蒼炎の騎士と小さな許嫁

yu-kie

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 ~ミントは室内の浴場を使い身をキレイにし、用意されていた足首までの長さがある白い質素な寝衣しんいを身に着け、ふかふかのベッドに横になり、思いをめぐらせた~


 私は子供の頃から家族や赤爪の片翼団の姿を見て…みんなと一緒にクステム領地を守るために強くなって皆の役にたてるようになりたい。辺境の魔境を探求して、沢山の生き物と触れ合う。そう思って今まで過ごして来たの。

 あの時…聖なる力を宿していながら、その力を発揮できませんでした。だけどいつかまた神殿に来ると思ってその日のためにもっと強くなると思っていましたが…本当に来てしまいました。

 私の全てを伝えられたと言う事ですよね、でも…聖女ではなくて聖なる戦士だとおっしゃいました。儀式までには説明があるのでしょう。

 やはりハデル様は凄いお方なのですね…あの方がお手紙で伝えてくださった通りですね。私を心配してくださる。狂犬と呼ばれていますが…優しい方です。

 王都に滞在することになるのよね、その間このまま神殿で待つのかな……ここが王都なら、ハデル様と時間をかけずに会える距離なのでは?

 ハデル様は今どうしているのかな。
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