頼まれてくれないかしら、近くのコンビニでおやつでも買ってきて。」

( 母は真面目に言うなら…買いに行きますね…)

 多分…蒼介さんと大事な話があるのかもしれない…



 梨央は真面目な顔で話始めた。

「蒼介…あなた最近なにも起きてない?」

「…特には…」

「あるのね、沢井の家に最近掃除をしに行ったら…蒼介探してる女性に会ったの…あなたが夢中になって、あげく利用した人…あなたがもってたキャバクラで撮った写真にあった女性と確かに同じ人だった。」

「…くそ。」

「気を付けなさいよ、また変な道に引き込まれかねないわよ…魅音が心配するから言わないでおくけど…甘い言葉をかけられても冷たくしなさい。」

「ん…惚れた女だからなぁ…でも、吹っ切る良いタイミングかもな。」

「ひとつ言っておくけど…魅音は誠実な人、一途な人がタイプなの…だからわかるわね?可愛い姪にすかれたいなら…」

「あー!!わかりました!気を付けます。」

 魅音がいない間に…そんな会話が繰り広げられていた。



その頃コンビニで買い物ちゅうの魅音の前にレストランの厨房の先輩原田が現れた。

「葉月!お前んち近いの?」

「あ、原田先輩、そうです。親戚の家に居候なんですけど…」

 レストランではツンツンしていた原田は魅音に少し興味を示して…

 魅音自身は何か怒られたりしないかと少しビクビクしていて…原田はその反応を楽しんでいた。

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